四半期報告書-第5期第2四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)

【提出】
2021/08/13 16:10
【資料】
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【項目】
41項目
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。
(1) 経営成績の分析
当第2四半期連結会計期間は新型コロナウイルス感染症の影響下で、中国などアジア向けの輸出増加傾向に加え、欧米向け輸出の持ち直しを受け、製造業の回復基調が持続しています。一方で、個人消費は新型コロナウイルスの感染拡大や緊急事態宣言の再延長により一進一退の動きとなっています。
かかる中、当社グループでは、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じた上での業務運営が定常化し、業績面での影響を大きく受けることはなく、国内広告市場の緩やかな回復等に伴い、当期の案件受注高はコロナ前の水準に戻しています。併せて、中期経営計画に掲げたコスト削減施策にも前倒しで取り組んでおります。
その結果、当第2四半期連結累計期間の連結業績は、売上高29,025百万円(前年同四半期比19.1%増)、営業利益1,686百万円(前年同四半期は営業損失881百万円)、経常利益1,668百万円(前年同四半期は経常損失1,047百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益891百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失956百万円)と、なりました。なお、販売費及び一般管理費には、M&Aによるのれん償却額105百万円が含まれております。
当社グループは、「広告事業」の単一セグメントでありましたが、中期経営計画に基づき本年1月に連結子会社10社を削減する大規模な組織再編を実施し、報告セグメントを、広告会社からの受託を中心に従来からの広告映像制作を担う「コンテンツプロデュース事業」と、広告主からの直接取引を中心にコミュニケーションの設計から実行までを担う「コミュニケーションデザイン事業」の2区分に変更しております。
セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
①コンテンツプロデュース事業
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高21,141百万円(前年同四半期比13.7%増)、セグメント利益2,607百万円(前年同四半期比211.5%増)となりました。
CM制作をはじめとする広告会社からの案件受注の回復、前年同四半期は新型コロナウイルスの影響による案件の延期・中止があったこと、コスト削減施策推進に伴う各種費用の減少等により、前年同四半期比増収増益となりました。
②コミュニケーションデザイン事業
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高7,883百万円(前年同四半期比36.4%増)、セグメント利益331百万円(前年同四半期はセグメント損失338百万円)となりました。
広告・マーケティングソリューション領域において、映像からデジタルソリューション、PR、イベント、空間デザイン等、全方位型のエキュゼキューションを提供するために、本年1月に5社を統合し株式会社xpdを設立、注力している直接取引において受注額が増加していることに加え、前年同四半期において延期・中止が顕著であったイベント事業も、オンラインの活用等で需要を戻しつつあり、前年同四半期比増収増益となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて4,472百万円増加し、53,154百万円となりました。主な要因は、受取手形及び売掛金が1,251百万円が減少しましたが、現金及び預金が5,787百万円、電子記録債権が484百万円それぞれ増加したことによるものです。
負債は、前連結会計年度末に比べて3,716百万円増加し、32,168百万円となりました。主な要因は、長期借入金が1,784百万円、買掛金が1,330百万円それぞれ減少しましたが、短期借入金が6,500百万円増加したことによるものです。
純資産は、前連結会計年度末に比べて755百万円増加し、20,986百万円となりました。主な要因は、利益剰余金が、配当金の支払いにより286百万円減少しましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により891百万円増加したことによるものです。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べて5,830百万円増加し、16,533百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、2,478百万円(前年同期は2,494百万円の獲得)となりました。主な要因は、税金等調整前四半期純利益1,695百万円、売上債権の減少773百万円、仕入債務の減少1,341百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、591百万円(前年同期は365百万円の使用)となりました。主な支出要因は、有形固定資産の取得による支出686百万円、資産除去債務の履行による支出219百万円であり、主な収入要因は、敷金及び保証金の回収による収入258百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、3,920百万円(前年同期は2,057百万円の獲得)となりました。主な収入要因は、短期借入金の増加6,500百万円であり、主な支出要因は、長期借入金の返済による支出2,195百万円、配当金の支払額280百万円であります。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6) 研究開発活動
該当事項はありません。