有価証券報告書-第153期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

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2019/06/27 10:25
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(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境や企業収益の改善を背景に、設備投資の増加や個人消費の持ち直しなどの動きが見られ、緩やかな回復基調で推移しましたものの、米中貿易摩擦問題や中国経済の減速による影響が懸念されるなど、先行きは不透明な状況が続いております。
このような状況の下、当社グループは国内外での新規市場の開拓や既存取引先との関係強化などを積極的に推進し、販売の拡大に努めるとともに、経営全般にわたる効率化を推進し、収益の確保に取り組んでまいりました。
その結果、当連結会計年度の経営成績につきましては、昨年1月に子会社化しました米国のTRS Technologie, Inc.などの連結子会社の売上増が寄与しましたこと、機能性用途の微粒子酸化チタンや表面処理製品の販売が引き続き好調に推移しましたことなどにより、売上高は473億8千5百万円(前年同期比11.4%増)となりました。利益面では、主にチタン鉱石や燃料に係わる製造原価の上昇などにより、営業利益は58億3百万円(前年同期比4.0%減)、経常利益は60億3千3百万円(前年同期比1.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は40億7百万円(前年同期比10.6%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
酸化チタン関連事業
汎用用途の酸化チタンは、国内の販売は前年同期並みとなりましたが、輸出は東南アジア市場を中心に引き合いが増加し、売上高は前年同期を上回りました。
機能性用途の微粒子酸化チタン、表面処理製品は、化粧品向けの国内、輸出が好調に推移し、販売数量、売上高ともに前年同期を上回りました。
以上の結果、当事業の売上高は244億9千5百万円(前年同期比7.0%増)、セグメント利益は35億8千4百万円(前年同期比17.0%減)となりました。
その他事業
界面活性剤の国内は主用途の洗剤等日用品向けが堅調に推移し、販売数量、売上高ともに前年同期を上回りました。また、タイ、ベトナムの連結子会社の販売は好調に推移し、売上高は前年同期を上回りました。
硫酸は販売数量、売上高ともに前年同期並みを維持しました。
無公害防錆顔料は、国内の販売は前年同期並みとなりましたが、輸出は販売数量、売上高ともに前年同期を上回りました。
導電性高分子薬剤はコンデンサ向けの販売が好調に推移し、販売数量、売上高ともに前年同期を上回りました。
倉庫業は台風による暴風雨被害の影響を受けましたが、売上高は前年同期並みを維持しました。
圧電材料は医療機器向けの販売が好調に推移し、また当期から米国の連結子会社の売上も寄与したことにより、売上高は前年同期を上回りました。
以上の結果、当事業の売上高は228億9千万円(前年同期比16.6%増)、セグメント利益は22億5千4百万円(前年同期比29.6%増)となりました。
当連結会計年度末の資産総額は、前連結会計年度末に比べ50億7千2百万円増加し639億1千6百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ27億6千万円増加し185億6千万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ23億1千2百万円増加し453億5千6百万円となりました。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、財政状態については遡及処理後の前連結会計年度末の数値で比較を行っております。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、133億8千8百万円(前連結会計年度末比23億1百万円増加)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動による資金は、48億3千万円の収入(前連結会計年度比8億2千7百万円収入額の増加)となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益58億6千万円、売上債権の増加額14億2千1百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動による資金は、37億8千7百万円の支出(前連結会計年度比12億4百万円支出額の減少)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出34億5千8百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動による資金は、12億7千万円の収入(前連結会計年度比18億7百万円収入額の増加)となりました。主な要因は、長期借入れによる収入31億7千7百万円、長期借入金の返済による支出10億4千6百万円、配当金の支払額7億1百万円によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の状況
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称生産高(百万円)前年同期比(%)
酸化チタン関連事業24,894+5.2
その他事業21,682+20.6
合計46,576+11.8

(注)1.金額は、販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.商品仕入実績
当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称仕入高(百万円)前年同期比(%)
酸化チタン関連事業49△31.5
その他事業1,199+10.9
合計1,248+8.2

(注)1.金額は、仕入価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.受注実績
当社グループでは受注生産は行っておりません。
d.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(百万円)前年同期比(%)
酸化チタン関連事業24,495+7.0
その他事業22,890+16.6
合計47,385+11.4

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。これにつきましては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」をご参照ください。
なお、経営陣は、過去の実績や状況に応じ、合理的と考えられる様々な要因に基づき見積り及び判断を行っております。
② 財政状態の分析
当連結会計年度末の資産総額は、前連結会計年度末に比べ50億7千2百万円増加し639億1千6百万円となりました。
(流動資産)
流動資産におきましては、前連結会計年度末に比べ39億7千8百万円増加し376億9百万円となりました。これは主に、現金及び預金が23億1百万円、受取手形及び売掛金が13億8千7百万円、それぞれ増加したことによります。
(固定資産)
固定資産におきましては、前連結会計年度末に比べ10億9千4百万円増加し263億7百万円となりました。これは主に、建設仮勘定が20億7千万円増加し、投資有価証券が12億2千万円減少したことによります。
(負債)
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ27億6千万円増加し185億6千万円となりました。これは主に、長期借入金が23億7千2百万円増加したことによります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ23億1千2百万円増加し453億5千6百万円となりました。これは主に、利益剰余金が33億2百万円増加し、その他有価証券評価差額金が8億5千9百万円減少したことによります。
③ 経営成績の分析
当連結会計年度における経営成績に関する概要につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりです。
当社グループは、2019年に迎える創立100周年の目標として策定した長期経営ビジョン「Challenge 100」に基づき、その最終期間である2018年度からの2ヶ年中期経営計画を策定し、全社員の共通認識となる明確な目標を設定しています。
2018年度からの2ヶ年中期経営計画は、「Challenge 100」の数値目標である連結売上高700億円、連結経常利益率10%以上の達成に向け、①新製品開発および成長事業関連の事業領域に積極的に経営資源を投入する、②アジア地区を中心にグローバル展開を更に強化する、③グローバル展開に対応するための人材投資を強化する、④ステークホルダーとの共存共栄を図る、を骨子として、目標達成を目指した事業活動を推進してまいりました。
その結果、2ヶ年中期経営計画初年度である当連結会計年度の経営成績につきましては、連結売上高は473億8千5百万円となり、長期経営ビジョンの目標に対して達成途上であるものの、前年同期比では11.4%増加いたしました。また、連結経常利益率につきましては12.7%となり、長期経営ビジョンの目標水準を当期末時点で上回っております。
④ キャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。
⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりです。
⑥ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当連結会計年度における資本の財源及び資金の流動性についての分析につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。
当社は基本的に株主に対する安定した利益還元を重要事項と認識し、必要となる十分な株主資本の水準を保持するとともに、各期の業績等を総合的に判断して配当を実施することとしております。なお、次期以降の重要な資本的支出の見通しにつきましては、機能性微粒子製品製造設備をはじめとした新製品開発及び成長事業関連の事業領域に対して、引き続き積極的に経営資源を投入していく方針であります。これらの投資のための所要資金は、自己資金並びに金融機関からの借入金で賄う予定であります。

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