半期報告書-第23期(2026/01/01-2026/12/31)

【提出】
2026/08/14 16:00
【資料】
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【項目】
29項目
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当社グループは「働くをもっと楽しく、創造的に」というミッションのもと、人生の大半を過ごすことになる「働く」という時間において、ただ生活の糧を得るためだけではなく、1人でも多くの人がより楽しく、自由な創造性を存分に発揮できる社会を実現することを目指し、仕事の効率化や創造的な働き方を実現するサービスの開発・提供に取り組んでおります。
このようなミッションのもと、現在の主力サービスであるビジネスチャットツール「Chatwork」は国内中小企業を中心とした顧客企業の労働生産性の向上や働き方の多様性を提供しており、国内利用者数NO1(注1)のサービスとなります。中長期のビジョンとしてこのビジネスチャットの中小企業市場における圧倒的なシェアを背景に、あらゆるビジネスの起点となるビジネス版スーパーアプリとしてプラットフォーム化していくことでさらなる中小企業のDX化に貢献してまいります。
このビジョンを実現するための取り組みとして、当社はBPaaS(Business Process as a Service)を展開して おります。BPaaSとは業務プロセスそのものをクラウドサービスとして提供し、企業がクラウド経由で業務アウト ソーシング(BPO)を活用できる仕組みです。これにより、企業の業務負担を軽減し、より創造的な業務に集中で きる環境を実現します。当社のBPaaSはビジネスチャット「Chatwork」を顧客の業務プロセスに組み込むことで煩 雑なコミュニケーションを効率化し、業務を型化してサービスを提供することで、低コストで中小企業の生産性 を向上させることを強みとしております。今後も、BPaaSを通じて企業の業務プロセスを最適化し、Chatworkを中 心としたプラットフォームの拡大を推進することで、さらなる中小企業のDX化を支援してまいります。
当第2四半期連結会計期間においては、生成AIを活用した新たな提供価値の創出と、プラットフォーム基盤の一層の拡大に向けた取り組みを積極的に推進いたしました。
まず、生成AIの活用を軸とした提供価値の向上に注力いたしました。ビジネスチャット「Chatwork」においては、AIによるメッセージの要約・下書き作成、労働・雇用関連ニュースの自動配信および解説・分析、資料作成の支援といったAI機能を順次実装いたしました。これにより、単なる操作性の改善にとどまらず、ユーザーが得られる成果そのものの向上を実現し、業務インフラとしての価値を一層高めてまいります。
あわせて、BPaaSドメインの既存サービス「タクシタ for 社労士」で培ったAI活用の知見を、独立した新規事業「Chatwork社労士AIエージェント」として立ち上げました。定型的な手続・申請・処理業務をAIエージェントが代行することで、社会保険労務士が保証・証明業務や顧問先との対話といった専門的・本質的な業務に注力できる環境を提供するとともに、機微情報を扱う社労士でも安心して導入・運用いただける高いセキュリティ水準で構築・運用してまいります。社内で培った業務・AIアセットを事業化する“インキュベーション”の取り組みとして、今後も連続的な新規事業の創出を進めてまいります。
こうした取り組みと並行して、プラットフォームとしての事業基盤の拡大も着実に進展いたしました。主力サービスであるビジネスチャット「Chatwork」を中核とするグループサービスの導入企業数が100万社を、全社のARRが100億円をそれぞれ突破し、2011年のサービス開始から15年で築いた圧倒的な顧客基盤を、中小企業No.1 BPaaSカンパニーの実現に向けた確固たる起点といたしました。また、2026年3月の取締役会決議に基づき、クラウド郵便サービス「atena」等を運営するatena株式会社を完全子会社化し、当第2四半期連結会計期間より同社が当社グループに加わりました。これにより紙媒体の集配・管理に係る機能を獲得し、BPaaS事業における提供価値のさらなる拡張を図ってまいります。
さらに、主要サービスは外部評価においても高い評価を獲得いたしました。「Chatwork」がITreview「The Best Software in Japan 2026」において総合1位およびユーザー満足度で最高評価を獲得したほか、ストレージおよびBPaaS(Chatwork アシスタント)関連サービスも資料請求ランキングで多数の1位を獲得し、ポートフォリオ全体での競争力を実証いたしました。
以上の結果、当中間連結会計期間における売上高は5,276,934千円(前中間連結会計期間比16.4%増)、EBITDA(注2)は938,084千円(前中間連結会計期間比62.2%増)、営業利益は556,288千円(前中間連結会計期間比278.7%増)、経常利益は552,884千円(前中間連結会計期間比316.6%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は490,464千円(前中間連結会計期間は14,899千円の親会社株主に帰属する中間純損失)となりました。
なお、当社グループは単一セグメントのため、セグメント別の記載を省略しております。
Chatworkアカウント事業のARR(注3)、課金ID数、ARPU推移
2023年12月期
第4四半期
2024年12月期
第4四半期
2025年12月期
第4四半期
2025年12月期
第2四半期
2026年12月期
第2四半期
ARR(百万円)5,8766,8737,3437,0887,474
課金ID数(万)73.178.883.882.284.9
ARPU(円)672.4731.7730.3721.8734.5

(2)財政状態の分析
(資産)
当中間連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて285,381千円増加し、6,968,336千円となりました。これは主に、のれんが255,738千円増加したことによるものであります。
(負債)
当中間連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べて282,006千円減少し、4,401,019千円となりました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金が193,879千円減少、未払法人税等が101,118千円減少したことによるものであります。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べて567,388千円増加し、2,567,316千円となりました。これは主に、資本金が54,603千円増加、資本剰余金が7,538千円増加、利益剰余金が490,464千円増加したことによるものであります。この結果、自己資本比率は36.8%(前連結会計年度末は29.9%)となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて164,838千円増加し、3,270,074千円となりました。当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは1,131,286千円の収入となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益533,558千円の計上、前払費用が313,242千円減少、減価償却費を216,997千円計上、株式報酬費用を112,799千円計上、法人税等を206,903千円支払ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、641,136千円の支出となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出381,747千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、324,680千円の支出となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出276,331千円によるものであります。
(4) 経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(6) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7) 研究開発活動
該当事項はありません。
(注)1.Nielsen NetView 及び Nielsen Mobile NetView Customized Report 2025年7月度調べ月次利用者 (MAU:Monthly Active User)調査。調査対象はChatwork、Microsoft Teams、Slack、LINE WORKSを含む44サービスを株式会社kubellにて選定。
2.EBITDA=営業損益+減価償却費及び無形固定資産償却費+株式報酬費用
3.ChatworkにおけるAnnual Recurring Revenue(年間経常収益)。各四半期のChatwork売上高×

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