四半期報告書-第8期第1四半期(平成26年4月1日-平成26年6月30日)

【提出】
2014/08/12 15:00
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【項目】
23項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動により個人消費などが落ち込んだものの政府の経済対策や金融政策により、企業収益や雇用情勢が改善に向かい、設備投資が回復傾向にあるなど景気は緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、円安の進行による原材料価格の上昇や中国その他新興国経済の減速懸念、欧州経済の弱さなどが景気を下押しするリスクとなっており、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社グループを取り巻く環境につきましては、主力製品のステンレス製管継手の材料であるステンレス鋼材の価格が、ニッケルをはじめとした原材料の値上がりに伴い、上昇傾向にあります。一方、ステンレス製管継手業界におきましては、製紙・造船・インフラ整備関連の設備投資案件の受注が今後期待され、国内の民間設備投資に回復の兆しは見えるものの、足元の需要は弱く企業間競争の厳しい状況が続いております。
このような状況下で、当社グループは今年4月からスタートしております中期経営計画「CHANGE&CHALENGE」に基づき、利益率の高い溶接継手の拡販、値上げの推進、社内生産能力の強化などの施策を展開し、売上増強、収益率改善に取り組んでまいりました。しかし、需要低迷による厳しい価格競争が続く中、当社グループの業績は持ち直しつつあるものの低調な結果となりました。
当第1四半期連結累計期間の連結売上高は1,091百万円(前年同四半期比22.3%増)となりました。売上総利益につきましては、前年同四半期に比べて売上高が増加したことと、売上総利益率が前年同四半期に比べて2.6ポイント増加し、16.9%となったことによりまして、前年同四半期比56百万円増加し、184百万円となりました。この結果、営業損失は1百万円(前年同四半期は営業損失65百万円)、経常損失は13百万円(前年同四半期は経常損失82百万円)となりました。四半期純損益につきましては、四半期純損失14百万円(前年同四半期は四半期純損失60百万円)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ22百万円増加し、5,565百万円となりました。これは主に、現金及び預金が36百万円減少しましたが、受取手形及び売掛金が39百万円、たな卸資産が33百万円それぞれ増加したことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ39百万円増加し、4,837百万円となりました。これは主に、社債が26百万円、長期借入金が33百万円それぞれ減少しましたが、短期借入金が94百万円増加したことによるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ17百万円減少し、727百万円となりました。これは主に、当第1四半期連結累計期間において四半期純損失を14百万円計上したことにより減少したものであります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。