有価証券報告書-第24期(2024/01/01-2024/12/31)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当社グループは「人を超え、時を超え、たいせつなものをつなぐ架け橋となる。」をミッションとし、 買取・販売の循環を実現する総合リユースサービスを提供しております。当社グループの事業は出張訪問買取事業と店舗買取事業を主としており、これらのチャネルで一般のお客様から買取した商品をグループ会社が運営するオークションや業者間取引によるtoB販路および自社運営等のtoC販路において販売しております。
また、当社グループは非連続な成長を実現するため、明確なM&Aターゲット領域の設定とデータドリブン経営を軸としたPMIによるシナジーを重視したM&A戦略を推進しております。2020年の株式会社タイムレスの子会社化を始め、これまで5社のM&Aを実施しており、2024年10月に完全子会社化したレクストホールディングス株式会社およびその子会社を含め、当社グループは合計13社で構成されております。
このような環境の中、当社グループにおける状況は以下の通りとなりました。
当連結会計年度の出張訪問買取事業の業績は、外部要因による問合せへの影響を受けたものの、当期から戦略的に強化を行っている再訪(リピート)比率の向上が順調に推移したことやインサイドセールス部門によるアポイントメント獲得の向上施策等が奏功した結果、出張訪問数は270,944件(前年同期比3.8%増)となりました。また、継続的なイネーブルメントによる査定員のスキル向上や単価が高い傾向にある再訪数の増加により、管理会計上の訪問粗利単価は過去最高額を記録する等、事業の質的向上が進みました。これらの結果、仕入高も前年同期比23.0%増となり、当事業で重要KPIとしている「出張訪問あたり変動利益」は47,343円(前年同期7.1%増)となりました。
当連結会計年度のグループ店舗買取事業の業績は、M&Aにより当連結会計年度から株式会社日創、第2四半期連結会計期間から株式会社むすびの新規連結が開始されたこと、新規出店が順調に進み全てのグループ会社で年間の出店計画を達成したこと、グループ連携によるリピート獲得の強化施策が奏功し、単価が向上したことなどから、重要KPIである仕入高が25,101百万円(前年同期比75.5%増)と大幅に増加しました。
これらの結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高59,973百万円(前年同期比40.9%増)、営業利益4,733百万円(前年同期比69.3%増)、経常利益4,198百万円(前年同期比52.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,411百万円(前年同期比65.9%増)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ5,513百万円増加し、13,196百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、2,126百万円の収入(前連結会計年度は1,238百万円の収入)となりました。主な増加要因としては、税金等調整前当期純利益4,221百万円の計上、減価償却費・のれん償却額及び顧客関連資産償却額1,412百万円の計上、支払手数料405百万円の計上、株式報酬費用251百万円の計上などによるものであります。一方、主な減少要因としては棚卸資産の増加額2,912百万円、法人税等の支払による支出1,380百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、14,437百万円の支出(前連結会計年度は1,612百万円の支出)となりました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式(株式会社むすび及びレクストホールディングス株式会社)の取得による支出13,250百万円、新規出店に伴う有形固定資産の取得による支出363百万円及び敷金及び保証金の差入による支出188百万円、自社システムの開発に伴う無形固定資産の取得による支出721百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、17,824百万円の収入(前連結会計年度は1,051百万円の収入)となりました。これは主に、短期借入金の増加額850百万円及び、長期借入れによる収入21,271百万円がある一方で、長期借入金の返済による支出3,876百万円、また配当金の支払357百万円によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
イ 生産実績
該当事項はありません。
ロ 仕入実績
当連結会計年度における仕入実績は、次の通りであります。
(注)金額は、仕入価格によっております。
ハ 受注実績
該当事項はありません。
ニ 販売実績
当連結会計年度における販売実績は、次の通りであります。
(注)主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は以下のとおりであります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。
なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
② 財政状態の分析
(資産)
当連結会計年度末の流動資産は、前連結会計年度末に比べて10,403百万円増加し、23,820百万円(前期末比77.5%増)となりました。これは主に、借入と株式会社むすび及びレクストホールディングス株式会社の連結子会社化等による、現金及び預金5,461百万円の増加、仕入の増加と株式会社むすび及びレクストホールディングス株式会社の連結子会社化等による、商品4,479百万円の増加、売上の増加とレクストホールディングス株式会社の連結子会社化等による売掛金の増加272百万円、その他の増加194百万円によるものであります。
当連結会計年度末の固定資産は、前連結会計年度末に比べて14,652百万円増加し、22,556百万円(前期末比185.4%増)となりました。これは、主に株式会社むすび及びレクストホールディングス株式会社の連結子会社化に伴う、のれんの増加12,583百万円、有形固定資産の増加873百万円、敷金差入保証金の増加786百万円、自社システムの開発などによる無形固定資産のソフトウエアとその他の増加475百万円、顧客関連資産の償却による減少275百万円によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末の流動負債は、前連結会計年度末に比べて5,967百万円増加し、13,127百万円(前期末比83.3%増)となりました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金2,829百万円の増加、短期借入金850百万円の増加、株式会社むすび及びレクストホールディングス株式会社の連結子会社化に伴う、未払法人税等627百万円の増加、未払費用573百万円及び未払消費税等513百万円の増加、未払金402百万円の増加、賞与引当金及びその他の増加214百万円によるものであります。
当連結会計年度末の固定負債は、前連結会計年度末に比べて15,204百万円増加し、20,754百万円(前期末比273.9%増)となりました。これは主に、子会社取得に要する資金の借入れ等による長期借入金15,258百万円が増加し、繰延税金負債97百万円が減少したことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べて3,883百万円増加し、12,494百万円(前期末比45.1%増)となりました。これは、剰余金の配当による利益剰余金の357百万円減少がある一方、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金2,411百万円の増加、レクストホールディングス株式会社との株式交換等による自己株式の減少984百万円、資本剰余金663百万円の増加、第10回ストックオプションの発行等による新株予約権142百万円の増加によるものであります。
③ 経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、59,973百万円(前年同期比40.9%増)となりました。当社グループでは年間を通じて、買取数量の増加に伴う業者への販売や古物市場への出品量が増加しました。また、自社ECサイト(「リユースセレクトショップバイセルオンライン」、「BUYSELL brandchée」)やECモール(「楽天市場」や「ヤフオク!」等)等のECでの販売が好調に推移したことに加え、ライブコマースによる販売等の新たな販路開拓により、toC販売が増加しました。更には、2023年12月に連結子会社化した株式会社日創及び2024年3月に連結子会社化した株式会社むすびの売上高が通年で寄与したこと等によるものであります。
(売上原価、売上総利益)
当連結会計年度の売上原価は、28,317百万円(前年同期比56.6%増)となりました。これは主に、査定員の採用及び教育体制の強化による買取数量の増加及びグループ店舗事業拡大による増加であります。この結果、売上総利益は、31,655百万円(前年同期比29.2%増)となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益、売上高営業利益率)
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、26,921百万円(前年同期比24.1%増)となりました。これは主に、事業規模拡大に伴う、新卒・中途採用強化や株式会社むすびの連結子会社化等による人件費の増加、認知度向上及び問い合わせ数拡大のための広告宣伝費の増加、また、店舗やオフィス拡張や株式会社日創及び株式会社むすびの連結子会社化等に伴う地代家賃の増加、toC販売の増加に伴うECサイトの販売手数料の増加であります。
この結果、営業利益は、4,733百万円(前年同期比69.3%増)となり、売上高営業利益率は、7.9%となりました。
(営業外損益、経常利益、特別損益、親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度の営業外収益は、43百万円となりました。また、当連結会計年度の営業外費用は、支払利息及び支払手数料等により、579百万円となりました。この結果、経常利益は、4,198百万円(前年同期比52.4%増)となり、売上高経常利益率は、7.0%となりました。
その他、当連結会計年度において大きな特別損益の計上はありませんでした。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は2,411百万円(前年同期比65.9%増)となりました。
④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金需要の主なものは、商品買取に係る仕入資金のほか、テレビCMを中心とした広告宣伝費用や当社従業員等に支払う給与手当等の販売費及び一般管理費等の営業資金によるものであります。投資を目的とした資金需要は、主に、社内の業務システムの構築及び改修などのシステム投資や倉庫やセンターの移転・開設、М&A等によるものであります。これらの資金需要については、内部資金で不足する場合には、長期借入金又は社債等による調達を行う方針であります。
なお、キャッシュ・フローの状況の分析については、「4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当社グループは「人を超え、時を超え、たいせつなものをつなぐ架け橋となる。」をミッションとし、 買取・販売の循環を実現する総合リユースサービスを提供しております。当社グループの事業は出張訪問買取事業と店舗買取事業を主としており、これらのチャネルで一般のお客様から買取した商品をグループ会社が運営するオークションや業者間取引によるtoB販路および自社運営等のtoC販路において販売しております。
また、当社グループは非連続な成長を実現するため、明確なM&Aターゲット領域の設定とデータドリブン経営を軸としたPMIによるシナジーを重視したM&A戦略を推進しております。2020年の株式会社タイムレスの子会社化を始め、これまで5社のM&Aを実施しており、2024年10月に完全子会社化したレクストホールディングス株式会社およびその子会社を含め、当社グループは合計13社で構成されております。
このような環境の中、当社グループにおける状況は以下の通りとなりました。
当連結会計年度の出張訪問買取事業の業績は、外部要因による問合せへの影響を受けたものの、当期から戦略的に強化を行っている再訪(リピート)比率の向上が順調に推移したことやインサイドセールス部門によるアポイントメント獲得の向上施策等が奏功した結果、出張訪問数は270,944件(前年同期比3.8%増)となりました。また、継続的なイネーブルメントによる査定員のスキル向上や単価が高い傾向にある再訪数の増加により、管理会計上の訪問粗利単価は過去最高額を記録する等、事業の質的向上が進みました。これらの結果、仕入高も前年同期比23.0%増となり、当事業で重要KPIとしている「出張訪問あたり変動利益」は47,343円(前年同期7.1%増)となりました。
当連結会計年度のグループ店舗買取事業の業績は、M&Aにより当連結会計年度から株式会社日創、第2四半期連結会計期間から株式会社むすびの新規連結が開始されたこと、新規出店が順調に進み全てのグループ会社で年間の出店計画を達成したこと、グループ連携によるリピート獲得の強化施策が奏功し、単価が向上したことなどから、重要KPIである仕入高が25,101百万円(前年同期比75.5%増)と大幅に増加しました。
これらの結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高59,973百万円(前年同期比40.9%増)、営業利益4,733百万円(前年同期比69.3%増)、経常利益4,198百万円(前年同期比52.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,411百万円(前年同期比65.9%増)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ5,513百万円増加し、13,196百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、2,126百万円の収入(前連結会計年度は1,238百万円の収入)となりました。主な増加要因としては、税金等調整前当期純利益4,221百万円の計上、減価償却費・のれん償却額及び顧客関連資産償却額1,412百万円の計上、支払手数料405百万円の計上、株式報酬費用251百万円の計上などによるものであります。一方、主な減少要因としては棚卸資産の増加額2,912百万円、法人税等の支払による支出1,380百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、14,437百万円の支出(前連結会計年度は1,612百万円の支出)となりました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式(株式会社むすび及びレクストホールディングス株式会社)の取得による支出13,250百万円、新規出店に伴う有形固定資産の取得による支出363百万円及び敷金及び保証金の差入による支出188百万円、自社システムの開発に伴う無形固定資産の取得による支出721百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、17,824百万円の収入(前連結会計年度は1,051百万円の収入)となりました。これは主に、短期借入金の増加額850百万円及び、長期借入れによる収入21,271百万円がある一方で、長期借入金の返済による支出3,876百万円、また配当金の支払357百万円によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
イ 生産実績
該当事項はありません。
ロ 仕入実績
当連結会計年度における仕入実績は、次の通りであります。
セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日) | 前年同期比(%) |
着物・ブランド品等リユース事業(千円) | 30,844,774 | 159.1 |
(注)金額は、仕入価格によっております。
ハ 受注実績
該当事項はありません。
ニ 販売実績
当連結会計年度における販売実績は、次の通りであります。
セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日) | 前年同期比(%) |
着物・ブランド品等リユース事業(千円) | 59,973,669 | 140.9 |
(注)主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は以下のとおりであります。
相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
金額(千円) | 割合(%) | 金額(千円) | 割合(%) | |
株式会社Sigma | 6,767,583 | 15.9 | 16,090,960 | 26.8 |
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。
なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
② 財政状態の分析
(資産)
当連結会計年度末の流動資産は、前連結会計年度末に比べて10,403百万円増加し、23,820百万円(前期末比77.5%増)となりました。これは主に、借入と株式会社むすび及びレクストホールディングス株式会社の連結子会社化等による、現金及び預金5,461百万円の増加、仕入の増加と株式会社むすび及びレクストホールディングス株式会社の連結子会社化等による、商品4,479百万円の増加、売上の増加とレクストホールディングス株式会社の連結子会社化等による売掛金の増加272百万円、その他の増加194百万円によるものであります。
当連結会計年度末の固定資産は、前連結会計年度末に比べて14,652百万円増加し、22,556百万円(前期末比185.4%増)となりました。これは、主に株式会社むすび及びレクストホールディングス株式会社の連結子会社化に伴う、のれんの増加12,583百万円、有形固定資産の増加873百万円、敷金差入保証金の増加786百万円、自社システムの開発などによる無形固定資産のソフトウエアとその他の増加475百万円、顧客関連資産の償却による減少275百万円によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末の流動負債は、前連結会計年度末に比べて5,967百万円増加し、13,127百万円(前期末比83.3%増)となりました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金2,829百万円の増加、短期借入金850百万円の増加、株式会社むすび及びレクストホールディングス株式会社の連結子会社化に伴う、未払法人税等627百万円の増加、未払費用573百万円及び未払消費税等513百万円の増加、未払金402百万円の増加、賞与引当金及びその他の増加214百万円によるものであります。
当連結会計年度末の固定負債は、前連結会計年度末に比べて15,204百万円増加し、20,754百万円(前期末比273.9%増)となりました。これは主に、子会社取得に要する資金の借入れ等による長期借入金15,258百万円が増加し、繰延税金負債97百万円が減少したことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べて3,883百万円増加し、12,494百万円(前期末比45.1%増)となりました。これは、剰余金の配当による利益剰余金の357百万円減少がある一方、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金2,411百万円の増加、レクストホールディングス株式会社との株式交換等による自己株式の減少984百万円、資本剰余金663百万円の増加、第10回ストックオプションの発行等による新株予約権142百万円の増加によるものであります。
③ 経営成績の分析
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、59,973百万円(前年同期比40.9%増)となりました。当社グループでは年間を通じて、買取数量の増加に伴う業者への販売や古物市場への出品量が増加しました。また、自社ECサイト(「リユースセレクトショップバイセルオンライン」、「BUYSELL brandchée」)やECモール(「楽天市場」や「ヤフオク!」等)等のECでの販売が好調に推移したことに加え、ライブコマースによる販売等の新たな販路開拓により、toC販売が増加しました。更には、2023年12月に連結子会社化した株式会社日創及び2024年3月に連結子会社化した株式会社むすびの売上高が通年で寄与したこと等によるものであります。
(売上原価、売上総利益)
当連結会計年度の売上原価は、28,317百万円(前年同期比56.6%増)となりました。これは主に、査定員の採用及び教育体制の強化による買取数量の増加及びグループ店舗事業拡大による増加であります。この結果、売上総利益は、31,655百万円(前年同期比29.2%増)となりました。
(販売費及び一般管理費、営業利益、売上高営業利益率)
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、26,921百万円(前年同期比24.1%増)となりました。これは主に、事業規模拡大に伴う、新卒・中途採用強化や株式会社むすびの連結子会社化等による人件費の増加、認知度向上及び問い合わせ数拡大のための広告宣伝費の増加、また、店舗やオフィス拡張や株式会社日創及び株式会社むすびの連結子会社化等に伴う地代家賃の増加、toC販売の増加に伴うECサイトの販売手数料の増加であります。
この結果、営業利益は、4,733百万円(前年同期比69.3%増)となり、売上高営業利益率は、7.9%となりました。
(営業外損益、経常利益、特別損益、親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度の営業外収益は、43百万円となりました。また、当連結会計年度の営業外費用は、支払利息及び支払手数料等により、579百万円となりました。この結果、経常利益は、4,198百万円(前年同期比52.4%増)となり、売上高経常利益率は、7.0%となりました。
その他、当連結会計年度において大きな特別損益の計上はありませんでした。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は2,411百万円(前年同期比65.9%増)となりました。
④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金需要の主なものは、商品買取に係る仕入資金のほか、テレビCMを中心とした広告宣伝費用や当社従業員等に支払う給与手当等の販売費及び一般管理費等の営業資金によるものであります。投資を目的とした資金需要は、主に、社内の業務システムの構築及び改修などのシステム投資や倉庫やセンターの移転・開設、М&A等によるものであります。これらの資金需要については、内部資金で不足する場合には、長期借入金又は社債等による調達を行う方針であります。
なお、キャッシュ・フローの状況の分析については、「4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。