有価証券報告書-第97期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
(注)コア営業利益は、売上収益から売上原価、販売費及び一般管理費を控除して算出しております。
当連結会計年度における世界経済は、昨年までは米国においては良好な雇用・所得環境が景気を下支えする一方、欧州では景気の回復が足踏みし、中国およびアジア地域では外需が低迷するなど景気が減速基調で推移しておりましたが、今年に入り新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、世界全体の経済環境は大幅に悪化いたしました。日本においても、世界景気が全般的に勢いを欠くなか、個人消費の下振れなど景気への影響が出ております。
当社グループの主要な市場である自動車分野におきましては、米中貿易摩擦の長期化による景気の先行き不透明感や減速基調に加え、新型コロナウイルスの感染拡大が需給両面に影響を与えはじめ、各国の自動車生産台数が総じて前年度を下回る状況で推移いたしました。
このような状況のなか、当社グループは、中長期経営計画“Breakthroughs for the future”(未来への躍進)の第2ステージの2年目として、「新事業の創出」、「コア事業の拡大」、「ものづくりの深化と進化」、「個人と組織の働き方改革」の4つの指針を掲げ、グローバルで「際立つ」サプライヤーを目指して活動してまいりました。「新事業の創出」では、医療分野で特徴のある製品を展開している株式会社Aimedic MMTを子会社化し、同社事業基盤の活用により製品開発を加速する態勢といたしました。「コア事業の拡大」では、新製品として、粘着力の高い搬送物に対する非付着性を向上した軽搬送用ベルト「ミスターNスティック™」や運搬物の付着・堆積対策に最適な超非付着性コンベヤベルト「イージーリリース® Neo」の販売を開始したほか、重点市場を定め顧客開拓を推進いたしました。また、収益力向上のため、革新製法の開発や自働化ラインの構築など、「ものづくりの深化と進化」に取り組んでまいりました。
これらの結果、当連結会計年度は、売上収益は90,247百万円(前年同期比4.3%減)、コア営業利益は5,252百万円(前年同期比19.2%減)、連結子会社に係る減損損失を計上したことにより、営業利益は2,056百万円(前年同期比69.8%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は682百万円(前年同期比87.5%減)となりました。
⦅⦅セグメント別の状況⦆⦆
事業(セグメント)別の状況は、次のとおりであります。
[自動車部品事業]
国内においては、積極的な営業活動により補修品市場向け新商材が伸長したものの、自動車メーカー向け補機駆動用伝動ベルト(リブエース®など)および補機駆動用伝動システム製品(オートテンショナなど)の販売が減少いたしました。
海外においては、中国において積極的な顧客開拓に注力したことにより、自動車用補修品などの販売は伸長いたしましたが、主要顧客の自動車生産台数の減少により販売が減少いたしました。また、米国およびアジア地域においても販売が減少いたしました。
これらの結果、当セグメントの売上収益は38,953百万円(前年同期比6.5%減)、セグメント利益は2,129百万円(前年同期比33.1%減)となりました。
[産業資材事業]
一般産業用伝動ベルトにつきましては、国内においては、機械受注の減速基調により、産業機械用伝動ベルトの販売が減少いたしました。海外においては、米国において産業機械用伝動ベルトの販売が減少し、中国およびアセアン地域において主要顧客の減産などの影響により農業機械用伝動ベルトの販売が減少いたしました。
運搬ベルトにつきましては、国内において鉄鋼向けコンベヤベルトや物流機器向け樹脂コンベヤベルト(サンライン®ベルト)などの販売が増加いたしました。
これらの結果、当セグメントの売上収益は32,765百万円(前年同期比7.5%減)、セグメント利益は2,195百万円(前年同期比2.5%増)となりました。
[高機能エラストマー製品事業]
機能フイルム製品につきましては、医療用および建築資材用フイルムの販売は増加いたしましたが、工業資材用フイルムおよび装飾表示製品の販売が減少いたしました。
精密機能部品につきましては、精密ベルトの販売が減少いたしました。
これらの結果、当セグメントの売上収益は13,685百万円(前年同期比6.4%減)、セグメント利益は333百万円(前年同期比45.9%減)となりました。
[その他事業]
その他の事業といたしましては、ロボット関連デバイス事業、電子資材事業および医療機器事業を行っており、売上収益は5,575百万円(前年同期比43.7%増)、セグメント利益は595百万円(前年同期比12.2%増)となりました。
上記の各セグメント別売上収益およびセグメント利益は、セグメント間取引消去前の金額で記載しております。
②当期の財政状態の概況
当連結会計年度末における総資産は、流動資産が4,741百万円減少し、非流動資産が12,482百万円増加した結果、前連結会計年度末に比べ7,740百万円増加し、110,297百万円となりました。
負債は、流動負債が1,596百万円増加し、非流動負債が10,366百万円増加した結果、前連結会計年度末に比べ11,963百万円増加し、46,387百万円となりました。
資本は、利益剰余金が846百万円減少し、その他の資本構成要素が3,014百万円減少した結果、前連結会計年度末に比べ4,222百万円減少し、63,909百万円となりました。
以上の結果、親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末の66.2%から57.7%となりました。
③当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ3,036百万円減少し、当連結会計年度末には14,493百万円となりました。各連結キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、営業活動による資金収支は8,847百万円の収入超過(前連結会計年度は6,602百万円の収入超過)となりました。これは主に、営業債務及びその他の債務の減少額2,417百万円の支出要因があったものの、税引前当期利益2,095百万円と減価償却費及び償却費5,995百万円、減損損失3,274百万円の収入要因があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、投資活動による資金収支は14,122百万円の支出超過(前連結会計年度は4,575百万円の支出超過)となりました。これは主に、子会社株式の取得による支出9,291百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、財務活動による資金収支は2,726百万円の収入超過(前連結会計年度は3,133百万円の支出超過)となりました。これは主に、長期借入れによる収入10,500百万円および長期借入金の返済による支出7,270百万円によるものであります。
④生産、受注および販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.金額は、販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.主な相手先別の販売実績で、総販売実績に対する割合が10%を超えるものはありません。
なお、「生産実績」「受注実績」および「販売実績」は、セグメント間取引消去後の金額を記載しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針および見積り
当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号)第93条の規定によりIFRSに準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、必要と思われる見積りは、過去の実績および決算日において合理的であると考えられる様々な要因等を勘案した経営者の最善の判断に基づいております。
なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等
(1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要な会計方針 4.重要な会計上の見積りおよび見積りを伴う判断」に記載のとおりであります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、次のとおりであります。
なお、セグメントごとの経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載のとおりであります。
a.売上収益
売上収益は90,247百万円となり、前連結会計年度に比べて4.3%減となりました。世界的な景気減速などの影響を受け、海外を中心に減収となったことによるものであります。
b.コア営業利益
コア営業利益は5,252百万円となり、前連結会計年度に比べて19.2%減となりました。これは減収およびセールスミックスの変動により売上原価率が悪化したことなどによるものであります。
c.営業利益
営業利益は2,056百万円となり、前連結会計年度に比べて69.8%減となりました。コア営業利益の悪化に加え、のれんの減損損失の計上などによるものであります。
d.親会社の所有者に帰属する当期利益
親会社の所有者に帰属する当期利益は682百万円となり、前連結会計年度に比べて87.5%減となりました。これは営業利益の悪化などによるものであります。
③経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「2.事業等のリスク」に記載のとおりであります。
④キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容
当社グループのキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ③当期のキャッシュ・フローの概況」に記載のとおりであります。
⑤資本の財源および資金の流動性
当連結会計年度末においては、現金及び現金同等物は14,493百万円(前年度比17.3%減)、有利子負債(社債及び借入金)は21,474百万円(前年度比106.4%増)となりました。当連結会計年度における現金及び現金同等物の減少および有利子負債の増加は、主に株式会社Aimedic MMTの全株式の取得および同社の既存借入金の借り換えに充当する資金を自己資金および新規の借入金調達により充当したことによるものです。当社グループは、引き続き十分な流動性を確保しております。
⑥経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等
当連結会計年度は、中長期経営計画“Breakthroughs for the future”(未来への躍進)の第2ステージ(BF-2)の2年目であり、その達成・進捗状況は、次のとおりであります。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
2019年3月期 (百万円) | 2020年3月期 (百万円) | 増減額 (百万円) | 増減率 (%) | ||
売上収益 | 94,318 | 90,247 | △4,070 | △4.3 | |
自動車部品事業 | 41,650 | 38,953 | △2,697 | △6.5 | |
産業資材事業 | 35,424 | 32,765 | △2,659 | △7.5 | |
高機能エラストマー製品事業 | 14,627 | 13,685 | △941 | △6.4 | |
その他 | 3,880 | 5,575 | 1,694 | 43.7 | |
調整額 | △1,264 | △731 | 532 | - | |
コア営業利益(セグメント利益) | 6,503 | 5,252 | △1,250 | △19.2 | |
自動車部品事業 | 3,182 | 2,129 | △1,052 | △33.1 | |
産業資材事業 | 2,141 | 2,195 | 53 | 2.5 | |
高機能エラストマー製品事業 | 617 | 333 | △283 | △45.9 | |
その他 | 530 | 595 | 64 | 12.2 | |
調整額 | 31 | △1 | △33 | - | |
営業利益 | 6,815 | 2,056 | △4,758 | △69.8 | |
親会社の所有者に帰属する当期利益 | 5,457 | 682 | △4,774 | △87.5 |
(注)コア営業利益は、売上収益から売上原価、販売費及び一般管理費を控除して算出しております。
当連結会計年度における世界経済は、昨年までは米国においては良好な雇用・所得環境が景気を下支えする一方、欧州では景気の回復が足踏みし、中国およびアジア地域では外需が低迷するなど景気が減速基調で推移しておりましたが、今年に入り新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、世界全体の経済環境は大幅に悪化いたしました。日本においても、世界景気が全般的に勢いを欠くなか、個人消費の下振れなど景気への影響が出ております。
当社グループの主要な市場である自動車分野におきましては、米中貿易摩擦の長期化による景気の先行き不透明感や減速基調に加え、新型コロナウイルスの感染拡大が需給両面に影響を与えはじめ、各国の自動車生産台数が総じて前年度を下回る状況で推移いたしました。
このような状況のなか、当社グループは、中長期経営計画“Breakthroughs for the future”(未来への躍進)の第2ステージの2年目として、「新事業の創出」、「コア事業の拡大」、「ものづくりの深化と進化」、「個人と組織の働き方改革」の4つの指針を掲げ、グローバルで「際立つ」サプライヤーを目指して活動してまいりました。「新事業の創出」では、医療分野で特徴のある製品を展開している株式会社Aimedic MMTを子会社化し、同社事業基盤の活用により製品開発を加速する態勢といたしました。「コア事業の拡大」では、新製品として、粘着力の高い搬送物に対する非付着性を向上した軽搬送用ベルト「ミスターNスティック™」や運搬物の付着・堆積対策に最適な超非付着性コンベヤベルト「イージーリリース® Neo」の販売を開始したほか、重点市場を定め顧客開拓を推進いたしました。また、収益力向上のため、革新製法の開発や自働化ラインの構築など、「ものづくりの深化と進化」に取り組んでまいりました。
これらの結果、当連結会計年度は、売上収益は90,247百万円(前年同期比4.3%減)、コア営業利益は5,252百万円(前年同期比19.2%減)、連結子会社に係る減損損失を計上したことにより、営業利益は2,056百万円(前年同期比69.8%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は682百万円(前年同期比87.5%減)となりました。
⦅⦅セグメント別の状況⦆⦆
事業(セグメント)別の状況は、次のとおりであります。
[自動車部品事業]
国内においては、積極的な営業活動により補修品市場向け新商材が伸長したものの、自動車メーカー向け補機駆動用伝動ベルト(リブエース®など)および補機駆動用伝動システム製品(オートテンショナなど)の販売が減少いたしました。
海外においては、中国において積極的な顧客開拓に注力したことにより、自動車用補修品などの販売は伸長いたしましたが、主要顧客の自動車生産台数の減少により販売が減少いたしました。また、米国およびアジア地域においても販売が減少いたしました。
これらの結果、当セグメントの売上収益は38,953百万円(前年同期比6.5%減)、セグメント利益は2,129百万円(前年同期比33.1%減)となりました。
[産業資材事業]
一般産業用伝動ベルトにつきましては、国内においては、機械受注の減速基調により、産業機械用伝動ベルトの販売が減少いたしました。海外においては、米国において産業機械用伝動ベルトの販売が減少し、中国およびアセアン地域において主要顧客の減産などの影響により農業機械用伝動ベルトの販売が減少いたしました。
運搬ベルトにつきましては、国内において鉄鋼向けコンベヤベルトや物流機器向け樹脂コンベヤベルト(サンライン®ベルト)などの販売が増加いたしました。
これらの結果、当セグメントの売上収益は32,765百万円(前年同期比7.5%減)、セグメント利益は2,195百万円(前年同期比2.5%増)となりました。
[高機能エラストマー製品事業]
機能フイルム製品につきましては、医療用および建築資材用フイルムの販売は増加いたしましたが、工業資材用フイルムおよび装飾表示製品の販売が減少いたしました。
精密機能部品につきましては、精密ベルトの販売が減少いたしました。
これらの結果、当セグメントの売上収益は13,685百万円(前年同期比6.4%減)、セグメント利益は333百万円(前年同期比45.9%減)となりました。
[その他事業]
その他の事業といたしましては、ロボット関連デバイス事業、電子資材事業および医療機器事業を行っており、売上収益は5,575百万円(前年同期比43.7%増)、セグメント利益は595百万円(前年同期比12.2%増)となりました。
上記の各セグメント別売上収益およびセグメント利益は、セグメント間取引消去前の金額で記載しております。
②当期の財政状態の概況
当連結会計年度末における総資産は、流動資産が4,741百万円減少し、非流動資産が12,482百万円増加した結果、前連結会計年度末に比べ7,740百万円増加し、110,297百万円となりました。
負債は、流動負債が1,596百万円増加し、非流動負債が10,366百万円増加した結果、前連結会計年度末に比べ11,963百万円増加し、46,387百万円となりました。
資本は、利益剰余金が846百万円減少し、その他の資本構成要素が3,014百万円減少した結果、前連結会計年度末に比べ4,222百万円減少し、63,909百万円となりました。
以上の結果、親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末の66.2%から57.7%となりました。
③当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ3,036百万円減少し、当連結会計年度末には14,493百万円となりました。各連結キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、営業活動による資金収支は8,847百万円の収入超過(前連結会計年度は6,602百万円の収入超過)となりました。これは主に、営業債務及びその他の債務の減少額2,417百万円の支出要因があったものの、税引前当期利益2,095百万円と減価償却費及び償却費5,995百万円、減損損失3,274百万円の収入要因があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、投資活動による資金収支は14,122百万円の支出超過(前連結会計年度は4,575百万円の支出超過)となりました。これは主に、子会社株式の取得による支出9,291百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、財務活動による資金収支は2,726百万円の収入超過(前連結会計年度は3,133百万円の支出超過)となりました。これは主に、長期借入れによる収入10,500百万円および長期借入金の返済による支出7,270百万円によるものであります。
④生産、受注および販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 | 生産高(百万円) | 前年同期比(%) |
自動車部品事業 | 37,235 | 91.2 |
産業資材事業 | 23,550 | 90.4 |
高機能エラストマー製品事業 | 11,794 | 86.2 |
報告セグメント計 | 72,580 | 90.1 |
その他 | 2,310 | 105.8 |
合計 | 74,891 | 90.5 |
(注)1.金額は、販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 | 受注高(百万円) | 前年同期比(%) | 受注残高(百万円) | 前年同期比(%) |
自動車部品事業 | 38,945 | 94.9 | 1,642 | 102.7 |
産業資材事業 | 31,899 | 91.6 | 5,186 | 86.5 |
高機能エラストマー製品事業 | 13,707 | 97.1 | 1,279 | 103.9 |
報告セグメント計 | 84,552 | 93.5 | 8,108 | 91.9 |
その他 | 4,950 | 180.1 | 77 | 78.0 |
合計 | 89,502 | 96.5 | 8,186 | 91.7 |
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 | 販売高(百万円) | 前年同期比(%) |
自動車部品事業 | 38,902 | 93.5 |
産業資材事業 | 32,707 | 92.6 |
高機能エラストマー製品事業 | 13,664 | 93.5 |
報告セグメント計 | 85,275 | 93.2 |
その他 | 4,972 | 179.3 |
合計 | 90,247 | 95.7 |
(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.主な相手先別の販売実績で、総販売実績に対する割合が10%を超えるものはありません。
なお、「生産実績」「受注実績」および「販売実績」は、セグメント間取引消去後の金額を記載しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針および見積り
当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号)第93条の規定によりIFRSに準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成にあたって、必要と思われる見積りは、過去の実績および決算日において合理的であると考えられる様々な要因等を勘案した経営者の最善の判断に基づいております。
なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等
(1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要な会計方針 4.重要な会計上の見積りおよび見積りを伴う判断」に記載のとおりであります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、次のとおりであります。
なお、セグメントごとの経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載のとおりであります。
a.売上収益
売上収益は90,247百万円となり、前連結会計年度に比べて4.3%減となりました。世界的な景気減速などの影響を受け、海外を中心に減収となったことによるものであります。
b.コア営業利益
コア営業利益は5,252百万円となり、前連結会計年度に比べて19.2%減となりました。これは減収およびセールスミックスの変動により売上原価率が悪化したことなどによるものであります。
c.営業利益
営業利益は2,056百万円となり、前連結会計年度に比べて69.8%減となりました。コア営業利益の悪化に加え、のれんの減損損失の計上などによるものであります。
d.親会社の所有者に帰属する当期利益
親会社の所有者に帰属する当期利益は682百万円となり、前連結会計年度に比べて87.5%減となりました。これは営業利益の悪化などによるものであります。
③経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「2.事業等のリスク」に記載のとおりであります。
④キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容
当社グループのキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ③当期のキャッシュ・フローの概況」に記載のとおりであります。
⑤資本の財源および資金の流動性
当連結会計年度末においては、現金及び現金同等物は14,493百万円(前年度比17.3%減)、有利子負債(社債及び借入金)は21,474百万円(前年度比106.4%増)となりました。当連結会計年度における現金及び現金同等物の減少および有利子負債の増加は、主に株式会社Aimedic MMTの全株式の取得および同社の既存借入金の借り換えに充当する資金を自己資金および新規の借入金調達により充当したことによるものです。当社グループは、引き続き十分な流動性を確保しております。
⑥経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等
当連結会計年度は、中長期経営計画“Breakthroughs for the future”(未来への躍進)の第2ステージ(BF-2)の2年目であり、その達成・進捗状況は、次のとおりであります。
指標 | 当連結会計年度(実績) | 2022年度(目標) | 目標との乖離 |
売上収益 | 90,247百万円 | 120,000百万円 | 29,752百万円減 (24.8%減) |
コア営業利益 | 5,252百万円 | 12,000百万円 | 6,747百万円減 (56.2%減) |
ROE | 1.0% | 12.0% | 11.0ポイント減 |