有価証券報告書-第49期(令和2年5月1日-令和3年4月30日)

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2021/07/29 10:24
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(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」と
いう。)の状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当連結会計年度(2020年5月1日~2021年4月30日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況が続きました。2020年4月に発出された最初の緊急事態宣言の解除後は、感染拡大防止策と経済活動との両立が図られ、業界・業種によって明暗はあるものの、持ち直しの動きが見られました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症はその後も収束の兆しは見られず、緊急事態宣言が繰り返し発出されるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。
中食・惣菜業界におきましては、ライフスタイルの変化に加え、新型コロナウイルス感染症の影響による巣ごもり消費によって、自宅での食事の機会が増えて中食市場が徐々に回復する一方、外食企業や飲食店のテイクアウト参入や、フードデリバリーの急激な需要増加など、業態の垣根を越えた競争が激化しております。
このような状況の中、当社グループは「The Mirai Salad Company」として、新たな生活様式の下においても人とのつながりや楽しさを感じられる食卓提案を行い、お客様の豊かなライフスタイルの創造に貢献できるように取り組んでまいりました。コロナ禍において主に都心・駅立地の店舗を中心に来店客数が減少する中、より安心・安全でスピーディに購入していただけるパック商品の品揃え強化や、EC・デジタルを活用した会員サイト構築によるWEB予約やオンラインショップの利便性の向上に取り組みました。また、商品アイテム数の集約や店舗での廃棄ロス削減などをはじめとする抜本的なコスト構造の見直しを軸とした経営体質の強化を行いました。
主なブランド別の概況は以下のとおりであります。
「RF1」ブランドにおきましては、「おうちで楽しむバレンタイン」や「テーブルに春を招いて。」をテーマに、コロナ禍により外出・外食を控える傾向にある中、イベントの華やかさや季節感を味わえる彩りの良いサラダ・料理などを食卓シーンとともに提案いたしました。併せて、ひと手間かけることで新鮮で華やかなサラダや本格的な料理を味わえるキット商品「作るを楽しむSALAD」や「作るを楽しむDELI」の品揃えを強化し、簡便性と食の豊かさとの両方のニーズを満たす提案を行いました。また、「RF1」ブランドから「グリーン・グルメ」ブランドへの業態変更により、売上高356百万円が「RF1」ブランドから「グリーン・グルメ」ブランドの売上高となり、売上高は27,572百万円(前期比9.0%減)となりました。
「グリーン・グルメ」ブランドにおきましては、セレクトショップとして「RF1」ブランドのサラダを中心に、「いとはん」ブランド、「融合」ブランドのサラダ・料理の販売強化を行うとともに、歳時記やイベントに合わせた品揃えにより、食卓に季節感をお届けする商品の提案を行いました。また、2015年4月期より進めておりました「RF1」ブランドから「グリーン・グルメ」ブランドへの業態変更の影響などがあったものの、売上高は8,339百万円(前期比0.9%減)となりました。
「いとはん」ブランドにおきましては、「旬を、冒険しよう。」をテーマに、毎月その時期の特別な味わいの素材を意外な素材と組み合わせた商品を展開し、「焼きかぼちゃとアボカドの和さらだ」や「ルッコラと味噌漬け玉子の和さらだ」など驚きのある和さらだの提案を行いました。また、強みである出汁を活かし各種具材と組み合わせた「雑穀焼きおにぎりのだし茶漬け」を品揃えし、主食としておかずと一緒に召し上がるだけではなく、夜食や朝食としてもご利用いただける新たな商品の提案を行いましたが、売上高は3,030百万円(前期比12.3%減)となりました。
「神戸コロッケ」ブランドにおきましては、「黒毛和牛のビーフコロッケ」など定番商品の素材と製法を改めて見直し、素材の旨みや食感がより際立つようおいしさを追求するとともに、アスパラガス・里芋・れんこん・筍など香りや食感が特徴的な季節の素材を活かしたコロッケの提案を行いましたが、売上高は2,401百万円(前期比11.1%減)となりました。
「ベジテリア」ブランドにおきましては、「きれいなカラダ、飲む野菜。」をテーマに、不足しがちな野菜や果物を手軽に摂れるジュース、スープの提案や、「静岡のとうもろこし 甘々娘」や「博多あまおう&白桃」など旬の素材の甘みや香りを活かしたジュースの提案を行いましたが、売上高は784百万円(前期比35.3%減)となりました。
「融合」ブランドにおきましては、東南アジアの食文化のエッセンスを取り入れながら日本の食卓にも合うテイストに仕上げたサラダや料理を提案するとともに、「スパイスの重なりを楽しもう。」をテーマに、「辛みと旨みが絶妙 芳醇スパイスのよだれ鶏」などスパイスを駆使した料理の提案を行いましたが、売上高は897百万円(前期比6.3%減)となりました。
「その他」ブランドに含まれております連結子会社である岩田(上海)餐飲管理有限公司におきましては、2020年3月に出店した店舗について、新型コロナウイルス感染症の影響で集客が伸びず今後も収益の改善が見込めないと判断し、2021年3月31日に退店した結果、中国上海市に展開する店舗は2店舗となりました。卸及びオンラインショップを含む「その他」ブランドの売上高は735百万円(前期比17.9%増)となりました。
以上の結果、当社グループの当連結会計年度の売上高は43,762百万円(前期比8.2%減)、営業利益は1,107百万円(前期比133.0%増)、経常利益は1,271百万円(前期比115.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,165百万円(前期比503.1%増)となりました。
なお、当社グループはそうざい事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(注)上記金額には消費税等は含まれておりません。
②財政状態の状況
(単位:百万円)
前連結会計年度末当連結会計年度末比較増減
[資産の部]
流動資産
固定資産
資産合計
16,899
16,424
33,324
18,103
17,214
35,318
1,204
789
1,994
[負債・純資産の部]
流動負債
固定負債
負債合計
3,688
1,833
5,522
5,152
1,977
7,130
1,464
144
1,608
純資産合計27,80128,187385

当連結会計年度末の資産合計は前連結会計年度末と比べて1,994百万円増加し、35,318百万円となりました。
これは主に、現金及び預金の減少464百万円、売掛金の増加1,543百万円、静岡ファクトリー第4棟建設等による有形固定資産の増加841百万円等によるものであります。
負債合計は前連結会計年度末と比べて1,608百万円増加し、7,130百万円となりました。これは主に、買掛金の増加500百万円、未払法人税等の増加479百万円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金含む)の増加460百万円等によるものであります。
純資産合計は前連結会計年度末と比べて385百万円増加し、28,187百万円となりました。これは主に、親会社
株主に帰属する当期純利益による利益剰余金の増加1,165百万円、配当金の支払による利益剰余金の減少850百万円等によるものであります。
以上の結果、自己資本比率は79.8%、1株当たり純資産額は1,060円38銭となりました。

③キャッシュ・フローの状況
(単位:百万円)
前連結会計年度当連結会計年度比較増減
営業活動によるキャッシュ・フロー2,4812,763281
投資活動によるキャッシュ・フロー△3,363△2,499863
財務活動によるキャッシュ・フロー331△733△1,064
フリーキャッシュ・フロー△8822631,145

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて464
百万円減少し、13,018百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、2,763百万円(前期比281百万円の増加)となりました。これは主に、税金等
調整前当期純利益1,615百万円、減価償却費1,726百万円、売上債権の増加額1,542百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、2,499百万円(前期比863百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出2,274百万円、長期前払費用の取得による支出163百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、733百万円(前期は331百万円の獲得)となりました。これは主に、長期借入れによる収入1,000百万円、配当金の支払額850百万円、長期借入金の返済による支出540百万円等によるものであります。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績について、当社グループは単一セグメントとしているため、製品別に示すと次のと
おりであります。
なお、同一製品が複数ブランドで販売されるため、ブランド別の生産実績は記載しておりません。
製品別生産高(百万円)前年同期比(%)
サラダ21,51491.9
デイリーそうざい13,61792.3
フライ7,36589.6
神戸コロッケ3,10890.5
ベジテリア1,04460.6
合計46,65090.5

(注)1.金額は販売価格によっております。
2.上記金額には、消費税等は含まれておりません。

b.受注実績
当社グループでは見込み生産を行っておりますので該当事項はありません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績について、当社グループは単一セグメントとしているため、ブランド別に示すと次
のとおりであります。
ブランド別販売高(百万円)前年同期比(%)
RF1サラダ15,17591.7
フライ5,39285.2
その他そうざい7,00494.5
小計27,57291.0
グリーン・グルメ8,33999.1
いとはん3,03087.7
神戸コロッケ2,40188.9
ベジテリア78464.7
融合89793.7
その他735117.9
合計43,76291.8

(注)1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 2019年5月1日
至 2020年4月30日)
当連結会計年度
(自 2020年5月1日
至 2021年4月30日)
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
(株)髙島屋4,94810.44,61710.6

2.上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりでありま
す。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度における当社グループは、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う度々の緊急事態宣言などにより店舗の一時休業や営業時間の短縮を余儀なくされるなど、事業活動に大きな制限を受けました。また、不要不急の外出の自粛やテレワークの普及など、ライフスタイルの変化に伴い、主に都心・駅立地の店舗を中心に来店客数が減少した一方、巣ごもり消費による惣菜利用機会の増加により、生活圏内に立地する店舗は底堅く推移しました。
このような環境の中、店舗では混雑回避や飛沫防止に対応した店舗環境の整備やケース内の品揃えの変更などに取り組み、従業員の健康管理とお客様の安心・安全の確保を第一に努めてきました。また、以前より課題であった商品アイテムの集約による業務の効率化や、店舗での廃棄ロス低減の取り組みなどにより、コスト構造の見直しを進めるとともに、2020年10月には静岡ファクトリー第4棟が竣工、11月にはオンラインショップのWebサイトをリニューアルするなど、将来の成長に向けた商品・顧客基盤強化の取り組みを進めました。
前連結会計年度
(百万円)
売上高比率
(%)
当連結会計年度
(百万円)
売上高比率
(%)
売上高47,667-43,762-
売上原価20,45642.918,36442.0
売上総利益27,21057.125,39758.0
販売費及び一般管理費26,73556.124,28955.5
営業利益4751.01,1072.5
経常利益5911.21,2712.9
税金等調整前当期純利益5911.21,6153.7
親会社株主に帰属する当期純利益1930.41,1652.7

経営成績の分析
a、売上高
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ8.2%減収の437億62百万円となりました。政府の要請に伴う休業や、営業時間短縮の影響により来店客数が大幅に減少しましたが、家庭で本格的な食事を楽しみたいというニーズの高まりや、安心、安全でスピーディーに購入したいというお客様の要望など、食を取り巻く環境の変化を捉え、おかず・料理商品の販売拡大や、ケース内のパック商品の品揃えの充実が買い上げ点数の増加につながり、厳しい状況の中でも客単価は昨年を上回る結果となりました。
b、営業利益
営業利益は前連結会計年度に比べ133.0%増益の11億7百万円となりました。商品アイテム数の集約や、店舗での品出しコントロールによる廃棄ロス低減の取り組みなどにより、売上原価率は0.9ポイント改善しました。また、営業時間短縮によるお客様の購買行動の変化にあわせた店舗スタッフの適正配置や、販売促進費などの見直しにより、販売費及び一般管理費率は0.6ポイント改善しました。
c、親会社株主に帰属する当期純利益
当連結会計年度は営業外収益として雇用調整助成金等の助成金収入1億27百万円、特別利益として静岡ファクトリー第4棟建設に係る補助金収入4億5百万円、特別損失として投資有価証券評価損35百万円及び、店舗設備に係る減損損失27百万円を計上しました。
以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ503.1%増益の11億65百万円となりました。
d、経営指標の達成状況
当社グループは、事業活動による収益性を示す「連結営業利益率」を重要な経営指標として位置付けており、当連結会計年度の目標を0.5%と定めておりましたが、社内サプライチェーンを通じたコスト構造の見直しが利益率の改善に寄与し、連結営業利益率は2.5%となりました。
財政状態の分析
当連結会計年度の財政状態の分析につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載の通りであります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローは、本業を通じた営業活動により得られた資金が27億63百万円(前期比2億81百万円の増加)、新たな成長に向けた静岡ファクトリー第4棟建設等の投資活動により使用した資金が24億99百万円(前期比8億63百万円の減少)、また、設備資金として金融機関からの借入額10億円を含む、財務活動の結果使用した資金が7億33百万円(前期は3億31百万円の獲得)であります。
当社グループの資金の財源につきましては、主に百貨店との売上に関する契約に基づき安定的に売上金の回収を行っており、また、直営店におきましては現金販売が中心となっているため早期にキャッシュの回収を行うことができることから、生産活動(原材料の購入、労務費、設備の修繕費等)及び販売活動(人件費や販売促進の為の広告宣伝費等)などによる運転資金につきましては、営業活動の結果得られた資金から支出可能な状況にあります。また、大規模設備投資等の長期的な資金需要につきましては金融市場の動向等を勘案し、金融機関からの長期借入金による資金調達を行っております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。

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