有価証券報告書-第17期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)
(業績等の概要)
(1) 業績
2020年12月期連結会計年度において当社は、前連結会計年度に引き続き、各社ごとにおける戦略に沿って、売上、利益の拡大を図るとともに、エンターテインメント分野における新たな事業領域への拡大を目指し新規の投資案件を継続して探しております。なお、2020年6月26日に当社が保有する株式会社トムスの株式の80%を譲渡いたしました。
モバイルゲーム事業
モバイルゲーム事業につきましては、2019年11月に当社の子会社である株式会社モブキャストゲームス(以下、「モブキャストゲームス」)が株式会社ゲームゲート(以下、「ゲームゲート」)の全株式を取得し、完全子会社(当社の孫会社)といたしました。その後、2020年1月1日を効力発生日とし、モブキャストゲームスを存続会社としてゲームゲートを吸収合併し、1つの会社として旧モブキャストゲームス、旧ゲームゲートの国内外のネットワーク等を生かし、ゲームゲートの得意分野であるアニメ等のIP分野でのゲームを中心としたデジタルコンテンツのプロデュースを戦略の軸として進めております。その一環として旧モブキャストゲームスで配信していたスポーツタイトルの一部を2020年3月31日付で株式会社オルトプラスへ譲渡いたしました。さらに、出資時に想定していた収益が上がらず、加えて運営費用の追加負担が発生することから2020年9月30日をもって「エヴァンゲリオン バトルフィールズ」製作委員会を脱退いたしました。
売上につきましては、「転生したらスライムだった件~魔国連邦創世記(ロードオブテンペスト)~」においては、既存のプラットフォームに加えDMM GAMES並びにAmazonへと配信媒体を広げたこと、また2周年キャンペーンを実施、さらに「モバプロ」は10周年キャンペーンを実施、「ガールズ&パンツァー 戦車道大作戦!」においては5周年キャンペーン、キャラクター生誕祭等を実施いたしました。加えて、グローバル市場に向けての展開においては、プロデュースタイトル「sin七つの大罪」を2020年9月16日にシンガポール及びマレーシアへ配信を開始、同年11月25日に台湾地域へ配信を開始いたしました。その結果、当連結会計年度において、売上高は2,928,509千円(前連結会計年度の売上高は3,461,615千円)となりました。
一方で、引き続きコスト構造改革を行っており、人件費の削減、また、業務委託料については、第3四半期連結会計期間と比べ約5割の削減を行ったこともあり、第4四半期連結会計期間においての営業利益は15,375千円となり黒字を達成いたしました。しかしながら、「エヴァンゲリオンバトルフィールズ」の出資金の償却費負担が大きく、当連結会計年度の営業損失は21,685千円(前連結会計年度は営業損失349,507千円)となりました。
モータースポーツ事業
モータースポーツ事業につきましては、広告収益および事業収益を目的とした年間スポンサー契約の獲得、およびレース参戦車両の技術開発により自動車用品への技術転用や商品開発に必要なデータやノウハウの蓄積のため、国内の主要な自動車レースカテゴリーに参戦しております。
売上につきましては、レース事業は新型コロナウイルス感染症の影響によりレース開催が下半期以降の開催になるものの、スポンサー売上は計画通りに推移しました。また、自動車用品事業については、トムスブランド製品の品質をアピールし、商品開発車両種の増加と海外販売及びネット販売等による販路拡大の基盤づくりを行う一方で、医療従事者への支援を目的としたチャリティーガレージセール及び除菌コーティングスプレーの販売といった、コロナ禍の市場動向をふまえた活動も行ってまいりました。
なお、モータースポーツ事業につきましては、2020年6月26日に株式会社トムスの株式の80%を譲渡したことから同社を2020年12月期第2四半期連結会計期間末より連結の範囲から除外するともに持分法適用の範囲に含めております。そのため、当連結会計年度における売上高は1,083,764千円、営業損失は42,697千円となり、第2四半期連結累計期間までの損益計算書が連結業績に含まれています。また、第3四半期連結会計期間より連結損益計算書からは除外しているため、前連結会計年度との比較につきましては記載を割愛しております。
キッチン雑貨事業
キッチン雑貨事業を営む株式会社ゆとりの空間は、雑誌やテレビなどメディアでなじみ深い料理家の栗原はるみ氏が暮らしを楽しむアイディアやライフスタイルを提案する生活雑貨ショップ「share with Kurihara harumi」とレストラン&カフェ「ゆとりの空間」をプロデュースし、オリジナルの食器やキッチン雑貨、調味料、インテリア小物、エプロン、ウェアなどを全国の百貨店、アウトレットなどで事業展開しています。また同じく料理家である栗原心平氏が出演するYou Tube公式チャンネル「ごちそうさまチャンネル」を開設し、動画内で使用したキッチンアイテムやこだわりの商品、厳選した産地直送の食品を販売する「ごちそうさまチャンネル Officialオンラインショップ」を展開し、新たな顧客獲得を進めております。
当連結会計年度において、全国の百貨店などに出店している小売店舗の売上については、2020年4月に、新型コロナウイルス感染症により政府から緊急事態宣言が発令され、百貨店の営業自粛・休業に伴い客足、売上が減少しました。5月下旬の緊急事態宣言解除後に一時的に回復の兆しが見られたものの、依然厳しい状態が続きました。しかしながら、年末商戦においては、懸念していた客足は大幅な減少にはならず、売上についても落ちることなく緊急事態宣言前のレベルまで回復しました。
また、モブキャストグループ参画後より強化しているEコマース売上は引き続き好調であり、冬のセール及びスイーツや定番商品の強化をしたこと、さらに、お歳暮需要にプラスしコロナ禍での巣ごもり需要も加わり売上が伸長しました。加えて、法人営業においても、既存カタログの主力媒体での売れ行きが好調であったことから、売上高は2,635,139千円となりました。また、年末商戦における売上が伸長したことにより、第4四半期連結会計期間は営業黒字となり、コロナ禍の状況下において通期でも営業利益14,579千円を達成しました。
なお、キッチン雑貨事業につきましては、2019年12月期第4四半期連結会計期間から連結対象としたため、前連結会計年度との比較につきましては記載を割愛しております。
以上の結果、当連結会計年度の当社グループの売上高は、6,658,742千円(前連結会計年度は売上高6,681,631千円)となりました。また、営業損失につきましては、618,750千円(前連結会計年度は営業損失1,016,735千円)となりました。また、営業外費用として、「持分法による投資損失」114,361千円、「支払利息」51,948千円、「支払手数料」20,198千円等を計上したことにより、経常損失は816,312千円(前連結会計年度は経常損失1,199,698千円)となりました。
特別利益としては、トムスの株式譲渡に係る「子会社株式譲渡益」1,042,975千円を計上しました。また、特別損失として、モブキャストゲームスにおいては「モバイルゲーム事業」箇所でも記載のとおり、2019年に取得した子会社ゲームゲートと吸収合併し、旧ゲームゲート経営陣を中心とした新たな体制下でゲーム開発体制の見直しとコスト削減に加え、過去に開発をしていたゲームタイトルのソフトウェア仮勘定の「減損損失」91,611千円、過去に取得したゲームタイトルの海外での配信に係る利用許諾権について当初予定していた提携先との配信計画が不透明になったことよる「利用許諾権評価損」183,600千円、また、不採算となっていた「エヴァンゲリオン バトルフィールズ」製作委員会から脱退したことによる出資金及び追加清算金の「出資金清算損」217,369千円を計上する等、貸借対照表上の資産も含めた抜本的な見直しを行いました。ゆとりの空間においては、コロナ禍による足元の状況をふまえ収益性の低下が見込まれる一部の店舗の減損処理を行ったことによる「減損損失」49,370千円を計上、また、モブキャストホールディングスにおけるEnhance Experience Inc.の株式取得とその後の評価替えによる「投資有価証券評価損」395,473千円等を計上しました。
これらの結果、親会社株主に帰属する当期純損失は721,809千円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失 1,428,694千円)となりました。
(2) 財政状態
① 資産、負債及び純資産の状況
(資産)
当連結会計年度末における資産は、前連結会計年度末に比べ3,319,601千円減少し、3,622,107千円となりました。これは主に、株式会社トムスを連結の範囲から除外した影響等により、現金及び預金が479,167千円、受取手形及び売掛金が473,003千円、商品及び製品が249,585千円、土地が511,000千円減少したこと等によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べ3,499,203千円減少し、2,756,932千円となりました。これは主に、株式会社トムスを連結の範囲から除外した影響等により、支払手形及び買掛金が645,901千円、短期借入金が524,648千円、1年内返済予定の長期借入金が310,015千円、長期借入金が1,165,889千円減少したこと等によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は、新株の発行及び親会社株主に帰属する当期純損失等により前連結会計年度末と比べ179,602千円増加し、865,174千円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ501,975千円減少し、当連結会計年度末には424,923千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、前連結会計年度に比べ191,782千円増加し、928,781千円となりました。これは、主に、税金等調整前当期純損失677,443千円、仕入債務の減少379,021千円及び未払金の減少419,722千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は、223,108千円となりました。(前連結会計年度は、801,680千円の支出)これは、主に、投資有価証券の取得による支出487,290千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入649,308千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、前連結会計年度と比べ1,250,024千円減少し、204,419千円となりました。これは、主に、短期借入金の返済による支出524,648千円及び長期借入金の返済による支出481,964千円、株式の発行による収入937,405千円等によるものであります。
(生産、受注及び販売の状況)
(1) 生産の状況
当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。
(注) 1.金額は、販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.第2四半期連結会計期間末より、連結の範囲から除外していることから前期比は省略しております。
(2) 受注の状況
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.生産の状況と同様の理由から前期比は省略しております。
(3) 販売実績
当連結会計年度の販売実績をサービス別に示すと、次のとおりであります。
(注) 1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.セグメント間取引については相殺消去しております。
3.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績に対する割合は次のとおりであります。
4.生産の状況と同様の理由からモータースポーツ事業の前連結会計年度比は省略しております。
(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)
当社グループの財政状態及び経営成績の分析は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態の分析
財政状態の状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (業績等の概要) (2) 財政状態」に記載しております。
(2) 経営成績の分析
経営成績の状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (業績等の概要) (1) 業績」に記載しております。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析・検討並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (業績等の概要) (3) キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
また、当社グループの運転資金需要のうち主なものは、売上原価、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要のうち主なものは、業務提携、M&A等の新たな事業・サービスへの提携・出資及び設備投資等によるものであります。
当社グループの運転資金は、営業活動によって獲得した自己資金の充当を基本とし、資金需要等を考慮した上で外部資金調達手段として金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等により負債と資本のバランスに配慮しつつ調達することとしております。
資金の流動性管理にあたっては、適宜、資金繰り計画を作成して手元流動性等をモニタリングするとともに、取引金融機関との当座貸越契約の締結、長期借入の実施等により、将来に渡り必要な資金流動性を確保できるよう計画しております。
(4) 重要な会計上の見積り及び当該見積に用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。連結財務諸表を作成するに当たり、必要な見積りを行っており、それらは資産、負債、収益及び費用の計上金額に影響を与えております。これらの見積りは、その性質上判断及び入手し得る情報に基づいて行いますので、実際の結果がそれらの見積りと相違する場合があります。
なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響に関する会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載しております。
また、固定資産の減損については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結損益計算書関係)」に記載しております。
(1) 業績
2020年12月期連結会計年度において当社は、前連結会計年度に引き続き、各社ごとにおける戦略に沿って、売上、利益の拡大を図るとともに、エンターテインメント分野における新たな事業領域への拡大を目指し新規の投資案件を継続して探しております。なお、2020年6月26日に当社が保有する株式会社トムスの株式の80%を譲渡いたしました。
モバイルゲーム事業
モバイルゲーム事業につきましては、2019年11月に当社の子会社である株式会社モブキャストゲームス(以下、「モブキャストゲームス」)が株式会社ゲームゲート(以下、「ゲームゲート」)の全株式を取得し、完全子会社(当社の孫会社)といたしました。その後、2020年1月1日を効力発生日とし、モブキャストゲームスを存続会社としてゲームゲートを吸収合併し、1つの会社として旧モブキャストゲームス、旧ゲームゲートの国内外のネットワーク等を生かし、ゲームゲートの得意分野であるアニメ等のIP分野でのゲームを中心としたデジタルコンテンツのプロデュースを戦略の軸として進めております。その一環として旧モブキャストゲームスで配信していたスポーツタイトルの一部を2020年3月31日付で株式会社オルトプラスへ譲渡いたしました。さらに、出資時に想定していた収益が上がらず、加えて運営費用の追加負担が発生することから2020年9月30日をもって「エヴァンゲリオン バトルフィールズ」製作委員会を脱退いたしました。
売上につきましては、「転生したらスライムだった件~魔国連邦創世記(ロードオブテンペスト)~」においては、既存のプラットフォームに加えDMM GAMES並びにAmazonへと配信媒体を広げたこと、また2周年キャンペーンを実施、さらに「モバプロ」は10周年キャンペーンを実施、「ガールズ&パンツァー 戦車道大作戦!」においては5周年キャンペーン、キャラクター生誕祭等を実施いたしました。加えて、グローバル市場に向けての展開においては、プロデュースタイトル「sin七つの大罪」を2020年9月16日にシンガポール及びマレーシアへ配信を開始、同年11月25日に台湾地域へ配信を開始いたしました。その結果、当連結会計年度において、売上高は2,928,509千円(前連結会計年度の売上高は3,461,615千円)となりました。
一方で、引き続きコスト構造改革を行っており、人件費の削減、また、業務委託料については、第3四半期連結会計期間と比べ約5割の削減を行ったこともあり、第4四半期連結会計期間においての営業利益は15,375千円となり黒字を達成いたしました。しかしながら、「エヴァンゲリオンバトルフィールズ」の出資金の償却費負担が大きく、当連結会計年度の営業損失は21,685千円(前連結会計年度は営業損失349,507千円)となりました。
モータースポーツ事業
モータースポーツ事業につきましては、広告収益および事業収益を目的とした年間スポンサー契約の獲得、およびレース参戦車両の技術開発により自動車用品への技術転用や商品開発に必要なデータやノウハウの蓄積のため、国内の主要な自動車レースカテゴリーに参戦しております。
売上につきましては、レース事業は新型コロナウイルス感染症の影響によりレース開催が下半期以降の開催になるものの、スポンサー売上は計画通りに推移しました。また、自動車用品事業については、トムスブランド製品の品質をアピールし、商品開発車両種の増加と海外販売及びネット販売等による販路拡大の基盤づくりを行う一方で、医療従事者への支援を目的としたチャリティーガレージセール及び除菌コーティングスプレーの販売といった、コロナ禍の市場動向をふまえた活動も行ってまいりました。
なお、モータースポーツ事業につきましては、2020年6月26日に株式会社トムスの株式の80%を譲渡したことから同社を2020年12月期第2四半期連結会計期間末より連結の範囲から除外するともに持分法適用の範囲に含めております。そのため、当連結会計年度における売上高は1,083,764千円、営業損失は42,697千円となり、第2四半期連結累計期間までの損益計算書が連結業績に含まれています。また、第3四半期連結会計期間より連結損益計算書からは除外しているため、前連結会計年度との比較につきましては記載を割愛しております。
キッチン雑貨事業
キッチン雑貨事業を営む株式会社ゆとりの空間は、雑誌やテレビなどメディアでなじみ深い料理家の栗原はるみ氏が暮らしを楽しむアイディアやライフスタイルを提案する生活雑貨ショップ「share with Kurihara harumi」とレストラン&カフェ「ゆとりの空間」をプロデュースし、オリジナルの食器やキッチン雑貨、調味料、インテリア小物、エプロン、ウェアなどを全国の百貨店、アウトレットなどで事業展開しています。また同じく料理家である栗原心平氏が出演するYou Tube公式チャンネル「ごちそうさまチャンネル」を開設し、動画内で使用したキッチンアイテムやこだわりの商品、厳選した産地直送の食品を販売する「ごちそうさまチャンネル Officialオンラインショップ」を展開し、新たな顧客獲得を進めております。
当連結会計年度において、全国の百貨店などに出店している小売店舗の売上については、2020年4月に、新型コロナウイルス感染症により政府から緊急事態宣言が発令され、百貨店の営業自粛・休業に伴い客足、売上が減少しました。5月下旬の緊急事態宣言解除後に一時的に回復の兆しが見られたものの、依然厳しい状態が続きました。しかしながら、年末商戦においては、懸念していた客足は大幅な減少にはならず、売上についても落ちることなく緊急事態宣言前のレベルまで回復しました。
また、モブキャストグループ参画後より強化しているEコマース売上は引き続き好調であり、冬のセール及びスイーツや定番商品の強化をしたこと、さらに、お歳暮需要にプラスしコロナ禍での巣ごもり需要も加わり売上が伸長しました。加えて、法人営業においても、既存カタログの主力媒体での売れ行きが好調であったことから、売上高は2,635,139千円となりました。また、年末商戦における売上が伸長したことにより、第4四半期連結会計期間は営業黒字となり、コロナ禍の状況下において通期でも営業利益14,579千円を達成しました。
なお、キッチン雑貨事業につきましては、2019年12月期第4四半期連結会計期間から連結対象としたため、前連結会計年度との比較につきましては記載を割愛しております。
以上の結果、当連結会計年度の当社グループの売上高は、6,658,742千円(前連結会計年度は売上高6,681,631千円)となりました。また、営業損失につきましては、618,750千円(前連結会計年度は営業損失1,016,735千円)となりました。また、営業外費用として、「持分法による投資損失」114,361千円、「支払利息」51,948千円、「支払手数料」20,198千円等を計上したことにより、経常損失は816,312千円(前連結会計年度は経常損失1,199,698千円)となりました。
特別利益としては、トムスの株式譲渡に係る「子会社株式譲渡益」1,042,975千円を計上しました。また、特別損失として、モブキャストゲームスにおいては「モバイルゲーム事業」箇所でも記載のとおり、2019年に取得した子会社ゲームゲートと吸収合併し、旧ゲームゲート経営陣を中心とした新たな体制下でゲーム開発体制の見直しとコスト削減に加え、過去に開発をしていたゲームタイトルのソフトウェア仮勘定の「減損損失」91,611千円、過去に取得したゲームタイトルの海外での配信に係る利用許諾権について当初予定していた提携先との配信計画が不透明になったことよる「利用許諾権評価損」183,600千円、また、不採算となっていた「エヴァンゲリオン バトルフィールズ」製作委員会から脱退したことによる出資金及び追加清算金の「出資金清算損」217,369千円を計上する等、貸借対照表上の資産も含めた抜本的な見直しを行いました。ゆとりの空間においては、コロナ禍による足元の状況をふまえ収益性の低下が見込まれる一部の店舗の減損処理を行ったことによる「減損損失」49,370千円を計上、また、モブキャストホールディングスにおけるEnhance Experience Inc.の株式取得とその後の評価替えによる「投資有価証券評価損」395,473千円等を計上しました。
これらの結果、親会社株主に帰属する当期純損失は721,809千円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失 1,428,694千円)となりました。
(2) 財政状態
① 資産、負債及び純資産の状況
(資産)
当連結会計年度末における資産は、前連結会計年度末に比べ3,319,601千円減少し、3,622,107千円となりました。これは主に、株式会社トムスを連結の範囲から除外した影響等により、現金及び預金が479,167千円、受取手形及び売掛金が473,003千円、商品及び製品が249,585千円、土地が511,000千円減少したこと等によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べ3,499,203千円減少し、2,756,932千円となりました。これは主に、株式会社トムスを連結の範囲から除外した影響等により、支払手形及び買掛金が645,901千円、短期借入金が524,648千円、1年内返済予定の長期借入金が310,015千円、長期借入金が1,165,889千円減少したこと等によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は、新株の発行及び親会社株主に帰属する当期純損失等により前連結会計年度末と比べ179,602千円増加し、865,174千円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ501,975千円減少し、当連結会計年度末には424,923千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、前連結会計年度に比べ191,782千円増加し、928,781千円となりました。これは、主に、税金等調整前当期純損失677,443千円、仕入債務の減少379,021千円及び未払金の減少419,722千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果得られた資金は、223,108千円となりました。(前連結会計年度は、801,680千円の支出)これは、主に、投資有価証券の取得による支出487,290千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入649,308千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、前連結会計年度と比べ1,250,024千円減少し、204,419千円となりました。これは、主に、短期借入金の返済による支出524,648千円及び長期借入金の返済による支出481,964千円、株式の発行による収入937,405千円等によるものであります。
(生産、受注及び販売の状況)
(1) 生産の状況
当連結会計年度における生産実績は、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 金額(千円) | 前期比(%) |
| モータースポーツ事業 | 96,488 | - |
| 合計 | 96,488 | - |
(注) 1.金額は、販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.第2四半期連結会計期間末より、連結の範囲から除外していることから前期比は省略しております。
(2) 受注の状況
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(千円) | 前期比(%) | 受注残高(千円) | 前期比(%) |
| モータースポーツ事業 | 197,474 | - | - | - |
| 合計 | 197,474 | - | - | - |
(注) 1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.生産の状況と同様の理由から前期比は省略しております。
(3) 販売実績
当連結会計年度の販売実績をサービス別に示すと、次のとおりであります。
| サービス別 | 当連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日) | |
| 販売高(千円) | 前連結会計年度比(%) | |
| モバイルゲーム事業 | 2,928,509 | 84.6 |
| モータースポーツ事業 | ||
| 自動車レース | 429,283 | - |
| 自動車用品 | 557,991 | - |
| 自動車デザイン | 96,488 | - |
| その他 | 1 | - |
| モータースポーツ事業計 | 1,083,764 | - |
| キッチン雑貨事業 | 2,634,939 | 362.3 |
| その他 | 11,527 | 12.7 |
| 合計 | 6,658,742 | 99.7 |
(注) 1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.セグメント間取引については相殺消去しております。
3.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績に対する割合は次のとおりであります。
4.生産の状況と同様の理由からモータースポーツ事業の前連結会計年度比は省略しております。
| 相手先 | 前連結会計年度 (自 2019年1月1日 至 2019年12月31日) | 当連結会計年度 (自 2020年1月1日 至 2020年12月31日) | ||
| 金額(千円) | 割合(%) | 金額(千円) | 割合(%) | |
| Apple Inc. | 1,521,310 | 22.8 | 1,369,131 | 20.6 |
| グーグル・ペイメント株式会社 | 774,517 | 11.6 | 833,846 | 12.5 |
(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)
当社グループの財政状態及び経営成績の分析は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態の分析
財政状態の状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (業績等の概要) (2) 財政状態」に記載しております。
(2) 経営成績の分析
経営成績の状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (業績等の概要) (1) 業績」に記載しております。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析・検討並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (業績等の概要) (3) キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
また、当社グループの運転資金需要のうち主なものは、売上原価、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要のうち主なものは、業務提携、M&A等の新たな事業・サービスへの提携・出資及び設備投資等によるものであります。
当社グループの運転資金は、営業活動によって獲得した自己資金の充当を基本とし、資金需要等を考慮した上で外部資金調達手段として金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等により負債と資本のバランスに配慮しつつ調達することとしております。
資金の流動性管理にあたっては、適宜、資金繰り計画を作成して手元流動性等をモニタリングするとともに、取引金融機関との当座貸越契約の締結、長期借入の実施等により、将来に渡り必要な資金流動性を確保できるよう計画しております。
(4) 重要な会計上の見積り及び当該見積に用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。連結財務諸表を作成するに当たり、必要な見積りを行っており、それらは資産、負債、収益及び費用の計上金額に影響を与えております。これらの見積りは、その性質上判断及び入手し得る情報に基づいて行いますので、実際の結果がそれらの見積りと相違する場合があります。
なお、新型コロナウイルスの感染拡大の影響に関する会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載しております。
また、固定資産の減損については「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結損益計算書関係)」に記載しております。