有価証券報告書-第58期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/27 9:10
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【項目】
103項目
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりまして、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行っております。
(2) 経営成績
当連結会計年度におけるわが国経済は、世界的な景気回復が続く中で、企業収益や雇用環境の改善がみられ、個人消費も依然低調なものの持ち直しの動きが垣間見え、景気は緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、国際情勢では米国をはじめとした海外経済の不確実性や金融資本市場の動向等不安定な要素もあり、またシリア、北朝鮮問題などの地政学リスクによる景気先行きへの不透明感は拭えない状況が続いております。
当社グループの事業とかかわりの深い界面活性剤業界におきましては、経済環境に不透明さが残る中で、底堅い需要に下支えされ、その生産活動は堅調に推移しました。
このような環境の下、当社グループはオレオケミカルを中心とした既存販売先への提案活動はもちろんのこと、新規取引先の開拓、新たな用途提案等を積極的に推進し、また国内外での新興国化学品の販売拡大に取組みました。
これらの結果、当連結会計年度における経営成績は、売上高が20,198,883千円(前連結会計年度比7.3%増)、営業利益は334,731千円(前連結会計年度比12.5%増)、経常利益は、営業外収益において貸倒引当金戻入額が減少した一方で、受取配当金106,305千円、為替差益4,585千円(前連結会計年度は為替差損22,748千円)を計上したこと等により451,556千円(前連結会計年度比16.0%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は、314,373千円(前連結会計年度比20.2%増)となりました。
また、当社グループの目標とする経営指標における売上総利益の絶対額の持続的な増加については、概ね計画数値どおりとなり、売上総利益は前年実績から75,909千円増加した1,631,116千円(前連結会計年度比4.9%増)となり達成することができました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
なお、各セグメントの売上高は外部顧客への売上高を表示し、セグメント損益は連結損益計算書における営業損益(営業利益又は営業損失)をベースとしております。また、各セグメントの営業損益のほかに、各セグメントに帰属しない全社費用166,133千円(前連結会計年度比7.4%増)があります。
① 化学品事業
化学品事業におきましては、国内主要得意先の生産・販売活動が概ね好調に推移し、品種別ではとくに高級アルコール及び脂肪酸の販売が好調に推移しました。また既存得意先への輸入化学品の拡販や香粧品分野を中心とした新規取引先の開拓等に努めました。
この結果、化学品事業に係る当連結会計年度の売上高は18,148,335千円(前連結会計年度比6.8%増)、セグメント利益は394,271千円(前連結会計年度比20.2%増)となりました。
② 日用品事業
日用品事業におきましては、冷蔵庫脱臭剤や洗濯槽洗剤をはじめとする一部商品の販売は堅調なものの、売れ行き全体では低調な推移が続きました。また利益面でも原材料や運送費等の高騰化の影響を受け、低調となりました。
この結果、日用品事業に係る当連結会計年度の売上高は806,051千円(前連結会計年度比6.6%減)、セグメント利益は114,344千円(前連結会計年度比18.4%減)となりました。
③ 土木建設資材事業
土木建設資材事業におきましては、上期低調であった事業環境が下期に入り改善がみられ、当事業の取扱商品とかかわりの深い地盤改良工事、コンクリート補修補強工事の工事案件が少ないものの、施工会社、メーカー、二次代理店から付随する工事案件を受注することとなりました。また環境関連薬剤においても工事案件を受注することができ、回復基調となりました。
この結果、土木建設資材事業に係る当連結会計年度の売上高は1,244,496千円(前連結会計年度比27.5%増)、セグメント損失は7,751千円(前連結会計年度は16,025千円のセグメント損失)となりました。
[平成30年3月期 セグメント別連結業績](単位:千円,%)

セグメント区分セグメント別売上高セグメント損益(営業損益)
実績百分比前期比増減率実績利益率前期比増減率
化学品事業18,148,33589.86.8394,2712.220.2
日用品事業806,0514.0△6.6114,34414.2△18.4
土木建設資材事業1,244,4966.227.5△7,751--
全社費用---△166,133-7.4
セグメント合計20,198,883100.07.3334,7311.712.5

(注)1.セグメント別売上高は、各セグメントの外部顧客への売上高を表示しております。
2.セグメント損益は、各セグメントの営業利益又は営業損失(△)を表示しております。
生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。
① 生産実績
該当事項はありません。
② 商品仕入実績
当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称商品仕入高(千円)前年同期比(%)
化学品事業16,952,8916.6
日用品事業519,687△10.5
土木建設資材事業1,149,79128.4
合計18,622,3707.2

(注) 1. 金額は、仕入価格によっております。
2. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
③ 受注実績
受注実績と販売実績との差異は僅少なため、受注実績の記載は省略しております。
④ 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(千円)前年同期比(%)
化学品事業18,148,3356.8
日用品事業806,051△6.6
土木建設資材事業1,244,49627.5
合計20,198,8837.3

(注) 1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
相手先前連結会計年度当連結会計年度
販売高(千円)割合(%)販売高(千円)割合(%)
三洋化成工業株式会社2,232,90811.92,347,87211.6

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(3) 財政状態
当連結会計年度末の総資産は17,131,937千円(前連結会計年度末比3,123,803千円増加)、負債は9,467,925千円(前連結会計年度末比1,766,541千円増加)、純資産は7,664,012千円(前連結会計年度末比1,357,261千円増加)となりました。
主な増減要因は、次のとおりであります。
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産の残高は9,513,230千円となり、前連結会計年度末に比べ1,572,897千円増加しました。主な要因は、商品が81,583千円減少した一方で、受取手形及び売掛金が911,843千円、現金及び預金が720,698千円それぞれ増加したことによるものです。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産の残高は7,618,707千円となり、前連結会計年度末に比べ1,550,905千円増加しました。主な要因は、保有投資有価証券の時価変動等により投資有価証券が1,539,337千円増加したことによるものです。
(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債の残高は6,633,336千円となり、前連結会計年度末に比べ1,877,010千円増加しました。主な要因は、支払手形及び買掛金が1,477,676千円、1年内返済予定の長期借入金が300,000千円、未払法人税等が58,139千円それぞれ増加したことによるものです。
(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債の残高は2,834,588千円となり、前連結会計年度末に比べ110,469千円減少しました。主な要因は、繰延税金負債が454,940千円、退職給付に係る負債が17,057千円、役員退職慰労引当金が13,090千円それぞれ増加した一方で、長期借入金が600,000千円減少したことによるものです。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産の残高は7,664,012千円となり、前連結会計年度末に比べ1,357,261千円増加しました。主な要因は、その他の包括利益累計額が1,096,824千円、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により株主資本が260,437千円それぞれ増加したことによるものです。
なお、当社グループでは、経営の意思決定上、資産及び負債を各セグメントに配分していないため、セグメントごとの財政状態の状況に関する記載を省略しております。
(4) キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、営業活動の結果獲得した資金が1,105,957千円、投資活動の結果使用した資金が39,690千円、財務活動の結果使用した資金が353,935千円であったこと等により、前連結会計年度に比べ705,998千円増加し1,824,291千円となりました。
当連結会計年度中における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は1,105,957千円(前連結会計年度は66,316千円の資金の獲得)となりました。主な要因は、売上債権の増加額900,654千円、法人税等の支払額84,127千円があった一方で、仕入債務の増加額1,448,679千円、税金等調整前当期純利益451,556千円、たな卸資産の減少額86,548千円、減価償却費24,690千円があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は39,690千円(前連結会計年度は102,679千円の資金の使用)となりました。主な要因は、保険積立金の積立による支出18,579千円、投資有価証券の取得による支出9,439千円、無形固定資産の取得による支出8,682千円があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は353,935千円(前連結会計年度は215,493千円の資金の使用)となりました。主な要因は、長期借入金の返済による支出300,000千円、配当金の支払額53,684千円があったことによるものです
資本の財源及び資金の流動性に係る情報は、次のとおりであります。
① 主要な資金需要及び財源
当社グループの主要な資金需要は、原材料、販売費及び一般管理費、並びにシステム投資等の投資であります。
また今後、当社グループの収益の源泉として、事業間及び国内外間のシナジーを追及し売上高の増加を目指してまいります。
② 資金の流動性
突発的は資金需要に対して、迅速かつ確実に資金を調達できるよう、20億円の当座借越枠を取得しており、流動性リスクに備えております。
(参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移
平成28年3月期平成29年3月期平成30年3月期
自己資本比率(%)43.845.044.7
時価ベースの自己資本比率(%)28.219.522.3
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)-25.41.3
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)-4.485.9

自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注)1.各指標はいずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
2.キャッシュ・フローは営業キャッシュ・フローを利用しております。
3.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
4.「キャッシュ・フロー/利払い」は、連結キャッシュ・フロー計算書に計上されている「営業キャッシュ・フロー」及び「利息の支払額」を利用しております。
5.平成28年3月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは、営業キャッシュ・フローがマイナスのため記載しておりません。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因は、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のと
おりですが、国内においては消費税率の引上げが予定されており、これらが国内景気に与える影響は現時点では不
透明であり、また仕入に係る増税分を販売価格に転嫁することが困難な可能性があります。当社グループは継続的
にコスト削減に取組んでおりますが、国内景気の動向、為替相場の変動及び売上原価率の上昇が、当社グループの
業績に影響を及ぼす可能性があります。

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