有価証券報告書-第154期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/26 12:31
【資料】
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【項目】
144項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国の経済は、前半は緩やかな回復基調で推移しましたが、米中貿易摩擦や消費税増税の影響による輸出や生産等の落ち込みに加え、第4四半期に入ってからは、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大による経済への影響や社会不安が重なり、先行きはより一層不透明な状況で推移いたしました。
このような状況の下、当社グループとしましては、成長事業への設備投資や研究開発等経営資源の重点投入、国内外での新規市場、顧客の開拓等積極的な営業活動を展開するとともに、製造原価の低減、業務効率の向上を図り、収益の確保に取り組んでまいりました。
その結果、当連結会計年度の経営成績につきましては、化粧品向けの機能性微粒子製品やコンデンサ向けの導電性高分子薬剤の販売は好調でありましたが、汎用用途の酸化チタンや界面活性剤の国内外での販売が低調であったこと、機能性微粒子製品の製造設備増設に伴う償却費負担が増加したこと等により、売上高は454億3千5百万円(前年同期比4.1%減)、営業利益は58億8百万円(前年同期比0.1%増)、経常利益は57億9千8百万円(前年同期比3.9%減)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券売却益を計上しましたが、ベトナムの連結子会社の減損処理等に伴い特別損失を計上しましたことにより、38億3千万円(前年同期比4.4%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
酸化チタン関連事業
汎用用途の酸化チタンは、国内外の塗料向けの販売が低迷し、販売数量・売上高ともに前年同期を下回りました。
機能性用途の微粒子酸化チタン、表面処理製品は、国内外の化粧品向けの需要が旺盛に推移、販売数量・売上高ともに前年同期を上回りました。
以上の結果、当事業の売上高は245億6千4百万円(前年同期比0.3%増)、セグメント利益は33億3千1百万円(前年同期比7.1%減)となりました。
その他事業
界面活性剤は洗剤向けの国内での販売が低調に推移、タイ、ベトナムの連結子会社の販売も低調に推移したことにより、販売数量・売上高ともに前年同期を下回りました。
コンデンサ向けの導電性高分子薬剤は、堅調に推移し、販売数量・売上高ともに前年同期を上回りました。
硫酸及び無公害防錆顔料は、需要低迷の影響を受け、販売数量・売上高ともに前年同期を下回りました。
倉庫業は保管量の増加により、売上高は前年同期を上回りました。
圧電材料は医療機器向け、洗浄機向け顧客の在庫調整等により、売上高は前年同期を下回りました。
以上の結果、当事業の売上高は208億7千万円(前年同期比8.8%減)、セグメント利益は25億円(前年同期比10.9%増)となりました。
当連結会計年度末の資産総額は、前連結会計年度末比3億6千2百万円減少し635億5千4百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ19億4千6百万円減少し166億1千3百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ15億8千4百万円増加し469億4千万円となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、107億1千3百万円(前連結会計年度末比26億7千5百万円減少)となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動による資金は、51億6千5百万円の収入(前連結会計年度比3億3千4百万円収入額の増加)となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益57億8百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動による資金は、54億9千8百万円の支出(前連結会計年度比17億1千万円支出額の増加)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出55億3千4百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動による資金は、23億4千6百万円の支出(前連結会計年度比36億1千6百万円支出額の増加)となりました。主な要因は、長期借入金の返済による支出7億7千7百万円、自己株式の取得による支出6億6千7百万円、配当金の支払額7億9千8百万円によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の状況
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称生産高(百万円)前年同期比(%)
酸化チタン関連事業28,113+12.9
その他事業18,321△15.5
合計46,434△0.3

(注)1.金額は、販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.商品仕入実績
当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称仕入高(百万円)前年同期比(%)
酸化チタン関連事業17△64.6
その他事業1,221+1.9
合計1,239△0.7

(注)1.金額は、仕入価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.受注実績
当社グループでは受注生産は行っておりません。
d.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(百万円)前年同期比(%)
酸化チタン関連事業24,564+0.3
その他事業20,870△8.8
合計45,435△4.1

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社の連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。これにつきましては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」をご参照ください。
なお、経営陣は、過去の実績や状況に応じ、合理的と考えられる様々な要因に基づき見積り及び判断を行っております。
また、新型コロナウィルス感染症の影響に関する見積りの情報は、第5 経理の状況 1 連結財務諸表の「追加情報」に記載しております。
② 財政状態の分析
当連結会計年度末の資産総額は、前連結会計年度末に比べ3億6千2百万円減少し635億5千4百万円となりました。
(流動資産)
流動資産におきましては、前連結会計年度末に比べ13億4千8百万円減少し362億6千1百万円となりました。これは主に、たな卸資産が26億8千5百万円増加し、現金及び預金が26億7千5百万円、受取手形及び売掛金が14億6千6百万円、それぞれ減少したことによります。
(固定資産)
固定資産におきましては、前連結会計年度末に比べ9億8千6百万円増加し272億9千3百万円となりました。これは主に、有形固定資産が23億6千8百万円増加し、投資有価証券が13億円減少したことによります。
(負債)
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ19億4千6百万円減少し166億1千3百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が5億5千5百万円、設備関係未払金が5億6千3百万円、長期借入金が7億5千6百万円、それぞれ減少したことによります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ15億8千4百万円増加し469億4千万円となりました。これは主に、利益剰余金が30億3千万円増加し、その他有価証券評価差額金が8億4千8百万円減少したことによります。
③ 経営成績の分析
当連結会計年度における経営成績に関する概要につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりです。
当社グループは、2019年に迎える創立100周年の目標として策定した長期経営ビジョン「Challenge 100」に基づき、その最終期間である2018年度からの2ヶ年中期経営計画を策定し、全社員の共通認識となる明確な目標を設定いたしました。
2018年度からの2ヶ年中期経営計画は、「Challenge 100」の数値目標である連結売上高700億円、連結経常利益率10%以上の達成に向け、①新製品開発および成長事業関連の事業領域に積極的に経営資源を投入する、②アジア地区を中心にグローバル展開を更に強化する、③グローバル展開に対応するための人材投資を強化する、④ステークホルダーとの共存共栄を図る、を骨子として、目標達成を目指した事業活動を推進してまいりました。
その結果、2ヶ年中期経営計画最終年度である当連結会計年度の経営成績につきましては、連結売上高は454億3千5百万円となり、長期経営ビジョンの目標に対して未達となりましたが、連結経常利益率につきましては12.8%となり、目標を達成いたしました。
④ キャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。
⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりです。
⑥ 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当連結会計年度における資本の財源及び資金の流動性についての分析につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。
当社は基本的に株主に対する安定した利益還元を重要事項と認識し、必要となる十分な株主資本の水準を保持するとともに、各期の業績等を総合的に判断して配当を実施することとしております。なお、次期以降の重要な資本的支出の見通しにつきましては、機能性微粒子製品製造設備をはじめとした新製品開発及び成長事業関連の事業領域に対して、引き続き積極的に経営資源を投入していく方針であります。これらの投資のための所要資金は、自己資金並びに金融機関からの借入金で賄う予定であります。

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