有価証券報告書-第57期(平成29年10月1日-平成30年9月30日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は、次のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、当社グループの主要な経営管理指標を経常利益から営業利益に変更したことに伴い、セグメント利益を経常利益から営業利益に変更しております。これに伴いセグメントの業績におけるセグメント利益の前連結会計年度比較においては、遡及適用した前連結会計年度のセグメント利益と比較を行っております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご覧ください。
①財政状態及び経営成績の状況
a.経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境や企業収益等の改善が続き、景気は緩やかな回復基調にあったものの、米国の通商・金融政策の影響、中国や新興国経済の動向等が懸念され、依然として先行きは不透明な状況で推移いたしました。
香料業界は、国内市場の成熟化、同業者間での競争激化、品質保証に関する要求増加など依然として厳しい状況にありました。
このような環境の中で、当社グループは製品の品質管理と安全性の確保を第一に、研究・技術開発力の一層の向上に努め、当社独自の高品質・高付加価値製品の開発に注力してまいりました。
その結果、当連結会計年度におきましては、売上高は49,751百万円(前連結会計年度比3.6%増)と増収となりました。なお、当社単体の売上高は前連結会計年度比0.9%の増収、主な海外連結子会社の売上高は、長谷川香料(上海)有限公司が前連結会計年度比1.6%の増収(現地通貨ベースでは同1.7%の減収)、T.HASEGAWA U.S.A.,INC.が前連結会計年度比12.3%の増収(現地通貨ベースでは同13.2%の増収)、マレーシアのPeresscol Sdn. Bhd.が前連結会計年度比7.3%の減収(現地通貨ベースでは同13.4%の減収)となりました。
部門別に見ますと、食品部門は、長谷川香料(上海)有限公司の売上が減少したものの、T. HASEGAWA U.S.A., INC.の売上増加、及び米国のFLAVOR INGREDIENT HOLDINGS, LLCの売上が通期(前連結会計年度は3ヵ月間)で寄与したことを主因に前連結会計年度比2.2%増加し、42,186百万円となりました。
フレグランス部門は、当社及び長谷川香料(上海)有限公司の売上が増加したことを主因に前連結会計年度比12.7%増加し、7,565百万円となりました。
利益につきましては、営業利益は、売上増により売上総利益は増加したものの、販売費及び一般管理費の増加を主因に前連結会計年度に比べ547百万円(9.8%)減少し、5,058百万円となりました。経常利益は営業利益の減少並びに為替差損の計上(前連結会計年度は為替差益を計上)を主因に前連結会計年度に比べ588百万円(9.6%)減少し、5,512百万円となりました。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ199百万円(4.6%)減少し、4,100百万円となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりであります。なお、セグメントごとの経営成績については、セグメント間の内部売上高等を含めて表示しております。
(日本)
売上高は、フレグランス部門の売上増を主因に36,907百万円(前連結会計年度比0.9%増)となりました。セグメント利益は、売上高の増加及び売上構成の変化に伴う売上原価率の改善を主因に4,008百万円(前連結会計年度比1.9%増)となりました。
(アジア)
売上高は、当連結会計年度よりインドネシア子会社を連結の範囲に含めたこと、並びに中国子会社が円安の影響により円ベースでの売上が増加したことを主因に8,487百万円(前連結会計年度比4.8%増)となりました。セグメント利益は、中国子会社の売上構成の変化に伴う売上原価率の悪化、並びに販売費及び一般管理費の増加を主因に755百万円(前連結会計年度比41.7%減)となりました。
(米国)
売上高は、T. HASEGAWA U.S.A., INC.の現地企業向けの売上増及びFLAVOR INGREDIENT HOLDINGS, LLCの売上が通期(前連結会計年度は3ヵ月間)で寄与したことを主因に5,710百万円(前連結会計年度比23.9%増)となりました。セグメント利益は、販売費及び一般管理費の増加を主因に259百万円(前連結会計年度比8.6%減)となりました。
b.財政状態の状況
資産、負債及び純資産の状況
(流動資産)
前連結会計年度に比べ、現金及び預金が1,319百万円、受取手形及び売掛金が248百万円、有価証券が999百万円、商品及び製品が555百万円、原材料及び貯蔵品が1,300百万円それぞれ増加した一方で、その他に含まれる前渡金が845百万円減少しました。これらを主因に、流動資産は前連結会計年度に比べ3,671百万円増加し、52,366百万円となりました。
(固定資産)
有形固定資産は、減価償却が進んだことを主因として、前連結会計年度に比べ630百万円減少し、30,615百万円となりました。
無形固定資産は、のれん、顧客関連資産の減価償却が進んだことを主因として、前連結会計年度に比べ、525百万円減少し、7,283百万円となりました。
投資その他の資産は、株価の上昇により投資有価証券が増加したことを主因として、前連結会計年度に比べ6,883百万円増加し、28,970百万円となりました。
(流動負債)
前連結会計年度に比べ、賞与引当金が34百万円及びその他に含まれる未払金が659百万円増加した一方で、支払手形及び買掛金が260百万円、未払法人税等が175百万円それぞれ減少しました。これらを主因として、流動負債は前連結会計年度に比べ129百万円増加し、10,664百万円となりました。
(固定負債)
前連結会計年度に比べ、株価が上昇したことなどにより、繰延税金負債が2,085百万円増加しました。これを主因として、固定負債は前連結会計年度に比べ2,215百万円増加し、13,988百万円となりました。
(純資産の部)
前連結会計年度に比べ、利益剰余金が2,479百万円、その他有価証券評価差額金が4,817百万円それぞれ増加し、為替換算調整勘定が206百万円減少しました。これらを主因として、純資産合計は前連結会計年度に比べ7,053百万円増加し、94,582百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ709百万円増加(前連結会計年度は5,802百万円減少)し、17,221百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。なお、当連結会計年度より、PT. HASEGAWA FLAVOURS AND FRAGRANCES INDONESIAを連結の範囲に含めることとしたため、新規連結に伴う現金及び現金同等物が25百万円増加しております。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は5,894百万円(前連結会計年度は4,860百万円増加)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益が5,521百万円、減価償却費が2,986百万円であった一方で、法人税等の支払額が1,569百万円、売上債権の増加額が280百万円、たな卸資産の増加額が1,783百万円であったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金は3,624百万円(前連結会計年度は9,456百万円減少)となりました。これは主に定期預金の預入が2,088百万円、有形固定資産の取得が1,816百万円であったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果減少した資金は1,534百万円(前連結会計年度は1,519百万円減少)となりました。これは主に配当金の支払が1,526百万円であったことによるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 金額は販売価格によっており、セグメント間取引の相殺消去前の数値によっております。
b.商品仕入実績
当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 金額は仕入価格によっており、セグメント間取引の相殺消去前の数値によっております。
c.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 金額は販売価格で表示しております。
d.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであり、原則として連結財務諸表に基づいて分析した内容であります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。
当社グループの連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績
(売上高)
「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
(営業利益)
売上原価は前連結会計年度に比べ1,373百万円増加し、30,619百万円となりました。また、販売費及び一般管理費は前連結会計年度に比べ923百万円増加し、14,073百万円となりました。
これらの結果、営業利益は前連結会計年度に比べ547百万円(9.8%)減少し、5,058百万円となりました。
(経常利益)
経常利益は営業利益の減少並びに為替差損の計上(前連結会計年度は為替差益を計上)を主因に前連結会計年度に比べ588百万円(9.6%)減少し5,512百万円となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
特別利益は、固定資産売却益の計上がなくなったこと主因として前連結会計年度に比べ67百万円減少し、63百万円となりました。特別損失は、固定資産廃棄損の減少により前連結会計年度に比べ40百万円減少し、54百万円となりました。
税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度に比べ616百万円減少し、5,521百万円となりました。税金費用は、前連結会計年度に比べ417百万円減少し、1,420百万円となりました。
これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ199百万円(4.6%)減少し、4,100百万円となりました。
b.財政状態
「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
c.キャッシュ・フローの状況
「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
d.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループでは、中期3ヵ年経営計画(連結)(毎期見直しを行うローリング方式)を定め、会社として達成すべき目標を明確にしております。平成30年9月期におきましては、売上高50,700百万円、営業利益5,260百万円、経常利益5,530百万円、親会社株主に帰属する当期純利益3,910百万円の目標を掲げ、その実現に取り組んでまいりました。
その結果、前連結会計年度比では売上高が増加しましたが、計画比では、顧客業界でのコストダウンの影響や当社製品採用商品の販売不振等により、当社単体及び中国子会社の売上高が想定を下回ったことを主因に、売上高、営業利益、経常利益が計画を下回る結果となりました。親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、法人税等の計上額が想定を下回ったことを主因に、計画を上回る結果となりました。
今後も厳しい経営環境が続くことが見込まれますが、当社グループは、「技術立社」の社是のもと、研究・技術開発力の向上により特長のある差別化された製品開発を行うとともに、生産性の向上や業務全般の効率化によるコスト削減に努めてまいります。また、少子高齢化に伴う成熟化が進行する国内市場でのシェア拡大に努める一方で、中国、東南アジアを中心としたアジア地域及び米国において、グローバル展開を更に強化し、海外市場での業績拡大を目指してまいります。
e.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループでは、持続的・安定的な発展を通じて、中長期的な企業価値の向上を実現していくことが重要であると認識しており、連結売上高伸長率、連結売上高営業利益率、連結売上高経常利益率を主要な経営指標と位置づけております。
当連結会計年度の連結売上高伸長率は、T. HASEGAWA U.S.A., INC.の売上増加、米国のFLAVOR INGREDIENT HOLDINGS, LLCの売上が通期(前連結会計年度は3ヵ月間)で寄与したこと、並びに当社及び長谷川香料(上海)有限公司のフレグランス部門の売上が増加したことを主因に、3.6%となりました。また、販売費及び一般管理費の増加を主因に連結売上高営業利益率は、前連結会計年度比1.5ポイント悪化の10.2%、連結売上高経常利益率は、前連結会計年度比1.6ポイント悪化の11.1%となりました。引き続き、これらの指標を向上させるべく努めてまいります。
なお、当連結会計年度を含む、直近3連結会計年度の代表的な指標の推移は以下のとおりです。
(単位:%)
f.経営成績に重要な影響を与える要因
「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
g.資本の財源及び資金の流動性
当社グループは、事業活動及び設備投資のための適切な資金確保を常に目指しており、その財源として安定的な営業キャッシュ・フローの創出を重視しております。
当連結会計年度末の資金の流動性は十分に確保されていると認識しており、また、金融機関との間にコミットメントラインを設定することで、急な資金需要や不測の事態にも備えております。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は、次のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、当社グループの主要な経営管理指標を経常利益から営業利益に変更したことに伴い、セグメント利益を経常利益から営業利益に変更しております。これに伴いセグメントの業績におけるセグメント利益の前連結会計年度比較においては、遡及適用した前連結会計年度のセグメント利益と比較を行っております。詳細は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご覧ください。
①財政状態及び経営成績の状況
a.経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境や企業収益等の改善が続き、景気は緩やかな回復基調にあったものの、米国の通商・金融政策の影響、中国や新興国経済の動向等が懸念され、依然として先行きは不透明な状況で推移いたしました。
香料業界は、国内市場の成熟化、同業者間での競争激化、品質保証に関する要求増加など依然として厳しい状況にありました。
このような環境の中で、当社グループは製品の品質管理と安全性の確保を第一に、研究・技術開発力の一層の向上に努め、当社独自の高品質・高付加価値製品の開発に注力してまいりました。
その結果、当連結会計年度におきましては、売上高は49,751百万円(前連結会計年度比3.6%増)と増収となりました。なお、当社単体の売上高は前連結会計年度比0.9%の増収、主な海外連結子会社の売上高は、長谷川香料(上海)有限公司が前連結会計年度比1.6%の増収(現地通貨ベースでは同1.7%の減収)、T.HASEGAWA U.S.A.,INC.が前連結会計年度比12.3%の増収(現地通貨ベースでは同13.2%の増収)、マレーシアのPeresscol Sdn. Bhd.が前連結会計年度比7.3%の減収(現地通貨ベースでは同13.4%の減収)となりました。
部門別に見ますと、食品部門は、長谷川香料(上海)有限公司の売上が減少したものの、T. HASEGAWA U.S.A., INC.の売上増加、及び米国のFLAVOR INGREDIENT HOLDINGS, LLCの売上が通期(前連結会計年度は3ヵ月間)で寄与したことを主因に前連結会計年度比2.2%増加し、42,186百万円となりました。
フレグランス部門は、当社及び長谷川香料(上海)有限公司の売上が増加したことを主因に前連結会計年度比12.7%増加し、7,565百万円となりました。
利益につきましては、営業利益は、売上増により売上総利益は増加したものの、販売費及び一般管理費の増加を主因に前連結会計年度に比べ547百万円(9.8%)減少し、5,058百万円となりました。経常利益は営業利益の減少並びに為替差損の計上(前連結会計年度は為替差益を計上)を主因に前連結会計年度に比べ588百万円(9.6%)減少し、5,512百万円となりました。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ199百万円(4.6%)減少し、4,100百万円となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりであります。なお、セグメントごとの経営成績については、セグメント間の内部売上高等を含めて表示しております。
(日本)
売上高は、フレグランス部門の売上増を主因に36,907百万円(前連結会計年度比0.9%増)となりました。セグメント利益は、売上高の増加及び売上構成の変化に伴う売上原価率の改善を主因に4,008百万円(前連結会計年度比1.9%増)となりました。
(アジア)
売上高は、当連結会計年度よりインドネシア子会社を連結の範囲に含めたこと、並びに中国子会社が円安の影響により円ベースでの売上が増加したことを主因に8,487百万円(前連結会計年度比4.8%増)となりました。セグメント利益は、中国子会社の売上構成の変化に伴う売上原価率の悪化、並びに販売費及び一般管理費の増加を主因に755百万円(前連結会計年度比41.7%減)となりました。
(米国)
売上高は、T. HASEGAWA U.S.A., INC.の現地企業向けの売上増及びFLAVOR INGREDIENT HOLDINGS, LLCの売上が通期(前連結会計年度は3ヵ月間)で寄与したことを主因に5,710百万円(前連結会計年度比23.9%増)となりました。セグメント利益は、販売費及び一般管理費の増加を主因に259百万円(前連結会計年度比8.6%減)となりました。
b.財政状態の状況
資産、負債及び純資産の状況
(流動資産)
前連結会計年度に比べ、現金及び預金が1,319百万円、受取手形及び売掛金が248百万円、有価証券が999百万円、商品及び製品が555百万円、原材料及び貯蔵品が1,300百万円それぞれ増加した一方で、その他に含まれる前渡金が845百万円減少しました。これらを主因に、流動資産は前連結会計年度に比べ3,671百万円増加し、52,366百万円となりました。
(固定資産)
有形固定資産は、減価償却が進んだことを主因として、前連結会計年度に比べ630百万円減少し、30,615百万円となりました。
無形固定資産は、のれん、顧客関連資産の減価償却が進んだことを主因として、前連結会計年度に比べ、525百万円減少し、7,283百万円となりました。
投資その他の資産は、株価の上昇により投資有価証券が増加したことを主因として、前連結会計年度に比べ6,883百万円増加し、28,970百万円となりました。
(流動負債)
前連結会計年度に比べ、賞与引当金が34百万円及びその他に含まれる未払金が659百万円増加した一方で、支払手形及び買掛金が260百万円、未払法人税等が175百万円それぞれ減少しました。これらを主因として、流動負債は前連結会計年度に比べ129百万円増加し、10,664百万円となりました。
(固定負債)
前連結会計年度に比べ、株価が上昇したことなどにより、繰延税金負債が2,085百万円増加しました。これを主因として、固定負債は前連結会計年度に比べ2,215百万円増加し、13,988百万円となりました。
(純資産の部)
前連結会計年度に比べ、利益剰余金が2,479百万円、その他有価証券評価差額金が4,817百万円それぞれ増加し、為替換算調整勘定が206百万円減少しました。これらを主因として、純資産合計は前連結会計年度に比べ7,053百万円増加し、94,582百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ709百万円増加(前連結会計年度は5,802百万円減少)し、17,221百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。なお、当連結会計年度より、PT. HASEGAWA FLAVOURS AND FRAGRANCES INDONESIAを連結の範囲に含めることとしたため、新規連結に伴う現金及び現金同等物が25百万円増加しております。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は5,894百万円(前連結会計年度は4,860百万円増加)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益が5,521百万円、減価償却費が2,986百万円であった一方で、法人税等の支払額が1,569百万円、売上債権の増加額が280百万円、たな卸資産の増加額が1,783百万円であったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金は3,624百万円(前連結会計年度は9,456百万円減少)となりました。これは主に定期預金の預入が2,088百万円、有形固定資産の取得が1,816百万円であったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果減少した資金は1,534百万円(前連結会計年度は1,519百万円減少)となりました。これは主に配当金の支払が1,526百万円であったことによるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年10月1日 至 平成30年9月30日) | 前年同期比(%) |
| 日本 (百万円) | 34,555 | 100.3 |
| アジア (百万円) | 8,295 | 103.5 |
| 米国 (百万円) | 5,260 | 126.0 |
| 合計 (百万円) | 48,111 | 103.1 |
(注) 金額は販売価格によっており、セグメント間取引の相殺消去前の数値によっております。
b.商品仕入実績
当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年10月1日 至 平成30年9月30日) | 前年同期比(%) |
| 日本 (百万円) | 2,345 | 99.2 |
| アジア (百万円) | 307 | ― |
| 米国 (百万円) | ― | ― |
| 合計 (百万円) | 2,652 | 111.9 |
(注) 金額は仕入価格によっており、セグメント間取引の相殺消去前の数値によっております。
c.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高 (百万円) | 前年同期比(%) | 受注残高 (百万円) | 前年同期比(%) |
| 日本 | 36,242 | 100.6 | 1,685 | 109.4 |
| アジア | 8,020 | 103.7 | 314 | 92.7 |
| 米国 | 5,641 | 132.9 | 294 | 112.5 |
| 合計 | 49,905 | 103.9 | 2,294 | 107.2 |
(注) 金額は販売価格で表示しております。
d.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 当連結会計年度 (自 平成29年10月1日 至 平成30年9月30日) | 前年同期比(%) |
| 日本 (百万円) | 36,097 | 100.1 |
| アジア (百万円) | 8,045 | 104.0 |
| 米国 (百万円) | 5,608 | 134.0 |
| 合計 (百万円) | 49,751 | 103.6 |
(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであり、原則として連結財務諸表に基づいて分析した内容であります。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。
当社グループの連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績
(売上高)
「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
(営業利益)
売上原価は前連結会計年度に比べ1,373百万円増加し、30,619百万円となりました。また、販売費及び一般管理費は前連結会計年度に比べ923百万円増加し、14,073百万円となりました。
これらの結果、営業利益は前連結会計年度に比べ547百万円(9.8%)減少し、5,058百万円となりました。
(経常利益)
経常利益は営業利益の減少並びに為替差損の計上(前連結会計年度は為替差益を計上)を主因に前連結会計年度に比べ588百万円(9.6%)減少し5,512百万円となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
特別利益は、固定資産売却益の計上がなくなったこと主因として前連結会計年度に比べ67百万円減少し、63百万円となりました。特別損失は、固定資産廃棄損の減少により前連結会計年度に比べ40百万円減少し、54百万円となりました。
税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度に比べ616百万円減少し、5,521百万円となりました。税金費用は、前連結会計年度に比べ417百万円減少し、1,420百万円となりました。
これらの結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ199百万円(4.6%)減少し、4,100百万円となりました。
b.財政状態
「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
c.キャッシュ・フローの状況
「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
d.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループでは、中期3ヵ年経営計画(連結)(毎期見直しを行うローリング方式)を定め、会社として達成すべき目標を明確にしております。平成30年9月期におきましては、売上高50,700百万円、営業利益5,260百万円、経常利益5,530百万円、親会社株主に帰属する当期純利益3,910百万円の目標を掲げ、その実現に取り組んでまいりました。
その結果、前連結会計年度比では売上高が増加しましたが、計画比では、顧客業界でのコストダウンの影響や当社製品採用商品の販売不振等により、当社単体及び中国子会社の売上高が想定を下回ったことを主因に、売上高、営業利益、経常利益が計画を下回る結果となりました。親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、法人税等の計上額が想定を下回ったことを主因に、計画を上回る結果となりました。
今後も厳しい経営環境が続くことが見込まれますが、当社グループは、「技術立社」の社是のもと、研究・技術開発力の向上により特長のある差別化された製品開発を行うとともに、生産性の向上や業務全般の効率化によるコスト削減に努めてまいります。また、少子高齢化に伴う成熟化が進行する国内市場でのシェア拡大に努める一方で、中国、東南アジアを中心としたアジア地域及び米国において、グローバル展開を更に強化し、海外市場での業績拡大を目指してまいります。
e.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループでは、持続的・安定的な発展を通じて、中長期的な企業価値の向上を実現していくことが重要であると認識しており、連結売上高伸長率、連結売上高営業利益率、連結売上高経常利益率を主要な経営指標と位置づけております。
当連結会計年度の連結売上高伸長率は、T. HASEGAWA U.S.A., INC.の売上増加、米国のFLAVOR INGREDIENT HOLDINGS, LLCの売上が通期(前連結会計年度は3ヵ月間)で寄与したこと、並びに当社及び長谷川香料(上海)有限公司のフレグランス部門の売上が増加したことを主因に、3.6%となりました。また、販売費及び一般管理費の増加を主因に連結売上高営業利益率は、前連結会計年度比1.5ポイント悪化の10.2%、連結売上高経常利益率は、前連結会計年度比1.6ポイント悪化の11.1%となりました。引き続き、これらの指標を向上させるべく努めてまいります。
なお、当連結会計年度を含む、直近3連結会計年度の代表的な指標の推移は以下のとおりです。
(単位:%)
| 平成28年9月期 | 平成29年9月期 | 平成30年9月期 | |
| 連結売上高伸長率 | 0.8 | 0.9 | 3.6 |
| 連結売上高営業利益率 | 10.8 | 11.7 | 10.2 |
| 連結売上高経常利益率 | 10.9 | 12.7 | 11.1 |
f.経営成績に重要な影響を与える要因
「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
g.資本の財源及び資金の流動性
当社グループは、事業活動及び設備投資のための適切な資金確保を常に目指しており、その財源として安定的な営業キャッシュ・フローの創出を重視しております。
当連結会計年度末の資金の流動性は十分に確保されていると認識しており、また、金融機関との間にコミットメントラインを設定することで、急な資金需要や不測の事態にも備えております。