有価証券報告書-第95期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

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2018/06/25 9:16
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116項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。
①経営成績の状況
当連結会計年度における世界経済は、米国の景気は堅調に推移し、欧州も緩やかな景気回復が持続いたしました。アジア地域においては世界的な景気回復を背景に輸出が成長をけん引し、中国も内外需要が堅調を維持したほか、日本も緩やかな回復基調が持続いたしました。
当社グループの主要な市場である自動車分野におきましては、米国や欧州では、自動車生産台数が前年度を下回る状況で推移いたしました。中国では、自動車生産台数が前年並みで推移し、日本では、新型車の投入などにより生産台数が前年度を上回る状況で推移いたしました。
このような状況のなか、当社グループは、中長期経営計画“Breakthroughs for the future”(未来への躍進)の第1ステージの最終年度として、自動車用、二輪車用、農業機械用および一般産業用の伝動ベルト、軽搬送用ベルトなどを主軸として、日本や中国、アセアン地域を中心に拡販活動を活発に展開いたしました。また、高い精度で固縛用ベルトの張力を数値管理でき、輸送の信頼性を高めることができる固縛ベルト用張力計「LASHINGBITE®(ラッシングバイト)」の販売を開始したほか、クリーンルーム等で問題となっている落下塵の可視化を実現した異物検査ツール「BANDO DEC-20™」を開発するなど、既存事業以外の分野の新製品開発も積極的に進めてまいりました。一方、収益力向上のため原価低減活動を徹底し、世界最適調達・生産・供給体制の構築によるグローバル競争力の強化などにも取り組んでまいりました。また、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる企業として、経済産業省と東京証券取引所から「健康経営銘柄」に、2年連続で選定されました。
これらの結果、当年度は、売上高は912億6千3百万円(前年同期比3.3%増)、営業利益は63億3千6百万円(前年同期比7.5%増)、経常利益は65億9千8百万円(前年同期比0.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は47億9千5百万円(前年同期比3.1%減)となりました。
事業(セグメント)別の状況は、次のとおりであります。
[自動車部品事業]
国内においては、自動車生産台数が前年度を上回る状況で推移し、補機駆動用伝動ベルト(リブエース®など)の販売は増加いたしましたが、顧客の海外現地調達化の影響などもあり、補機駆動用伝動システム製品(オートテンショナなど)の販売が減少いたしました。
海外においては、中国において主要顧客の生産台数の減少により販売が減少いたしましたが、アジア地域において積極的な顧客開拓に注力したことにより、補機駆動用伝動ベルト、補機駆動用伝動システム製品およびスクーター用変速ベルトなどの販売が増加いたしました。
これらの結果、当セグメントの売上高は417億1百万円(前年同期比3.4%増)、セグメント利益は32億6千3百万円(前年同期比11.1%増)となりました。
[産業資材事業]
一般産業用伝動ベルトにつきましては、中国において農業機械用伝動ベルトなどの販売は減少いたしましたが、アセアン地域、米国および欧州における販売強化により農業機械用伝動ベルトや産業機械用伝動ベルトの販売が増加いたしました。また、国内においては、ロボットをはじめ民間設備投資需要が増加したことにより、産業機械用伝動ベルトおよびプーリの販売が増加いたしました。
運搬ベルトにつきましては、国内の石炭火力発電所向けなどの案件が減少し、コンベヤベルトの販売が減少いたしました。
これらの結果、当セグメントの売上高は323億6千9百万円(前年同期比2.9%増)、セグメント利益は中国における農業機械用伝動ベルトの減少による影響が大きく19億7百万円(前年同期比4.2%減)となりました。
[高機能エラストマー製品事業]
機能フイルム製品につきましては、工業用および医療用フイルムの販売は減少いたしましたが、事業転換の一環として新たな用途開拓を進めている自動車・二輪車用外装フイルムの販売が増加いたしました。
精密機能部品につきましては、主要顧客であるOA機器メーカーの増産により高機能ローラおよびブレードの販売が増加いたしました。
これらの結果、当セグメントの売上高は151億6千万円(前年同期比1.7%増)、セグメント利益は販売増に加え、販売構成の変化などにより4億2千9百万円(前年同期比46.0%増)となりました。
[その他事業]
その他の事業といたしましては、ロボット関連デバイス事業などを行っており、売上高は27億3千2百万円(前年同期比8.9%増)、セグメント利益は新製品開発のための先行投資もあり3億1千6百万円(前年同期比25.9%減)となりました。
上記の各セグメント別売上高およびセグメント利益は、セグメント間取引消去前の金額で記載しております。
②財政状態の状況
当連結会計年度末における総資産は、流動資産が15億3千5百万円増加し、固定資産が10億5百万円増加した結果、前連結会計年度末に比べ25億4千万円増加し、992億3千6百万円となりました。
負債は、流動負債が2億7千万円増加した一方、固定負債が23億8千3百万円減少した結果、前連結会計年度末に比べ21億1千2百万円減少し、358億4千1百万円となりました。
純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益等の計上により利益剰余金が34億4千8百万円増加し、その他の包括利益累計額が12億5千7百万円増加した結果、前連結会計年度末に比べ46億5千3百万円増加し、633億9千4百万円となりました。
以上の結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の60.5%から63.6%に上昇しました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ4億5千8百万円減少し、当連結会計年度末には184億7千6百万円となりました。各連結キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、営業活動による資金収支は89億9千5百万円の収入超過(前連結会計年度は67億9千9百万円の収入超過)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益64億1千3百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、投資活動による資金収支は48億2百万円の支出超過(前連結会計年度は46億3千8百万円の支出超過)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出44億6千4百万円および無形固定資産の取得による支出5億7千5百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、財務活動による資金収支は46億5百万円の支出超過(前連結会計年度は4億2千2百万円の収入超過)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出30億4千8百万円および親会社による配当金の支払額13億4千7百万円によるものであります。
④生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称生産高(百万円)前年同期比(%)
自動車部品事業41,32895.6
産業資材事業24,960116.0
高機能エラストマー製品事業13,574121.0
報告セグメント計79,863105.1
その他1,404114.8
合計81,267105.3

(注)1.金額は、販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高
(百万円)
前年同期比(%)受注残高
(百万円)
前年同期比(%)
自動車部品事業41,784123.42,87474.3
産業資材事業33,266104.05,336119.7
高機能エラストマー製品事業15,528103.61,677133.0
報告セグメント計90,580112.09,888103.1
その他2,17388.8188134.9
合計92,754111.410,076103.6

(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(百万円)前年同期比(%)
自動車部品事業41,616103.4
産業資材事業32,281102.9
高機能エラストマー製品事業15,127102.4
報告セグメント計89,026103.1
その他2,237111.4
合計91,263103.3

(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2.主な相手先別の販売実績で、総販売実績に対する割合が10%を超えるものはありません。
なお、「生産実績」「受注実績」および「販売実績」は、セグメント間取引消去後の金額を記載しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針および見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、必要と思われる見積りは、過去の実績および決算日において合理的であると考えられる様々な要因等を勘案した経営者の最善の判断に基づいております。
なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、次のとおりであります。
なお、セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載のとおりであります。
a.売上高
売上高は912億6千3百万円となり、前連結会計年度に比べて3.3%増となりました。これは報告3セグメント全てで伸長したことおよび為替換算による増加などによるものであります。
b.営業利益
営業利益は63億3千6百万円となり、前連結会計年度に比べて7.5%増となりました。これは売上高が増加したことなどによるものです。
c.経常利益
経常利益は65億9千8百万円となり、前連結会計年度に比べて0.4%増となりました。これは営業利益が増益の一方、為替差損が悪化したことなどによるものです。
d.親会社株主に帰属する当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益は47億9千5百万円となり、前連結会計年度に比べて3.1%減となりました。これは特別損失が増加したことなどによるものです。
③経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「2.事業等のリスク」に記載のとおりであります。
④資本の財源および資金の流動性
当社グループは、平成27年3月期より現金及び現金同等物の金額が有利子負債の残高を上回るネットキャッシュの状況にあり、当連結会計年度末においては、現金及び現金同等物は184億7千6百万円、有利子負債(借入金および社債)は121億4千7百万円となりました。当連結会計年度では、返済期限が到来した借入金について借り換えを行わず返済を優先しましたが、現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べて2.4%の減少に留まり、十分な流動性を確保しております。
⑤経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等
当連結会計年度を最終年度とする中長期経営計画“Breakthroughs for the future”(未来への躍進)の第1ステージ(BF-1)の達成・進捗状況は、次のとおりであります。
指標当連結会計年度
(実績)
当連結会計年度
(目標)
目標との乖離
売上高91,263百万円100,000百万円8,736百万円減
(8.7%減)
営業利益6,336百万円10,000百万円3,663百万円減
(36.6%減)
ROA4.9%6.0%1.1ポイント減

なお、目標との乖離要因につきましては、「1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。

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