訂正有価証券報告書-第9期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/08/08 13:48
【資料】
PDFをみる
【項目】
116項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度における我が国の経済環境は、金融緩和などの各種政策による円高の是正や株価上昇もあり、求人倍率の上昇等の雇用環境改善や企業業績の改善など景気回復の期待が高まりました。しかし、海外景気に対する不安や、輸入物価の上昇、消費増税に伴う消費低迷懸念など、景気の先行きは依然不透明な状況が続いております。
当社グループが属する半導体市場においては、PC向けやデジタル家電向け製品は低調に推移したものの、モバイル機器向けや車載向け製品は好調に推移した結果、市場全体は順調に拡大いたしました。
このような状況の中、当社グループは、主要顧客のウエハ生産数量が安定して推移したことや台湾におけるテスト受託が増加したことなどから、当連結会計年度の売上高は21,668百万円(前年同期比1.7%増)、営業利益は837百万円(前年同期は42百万円の損失)、経常利益は783百万円(前年同期比673.8%増)となりました。当期純利益につきましては、青梅事業所を中心とした固定資産に対する減損損失842百万円と青梅事業所における一部従業員の他社への転籍予定に伴う早期退職費用111百万円などの計上により61百万円(同87.8%減)となりました。
セグメント別の業績は以下のとおりであります。なお、セグメント別の業績には連結調整額、為替換算レート調整額及びセグメント別に配分されない費用を含んでおりません。
(メモリ事業)
当連結会計年度においては、テスト時間の短縮は間断なく継続しているものの、主にモバイル機器に使用されるテスト時間の長い製品の受託数量が順調に推移したことに加え、ゲーム向けメモリ製品の受託数量が増加いたしました。また、半導体ユーザーであるセットメーカーからのテスト受託数量も順調に増加し、メモリ事業は全般的に堅調に推移いたしました。
これらの結果、当連結会計年度のメモリ事業の売上高は16,032百万円(前年同期比5.1%増)、セグメント利益は2,908百万円(同55.6%増)となりました。
(システムLSI事業)
当連結会計年度においては、テスト受託が日本、台湾ともに新規受託の獲得により順調に増加いたしました。
しかしながら、WLP・BUMP受託では、既存品の成熟化に対し、新規受託品の拡大が遅れたことなどから低調に推移いたしました。
これらの結果、当連結会計年度のシステムLSI事業の売上高は5,646百万円(前年同期比6.9%減)、セグメント損益は818百万円の損失(前年同期は496百万円の損失)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は7,882百万円となり、前連結会計年度末比1,839百万円の増加(前年同期比30.4%増)となりました。
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、8,178百万円の純収入(前年同期比8.4%の収入増)となりました。これは主に、当連結会計年度の税金等調整前当期純利益及び減価償却費の計上7,882百万円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、3,653百万円の純支出(前年同期比26.1%の支出増)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出3,189百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、2,757百万円の純支出(前年同期比35.3%の支出減)となりました。これは主に、リース債務の返済による支出2,759百万円によるものです。
(参考)キャッシュ・フロー 関連指標の推移
平成23年
3月期
平成24年
3月期
平成25年
3月期
平成26年
3月期
自己資本比率(%)49.547.156.660.5
時価ベースの自己資本比率(%)43.319.525.630.2
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)1.521.361.200.81
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)44.338.942.264.8

自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注) 1.いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
2.株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
3.キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。
4.有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っているすべての負債を対象としております。