有価証券報告書-第25期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/24 15:11
【資料】
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【項目】
56項目

対処すべき課題

(1)革新的医薬品の早期開発による成長の実現
当社グループの収益の柱であるCOPD治療薬は、2026年に特許切れを迎えることから、今後の当社グループの事業の成長と安定した収益の維持を図るためには、これに続くアンメットメディカルニーズを満たす革新的な大型製品の開発を後期段階へ進めるための先行投資を行うことが重要です。当期に買収したJITSUBO社及びHeptares社のパイプラインは、画期的な作用機序を持つファースト・イン・クラスの可能性を持つ開発品であり、これらのパイプラインの拡充による成果を早期に実現するため、経営資源の効率的な活用や製薬企業への開発品導出等に取り組んでまいります。
(2)資金調達の多様化・安定化
有望な開発候補品の探索・導入を行い、それらを開発後期段階へ進めることにより企業価値は高まりますが、半面研究開発費は増大します。研究開発投資等の事業基盤強化のため、必要に応じて資金調達を検討するとともに、資金調達の多様化・安定化を図ってまいります。
(3)株主価値の創造
当社グループは、有望な研究開発候補品への積極的な投資及び経営基盤の強化を目的とした企業買収等の戦略投資を行うことが企業価値を向上させ、株主価値の創造につながるものと考えています。今後も、財務状況を踏まえつつ、投資対象やその時期、方法等について検討を進める所存です。なお、現在は、先行投資のための内部留保を優先させることが必要だと考えておりますが、収益の状況に鑑みつつ、株主の皆様への利益還元を図ってまいります。
(4)コーポレートガバナンスの強化
当社グループは、当期に実施した企業買収により、国内と海外の子会社が1社ずつ増加し、よりグローバルな企業集団へと成長しました。そこで、より高度で効率的なガバナンス体制を構築することが経営課題の一つであると認識しております。経営の効率性を損なわずに、健全性、透明性を高めることで、ステークホルダーの皆様からより一層信頼される企業集団となることを目指して、コーポレートガバナンスの向上に努めてまいります。