有価証券報告書-第10期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/22 15:40
【資料】
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【項目】
66項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものです。
当社は、2016年6月の新経営体制発足を機に、「JK3.0(第三世代のJVCケンウッド)」を旗印として新たな成長に向けて邁進しています。2015年5月に策定した中長期経営計画「2020年ビジョン」につきましては、これまでの進捗を分析・評価した結果をふまえて見直しを行い、本年1月に現時点における進捗の評価と今後の取り組みを発表いたしました。「2020年ビジョン」で目指す「顧客価値創造企業への変革」を実現するため、「製品販売からソリューションの提供へ」「販売会社から運営会社へ」「自前主義からオープン化へ」「知的財産を活用した“技術立脚型企業”への発展」「ブランド価値向上への取り組み」「事業活動を通じた社会問題解決への取り組み」という6つの取り組みに注力していきます。
また、当社は企業ビジョン「感動と安心を世界の人々へ」の下、当社創業以来の精神を継承し企業活動を行ってきましたが、「2020年ビジョン」の実現のために、この企業ビジョンを引き続き経営の拠り所としつつも、昨今の当社を取り巻く環境や市場の劇的な変化をふまえ、今般「経営方針」および「行動指針」を以下のとおり改定し、「2020年ビジョン」で目指す成長戦略に合致したものとすることにいたしました。
「経営方針」
・顧客価値創造企業への変革
・技術立脚型企業としての進化
・事業を通じた持続型社会への貢献
「行動指針」
・常に感性を磨き、人々の心を動かす製品やサービスを届ける
・課題解決のためのソリューションを内外の英知を集結し、実現する
・コンプライアンスを遵守し、誠実で責任ある行動に徹する
そして「事業を通じた持続型社会への貢献に向けた取り組み」をより強力に推進し、社会のニーズを先取りしたイノベーションによる持続的企業価値向上に取り組んでいきます。
(環境保全・社会貢献活動)
当社グループは、環境保全活動として日本経団連と連動して実施している電機・電子業界の「低炭素社会実行計画」に参加して、生産プロセス及び事務所のエネルギー効率改善、二酸化炭素排出抑制等、地球温暖化対策に取り組むとともに、ISO14001の仕組みを使用して廃棄物や水の使用量削減及び化学物質の適正管理を行い、環境法規制を遵守する一方、電機メーカーとして要素技術開発や商品設計に際してアセスメントを行う事によって、RoHSやREACH等製品の有害化学物質管理や省エネルギーに関する法規制に対応しながら環境配慮製品の開発にも取り組んでいます。
また地球環境や生物多様性の保全だけでなく、行政や他の企業、学校や住民と協同した地域の活性化を図る活動として、工場見学の受入や現場体験、地域の環境イベントへの参加、小学校や学童への出前教室等を積極的に行い、昨年度は支援学校への出前教室、大学生のインターンシップ受入等新たな取り組みを模索、学校だけでは出来ない体験を通じて人間性を豊かにするような、また地域が元気になるような社会貢献活動を進めていきます。