四半期報告書-第41期第3四半期(平成26年10月1日-平成26年12月31日)

【提出】
2015/02/12 11:55
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【項目】
27項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期累計期間における我が国の経済環境は、政府及び日銀による経済・金融政策を背景として企業収益の改善や設備投資の増加がみられますが、個人消費においては消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動及び16ヵ月連続の実質賃金減少などにより弱い動きがみられるなど、景気は緩やかな回復基調から足踏み状態へと推移致しました。また、海外景気の下振れ懸念に加えて、円安による原材料価格の上昇や電気料金値上げなどの国内景気の下押し要因もあり、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社の出店エリアにおきましても、政府による地方再生は及ばず、個人消費動向の回復は依然として不透明な状況が続いております。
そのような環境の中、当社におきましては、会社方針に「ホットマンは永遠の未完成企業〈未完成だから永遠にチャレンジができる〉」を掲げ、中期的な安定顧客の確保を目的に店舗の改装等を行うなどの積極的な営業活動を行って参りました。
4月に㈱千明カルチャーより宮城県仙台市宮城野区のTSUTAYA2店舗を譲り受け、7月に宮城県加美郡加美町にイエローハット1店舗、12月に茨城県常陸太田市にイエローハット1店舗の新規出店を行い、当第3四半期会計期間末の店舗数は、イエローハットが82店舗(前年同期間比2店舗増)、TSUTAYAが10店舗(前年同期間比2店舗増)、アップガレージが6店舗、ガリバーが3店舗、ダイソーが2店舗、自遊空間が1店舗、セガが1店舗、宝くじ売場が5店舗の合計110店舗(前年同期間比4店舗増)となっております。
この結果、当第3四半期累計期間の業績は、売上高は16,671百万円となり、前年同期間比711百万円(前年同期間比4.1%減)の減収となっております。経常利益につきましては489百万円となり、前年同期間比298百万円(前年同期間比37.9%減)の減益となりました。減益の要因は主として、売上高減少によるもの並びに既存店の改装や新規出店等の投資費用が増加したことによるものとなっております。四半期純利益は219百万円となり、前年同期間比197百万円(前年同期間比47.3%減)の減益となっております。
セグメント別の業績は次の通りであります。
[イエローハット]
当社の主たる事業であるイエローハット事業におきましては、平成26年3月の降雪により夏タイヤ需要の一部が同年4月にずれ込んだこと並びに当社出店エリアにおける自動車の保有台数増加等に伴い、タイヤ販売は比較的順調に推移したものの、増税後の反動が長期化したことにより、カーナビゲーション等の高額商品を中心に売上高が大幅に落ち込みました。
そのような環境の中、当社のイエローハットでは、7月に宮城県加美郡加美町にイエローハット加美中新田店、12月に茨城県常陸太田市にイエローハット常陸太田店の新規出店を行いました。また、既存店においては店舗改装等を行い、接客力の向上や車検・整備を中心としたサービス部門等への注力をはかって参りました。
この結果、当第3四半期累計期間の業績は、売上高13,323百万円(前年同期間比7.0%減)、セグメント利益(営業利益)は617百万円(前年同期間比33.2%減)となりました。
[TSUTAYA]
TSUTAYA事業におきましては、平成26年4月1日に㈱千明カルチャーより宮城県仙台市宮城野区のTSUTAYAヨークタウン新田東店とTSUTAYA田子店の2店舗を譲り受け、仙台バイパス沿線中心部のドミナント化を実現致しました。既存店においては、書籍売場を中心に店舗改装等を実施し、利便性の向上をはかって参りました。
ウォルト・ディズニー作「アナと雪の女王」や世代を問わず爆発的な人気を博している「妖怪ウォッチ」等、話題のタイトル商品の発売により、TSUTAYA事業全体としての売上高は順調に推移しております。また、利益向上を目的とした費用等の見直しを前事業年度より継続しており、セグメント利益(営業利益)についても順調に推移しております。
この結果、当第3四半期累計期間の業績は、売上高2,011百万円(前年同期間比23.7%増)、セグメント利益(営業利益)は59百万円(前年同期間比141.6%増)となりました。
[その他]
アップガレージ事業におきましては、前事業年度より導入した「東京タイヤ流通センター」を中心とした新品タイヤ販売の増加もあり、売上高は比較的順調に推移しております。
ガリバー事業におきましては、増税後の反動により、買取・販売共に大きく販売予想を下回りました。
ダイソー事業並びに自遊空間事業におきましては、増税等の影響は少なく、サービスの向上により固定客が増加し、売上高は比較的順調に推移しております。
宝くじ事業におきましては、今シーズンより導入されたワールドカップのサッカーを対象とした「toto」の販売が好調で、売上高は順調に推移しております。
この結果、当第3四半期累計期間の業績は、売上高1,336百万円(前年同期間比6.3%減)、セグメント利益(営業利益)は69百万円(前年同期間比29.4%減)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。
(4)財政状態の分析
① 資産
当第3四半期会計期間末における流動資産の残高は742百万円増加し、8,942百万円(前事業年度末8,199百万円)となりました。これは主に、現金及び預金が516百万円減少したものの、商品が1,381百万円増加したことによるものであります。
また、固定資産の残高は12百万円減少し、6,920百万円(前事業年度末6,932百万円)となりました。これは主に、のれん(無形固定資産)が42百万円並びに敷金及び保証金(投資その他の資産)が41百万円増加したものの、事業譲受契約前渡金(投資その他の資産)が166百万円減少したことによるものであります。
この結果、総資産残高は15,862百万円(前事業年度末15,131百万円)となりました。
② 負債
当第3四半期会計期間末における流動負債の残高は941百万円増加し、6,953百万円(前事業年度末6,011百万円)となりました。これは主に、未払法人税等が254百万円並びに1年内返済予定の長期借入金(その他の流動負債)が108百万円減少したものの、短期借入金が900百万円並びに買掛金が429百万円増加したことによるものであります。
また、当第3四半期会計期間末における固定負債の残高は386百万円減少し、3,027百万円(前事業年度末3,414百万円)となりました。これは主に、退職給付引当金が103百万円増加したものの、長期借入金が424百万円並びに社債が50百万円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計残高は9,980百万円(前事業年度末9,426百万円)となりました。
③ 純資産
当第3四半期会計期間末における純資産の残高は175百万円増加し、5,881百万円(前事業年度末5,705百万円)となりました。これは主に、四半期純利益を219百万円計上並びに剰余金の配当を72百万円支払ったことによるものであります。
(5)主要な設備
① 前事業年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当第3四半期累計期間に著しい変更があったものは、次の通りであります。
a.完了予定の変更
平成27年3月に完了予定としておりました福島県本宮市の店舗設備(イエローハット事業)は、建物の完成時期が変更になったことに伴い、完了予定を平成27年4月へ変更しております。
b.新たな計画の確定
当第3四半期累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設等の計画は、次の通りであります。
会社名所在地セグメント
の名称
設備の
内容
投資予定額資金調達
方法
着手及び完了予定年月
総額
(千円)
既支払額
(千円)
着手完了
提出会社長野県
安曇野市
イエローハット店舗設備
(注2)
166,200-自己資金
借入金
平成27年
1月
平成27年
4月

(注)1.上記の金額に消費税等は含まれておりません。
2.設備内容の「店舗設備」は、敷地面積2,776㎡(839坪)、売場面積552㎡(166坪)程度の店舗であります。
② 重要な設備の除却等
当第3四半期累計期間において、前事業年度末における計画に著しい変更はありません。