有価証券報告書-第43期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

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2018/06/27 14:35
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111項目
経営成績等の状況の概要
(1)業績
当連結会計年度の概況は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
営業面におきましては、主力製品である遺伝子組換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト®」は、昨年1月に発売した液状製剤「グロウジェクト®皮下注6mg・12mg」とその専用注入器「グロウジェクター®L」の寄与もあり、引き続き売上を伸長させました。遺伝子組換えヒトエリスロポエチン製剤「エポエチンアルファBS注JCR」および再生医療等製品「テムセル®HS注」も順調に推移し、主力3製品のいずれも前期比で増収となりました。
研究開発面におきましては、昨年9月にファブリー病治療酵素製剤(アガルシダーゼベータ)のバイオ後続品(開発番号:JR-051)の製造販売承認申請を行いました。また、持続型赤血球造血刺激因子製剤(ダルベポエチンアルファ)のバイオ後続品(開発番号:JR-131)の第Ⅲ相臨床試験および独自の血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo®」を適用した血液脳関門通過型ハンター症候群治療酵素製剤(開発番号:JR-141)の第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験を順調に進捗させ、いずれも良好な結果が得られております。さらに本年2月には大日本住友製薬株式会社との「J-Brain Cargo®」に関する共同研究で良好な結果が得られたことにより、ライセンス契約へと発展いたしました。また、細胞・再生医療分野においては、昨年7月に帝人株式会社と他家(同種)歯髄由来幹細胞(DPC)を用いた急性期脳梗塞を適応症とする再生医療等製品(開発番号:JTR-161)の共同開発契約および実施許諾契約を締結し、共同で開発を推進しております。
また、当社の開発している品目のグローバル展開の拠点として、本年1月1日付で株式会社メディパルホールディングスと米国合弁会社JCR USA, Inc.を設立しました。
2015年に策定した5カ年中期経営計画『飛躍』の発表後3事業年度が経過いたしましたが、目標である売上高250億円、営業利益50億円に対して、当期の当社グループ売上高は205億94百万円(前期比13.9%増)、営業利益は37億84百万円(前期比60.2%増)となりました。また、経常利益は38億43百万円(前期比51.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は30億70百万円(前期比64.8%増)となり、いずれも前期を上回り、4期連続で過去最高の業績を達成することができました。
なお、当社は、昨年9月21日付で、株式会社メディパルホールディングスとの間で業務資本提携契約を締結するとともに、同日付でグラクソ・スミスクライングループとのバイオ医薬品事業に関する包括契約を改訂いたしました。これに伴い、グラクソ・スミスクライングループがそのグループ会社グラクソ・グループ・リミテッドを通じて保有していた当社普通株式7,986,923株のうち、854,100株については当社が同年9月22日付で自己株式として取得し、7,132,823株については株式会社メディパルホールディングスが、グラクソ・グループ・リミテッドとの間における株式譲渡契約に基づき、同年10月31日に取得いたしました。この結果、当社の筆頭株主は、グラクソ・スミスクライングループから株式会社メディパルホールディングスに異動しております。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
[医薬品事業]
主力製品である「グロウジェクト®」は、きめ細やかなエリアマーケティングの展開と昨年1月に発売した液状製剤の効果などにより、前期に引き続き順調に売上が伸長して114億95百万円(前期比8億13百万円増)となりました。また、「エポエチンアルファBS注JCR」や「テムセル®HS注」も順調に売上が推移し、また契約金収入も増加したことにより、医薬品事業の売上高は201億77百万円(前期比25億円増)となりました。
また、セグメント利益(営業利益)は37億72百万円(前年同期比14億39百万円増)となりました。
[医療用・研究用機器事業]
子会社である株式会社ファミリーヘルスレンタルが取り扱う乳幼児用無呼吸アラームおよび株式会社クロマテックが取り扱う医療用・研究用機器などの売上高は、株式会社クロマテックが取り扱う医療用・研究用機器の売上高が前年を上回ったことなどにより4億17百万円(前期比9百万円増)となり、セグメント利益(営業利益)は11百万円(前期比18百万円減)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ6億14百万円減少して48億50百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況および主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、31億33百万円(前連結会計年度比4億82百万円の収入増)となりました。これは主に、売上債権の増加額16億68百万円、たな卸資産の増加額13億14百万円があった一方で、税金等調整前当期純利益の計上額38億95百万円、減価償却費の計上額13億82百万円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、15億87百万円(前連結会計年度比7億45百万円の支出増)となりました。これは主に有価証券の売却及び償還による収入3億円があった一方で、有形固定資産の取得による支出9億22百万円、有価証券の取得による支出6億11百万円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、21億75百万円(前連結会計年度比23億21百万円の支出増)となりました。これは主に、短期借入金の純増額12億20百万円があった一方で、自己株式の純増額25億85百万円、配当金の支払額7億48百万円があったことによるものであります。
生産、受注及び販売の実績
(1)生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 平成29年4月1日
至 平成30年3月31日)
生産高(百万円)前年同期比(%)
医薬品事業15,220△20.4
合計15,220△20.4

(注)1 金額は販売価格により表示しております。
2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 平成29年4月1日
至 平成30年3月31日)
仕入高(百万円)前年同期比(%)
医薬品事業-△100
医療用・研究用機器事業19122.8
合計191△20.8

(注)1 金額は仕入価格により表示しております。
2 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
(3)受注状況
当社グループは見込生産によっており、受注生産は行っておりません。
(4)販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 平成29年4月1日
至 平成30年3月31日)
販売高(百万円)前年同期比(%)
医薬品事業20,17714.1
医療用・研究用機器事業4172.3
合計20,59413.9

(注)1 セグメント間取引については相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績およびそれぞれの総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 平成28年4月1日
至 平成29年3月31日)
当連結会計年度
(自 平成29年4月1日
至 平成30年3月31日)
販売高(百万円)割合(%)販売高(百万円)割合(%)
株式会社メディセオ3,11717.24,46621.7
キッセイ薬品工業株式会社3,80221.04,21520.5

3 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりましては、たな卸資産、有価証券、貸倒引当金、退職給付に係る負債および繰延税金資産などについて、資産・負債および収益・費用の数値に影響を与える見積りおよび判断を行っております。従いまして、実際の結果は、見積りの不確実性により異なる場合があります。
(2)財政状態
当連結会計年度末における資産合計は383億98百万円(前連結会計年度末比20億13百万円増)、負債合計は108億70百万円(前連結会計年度末比20億70百万円増)、純資産合計は275億28百万円(前連結会計年度末比57百万円減)となりました。
流動資産は、現金及び預金が減少した一方で、たな卸資産および有価証券が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ30億12百万円増加して233億27百万円となりました。固定資産につきましては、投資有価証券の減少などにより、前連結会計年度末に比べ9億98百万円減少して150億70百万円となりました。
流動負債は短期借入金および未払法人税等が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ23億98百万円増加して71億5百万円となりました。固定負債は、長期借入金およびリース債務が減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ3億27百万円減少して37億64百万円となりました。
純資産につきましては、親会社株主に帰属する当期純利益の計上の一方で、自己株式の増加などにより、前連結会計年度末に比べ57百万円減少して275億28百万円となりました。
これらの結果、当連結会計年度末における自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ4.7ポイント低下して70.3%となりました。
(3)経営成績
① 売上高
主力製品である「グロウジェクト®」は前期に引き続き順調に売上が伸長して、前連結会計年度に比べ8億13百万円(7.6%)増加いたしました。また、「テムセル®HS注」につきましても、前連結会計年度に比べ8億55百万円(124.3%)増加いたしました。「エポエチンアルファBS注JCR」なども順調に推移したことに加え、契約金収入も増加したことにより、売上高は前連結会計年度に比べ25億9百万円(13.9%)増加して205億94百万円となりました。
② 売上総利益
売上高の増収に伴い、売上総利益は前連結会計年度に比べ21億12百万円(17.1%)増加して144億65百万円となりました。なお、契約金収入の売上構成比が増加したことなどにより、売上原価率は前連結会計年度に比べ1.9ポイント低下して29.8%となりました。
③ 営業利益
研究開発費は前連結会計年度に比べて1億40百万円(3.5%)増加し、研究開発費を含む販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ6億89百万円(6.9%)増加して106億81百万円となりました。これらの結果、営業利益は、前連結会計年度に比べ14億22百万円(60.2%)増加して37億84百万円となりました。
④ 経常利益
営業外収益が主として有価証券償還益の減少などにより前連結会計年度に比べ1億31百万円減少した結果、経常利益は前連結会計年度に比べ13億9百万円(51.7%)増加して38億43百万円となりました。
⑤ 親会社株主に帰属する当期純利益
固定資産売却益が当連結会計年度において発生したことなどにより特別利益が77百万円となった一方で、前連結会計年度において発生しておりました関係会社特別退職金が当連結会計年度においては発生しなかったため、特別損失が25百万円(前連結会計年度比36百万円減)となりました。この結果、税金等調整前当期純利益は前連結会計年度に比べ14億2百万円(56.3%)増加して38億95百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ12億6百万円(64.8%)増加して30億70百万円となりました。
(4)キャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載しております。
当社グループの資本の財源および資金の流動性につきましては、以下のとおりであります。
当社グループにおきましては、原材料等の仕入れ、研究開発費、および販売費などの運転資金、ならびに生産および研究開発を目的とする設備投資に主たる資金需要が生じます。これらの資金需要に対しましては、営業活動によるキャッシュ・フローからの充当を基本とし、不足する場合は金融機関からの借入金による調達を実施しております。

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