有価証券報告書-第1期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/27 16:10
【資料】
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【項目】
134項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国の経済は、復興需要等による下支えに加えて、政府によるデフレ脱却・経済成長政策の着実な実行、円高是正等により、鉱工業生産が増加に転じ、企業収益や業況判断も改善に向かった。今後についても、海外景気の下振れ等、国内景気を下押しするリスクが引き続き存在するものの、各種政策・対策等の効果を背景に、景気の回復基調が続くことが期待されている。
当社グループの主たる事業である建設産業においては、復興関連事業が本格化し、政府建設投資も堅調に推移したが、建設技能労働者の不足、建設資材価格の上昇などにより、厳しい経営環境が続いている。
こうした状況のもと、当社は、事業規模の拡大と経営の合理化・効率化等を図り、収益力を強化することを目的に、平成25年4月1日、安藤建設株式会社と合併し、株式会社安藤・間(呼称:安藤ハザマ)として新たにスタートした。合併により、これまで築き上げてきた実績をもとに「安藤ハザマ」ブランドを確立し、強い経営基盤と高い収益力をもつ、存在感の高い企業を目指している。
当社グループの当連結会計年度の業績は、合併による事業規模の拡大などにより、売上高3,712億円(前連結会計年度比87.6%増加)、営業利益120億円(前連結会計年度比115.2%増加)、経常利益112億円(前連結会計年度比111.0%増加)、当期純利益は164億円(前連結会計年度比615.7%増加)となった。
(注) 「第2 事業の状況」における各事項の記載は、消費税等抜きの金額で表示している。
セグメントの業績は、次のとおりである。
(土木事業)
受注高は1,076億円(前連結会計年度比16.5%増加)、売上高は1,109億円(前連結会計年度比21.8%増加)、営業利益は81億円(前連結会計年度比26.6%増加)となった。
(建築事業)
受注高は2,260億円(前連結会計年度比139.1%増加)、売上高は2,360億円(前連結会計年度比167.2%増加)、営業利益は45億円(前連結会計年度は5億円の営業損失)となった。
(グループ事業)
売上高は208億円(前連結会計年度比38.8%増加)、営業利益は14億円(前連結会計年度比74.0%増加)となった。
(その他)
売上高は33億円(前連結会計年度比3.5%減少)、営業利益は8億円(前連結会計年度比203.9%増加)となった。
(2)キャッシュ・フローの状況
当社グループの資金状況は、現金及び現金同等物の当連結会計年度の期末残高が期首残高と比較して373億円増加し、700億円となった。各キャッシュ・フローの状況及び要因は次のとおりである。
営業活動によるキャッシュ・フローは、74億円の資金増加(前連結会計年度は79億円の資金増加)となった。税金等調整前当期純利益207億円の計上や未成工事支出金の減少31億円などの資金増加要因が、負ののれん発生益100億円などの資金減少要因を上回ったことによる。
投資活動によるキャッシュ・フローは、35億円の資金増加(前連結会計年度は7億円の資金減少)となった。有形固定資産の売却による収入などによる。
財務活動によるキャッシュ・フローは、53百万円の資金減少(前連結会計年度は43億円の資金減少)となった。借入金の返済が借入を上回ったことによる。
その他、安藤建設株式会社との合併及び合併に伴う新規連結により256億円の資金増加となった。