半期報告書-第126期(2024/04/01-2025/03/31)
文中における将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間(2024年4月1日~2024年9月30日)における世界経済は、一部の地域で足踏みが見られたものの、持ち直しが継続しました。日本経済については、個人消費で足踏みが残るものの、設備投資、雇用情勢は持ち直しまたは改善の動きがみられ、景気は緩やかに回復しました。海外においては、米国経済は、物価上昇率の下げ止まりに伴う影響が懸念されますが、景気は拡大しました。中国経済は、政策効果により、供給の増加がみられた一方、景気は足踏み状態となり、アジアのその他新興国経済は緩やかに回復しました。欧州経済は一部に景気の足踏みがみられたものの、持ち直しの動きがみられました。
かかる状況下、本年4月から開始した新中期経営計画「DRIVE NTN100」Finalで掲げた「事業構造の変革(Transformation)の加速」の継続とNTN再生の完了を目指し、生産再編を中心とする事業構造改革の実行と、「SQCCD」の強化を通じた「稼ぐ力」の向上に注力してまいります。
当中間連結会計期間の売上高は413,947百万円(前年同期比1.0%増)となりました。損益につきましては、営業利益は規模減の影響などはありましたが、売価転嫁や比例費の削減などにより、9,949百万円(前年同期比47.1%増)となりました。経常利益は、為替差損計上の影響などにより3,483百万円(前年同期比28.7%減)、親会社株主に帰属する中間純損失は、税効果の影響などにより2,125百万円(前年同期は4,124百万円の親会社株主に帰属する中間純利益)となりました。
セグメントの業績につきましては、以下のとおりであります。なお、各セグメントにおける事業の区分につきましては、後述のとおり、当中間連結会計期間より「軸受他事業」、「CVJアクスル事業」の区分に変更しております。
①日本
販売につきましては、軸受他事業においては、補修市場向けで減少し、OEM市場向けでも産業機械向けおよび自動車向けともに減少しました。CVJアクスル事業においては、OEM市場向けでは自動車向けで客先需要の回復などにより増加しました。全体としては、売上高は175,814百万円(前年同期比2.4%減)となりました。セグメント損益は規模減の影響などはありましたが、売価転嫁や為替の影響などがあり、5,047百万円のセグメント利益(前年同期比20.7%増)となりました。
②米州
販売につきましては、軸受他事業においては、補修市場向けでは減少し、OEM市場向けでは産業機械向けで増加し、自動車向けで減少しました。CVJアクスル事業においては、自動車の補修市場向けおよびOEM市場向けともに客先需要の低減などにより減少しました。全体としては、為替の影響もあり売上高141,760百万円(前年同期比5.9%増)となりました。セグメント損益は売価転嫁や比例費の削減などはありましたが、977百万円のセグメント損失(前年同期は2,381百万円のセグメント損失)となりました。
③欧州
販売につきましては、軸受他事業においては、補修市場向けで減少し、OEM市場向けでも産業機械向けおよび自動車向けともに減少しました。CVJアクスル事業においては、自動車の補修市場向けおよびOEM市場向けで客先需要の回復などにより増加しました。全体としては、為替の影響もあり売上高は94,988百万円(前年同期比2.5%増)となりました。セグメント損益は売価転嫁や比例費の削減などはありましたが、固定費の増加や販売規模減の影響などがあり、2,865百万円のセグメント損失(前年同期は2,146百万円のセグメント損失)となりました。
④アジア他
販売につきましては、軸受他事業においては、補修市場向けで減少し、OEM市場向けでも産業機械向けおよび自動車向けともに減少しました。CVJアクスル事業においては、自動車の補修市場向けおよびOEM市場向けともに客先需要の低減などにより減少しました。全体としては、売上高は84,911百万円(前年同期比0.7%減)となりました。セグメント損益は比例費の削減などにより、7,435百万円のセグメント利益(前年同期比5.6%増)となりました。
(補足情報)
1)事業形態別損益
事業形態別の業績につきましては、従来では対面市場の類似性に基づいた「補修市場向け」、「産業機械市場向け」、「自動車市場向け」としておりました区分を、当中間連結会計期間より、「軸受他事業」、「CVJアクスル事業」の区分に変更しております。
この変更は、当中間連結会計期間より開始した新中期経営計画「DRIVE NTN100」Finalにおいて、OEM向け利益率向上と補修向け供給力強化を目的に、市場軸組織から商品軸組織へ変更を行ったことに伴うものであります。このため、前中間連結会計期間は、当該変更を反映した組替後の数値を記載しております。なお、これらの変更に伴う報告セグメントの変更はありません。
上記の変更後の区分による事業形態別の業績につきましては、以下のとおりであります。
前中間連結会計期間(自 2023年4月1日 至 2023年9月30日) (単位:百万円)
当中間連結会計期間(自 2024年4月1日 至 2024年9月30日) (単位:百万円)
①軸受他事業
客先需要の低減などにより売上高は168,136百万円(前年同期比4.3%減)となりました。営業損益は売価転嫁や配賦方法の見直しによる共通費の減少などはありましたが、規模減の影響などにより6,638百万円の営業利益(前年同期比7.5%減)となりました。
②CVJアクスル事業
客先需要の低減などはありましたが、為替の影響もあり売上高は245,810百万円(前年同期比5.1%増)となりました。営業損益は規模減の影響や配賦方法の見直しによる共通費の増加などはありましたが、売価転嫁や比例費の削減などにより3,311百万円の営業利益(前年同期は409百万円の営業損失)となりました。
2)地域別売上高
前中間連結会計期間(自 2023年4月1日 至 2023年9月30日) (単位:百万円)
当中間連結会計期間(自 2024年4月1日 至 2024年9月30日) (単位:百万円)
(注)1.売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
2.地理的近接度により、複数の国又は地域を括った地域に区分しております。
3.各区分に属する主な国又は地域…………米州 :アメリカ、カナダ、中南米
欧州 :ドイツ、フランス、イギリス等
アジア他:中国、タイ、インド等
(2)キャッシュ・フローの状況
営業活動の結果得られた資金は15,339百万円(前年同期比20,994百万円、57.8%の減少)となりました。主な内訳は減価償却費21,160百万円の収入に対して、仕入債務の減少額6,280百万円の支出であります。
投資活動の結果使用した資金は12,571百万円(前年同期比415百万円、3.4%の増加)となりました。主な内訳は有形固定資産の取得による支出11,589百万円であります。
財務活動の結果得られた資金は8,599百万円(前年同期比4,416百万円、105.6%の増加)となりました。主な内訳は長期借入金の返済による支出9,926百万円に対して、短期借入金の増加額16,610百万円であります。
これらの増減に換算差額△1,266百万円を算入しました結果、当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は137,368百万円となり、前連結会計年度末に比べ10,101百万円(7.9%)の増加となりました。
(3)経営の基本方針、経営戦略及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等、会社の支配に関する基本方針
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営の基本方針、経営戦略及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等及び会社の支配に関する基本方針について、重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当中間連結会計期間における当社グループ全体の研究開発費は9,666百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況について、重要な変更はありません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間(2024年4月1日~2024年9月30日)における世界経済は、一部の地域で足踏みが見られたものの、持ち直しが継続しました。日本経済については、個人消費で足踏みが残るものの、設備投資、雇用情勢は持ち直しまたは改善の動きがみられ、景気は緩やかに回復しました。海外においては、米国経済は、物価上昇率の下げ止まりに伴う影響が懸念されますが、景気は拡大しました。中国経済は、政策効果により、供給の増加がみられた一方、景気は足踏み状態となり、アジアのその他新興国経済は緩やかに回復しました。欧州経済は一部に景気の足踏みがみられたものの、持ち直しの動きがみられました。
かかる状況下、本年4月から開始した新中期経営計画「DRIVE NTN100」Finalで掲げた「事業構造の変革(Transformation)の加速」の継続とNTN再生の完了を目指し、生産再編を中心とする事業構造改革の実行と、「SQCCD」の強化を通じた「稼ぐ力」の向上に注力してまいります。
当中間連結会計期間の売上高は413,947百万円(前年同期比1.0%増)となりました。損益につきましては、営業利益は規模減の影響などはありましたが、売価転嫁や比例費の削減などにより、9,949百万円(前年同期比47.1%増)となりました。経常利益は、為替差損計上の影響などにより3,483百万円(前年同期比28.7%減)、親会社株主に帰属する中間純損失は、税効果の影響などにより2,125百万円(前年同期は4,124百万円の親会社株主に帰属する中間純利益)となりました。
セグメントの業績につきましては、以下のとおりであります。なお、各セグメントにおける事業の区分につきましては、後述のとおり、当中間連結会計期間より「軸受他事業」、「CVJアクスル事業」の区分に変更しております。
①日本
販売につきましては、軸受他事業においては、補修市場向けで減少し、OEM市場向けでも産業機械向けおよび自動車向けともに減少しました。CVJアクスル事業においては、OEM市場向けでは自動車向けで客先需要の回復などにより増加しました。全体としては、売上高は175,814百万円(前年同期比2.4%減)となりました。セグメント損益は規模減の影響などはありましたが、売価転嫁や為替の影響などがあり、5,047百万円のセグメント利益(前年同期比20.7%増)となりました。
②米州
販売につきましては、軸受他事業においては、補修市場向けでは減少し、OEM市場向けでは産業機械向けで増加し、自動車向けで減少しました。CVJアクスル事業においては、自動車の補修市場向けおよびOEM市場向けともに客先需要の低減などにより減少しました。全体としては、為替の影響もあり売上高141,760百万円(前年同期比5.9%増)となりました。セグメント損益は売価転嫁や比例費の削減などはありましたが、977百万円のセグメント損失(前年同期は2,381百万円のセグメント損失)となりました。
③欧州
販売につきましては、軸受他事業においては、補修市場向けで減少し、OEM市場向けでも産業機械向けおよび自動車向けともに減少しました。CVJアクスル事業においては、自動車の補修市場向けおよびOEM市場向けで客先需要の回復などにより増加しました。全体としては、為替の影響もあり売上高は94,988百万円(前年同期比2.5%増)となりました。セグメント損益は売価転嫁や比例費の削減などはありましたが、固定費の増加や販売規模減の影響などがあり、2,865百万円のセグメント損失(前年同期は2,146百万円のセグメント損失)となりました。
④アジア他
販売につきましては、軸受他事業においては、補修市場向けで減少し、OEM市場向けでも産業機械向けおよび自動車向けともに減少しました。CVJアクスル事業においては、自動車の補修市場向けおよびOEM市場向けともに客先需要の低減などにより減少しました。全体としては、売上高は84,911百万円(前年同期比0.7%減)となりました。セグメント損益は比例費の削減などにより、7,435百万円のセグメント利益(前年同期比5.6%増)となりました。
(補足情報)
1)事業形態別損益
事業形態別の業績につきましては、従来では対面市場の類似性に基づいた「補修市場向け」、「産業機械市場向け」、「自動車市場向け」としておりました区分を、当中間連結会計期間より、「軸受他事業」、「CVJアクスル事業」の区分に変更しております。
この変更は、当中間連結会計期間より開始した新中期経営計画「DRIVE NTN100」Finalにおいて、OEM向け利益率向上と補修向け供給力強化を目的に、市場軸組織から商品軸組織へ変更を行ったことに伴うものであります。このため、前中間連結会計期間は、当該変更を反映した組替後の数値を記載しております。なお、これらの変更に伴う報告セグメントの変更はありません。
上記の変更後の区分による事業形態別の業績につきましては、以下のとおりであります。
前中間連結会計期間(自 2023年4月1日 至 2023年9月30日) (単位:百万円)
軸受他事業 | CVJアクスル事業 | 合計 | |
外部顧客への売上高 | 175,683 | 233,963 | 409,647 |
営業利益 又は営業損失(△) | 7,173 | △409 | 6,763 |
当中間連結会計期間(自 2024年4月1日 至 2024年9月30日) (単位:百万円)
軸受他事業 | CVJアクスル事業 | 合計 | |
外部顧客への売上高 | 168,136 | 245,810 | 413,947 |
営業利益 | 6,638 | 3,311 | 9,949 |
①軸受他事業
客先需要の低減などにより売上高は168,136百万円(前年同期比4.3%減)となりました。営業損益は売価転嫁や配賦方法の見直しによる共通費の減少などはありましたが、規模減の影響などにより6,638百万円の営業利益(前年同期比7.5%減)となりました。
②CVJアクスル事業
客先需要の低減などはありましたが、為替の影響もあり売上高は245,810百万円(前年同期比5.1%増)となりました。営業損益は規模減の影響や配賦方法の見直しによる共通費の増加などはありましたが、売価転嫁や比例費の削減などにより3,311百万円の営業利益(前年同期は409百万円の営業損失)となりました。
2)地域別売上高
前中間連結会計期間(自 2023年4月1日 至 2023年9月30日) (単位:百万円)
日本 | 米州 | 欧州 | アジア他 | 合計 |
104,665 | 133,220 | 84,168 | 87,592 | 409,647 |
当中間連結会計期間(自 2024年4月1日 至 2024年9月30日) (単位:百万円)
日本 | 米州 | 欧州 | アジア他 | 合計 |
102,185 | 141,289 | 83,608 | 86,864 | 413,947 |
(注)1.売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
2.地理的近接度により、複数の国又は地域を括った地域に区分しております。
3.各区分に属する主な国又は地域…………米州 :アメリカ、カナダ、中南米
欧州 :ドイツ、フランス、イギリス等
アジア他:中国、タイ、インド等
(2)キャッシュ・フローの状況
営業活動の結果得られた資金は15,339百万円(前年同期比20,994百万円、57.8%の減少)となりました。主な内訳は減価償却費21,160百万円の収入に対して、仕入債務の減少額6,280百万円の支出であります。
投資活動の結果使用した資金は12,571百万円(前年同期比415百万円、3.4%の増加)となりました。主な内訳は有形固定資産の取得による支出11,589百万円であります。
財務活動の結果得られた資金は8,599百万円(前年同期比4,416百万円、105.6%の増加)となりました。主な内訳は長期借入金の返済による支出9,926百万円に対して、短期借入金の増加額16,610百万円であります。
これらの増減に換算差額△1,266百万円を算入しました結果、当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は137,368百万円となり、前連結会計年度末に比べ10,101百万円(7.9%)の増加となりました。
(3)経営の基本方針、経営戦略及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等、会社の支配に関する基本方針
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営の基本方針、経営戦略及び優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等及び会社の支配に関する基本方針について、重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当中間連結会計期間における当社グループ全体の研究開発費は9,666百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況について、重要な変更はありません。