有価証券報告書-第8期(2025/01/01-2025/12/31)
(1) 経営成績等の状況の概要
当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当社グループのミッションは「自律型AIでROIを向上させる」です。
当連結会計年度の売上収益は43,737百万円(前連結会計年度比28.4%増)となりました。これは、アップセル・クロスセルによる既存顧客からの売上収益の拡大、地域及び顧客業種の拡大による新規顧客からの売上収益の拡大によるものであります。また、2025年12月におけるARR(注1)は48,259百万円となり、2024年12月の36,259百万円から33.1%拡大しました。
当連結会計年度の売上総利益は23,518百万円(前連結会計年度比32.1%増)となり、売上総利益率は53.8%(前連結会計年度比1.5%ポイント上昇)となりました。売上総利益率の改善は、継続的な技術革新への取り組みと、高利益率プロダクトの構成比拡大によるものであります。
事業規模の拡大、子会社の新規連結及びM&Aに関連する一時的な取引費用の発生により、営業費用(販売及びマーケティング費用、研究開発費、一般管理費)の金額は増加し、対売上収益比率は前期の47.5%から47.9%へと0.4%ポイント上昇しましたが、M&Aに関連する取引費用を除くと、営業費用の対売上収益比率は47.3%へと0.2%ポイント低下しました。研究開発費と一般管理費の対売上収益比率は、生産性改善及び効率性向上により、研究開発費が1.4%ポイント、一般管理費が0.0%ポイントそれぞれ低下しました。一方、販売及びマーケティング費用の対売上収益比率は、主に子会社の新規連結及びM&Aに関連する一時的な取引費用の発生により、1.8%ポイント上昇しました。
その結果、EBITDA(注3)は6,854百万円(前連結会計年度比1,938百万円増)、営業利益は2,976百万円(同995百万円増)となりました。また、税引前当期利益は2,674百万円(同612百万円増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は2,558百万円(同369百万円減)となりました。
(注) 1.Annual Recurring Revenueの略。年間経常収益。利用量ベースの価格体系で提供するソリューションについては、関連する期間における1か月平均のリカーリング売上収益(注2)を12倍し、サブスクリプション方式で提供するソリューションについては、関連する期間の最終月のリカーリング売上収益を12倍することで年換算して得られた金額です。2025年12月のARRは、利用量ベースの価格体系で提供するソリューションについては2025年7月から2025年12月のリカーリング売上収益の1か月平均を12倍し、サブスクリプション方式で提供するソリューションについては2025年12月のリカーリング売上収益を12倍して算出しております。
2.リカーリング顧客(利用量ベースの価格体系で提供するソリューションについては、①当社グループのソリューションを4四半期以上連続で使用している顧客企業及び②直近1年以内の新規顧客企業で当社グループのソリューションを3カ月以上連続で使用している顧客企業を、サブスクリプション方式で提供するソリューションについては、当社グループと1年以上の契約を締結している顧客企業をいいます。)からの売上収益
3.EBITDA=営業利益+減価償却費及び無形資産償却費+営業費用に含まれる税金費用
② 財政状態の状況
当連結会計年度の財政状態は以下のとおりであります。
(資産)
当連結会計年度末の総資産は60,497百万円であり、前連結会計年度末に比べて15,860百万円増加しております。
流動資産は前連結会計年度末に比べて8,563百万円増加しており、主な増加要因は金融機関からの借入等による現金及び現金同等物の増加(前連結会計年度末比6,238百万円増)、売上収益の増加に伴う営業債権及び契約資産の増加(同6,008百万円増)であり、主な減少要因は定期預金の払戻による減少(同4,158百万円減)であります。
非流動資産は前連結会計年度末に比べて7,297百万円増加しており、主な増加要因はM&Aに伴うのれんの計上及び資産化の要件を満たす開発費用の資産計上によるのれん及び無形資産の増加(同8,011百万円増)であり、主な減少要因は使用権資産の償却による減少(同705百万円減)であります。
(負債)
当連結会計年度末の負債合計は23,348百万円であり、前連結会計年度末に比べて13,026百万円増加しております。流動負債は6,825百万円、非流動負債は6,201百万円、それぞれ増加しました。
主な増加要因は金融機関からの借入による借入金の増加(流動負債が2,287百万円増、非流動負債が5,754百万円増)、M&Aに伴う条件付取得対価に係る債務の計上によるその他の債務の増加(流動負債が2,203百万円増、非流動負債が996百万円増)、売上原価の増加に伴う営業債務の増加(前連結会計年度末比1,976百万円増)であり、主な減少要因はリース負債の返済による減少(流動負債が35百万円減、非流動負債が674百万円減)であります。
(資本)
当連結会計年度末の資本合計は37,149百万円であり、前連結会計年度末に比べて2,834百万円増加しております。主な増加要因は当期利益の計上による利益剰余金の増加(前連結会計年度末比2,558百万円増)であります。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、11,734百万円(前連結会計年度末比6,238百万円増)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は3,273百万円となり、前連結会計年度と比べ収入が1,344百万円増加しました。主な収入の増加要因は、非資金損益調整後の税引前利益の増加(前連結会計年度比1,925百万円増)であり、主な収入の減少要因は運転資本の増加(同429百万円増)であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は4,332百万円となり、前連結会計年度と比べ2,091百万円支出が増加しました。主な支出の増加要因は、M&Aに伴う子会社の取得による支出の増加(前連結会計年度比3,299百万円増)、無形資産の取得による支出の増加(同843百万円増)であり、主な収入の増加要因は、定期預金の純減による収入の増加(同1,992百万円増)であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は7,041百万円となり、前連結会計年度と比べ収入が7,833百万円増加しました。主な収入の増加要因は、長期借入れによる収入の増加(前年同期比9,600百万円増)、主な支出の増加要因は長期借入の返済による支出の増加(同2,590百万円増)であり、主な支出の減少要因は自己株式の取得による支出の減少(同1,000百万円減)であります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループは、AIテクノロジー企業として、AIプラットフォームを活用した各種ソリューションを提供しており、提供するサービスの性格上、生産実績の記載に馴染まないため、記載しておりません。
b.受注実績
当社グループは、受注から役務提供の開始までの期間が短いため、受注実績に関する記載は省略しております。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。
(注) 1.AaaS事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は以下のとおりであります。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、IFRSに基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、決算日における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような会計上の見積り及び判断を必要としております。当グループは、過去の実績や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、会計上の見積りを行っておりますが、見積りの不確実性により、実際の結果がこれら見積りと異なる可能性があります。
なお、当社グループの連結財務諸表の作成にあたって行っている重要な会計上の見積り及び見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記事項 5.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。
② 目標とする客観的な指標等の推移
当社グループは、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等、(3) 目標とする客観的な指標等」に記載の指標等に着目しております。そこで、当社グループにおいては、当該目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、売上収益成長率、ARR及びARR成長率を重視し、また、これらに関連する指標として、売上総利益成長率、NRR、月次顧客解約率及び月次顧客収益解約率に着目しております。
これらの指標のうち、ARR、NRR、月次顧客解約率及び月次顧客収益解約率の近時の推移は以下のとおりです。2025年12月におけるARRは48,259百万円となり、2024年12月の36,259百万円からの成長率は33.1%となっています。2025年12月期のNRR(米国ドルベース)は120.4%であることから、継続利用する顧客による当社グループのソリューションの利用の拡大が示されています。2025年12月の月次顧客解約率は0.340%と引き続き低い水準で推移しており、顧客の継続性の高さを示しています。
ARR
NRR、月次顧客解約率及び月次顧客収益解約率
なお、当社グループが経営上の目標達成状況を判断するために用いている客観的な指標(ARR、NRR、解約率等)の中には、第三者の監査等を受けていない社内データを基礎とするものや、一定期間の実績を通年に換算したものなどが含まれており、当社グループの事業及び業績の実態を正確に表していない可能性があります。
③ 経営成績の分析
(売上収益)
当連結会計年度の売上収益は43,737百万円(前連結会計年度比28.4%増)となりました。これは、アップセル・クロスセルによる既存顧客からの売上収益の拡大、地域及び顧客業種の拡大による新規顧客からの売上収益の拡大によるものであります。また、2025年12月におけるARRは48,259百万円となり、2024年12月の36,259百万円から33.1%拡大しました。
(売上原価、売上総利益)
当連結会計年度の売上原価は20,219百万円(前連結会計年度比24.4%増)、売上総利益は23,518百万円(前連結会計年度比32.1%増)となり、売上総利益率は53.8%(前連結会計年度比1.5%ポイント上昇)となりました。売上総利益率の改善は、継続的な技術革新への取り組みと、高利益率プロダクトの構成比拡大によるものであります。
(販売及びマーケティング費用、研究開発費、一般管理費、その他の収益、その他の費用、営業利益)
事業規模の拡大、子会社の新規連結及びM&Aに関連する一時的な取引費用の発生により、営業費用(販売及びマーケティング費用、研究開発費、一般管理費)の金額は増加し、対売上収益比率は前期の47.5%から47.9%へと0.4%ポイント上昇しましたが、M&Aに関連する取引費用を除くと、営業費用の対売上収益比率は47.3%へと0.2%ポイント低下しました。研究開発費と一般管理費の対売上収益比率は、生産性改善及び効率性向上により、研究開発費が1.4%ポイント、一般管理費が0.0%ポイントそれぞれ低下しました。一方、販売及びマーケティング費用の対売上収益比率は、主に子会社の新規連結及びM&Aに関連する一時的な取引費用の発生により、1.8%ポイント上昇しました。
その他の収益は417百万円(前期比27百万円増)、その他の費用は30百万円(同1百万円増)となりました。
この結果、営業利益は2,976百万円(前期比995百万円増)となりました。
(金融収益、金融費用、税引前利益)
当連結会計年度における金融収益は162百万円(前期比286百万円減)、金融費用は464百万円(同97百万円増)となりました。金融収益の減少は主に定期預金等の利息収入の減少によるものであり、金融費用の増加は主に借入金等に対する支払利息の増加によるものであります。
この結果、税引前利益は2,674百万円(同612百万円増)となりました。
(法人所得税費用、当期利益)
当連結会計年度における法人所得税費用は116百万円(前期比981百万円増)となりました。税引前利益は増加しましたが、2024年12月期に回収可能性が高まった繰延税金資産の計上を行い法人所得税費用がマイナスとなっていた影響で、法人所得税費用は前期比で増加しました。
この結果、当期利益は2,558百万円(同369百万円減)となりました。
④ 財政状態の分析
財政状態の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に記載のとおりであります。
⑤ キャッシュ・フローの分析
キャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
⑥ 資本の財源及び資金の流動性に関する情報
当社グループの主な資金需要は、当社グループの業容拡大のための研究開発活動や営業活動に係る人件費です。これらの資金需要に対しては、投資活動及び財務活動によるキャッシュ・フローの支出超過、並びに営業活動によるキャッシュ・フローが収入超過の状況を踏まえ、自己資金を基本としております。
⑦ 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当社グループのミッションは「自律型AIでROIを向上させる」です。
当連結会計年度の売上収益は43,737百万円(前連結会計年度比28.4%増)となりました。これは、アップセル・クロスセルによる既存顧客からの売上収益の拡大、地域及び顧客業種の拡大による新規顧客からの売上収益の拡大によるものであります。また、2025年12月におけるARR(注1)は48,259百万円となり、2024年12月の36,259百万円から33.1%拡大しました。
当連結会計年度の売上総利益は23,518百万円(前連結会計年度比32.1%増)となり、売上総利益率は53.8%(前連結会計年度比1.5%ポイント上昇)となりました。売上総利益率の改善は、継続的な技術革新への取り組みと、高利益率プロダクトの構成比拡大によるものであります。
事業規模の拡大、子会社の新規連結及びM&Aに関連する一時的な取引費用の発生により、営業費用(販売及びマーケティング費用、研究開発費、一般管理費)の金額は増加し、対売上収益比率は前期の47.5%から47.9%へと0.4%ポイント上昇しましたが、M&Aに関連する取引費用を除くと、営業費用の対売上収益比率は47.3%へと0.2%ポイント低下しました。研究開発費と一般管理費の対売上収益比率は、生産性改善及び効率性向上により、研究開発費が1.4%ポイント、一般管理費が0.0%ポイントそれぞれ低下しました。一方、販売及びマーケティング費用の対売上収益比率は、主に子会社の新規連結及びM&Aに関連する一時的な取引費用の発生により、1.8%ポイント上昇しました。
その結果、EBITDA(注3)は6,854百万円(前連結会計年度比1,938百万円増)、営業利益は2,976百万円(同995百万円増)となりました。また、税引前当期利益は2,674百万円(同612百万円増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は2,558百万円(同369百万円減)となりました。
(注) 1.Annual Recurring Revenueの略。年間経常収益。利用量ベースの価格体系で提供するソリューションについては、関連する期間における1か月平均のリカーリング売上収益(注2)を12倍し、サブスクリプション方式で提供するソリューションについては、関連する期間の最終月のリカーリング売上収益を12倍することで年換算して得られた金額です。2025年12月のARRは、利用量ベースの価格体系で提供するソリューションについては2025年7月から2025年12月のリカーリング売上収益の1か月平均を12倍し、サブスクリプション方式で提供するソリューションについては2025年12月のリカーリング売上収益を12倍して算出しております。
2.リカーリング顧客(利用量ベースの価格体系で提供するソリューションについては、①当社グループのソリューションを4四半期以上連続で使用している顧客企業及び②直近1年以内の新規顧客企業で当社グループのソリューションを3カ月以上連続で使用している顧客企業を、サブスクリプション方式で提供するソリューションについては、当社グループと1年以上の契約を締結している顧客企業をいいます。)からの売上収益
3.EBITDA=営業利益+減価償却費及び無形資産償却費+営業費用に含まれる税金費用
② 財政状態の状況
当連結会計年度の財政状態は以下のとおりであります。
(資産)
当連結会計年度末の総資産は60,497百万円であり、前連結会計年度末に比べて15,860百万円増加しております。
流動資産は前連結会計年度末に比べて8,563百万円増加しており、主な増加要因は金融機関からの借入等による現金及び現金同等物の増加(前連結会計年度末比6,238百万円増)、売上収益の増加に伴う営業債権及び契約資産の増加(同6,008百万円増)であり、主な減少要因は定期預金の払戻による減少(同4,158百万円減)であります。
非流動資産は前連結会計年度末に比べて7,297百万円増加しており、主な増加要因はM&Aに伴うのれんの計上及び資産化の要件を満たす開発費用の資産計上によるのれん及び無形資産の増加(同8,011百万円増)であり、主な減少要因は使用権資産の償却による減少(同705百万円減)であります。
(負債)
当連結会計年度末の負債合計は23,348百万円であり、前連結会計年度末に比べて13,026百万円増加しております。流動負債は6,825百万円、非流動負債は6,201百万円、それぞれ増加しました。
主な増加要因は金融機関からの借入による借入金の増加(流動負債が2,287百万円増、非流動負債が5,754百万円増)、M&Aに伴う条件付取得対価に係る債務の計上によるその他の債務の増加(流動負債が2,203百万円増、非流動負債が996百万円増)、売上原価の増加に伴う営業債務の増加(前連結会計年度末比1,976百万円増)であり、主な減少要因はリース負債の返済による減少(流動負債が35百万円減、非流動負債が674百万円減)であります。
(資本)
当連結会計年度末の資本合計は37,149百万円であり、前連結会計年度末に比べて2,834百万円増加しております。主な増加要因は当期利益の計上による利益剰余金の増加(前連結会計年度末比2,558百万円増)であります。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、11,734百万円(前連結会計年度末比6,238百万円増)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は3,273百万円となり、前連結会計年度と比べ収入が1,344百万円増加しました。主な収入の増加要因は、非資金損益調整後の税引前利益の増加(前連結会計年度比1,925百万円増)であり、主な収入の減少要因は運転資本の増加(同429百万円増)であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は4,332百万円となり、前連結会計年度と比べ2,091百万円支出が増加しました。主な支出の増加要因は、M&Aに伴う子会社の取得による支出の増加(前連結会計年度比3,299百万円増)、無形資産の取得による支出の増加(同843百万円増)であり、主な収入の増加要因は、定期預金の純減による収入の増加(同1,992百万円増)であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は7,041百万円となり、前連結会計年度と比べ収入が7,833百万円増加しました。主な収入の増加要因は、長期借入れによる収入の増加(前年同期比9,600百万円増)、主な支出の増加要因は長期借入の返済による支出の増加(同2,590百万円増)であり、主な支出の減少要因は自己株式の取得による支出の減少(同1,000百万円減)であります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループは、AIテクノロジー企業として、AIプラットフォームを活用した各種ソリューションを提供しており、提供するサービスの性格上、生産実績の記載に馴染まないため、記載しておりません。
b.受注実績
当社グループは、受注から役務提供の開始までの期間が短いため、受注実績に関する記載は省略しております。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自2025年1月1日 至2025年12月31日) (百万円) | 前期比(%) |
| AaaS事業 | 43,737 | 28.4 |
| 合計 | 43,737 | 28.4 |
(注) 1.AaaS事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は以下のとおりであります。
| 相手先 | 前連結会計年度 (自2024年1月1日 至2024年12月31日) | 当連結会計年度 (自2025年1月1日 至2025年12月31日) | ||
| 金額(百万円) | 割合(%) | 金額(百万円) | 割合(%) | |
| Coupang, Inc. | 10,605 | 31.1 | 13,168 | 30.1 |
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、IFRSに基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、決算日における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような会計上の見積り及び判断を必要としております。当グループは、過去の実績や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、会計上の見積りを行っておりますが、見積りの不確実性により、実際の結果がこれら見積りと異なる可能性があります。
なお、当社グループの連結財務諸表の作成にあたって行っている重要な会計上の見積り及び見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記事項 5.重要な会計上の見積り及び判断」に記載しております。
② 目標とする客観的な指標等の推移
当社グループは、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等、(3) 目標とする客観的な指標等」に記載の指標等に着目しております。そこで、当社グループにおいては、当該目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、売上収益成長率、ARR及びARR成長率を重視し、また、これらに関連する指標として、売上総利益成長率、NRR、月次顧客解約率及び月次顧客収益解約率に着目しております。
これらの指標のうち、ARR、NRR、月次顧客解約率及び月次顧客収益解約率の近時の推移は以下のとおりです。2025年12月におけるARRは48,259百万円となり、2024年12月の36,259百万円からの成長率は33.1%となっています。2025年12月期のNRR(米国ドルベース)は120.4%であることから、継続利用する顧客による当社グループのソリューションの利用の拡大が示されています。2025年12月の月次顧客解約率は0.340%と引き続き低い水準で推移しており、顧客の継続性の高さを示しています。
ARR
| 基準時点 | 2024年 | 2025年 | ||||||
| 3月 | 6月 | 9月 | 12月 | 3月 | 6月 | 9月 | 12月 | |
| 日本円 (百万円) | 29,033 | 30,294 | 33,483 | 36,259 | 36,823 | 38,870 | 42,890 | 48,259 |
NRR、月次顧客解約率及び月次顧客収益解約率
| 期間 | 2024年 | 2025年 |
| NRR(米国ドルベース) | 118.7% | 120.4% |
| 月次顧客解約率 | 0.389% | 0.340% |
| 月次顧客収益解約率 | 0.292% | 0.316% |
なお、当社グループが経営上の目標達成状況を判断するために用いている客観的な指標(ARR、NRR、解約率等)の中には、第三者の監査等を受けていない社内データを基礎とするものや、一定期間の実績を通年に換算したものなどが含まれており、当社グループの事業及び業績の実態を正確に表していない可能性があります。
③ 経営成績の分析
(売上収益)
当連結会計年度の売上収益は43,737百万円(前連結会計年度比28.4%増)となりました。これは、アップセル・クロスセルによる既存顧客からの売上収益の拡大、地域及び顧客業種の拡大による新規顧客からの売上収益の拡大によるものであります。また、2025年12月におけるARRは48,259百万円となり、2024年12月の36,259百万円から33.1%拡大しました。
(売上原価、売上総利益)
当連結会計年度の売上原価は20,219百万円(前連結会計年度比24.4%増)、売上総利益は23,518百万円(前連結会計年度比32.1%増)となり、売上総利益率は53.8%(前連結会計年度比1.5%ポイント上昇)となりました。売上総利益率の改善は、継続的な技術革新への取り組みと、高利益率プロダクトの構成比拡大によるものであります。
(販売及びマーケティング費用、研究開発費、一般管理費、その他の収益、その他の費用、営業利益)
事業規模の拡大、子会社の新規連結及びM&Aに関連する一時的な取引費用の発生により、営業費用(販売及びマーケティング費用、研究開発費、一般管理費)の金額は増加し、対売上収益比率は前期の47.5%から47.9%へと0.4%ポイント上昇しましたが、M&Aに関連する取引費用を除くと、営業費用の対売上収益比率は47.3%へと0.2%ポイント低下しました。研究開発費と一般管理費の対売上収益比率は、生産性改善及び効率性向上により、研究開発費が1.4%ポイント、一般管理費が0.0%ポイントそれぞれ低下しました。一方、販売及びマーケティング費用の対売上収益比率は、主に子会社の新規連結及びM&Aに関連する一時的な取引費用の発生により、1.8%ポイント上昇しました。
その他の収益は417百万円(前期比27百万円増)、その他の費用は30百万円(同1百万円増)となりました。
この結果、営業利益は2,976百万円(前期比995百万円増)となりました。
(金融収益、金融費用、税引前利益)
当連結会計年度における金融収益は162百万円(前期比286百万円減)、金融費用は464百万円(同97百万円増)となりました。金融収益の減少は主に定期預金等の利息収入の減少によるものであり、金融費用の増加は主に借入金等に対する支払利息の増加によるものであります。
この結果、税引前利益は2,674百万円(同612百万円増)となりました。
(法人所得税費用、当期利益)
当連結会計年度における法人所得税費用は116百万円(前期比981百万円増)となりました。税引前利益は増加しましたが、2024年12月期に回収可能性が高まった繰延税金資産の計上を行い法人所得税費用がマイナスとなっていた影響で、法人所得税費用は前期比で増加しました。
この結果、当期利益は2,558百万円(同369百万円減)となりました。
④ 財政状態の分析
財政状態の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に記載のとおりであります。
⑤ キャッシュ・フローの分析
キャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
⑥ 資本の財源及び資金の流動性に関する情報
当社グループの主な資金需要は、当社グループの業容拡大のための研究開発活動や営業活動に係る人件費です。これらの資金需要に対しては、投資活動及び財務活動によるキャッシュ・フローの支出超過、並びに営業活動によるキャッシュ・フローが収入超過の状況を踏まえ、自己資金を基本としております。
⑦ 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。