有価証券報告書-第69期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/21 15:20
【資料】
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【項目】
119項目

研究開発活動

当社グループは「自然の恵みを大切に活かし、おいしさと楽しさを創造して、人々の健やかなくらしに貢献します」という企業理念の下、自然素材のもつ栄養やおいしさを最大限活かし、ユニークで価値ある製品を提供するための研究開発活動を行っております。
研究開発本部では、基礎研究、製品及び技術開発から研究施設併設のパイロットプラントでの製品化までを一貫して行っております。
基礎研究の分野においては、国内における馬鈴しょの長期的な安定確保、品質向上を図るために、新品種の開発を目的として、帯広畜産大学と共同で開設した「バレイショ遺伝資源開発学講座」において、中間育種開発を行っております。また、馬鈴しょやフルグラ原料の有効成分の研究を行っております。
製品開発の分野においては、国内の消費者の変化や多様な嗜好に対応し、市場の拡大、活性化を図るため、既存製品のスナック、フルグラ等の製品ラインアップの拡充と新製品の開発に取り組んでいます。当期は個食ニーズや減塩等の健康志向に対応する製品の展開に重点的に取り組みました。また、既存製品の製法を応用し、とうもろこしや豆等馬鈴しょ以外の素材を原材料とした製品ラインアップの拡大にも取り組みました。さらに、海外における新製品開発の支援等も継続して行いました。
技術開発の分野においては、馬鈴しょの加工に関する最先端技術の実験研究を経て、国内のほぼ全てのポテトチップス工場に歩留り向上のための設備導入を開始し、品質の維持・改善、原価低減に取り組みました。また、新たな付加価値の提供を目指し、既存の加工技術を応用、発展させた製法開発等も継続して行いました。
なお、当連結会計年度における研究開発費の総額は、2,469百万円であります。