有価証券報告書-第14期(2025/04/01-2026/03/31)

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2026/06/24 10:34
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(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当行グループ(当行、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、生産、受注及び販売の状況は、当行グループにおける業務の特殊性のため、該当する情報がないので記載しておりません。
① 財政状態及び経営成績の状況
国際社会は、ロシアによるウクライナ侵略や米国及びイスラエルによるイラン攻撃等の中東情勢の不安定化、インフレ・債務コスト増等による国際金融環境の不安定化、エネルギー・食料問題を含む経済安全保障に対応したサプライチェーンの再構築、各国の選挙結果を踏まえた政策変更・貿易摩擦リスク拡大といった歴史的・構造的な変化と課題に直面し、国際情勢は不確実性が一層拡大しております。気候変動問題への対処は、引き続き国際社会の喫緊の課題となる中、多国間主義の後退とともに、脱炭素社会の実現と持続可能な経済成長の両立には、革新的技術によるブレークスルーが不可欠な状況です。グローバルサウス諸国は、分断と対立ではなく協調の国際社会を実現するためのパートナーであるとの認識のもと、我が国政府は、2024年6月11日にグローバルサウス諸国との連携強化推進会議において「グローバルサウス諸国との新たな連携強化に向けた方針」を決定しており、今後、官民一体で諸課題に対応していくべき局面にあります。
我が国経済は、企業を中心に緩やかな回復基調を続けていますが、食料品を中心とした物価上昇により、引き続き個人消費は力強さを欠いています。賃金と物価の好循環がようやく回り始め、定着しつつある中で、こうした経済への逆風を乗り越え、コストカット型の経済から脱却しつつあります。かかる中、我が国政府は、「経済財政運営と改革の基本方針 2025」及び「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画 2025年改訂版訂版」(いずれも2025年6月13日閣議決定)を公表するとともに、①生活の安全保障・物価高への対応、②危機管理投資・成長投資による「強い経済」の実現、③防衛力と外交力の強化を3つの柱とする「『強い経済』を実現する総合経済対策」(2025年11月21日閣議決定)を策定しました。
かかる中、当行は、当行法に基づき、一般の金融機関が行う金融を補完することを旨としつつ、(1)日本にとって重要な資源の海外における開発及び取得の促進、(2)日本の産業の国際競争力の維持及び向上、(3)地球温暖化の防止等の地球環境の保全を目的とする海外における事業の促進、(4)国際金融秩序の混乱の防止又はその被害への対処、の4つの分野の業務を行い、日本及び国際経済社会の健全な発展に寄与することを目的とし、かかる分野における出融資保証案件への積極的な対応を行っております。
これらの業務を遂行するに当たり、当行は企業理念として、「国際ビジネスの最前線で、日本そして世界の未来を展(ひら)きます。」を掲げています。これは、当行にとってのコア・バリューである、「現場主義」「顧客本位」「未来志向」の3つを表すものです。当行にとって、「現場主義」とは、海外プロジェクトの現場に密着し、早い段階から能動的な関与を行うことで、先駆的な付加価値を創造することであり、「顧客本位」とは、お客様の立場になって考え、その声を政策形成につなげ、独自のソリューションを提供すること、そして、「未来志向」とは、安心で豊かな未来を見据え、高い専門性を発揮し、日本と世界の持続的な発展に貢献することです。
こうした理念を踏まえつつ、当行は2024年6月に、2024年度~2026年度を対象とする第5期中期経営計画を策定致しました。本中期経営計画では、重点取組課題として、「持続可能な未来の実現」、「我が国産業の強靱化と創造的変革の支援」、「戦略的な国際金融機能の発揮による独自のソリューション提供」、「価値創造に向けた組織基盤の強化・改革」を設定し、取組を進めております。
当行は、2025年9月26日に閣議決定された「株式会社国際協力銀行法施行令の一部を改正する政令」に基づき、先進国向けの輸出金融及び先進国事業に対する投資金融につき対象分野を拡充したほか、2025年10月1日に開始した「日本戦略投資ファシリティ」を活用し、我が国が経済・国家安全保障上利益を得られるような強靱なサプライチェーンの構築等に係る案件の支援に取り組んでいます。
また、2025年9月、日米両政府は、経済安全保障の強化及び持続可能な成長の実現を目的として、日本による総額5,500億ドル規模の対米投資を柱とする投資イニシアティブに関する了解覚書を取り交わしました。当行は、本イニシアティブに関する対応の実施に向けて、2025年11月にインフラ・環境ファイナンス部門に戦略投融資室を新設し、2026年5月、同室を改組する形で、日米戦略投融資部門及び日米戦略投融資部を新設しました。
更に、2026年5月、当行は「日本戦略投資ファシリティ」の下でパワー・アジアウインドウを創設・開始しました。パワー・アジアウインドウは、2026年4月の「エネルギー強靱化に関するアジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)+オンライン首脳会合」において日本政府が発表した「アジア・エネルギー・資源供給力強靱化パートナーシップ」の一環で実施するものであり、現在の中東情勢の影響を踏まえ、エネルギーや重要物資のサプライチェーンの強靱化等に資する案件を支援するものです。また、「日本戦略投資ファシリティ」へのパワー・アジアウインドウ創設・開始に伴い、「パワー・アジアウインドウ」以外の案件に適用される「日本戦略投資ウインドウ」を創設・開始しています。
加えて、このほかにも、2023年に公布・施行された「株式会社国際協力銀行法の一部を改正する法律」において、当行の業務について、①日本企業のサプライチェーンや海外事業に必要な基盤を支える外国企業を事業開発等金融の対象に追加、②日本企業が物資を海外で引き取る場合も輸入金融の対象に追加、③日本企業のサプライチェーン強靱化のための海外事業資金を国内向け貸付けの対象に追加、④海外事業を行う国内のスタートアップ企業や中堅・中小企業への出資・社債取得等を業務に追加、⑤特別業務の対象分野に資源開発、新技術・ビジネスモデルの事業化、スタートアップ企業への出資等を追加、⑥保証の対象に国際金融機関を追加するといった機能強化がなされたことを受けた業務も展開しております。スタートアップ投資については、スタートアップ投資戦略を策定し、2024年10月1日にスタートアップ投資委員会を新設の上、投資業務を実施しております。
上記の取組の結果、当連結会計年度の当行の出融資保証等承諾実績は、2兆7,521億円となりました。セグメント区分ごとの当連結会計年度の経営成績並びに当行グループの財政状態及び経営成績の状況の概要につきましては、以下のとおりとなりました。
[一般業務]
「持続可能な未来の実現」におけるカーボンニュートラルと経済発展の統合的実現への貢献の取組として、ウズベキスタンにおける太陽光発電及び蓄電事業や、米国における低炭素アンモニアの製造・販売事業、ブラジルにおける低炭素アルミニウム製造事業に対する融資を行いました。また、ホスト国との協働による社会課題解決への貢献の取り組みとして、インドにおけるバイオ燃料製造・発電事業及び自動車産業のサプライチェーン強靱化及びEVインフラ整備案件に対する融資を行いました。
「我が国産業の強靱化と創造的変革の支援」における我が国のエネルギー安全保障の確保、国益に資するバリューチェーン/サプライチェーン強靱化及び先端的産業基盤への支援の取組として、アルゼンチンにおけるリチウム生産事業や、米国において製鉄事業を行う企業の買収案件、米国におけるリチウムイオン電池用有機溶媒の製造事業に対する融資を行いました。革新的技術・事業の展開支援の取組として、カナダにおける核融合実証実験事業向け融資に加えて、米国等のディープテック分野のアーリーステージ・スタートアップ企業に投資を行うファンドへの出資を行いました。また、グローバルに活躍する中堅・中小企業の海外展開支援では、グローバルサウス等の各国において、現地通貨建て融資も活用しつつ、地域金融機関とも連携しながら、積極的な支援を行いました。
「戦略的な国際金融機能の発揮による独自のソリューション提供」における我が国の対外経済政策の構築・実現に貢献する案件への支援の取組として、ウクライナにおける3Dプリント義足等の製造・販売事業及び養豚用システム・設備の製造・販売事業や、ポーランドにおけるFSRU傭船事業向け融資に加えて、ポーランドの政府系金融機関が日本で発行するサムライ債の一部取得を行いました。
経営成績につきましては、当連結会計年度は上記取組等を通じ、貸出金利息等の資金運用収益7,780億円等を計上した結果、経常収益は、前連結会計年度比1,437億円減少し、8,813億円となりました。一方、借用金利息及び社債利息等の資金調達費用6,544億円等を計上した結果、経常費用は、同1,968億円減少し、7,452億円となりました。結果、経常利益は、同530億円増加し、1,361億円となり、特別損益等を含めた親会社株主に帰属する当期純利益は、同499億円増加し、1,366億円となりました。
[特別業務]
特別業務の関係では、スタートアップ投資戦略に基づき、産業変革及びサステナビリティに関連するスタートアップ企業に対する出資を複数行いました。
経営成績につきましては、当連結会計年度は、貸出金利息等の資金運用収益1,490百万円等を計上した結果、経常収益は、前連結会計年度比2,403百万円減少し、1,555百万円となりました。一方、資金調達費用337百万円等を計上した結果、経常費用は、同3,080百万円減少し、1,257百万円となりました。結果、経常利益は、前連結会計年度比676百万円増加し、297百万円となり、親会社株主に帰属する当期純利益は、同676百万円増加し、297百万円となりました。
[当行グループ]
当行グループは、当連結会計年度末時点において、一般業務及び特別業務のみから構成され、業務規模では一般業務が大宗を占めていることから、当行グループの経営成績等の状況の概要は、一般業務に近いものとなっております。
経営成績につきましては、当連結会計年度は、貸出金利息等の資金運用収益7,795億円等を計上した結果、経常収益は、前連結会計年度比1,460億円減少し、8,827億円となりました。一方、借用金利息及び社債利息等の資金調達費用6,547億円等を計上した結果、経常費用は、同1,998億円減少し、7,463億円となりました。結果、経常利益は、同537億円増加し、1,364億円となり、特別損益等を含めた親会社株主に帰属する当期純利益は、同506億円増加し、1,369億円となりました。
財政状態につきましては、資産の部の当連結会計年度末残高は、貸出金及び支払承諾見返等が増加したものの、現金預け金が減少したこと等により、前連結会計年度末比187億円減少した結果、20兆4,459億円となりました。主な内訳は、貸出金15兆6,569億円、支払承諾見返1兆4,496億円、現金預け金2兆1,402億円となっております。負債の部の当連結会計年度末残高は、支払承諾等が増加したものの、社債が減少したこと等により、同4,721億円減少した結果、16兆7,467億円となりました。主な内訳は、借用金8兆7,676億円、社債5兆2,716億円、支払承諾1兆4,496億円となっております。純資産の部の当連結会計年度末残高は、資本金が増加したこと等により、同4,533億円増加した結果、3兆6,992億円となりました。主な内訳は、資本金2兆7,028億円、利益剰余金1兆2,583億円となっております。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは、貸出金の純増により支出額が増加したこと等により、前連結会計年度比5,015億円支出が増加し、6,340億円の支出となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券の売却による収入が減少したこと等により、同123億円収入が減少し、60億円の収入となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、株式の発行による収入が増加したこと等により、同2,397億円収入が増加し、3,308億円の収入となりました。以上の結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、同2,971億円減少し、6,263億円となりました。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当行グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、以下の記載における将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
[一般業務]
経営成績につきましては以下のとおりであります。
当連結会計年度の資金運用収支は、貸出金利息の減少等により資金運用収益が減少したものの、借入金利息及び社債利息の減少等により資金調達費用も減少したことにより、前連結会計年度比69億円増加し、1,236億円の黒字、役務取引等収支は、同6億円増加し、172億円の黒字、その他業務収支は、同399億円増加し、365億円の黒字となり、連結粗利益は、同475億円増加し、1,774億円の黒字となりました。これから営業経費305億円を控除した結果、連結実質業務純益は、同465億円増加し、1,469億円の黒字となりました。更に、以下の「経営成績等に重要な影響を与える要因」に記載のとおり、与信関係費用が221億円増加したものの、有価証券関連の利益(有価証券利息配当金、株式等償却を除く。)が306億円増加したこと等により、その他経常収支及び特別損益等を含めた親会社株主に帰属する当期純利益は、同499億円増加し、1,366億円となりました。
財政状態につきましては、資産の部の当連結会計年度末残高は、貸出金及び支払承諾見返等が増加したものの、現金預け金が減少したこと等により、前連結会計年度末比128億円減少した結果、20兆1,165億円となりました。主な内訳は、貸出金15兆6,521億円、支払承諾見返1兆4,496億円、現金預け金1兆8,261億円となっております。負債の部の当連結会計年度末残高は、支払承諾等が増加したものの、社債が減少したこと等から、4,656億円減少した結果、16兆7,464億円となりました。主な内訳は、借用金8兆7,676億円、社債5兆2,716億円、支払承諾1兆4,496億円となっております。純資産の部の当連結会計年度末残高は、資本金が増加したこと等により、同4,528億円増加し、3兆3,701億円となりました。主な内訳は、資本金2兆3,745億円、利益剰余金1兆2,578億円となっております。
経営成績等に重要な影響を与える要因
3[事業等のリスク](2)① 信用リスクに記載のとおり、与信先である各国・各地域の政治・経済等の動向や、それらに伴う個別与信先の財務状況等につき大幅に悪化した場合には、当行の不良債権や与信関係費用が増加する可能性があり、経営成績等に重要な影響を与える要因となります。
当連結会計年度の与信関係費用は、前連結会計年度比221億円増加し、420億円の繰入れとなりました。主な要因は、当連結会計年度において、一般貸倒引当金が310億円の戻入れ、特定海外債権引当勘定が88億円の戻入れとなった他、償却債権取立益75億円を計上したものの、大型案件の債務者区分下方遷移等により個別貸倒引当金が882億円の繰入れとなったこと、株式等償却12億円を計上したことによるものです。なお、当連結会計年度末時点で、総与信残高17兆2,472億円に対して、銀行法及び金融再生法に基づく債権は5,355億円となり、不良債権比率3.11%となりました。
また、個別出資先の財務状況等により、当行の当該出資に係る有価証券関連損益は大幅に変動する可能性があり、経営成績等に重要な影響を与える要因になります。
当連結会計年度の出資に係る有価証券関連損益(上記の株式等償却は除く。)は、前連結会計年度比282億円増加し、405億円の利益計上となりました。主な要因は、当連結会計年度において、連結子会社が保有する有価証券に係る評価損の取込等による株式等売却損26億円を計上したものの、株式等売却益104億円を計上した他、一部の出資先からの有価証券利息配当金70億円、一部の出資先が計上した利益の取込等に伴う組合出資に係る持分損益及び持分法による投資損益を合わせ253億円の利益を計上したことによるものです。
[特別業務]
経営成績につきましては、以下のとおりであります。
当連結会計年度の資金運用収支は、預け金利息が増加したこと等により資金運用収益が増加した結果、前連結会計年度比645百万円増加し、1,153百万円の黒字、役務取引等収支は、同62百万円減少し、61百万円の赤字、その他業務収支は、同87百万円増加し、0百万円の黒字、連結粗利益は、同670百万円増加し、1,091百万円の黒字となりました。これから営業経費527百万円を控除した結果、連結実質業務純益は、同608百万円増加し、564百万円の黒字となり、その他経常収支及び特別損益等を含めた親会社株主に帰属する当期純利益は、同676百万円増加し、297百万円となりました。
財政状態につきましては、資産の部の当連結会計年度末残高は、貸出金が減少したこと等により、前連結会計年度末比59億円減少し、3,294億円となりました。主な内訳は、現金預け金3,141億円、貸出金48億円、有価証券102億円となっております。負債の部の当連結会計年度末残高は、借用金が減少したこと等により、同64億円減少し、2億円となりました。主な内訳は、その他負債2億円となっております。純資産の部の当連結会計年度末残高は、利益剰余金及びその他の包括利益累計額合計が増加したことにより、同4億円増加し、3,291億円となりました。主な内訳は、資本金3,283億円となっております。
経営成績等に重要な影響を与える要因
3[事業等のリスク](2)① 信用リスクに記載のとおり、与信先である各国・各地域の政治・経済等の動向や、それらに伴う個別与信先の財務状況等につき大幅に悪化した場合には、当行の不良債権や与信関係費用が増加する可能性があり、経営成績等に重要な影響を与える要因となります。特別業務においては、期待収益は充分であるがリスクを伴う海外インフラ事業向けの貸付け等を行っており、一般業務に比べ相対的に与信関係費用が大きくなる可能性があります。
当連結会計年度の与信関係費用は、前連結会計年度比1,809百万円減少し、270百万円の繰入れとなりました。主な要因は、当連結会計年度において、株式等償却が前連結会計年度比1,894百万円減少し、291百万円の計上となったことによるものです。なお、当連結会計年度末時点で、総与信残高は48億円となりましたが、銀行法及び金融再生法に基づく債権はありません。
また、当連結会計年度において、出資に係る有価証券関連損益(上記の株式等償却は除く。)は、生じておりません。
[当行グループ]
経営成績につきましては、当連結会計年度の資金運用収支は、前連結会計年度比76億円増加し、1,247億円の黒字、役務取引等収支は、同5億円増加し、172億円の黒字、その他業務収支は、同400億円増加し、365億円の黒字となり、連結粗利益は、同482億円増加し、1,785億円の黒字となりました。これから営業経費309億円を控除した結果、連結実質業務純益は、同471億円増加し、1,475億円の黒字となりました。更に、与信関係費用が203億円増加したものの、有価証券関連の利益(有価証券利息配当金、株式等償却を除く。)が306億円増加したこと等により、その他経常収支及び特別損益等を含めた親会社株主に帰属する当期純利益は、同506億円増加し、1,369億円となりました。
財政状態につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。
当行グループは、当連結会計年度末時点において、一般業務及び特別業務のみから構成されていることから、当行グループの経営成績等に重要な影響を与える要因は、上記の一般業務及び特別業務に記載の内容と同一となるため、記載を省略しております。また、当連結会計年度において、当行グループに占める業務規模では、一般業務が大宗を占めていることから、一般業務の経営成績等に重要な影響を与える要因が、当行グループに対してより強い影響があるものとなります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度の当行グループのキャッシュ・フローにつきましては、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。
なお、当連結会計年度における資本の財源及び資金の流動性については、一般業務においては、我が国企業の海外展開支援等を実施するための財務基盤強化を目的とした資金として、政府からの出資金を受け入れているほか、長期・安定的な資金調達として財政融資資金及び政府保証外債などによる資金調達を実施しております。
③ 当行グループの重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当行グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するに当たって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。
(3)経営成績等の状況に係る数値情報
① 経営成績の状況
(イ)一般業務
a. 収支の状況
前連結会計年度当連結会計年度
資金運用収支(百万円) ①116,610123,607
資金運用収益(百万円)983,148778,066
資金調達費用(百万円)866,537654,459
役務取引等収支(百万円) ②16,62717,281
役務取引等収益(百万円)21,02621,796
役務取引等費用(百万円)4,3994,515
その他業務収支(百万円) ③△3,40936,525
その他業務収益(百万円)79637,898
その他業務費用(百万円)4,2061,373
連結粗利益(百万円) ④
(=①+②+③)
129,827177,413
営業経費(百万円) ⑤29,47330,503
連結実質業務純益(百万円) ④-⑤100,354146,909
その他経常収支(百万円)△17,290△10,793
その他経常収益(百万円)20,11943,574
その他経常費用(百万円)37,41054,368
経常利益(百万円)83,063136,116
特別損益(百万円)2,57514
税金等調整前当期純利益(百万円)85,639136,130
法人税等合計(百万円)217123
当期純利益(百万円)85,421136,007
非支配株主に帰属する当期純利益(百万円)△1,264△673
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)86,685136,680


b. 与信関係費用
前連結会計年度当連結会計年度
貸倒引当金繰入額(△は戻入益)(百万円)①20,63148,305
一般貸倒引当金繰入額(△は戻入益)
(百万円)
△36,025△31,076
個別貸倒引当金繰入額(△は戻入益)
(百万円)
55,63488,208
特定海外債権引当勘定(△は戻入益)
(百万円)
1,022△8,827
貸出金償却(百万円) ②--
株式等償却(百万円) ③11,9111,238
国債等債券償却(百万円) ④--
償却債権取立益(百万円) ⑤12,6467,532
与信関係費用(百万円)
(=①+②+③+④-⑤)
19,89542,011

c. 資金運用/調達の状況
種類期別平均残高利息利回り
金額(百万円)金額(百万円)(%)
資金運用勘定(注1)前連結会計年度18,644,407983,1435.27
当連結会計年度16,985,029778,0494.58
うち貸出金前連結会計年度16,225,156916,6565.65
当連結会計年度14,830,646722,9214.87
うち有価証券前連結会計年度148,34410,1956.87
当連結会計年度151,3118,0245.30
うち買現先勘定前連結会計年度---
当連結会計年度---
うち預け金前連結会計年度1,287,94754,2524.21
当連結会計年度1,148,23842,3263.69
資金調達勘定(注2)前連結会計年度15,319,871866,5375.66
当連結会計年度13,625,037654,4594.80
うち借用金前連結会計年度8,920,561337,8333.79
当連結会計年度8,189,577250,1753.05
うち社債前連結会計年度6,367,686182,1912.86
当連結会計年度5,416,406169,1433.12

(注)1.資金運用勘定は、無利息預け金の平均残高を控除して表示しております。また、平均残高は金融商品等差入担保金を含む数値であります。
2.資金調達勘定の平均残高は、金融商品等受入担保金を含む数値であります。
(ロ)特別業務
a. 収支の状況
前連結会計年度当連結会計年度
資金運用収支(百万円) ①5081,153
資金運用収益(百万円)1,1241,490
資金調達費用(百万円)616337
役務取引等収支(百万円) ②0△61
役務取引等収益(百万円)12439
役務取引等費用(百万円)123101
その他業務収支(百万円) ③△870
その他業務収益(百万円)-0
その他業務費用(百万円)87-
連結粗利益(百万円) ④
(=①+②+③)
4211,091
営業経費(百万円) ⑤464527
連結実質業務純益(百万円) ④-⑤△43564
その他経常収支(百万円)△336△267
その他経常収益(百万円)2,71024
その他経常費用(百万円)3,047291
経常利益(百万円)△379297
特別損益(百万円)--
税金等調整前当期純利益(百万円)△379297
法人税等合計(百万円)--
当期純利益(百万円)△379297
非支配株主に帰属する当期純利益(百万円)--
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)△379297


b. 与信関係費用
前連結会計年度当連結会計年度
貸倒引当金繰入額(△は戻入益)(百万円)①△106△20
一般貸倒引当金繰入額(△は戻入益)
(百万円)
△106△20
個別貸倒引当金繰入額(△は戻入益)
(百万円)
--
特定海外債権引当勘定(△は戻入益)
(百万円)
--
貸出金償却(百万円) ②--
株式等償却(百万円) ③2,186291
国債等債券償却(百万円) ④--
償却債権取立益(百万円) ⑤--
与信関係費用(百万円)
(=①+②+③+④-⑤)
2,080270

c. 資金運用/調達の状況
種類期別平均残高利息利回り
金額(百万円)金額(百万円)(%)
資金運用勘定(注1)前連結会計年度39,4931,1242.85
当連結会計年度168,9781,4900.88
うち貸出金前連結会計年度21,1871,1185.28
当連結会計年度11,4426285.49
うち有価証券前連結会計年度13,521--
当連結会計年度9,678--
うち買現先勘定前連結会計年度---
当連結会計年度---
うち預け金前連結会計年度2,31000.03
当連結会計年度146,2718530.58
資金調達勘定(注2)前連結会計年度4,36261614.12
当連結会計年度3,7243379.06
うち借用金前連結会計年度4,20000.00
当連結会計年度3,38300.00
うち社債前連結会計年度---
当連結会計年度---

(注)1.資金運用勘定は、無利息預け金の平均残高を控除して表示しております。また、平均残高は金融商品等差入担保金を含む数値であります。
2.資金調達勘定の平均残高は、金融商品等受入担保金を含む数値であります。
② 財政状態の状況
(イ)一般業務
a. 貸出金の状況(末残)
前連結会計年度当連結会計年度
貸出金残高(百万円)15,400,59115,652,156
うち銀行法及び金融再生法に基づく債権
(百万円)
525,505535,532

(参考)銀行法及び金融再生法に基づく債権の状況(連結、末残)
当行は銀行法(1981年法律第59号)及び金融再生法(金融機能の再生のための緊急措置に関する法律(1998年法律第132号))の適用はありませんが、以下は民間金融機関の基準に準じて算出したものであります。
前連結会計年度当連結会計年度
破産更生債権及びこれらに準ずる債権(百万円)-355
危険債権(百万円)334,189353,259
要管理債権(百万円)191,316181,916
3月以上延滞債権(百万円)123,001148,555
貸出条件緩和債権(百万円)68,31433,361
小計(A)(百万円)525,505535,532
正常債権(百万円)16,367,86916,711,690
合計(B)(百万円)16,893,37517,247,222
不良債権比率(A/B×100)(%)3.113.11

貸倒引当金(C)(百万円)380,621408,937
引当率(C/A×100)(%)72.4376.36

(注)正常債権に対する一般貸倒引当金及び特定海外債権引当勘定は含んでおりません。

○業種別貸出の状況(末残・構成比)
種類前連結会計年度当連結会計年度
金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)
国内4,535,99029.454,834,31430.89
製造業1,047,7986.801,463,7499.35
農業----
林業----
漁業----
鉱業200,0251.30173,6961.11
建設業36,0160.2338,4640.25
電気・ガス・熱供給・水道業177,7561.15201,0691.28
情報通信業38,0000.2538,0100.24
運輸業18,3680.12151,5610.97
卸売・小売業1,075,8136.991,093,0106.98
金融・保険業1,418,6959.211,097,4137.01
不動産業4160.003370.00
各種サービス業523,0673.40576,9743.69
地方公共団体----
その他320.00270.00
海外10,864,60170.5510,817,84269.11
海外円借款、国内店名義現地貸10,864,60170.5510,817,84269.11
合計15,400,591100.0015,652,156100.00

(注)「国内店名義現地貸」とは非居住者に対して外貨又は円貨で貸付けを行う場合を指しております。
○国別融資の状況(末残・構成比)
国名前連結会計年度国名当連結会計年度
金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)
アメリカ2,831,50518.39アメリカ3,088,02919.73
オーストラリア1,117,1627.25オーストラリア1,097,6087.01
インドネシア1,012,5186.57インドネシア984,4276.29
アラブ首長国連邦968,9566.29インド927,9465.93
イギリス905,7945.88イギリス906,1835.79
インド819,0985.32アラブ首長国連邦842,9255.39
アイルランド633,0894.11チリ668,6654.27
ブラジル602,4193.91ブラジル662,3264.23
チリ581,8053.78アイルランド581,5923.72
ベトナム558,8913.63ベトナム548,0343.50
その他5,369,35034.87その他5,344,41734.14
合 計15,400,591100.00合 計15,652,156100.00

(注)原則としてプロジェクトの所在国(輸出金融の場合は輸入者の所在国、輸入金融の場合は輸出者の所在国、その他の場合はプロジェクトや事業の所在国)により地域別分類を行っております。
b. 有価証券の状況(末残)
種類前連結会計年度当連結会計年度
金額(百万円)金額(百万円)
国債--
地方債--
社債--
株式--
その他の証券310,767354,598
合計310,767354,598

(ロ)特別業務
a. 貸出金の状況(末残)
前連結会計年度当連結会計年度
貸出金残高(百万円)13,8954,802
うち銀行法及び金融再生法に基づく債権
(百万円)
--

(参考)銀行法及び金融再生法に基づく債権の状況(連結、末残)
当行は銀行法(1981年法律第59号)及び金融再生法(金融機能の再生のための緊急措置に関する法律(1998年法律第132号))の適用はありませんが、以下は民間金融機関の基準に準じて算出したものであります。
前連結会計年度当連結会計年度
破産更生債権及びこれらに準ずる債権(百万円)--
危険債権(百万円)--
要管理債権(百万円)--
3月以上延滞債権(百万円)--
貸出条件緩和債権(百万円)--
小計(A)(百万円)--
正常債権(百万円)13,9204,822
合計(B)(百万円)13,9204,822
不良債権比率(A/B×100)(%)--

貸倒引当金(C)(百万円)--
引当率(C/A×100)(%)--

(注)正常債権に対する一般貸倒引当金及び特定海外債権引当勘定は含んでおりません。
○業種別貸出の状況(末残・構成比)
種類前連結会計年度当連結会計年度
金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)
国内----
海外13,895100.004,802100.00
海外円借款、国内店名義現地貸13,895100.004,802100.00
合計13,895100.004,802100.00

(注)「国内店名義現地貸」とは非居住者に対して外貨又は円貨で貸付けを行う場合を指しております。
○国別融資の状況(末残・構成比)
国名前連結会計年度当連結会計年度
金額(百万円)構成比(%)金額(百万円)構成比(%)
イラク13,33295.954,19987.46
パラオ5634.0560212.54
合 計13,895100.004,802100.00

(注)原則としてプロジェクトの所在国(輸出金融の場合は輸入者の所在国、輸入金融の場合は輸出者の所在国、その他の場合はプロジェクトや事業の所在国)により地域別分類を行っております。
b. 有価証券の状況(末残)
種類前連結会計年度当連結会計年度
金額(百万円)金額(百万円)
国債--
地方債--
社債--
株式-319
その他の証券7,5509,896
合計7,55010,216

(自己資本比率の状況)
当行は、銀行法第14条の2の適用を受けておりませんが、「銀行法第14条の2の規定に基づき、銀行がその保有する資産等に照らし自己資本の充実の状況が適当であるかどうかを判断するための基準」(2006年金融庁告示第19号。以下「告示」という。)に基づく自己資本比率を算出しております。
なお、本表は、全国銀行協会の雛形に即した表示としております。
(参考)
自己資本比率は、告示に定められた算式に基づき、単体ベースについて算出しております。
なお、当行は、国際統一基準を適用の上、信用リスク・アセットの算出においては標準的手法を採用しております。
単体自己資本比率(国際統一基準)
(単位:億円、%)
2026年3月31日
1. 単体総自己資本比率(4/7)22.36
2. 単体Tier1比率(5/7)21.59
3. 単体普通株式等Tier1比率(6/7)21.59
4. 単体における総自己資本の額40,696
5. 単体におけるTier1資本の額39,283
6. 単体における普通株式等Tier1資本の額39,283
7. リスク・アセットの額181,971
8. 単体総所要自己資本額14,557

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