四半期報告書-第89期第3四半期(平成28年10月1日-平成28年12月31日)

【提出】
2017/02/13 14:39
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31項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間のわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に、緩やかな回復を維持したものの力強さに欠け、新興国経済の減速や米国新政権の経済政策の不確実性により景気の先行きにつきましては不透明な状況が強まりました。
当社の属する電炉小棒業界におきましては、鉄筋コンクリート造の建築物の需要低迷から、出荷数量の減少が続くとともに、第3四半期に原材料である鉄スクラップの価格が上昇するなど、厳しい経営環境となりました。
このような中で、当社は主力製品であるネジ節棒鋼のネジテツコン並びにその関連商品の拡販に注力するとともに、適正な製品価格の確保及びコストダウンに取り組んでまいりました。
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は出荷数量の減少、製品価格の低下により、323億8千1百万円と前年同期比65億9百万円(16.7%)の減収となりました。
利益につきましては、出荷数量の減少、並びに製品価格と主原料の鉄スクラップ価格の値差の縮小による影響により、営業利益は前年同期比22億6千5百万円(73.9%)減益の7億9千9百万円、経常利益は同21億5千万円(72.4%)減益の8億2千万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同14億2千3百万円(66.8%)減益の7億7百万円となりました。
なお、セグメントの業績は次の通りであります。
鉄鋼事業・・・売上高は出荷数量の減少、製品価格の低下により、322億6千2百万円と対前年同期比65億1千9百万円(16.8%)の減収となりました。また、セグメント利益(営業利益)は出荷数量の減少、並びに製品価格と主原料の鉄スクラップ価格の値差の縮小による影響により、5億2千万円と前年同期比22億8千7百万円(81.5%)の減益となりました。
そ の 他・・・売上高は28億9千9百万円と前年同期比1億9百万円(3.6%)の減収、セグメント利益は2億4千万円と前年同期比1千9百万円(9.0%)の増益となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、主として有形固定資産の増加により、前期末に比べ、30億5百万円増加し、531億9千2百万円となりました。
負債は、設備関係支払手形、電子記録債務の増加により、前期末に比べ24億9千万円増加し、152億8千2百万円となりました。
純資産合計は主として利益剰余金、その他有価証券評価差額金の増加により、前期末に比べ5億1千5百万円増加し、379億1千万円となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに発生した課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は218百万円であります。