訂正有価証券報告書-第150期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2019/03/20 12:52
【資料】
PDFをみる
【項目】
128項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)財政状態の分析
(総資産)
当連結会計年度末の総資産は5,763億15百万円となり、前連結会計年度末に比べ580億64百万円増加しました。
主な要因は、マレーシアでの多結晶シリコン製造設備建設等による有形固定資産の増加によるものです。
一方で、建設資金支払への充当目的で保有していた現預金は減少しましたが、資本の充実を目的とした劣後ローン調達を行ったことにより有価証券(譲渡性預金)は増加しました。
(負債)
負債は3,398億62百万円となり、前連結会計年度末に比べ454億81百万円増加しました。
主な要因は、劣後ローン調達による長期借入金の増加によるものです。
(純資産)
純資産は2,364億53百万円となり、前連結会計年度末に比べ125億82百万円増加しました。
主な要因は、利益剰余金の増加と円安による為替換算調整勘定の改善によるものです。
(キャッシュ・フロー)
「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2) キャッシュ・フロー」に記載しております。
(2)経営成績の分析
(売上高)
多結晶シリコンの販売数量の減少等はありましたが、セメントとその関連製品の販売数量の増加、石油化学製品の販売価格是正及び塩化ビニルモノマーのプラントトラブルの影響が解消されたことによる販売数量の増加等により、前期より286億98百万円増加し、2,873億30百万円(前期比11.1%増)となりました。
(売上原価)
多結晶シリコンの販売数量の減少及び全社を挙げての徹底した費用削減等はありましたが、塩化ビニルモノマ
ー、セメント等の販売数量の増加及び国産ナフサ価格の上昇等により、前期より154億95百万円増加し、2,069億89百万円(前期比8.1%増)となりました。
(販売費及び一般管理費)
セメント及び関連製品の販売数量の増加に伴う物流費の増加等はありましたが、全社を挙げての徹底した費用削減等により、前期より2億96百万円減少し、600億69百万円(前期比0.5%減)となりました。
(営業利益)
全社を挙げての徹底した費用削減等により、前期より134億98百万円増加し、202億70百万円(前期比199.3%
増)となりました。
(営業外損益・経常利益)
営業外損益は、劣後ローンによる資金調達に伴う借入関連費用の発生等により、前期より17億65百万円悪化しました。そのため、経常利益は、117億32百万円の改善にとどまり、149億65百万円(前期比363.0%増)となりました。
(特別損益・税金等調整前当期純損益・少数株主損益調整前当期純損益・当期純損益)
特別損益は、前期に計上した多結晶シリコンとその併産品である乾式シリカの製造設備の減損損失及びたな卸資産評価損が当期は発生しなかったこと等により、前期より292億72百万円改善しました。
以上の結果、税金等調整前当期純損益は、前期より410億5百万円改善し、129億39百万円の純利益となりまし
た。
少数株主損益調整前当期純損益は、前期に発生した繰延税金資産の取崩しが当期は発生しなかったこと等により、前期より480億74百万円改善し、104億93百万円の純利益となりました。少数株主損益調整後の当期純損益は、前期より481億35百万円改善し、102億18百万円の純利益となりました。