有価証券報告書-第71期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/06/21 14:52
【資料】
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【項目】
150項目
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下の通りであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末時点において当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営理念
前連結会計年度において、三井住友トラスト・グループの経営理念を根幹に置きつつ、加えて当社の存在意義と目指す姿を明らかにすべく、パーパス・ビジョンを策定いたしました。
これにより、当社の経営理念は、コーポレートスローガン「あなたの『ありがとう』のために」の下、「パーパス」・「ミッション」・「ビジョン」・「バリュー」の4つから構成される形となっております。
それぞれの概念と具体的な指針は以下の通りです。
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(2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な経営指標等
『(3)中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題 1.中期経営計画』に記載の通り、当社は、当連結会計年度を初年度とする中期経営計画を定めており、社会的価値創出と経済的価値創出の両立を根幹に据えて、資本を有効に活用していくことを成長戦略の骨子と位置付けております。
また、当該方針に重要な変更はありませんが、当社グループの持続的な成長と更なる採算改善に向け、既存事業の強靭化と不動産・環境エネルギーの分野で、アセットリスクに向き合う態勢整備を進め、具体的な道筋がついたことから、2023年9月末において、中期経営計画の最終年度に当たる2026年3月期の目標値について下記の通り上方修正しております。
項目2026年3月期目標
修正前修正後
売上総利益295億円361億円
経常利益92億円154億円

(3)中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題
1.中期経営計画
当社は、当連結会計年度を初年度とする中期経営計画の策定にあたり、社会的価値創出と経済的価値創出を両立し、事業を通じて社会的な価値を提供していくことが重要と捉え、当社の持続的な成長のために最も優先的に取組むべき課題として、3つのマテリアリティを特定しています。
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これら「マテリアリティ」を踏まえ、事業環境の変化に対応し、事業モデル転換の実現のために、当連結会計年度からの3ヵ年を計画年度とする新たな中期経営計画を策定いたしました。
本中期経営計画では、社会的価値創出と経済的価値創出の両立を根幹に据えて、資本を有効に活用していくことを成長戦略の骨子と位置付け、以下の経営戦略を掲げております。
0102010_004.png2.環境認識を踏まえた2024年度の取組み
国内経済は、緩やかな回復が続くことが期待される一方、海外景気の下振れや物価上昇、金融資本市場変動等により依然として先行きが不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当社としては更なる収益力の強化が必要と認識し、当連結会計年度の半ばから、既存事業の強靭化に加え、不動産・環境エネルギーの分野でアセットリスクに向き合う取組みを展開し、より採算性の高い資産への入れ替えを進めつつあります。加えて、サステナビリティ推進及びデジタル技術の活用によるお客様の利便性向上に資する取組みを進めてまいります。