有価証券報告書-第64期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/30 10:32
【資料】
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【項目】
111項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 経営成績
① 売上高
売上高につきましては、前連結会計年度に比べ2億7千7百万円減収の100億8千5百万円(前年同期比2.7%減)となりました。
食料品事業セグメントにおける主要製品において、凍豆腐事業では、大豆を主とした原材料費や重油、LPガス等の値上がりを受け、更に円安による影響が原価高に拍車をかけており、主力品を中心に適正な売価への転嫁を進めてまいりました。年末年始にかけては販売バックアップの施策としてテレビコマーシャルを関西、中四国で放映しましたが、販売数量は大きく減少し売上高は39億2千9百万円(前年同期比3.1%減)と減少となりました。加工食品事業では、即席みそ汁、春雨スープを中心に販売活動を行っています。袋入りタイプでは市場の価格競争が継続しており、特に食数が多い徳用品の競争はますます激しくなっております。カップ入りタイプでは継続的な新商品の発売、リニューアルを行い好調に推移しましたが、加工食品全体としては袋入りタイプの売上減少と前期には売上を計上していた『浅漬けの素』が期首に終売となったため、売上高は44億4千9百万円(前年同期比4.8%減)となりました。その他の食料品においては医療用食材関係の売上は順調に推移しております。この分野は年々高齢化が進む国内の状況において将来性のある市場と考えており、今後も力を入れてまいります。なお、売上は僅かですが新規事業として大豆を丸ごと加工した素材型商品を復活販売しており、学校給食など新たな販売チャネルへの足がかりとして取り組んでおります。その結果、売上高は16億7千6百万円(前年同期比5.0%増)となりました。
② 営業損益
売上原価につきましては、前述しました原材料価格の上昇、動力費関係の値上がりに円安がプラスされ大変厳しい状況で推移しました。その結果、前連結会計年度に比べほぼ同額79億3千9百万円(前年同期比0.0%減)となり、売上高構成比では前期の76.6%に対し当期は2.1%アップの78.7%となっております。
販売費及び一般管理費は、前期には実施しなかったテレビコマーシャルなどの広告宣伝費を行ったものの業務効率の改善の実施、役員報酬、管理職給与等の減額による人件費の削減や経費のコストダウン施策を継続実施し圧縮を行ってまいりました。その結果、前連結会計年度に比べ1千3百万円減少の24億8百万円(前年同期比0.6%減)となりました。
以上により、営業損益は前連結会計年度に比べ2億6千3百万円減少し、2億6千2百万円の損失となりました。
③ 経常損益
前期に発生しておりました遊休工場の維持管理費用や自主回収費用が無くなったため経常収支尻はプラスとなりました。経常損益は前連結会計年度に比べ2億2百万円減少し、2億3千2百万円の損失となりました。
④ 当期純損益
特別利益においては、特記すべきものはありません。
特別損失においては、凍豆腐事業での減損損失を7億7千4百万円計上するなど多額の損失を計上いたしました。
以上により、当期純損益は10億2千7百万円の損失(前年同期は2億6千5百万円の損失)を計上いたしました。
また、1株当たり当期純損益は112円14銭の損失(前年同期は29円3銭の損失)となりました。
(2) 財政状態
資産、負債及び純資産の状況
資産、負債及び純資産の状況
当連結会計年度の総資産は前連結会計年度に比べ8億6千1百万円減少し、96億6千1百万円(前年同期比8.2%減)となりました。これは、現金及び預金の減少3億9千1百万円や、有形固定資産の減少6億1百万円、受取手形及び売掛金の減少6千4百万円や、たな卸資産の減少1億1千6百万円が主な要因であります。
当連結会計年度の負債は前連結会計年度に比べ1億3千6百万円増加し、28億3千6百万円(前年同期比5.1%増)となりました。これは、支払手形および買掛金の減少7千8百万円があったものの、未払金の増加2億7千9百万円が主な要因であります。
当連結会計年度の純資産は前連結会計年度に比べ9億9千8百万円減少し、68億2千5百万円(前年同期比12.8%減)となりました。これは当期純損失10億2千7百万円を計上したことが主な要因であります。
以上により自己資本比率は前連結会計年度に比べ3.8ポイント減少し70.2%となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
各キャッシュ・フローの状況につきましては、第2「事業の状況」1「業績等の概要」(2)キャッシュ・フローの状況に記載しております。