四半期報告書-第85期第1四半期(2023/01/01-2023/03/31)
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2023年1月1日から2023年3月31日まで)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス新規感染者数の減少に伴い、経済活動を維持しながら感染拡大を防止する段階へと移行し始め、景気は緩やかに持ち直しつつあります。一方で、原材料、資源価格の高騰や円安などは継続しており、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
当社を取り巻く環境装置機械業界においては、公共分野では上下水道関連設備の更新・改修・機能強化や雨水排水施設などの防災・減災需要が堅調に推移する一方、資機材の供給不足や原材料価格上昇の影響が前期に引き続き発生しております。また、民間分野では機器の納期長期化や価格上昇など不透明な要素はあるものの、設備投資の増加など明るい兆しが見え始めております。
このような事業環境のもと、当社グループは以下を基本的方針とし、特に「防災・減災」、「蓄電池」、「水産」の3つを注力領域として、企業価値の向上を目指しております。
① 新事業の創出・新製品開発の加速
② 事業領域の拡大
③ 安定的収益基盤の確立
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の受注高は7,063百万円(前年同期比3.9%増)、売上高は13,390百万円(前年同期比13.9%増)、営業利益は2,478百万円(前年同期比6.2%増)、経常利益は2,492百万円(前年同期比5.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,723百万円(前年同期比0.6%減)となりました。
なお、当社グループは売上高に占める官公庁の割合が高いことから、通常の営業形態として第1四半期連結会計期間に計上される売上高割合が高く、一方で販売費及び一般管理費は年間を通じてほぼ均等に発生するため、利益が第1四半期連結会計期間に偏るという季節的な変動があります。
当第1四半期連結会計期間末における総資産は40,050百万円となり、前連結会計年度末と比べ6,521百万円の増加となりました。当社グループの売上高は、例年、地方自治体の年度末にあたる3月に集中する傾向があり、受取手形、売掛金及び契約資産が6,502百万円増加したこと等が主な要因であります。
当第1四半期連結会計期間末における負債は20,683百万円となり、前連結会計年度末と比べ5,551百万円の増加となりました。総資産と同様の理由により、支払手形及び買掛金が4,471百万円増加したこと、未払法人税等が612百万円増加したこと等が主な要因であります。
当第1四半期連結会計期間末における純資産は19,367百万円となり、前連結会計年度末と比べ970百万円の増加となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益1,723百万円の計上、剰余金の配当518百万円による減少、自己株式の取得による減少661百万円、保有株式の時価上昇に伴うその他有価証券評価差額金の増加428百万円等であります。
これらの結果、自己資本比率は48.4%(前連結会計年度末54.9%)となりました。
セグメント別の概況は、以下のとおりであります。
メーカー事業 (環境関連)
環境関連製品の製造・販売を手掛ける当セグメントの受注高は、感染症対策製品、半導体製造装置向けオゾンモニタの需要が減少した一方で、蓄電池、水産プラント設備の需要が増加したことにより、セグメント全体では前年同期比3.6%増の1,807百万円となりました。売上高は、資機材の供給不足等による製品出荷の遅れなどはあったものの、蓄電池、水産プラント設備の増加により前年同期比26.2%増の2,568百万円となりました。セグメント利益も、売上高の増加に伴い前年同期比34.2%増の714百万円となりました。
エンジニアリング事業 (水処理関連)
上下水道向けの設計・施工を手掛ける当セグメントの市場環境は、上下水道設備の更新案件の増加に加え、雨水排水施設などの防災・減災需要も増加し、引き続き堅調に推移しており、受注高は前年同期比34.4%増の2,795百万円となりました。しかし、資機材の供給不足等による工事進捗の遅れにより、売上高は前年同期比0.6%増の6,991百万円に留まりました。セグメント利益は、原材料価格上昇による売上総利益率の低下並びに販売費及び一般管理費の増加により、前年同期比11.5%減の1,456百万円となりました。
商社事業 (風水力冷熱機器等関連)
主にポンプ、冷凍機、空調機器などを商社として販売する当セグメントの市場環境は、機器の納期長期化や価格上昇など不透明な要素はあるものの、設備投資は回復傾向にあります。しかし、前年同期に見られた、顧客による納期長期化を見越した前倒し発注の動きの反動により、受注高は前年同期比17.3%減の2,461百万円となりました。一方、売上高は高水準の期首受注残高が順調に売上計上され、前年同期比38.2%増の3,830百万円となりました。セグメント利益も売上高の増加に伴い前年同期比36.6%増の599百万円となりました。
当第1四半期連結累計期間の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発費の総額は170百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2023年1月1日から2023年3月31日まで)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス新規感染者数の減少に伴い、経済活動を維持しながら感染拡大を防止する段階へと移行し始め、景気は緩やかに持ち直しつつあります。一方で、原材料、資源価格の高騰や円安などは継続しており、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
当社を取り巻く環境装置機械業界においては、公共分野では上下水道関連設備の更新・改修・機能強化や雨水排水施設などの防災・減災需要が堅調に推移する一方、資機材の供給不足や原材料価格上昇の影響が前期に引き続き発生しております。また、民間分野では機器の納期長期化や価格上昇など不透明な要素はあるものの、設備投資の増加など明るい兆しが見え始めております。
このような事業環境のもと、当社グループは以下を基本的方針とし、特に「防災・減災」、「蓄電池」、「水産」の3つを注力領域として、企業価値の向上を目指しております。
① 新事業の創出・新製品開発の加速
② 事業領域の拡大
③ 安定的収益基盤の確立
これらの結果、当第1四半期連結累計期間の受注高は7,063百万円(前年同期比3.9%増)、売上高は13,390百万円(前年同期比13.9%増)、営業利益は2,478百万円(前年同期比6.2%増)、経常利益は2,492百万円(前年同期比5.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,723百万円(前年同期比0.6%減)となりました。
なお、当社グループは売上高に占める官公庁の割合が高いことから、通常の営業形態として第1四半期連結会計期間に計上される売上高割合が高く、一方で販売費及び一般管理費は年間を通じてほぼ均等に発生するため、利益が第1四半期連結会計期間に偏るという季節的な変動があります。
当第1四半期連結会計期間末における総資産は40,050百万円となり、前連結会計年度末と比べ6,521百万円の増加となりました。当社グループの売上高は、例年、地方自治体の年度末にあたる3月に集中する傾向があり、受取手形、売掛金及び契約資産が6,502百万円増加したこと等が主な要因であります。
当第1四半期連結会計期間末における負債は20,683百万円となり、前連結会計年度末と比べ5,551百万円の増加となりました。総資産と同様の理由により、支払手形及び買掛金が4,471百万円増加したこと、未払法人税等が612百万円増加したこと等が主な要因であります。
当第1四半期連結会計期間末における純資産は19,367百万円となり、前連結会計年度末と比べ970百万円の増加となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益1,723百万円の計上、剰余金の配当518百万円による減少、自己株式の取得による減少661百万円、保有株式の時価上昇に伴うその他有価証券評価差額金の増加428百万円等であります。
これらの結果、自己資本比率は48.4%(前連結会計年度末54.9%)となりました。
セグメント別の概況は、以下のとおりであります。
メーカー事業 (環境関連)
環境関連製品の製造・販売を手掛ける当セグメントの受注高は、感染症対策製品、半導体製造装置向けオゾンモニタの需要が減少した一方で、蓄電池、水産プラント設備の需要が増加したことにより、セグメント全体では前年同期比3.6%増の1,807百万円となりました。売上高は、資機材の供給不足等による製品出荷の遅れなどはあったものの、蓄電池、水産プラント設備の増加により前年同期比26.2%増の2,568百万円となりました。セグメント利益も、売上高の増加に伴い前年同期比34.2%増の714百万円となりました。
エンジニアリング事業 (水処理関連)
上下水道向けの設計・施工を手掛ける当セグメントの市場環境は、上下水道設備の更新案件の増加に加え、雨水排水施設などの防災・減災需要も増加し、引き続き堅調に推移しており、受注高は前年同期比34.4%増の2,795百万円となりました。しかし、資機材の供給不足等による工事進捗の遅れにより、売上高は前年同期比0.6%増の6,991百万円に留まりました。セグメント利益は、原材料価格上昇による売上総利益率の低下並びに販売費及び一般管理費の増加により、前年同期比11.5%減の1,456百万円となりました。
商社事業 (風水力冷熱機器等関連)
主にポンプ、冷凍機、空調機器などを商社として販売する当セグメントの市場環境は、機器の納期長期化や価格上昇など不透明な要素はあるものの、設備投資は回復傾向にあります。しかし、前年同期に見られた、顧客による納期長期化を見越した前倒し発注の動きの反動により、受注高は前年同期比17.3%減の2,461百万円となりました。一方、売上高は高水準の期首受注残高が順調に売上計上され、前年同期比38.2%増の3,830百万円となりました。セグメント利益も売上高の増加に伴い前年同期比36.6%増の599百万円となりました。
当第1四半期連結累計期間の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 | 受注高(百万円) | 前年同期比(%) | 受注残高(百万円) | 前年同期比(%) |
メーカー事業 (環境関連) | 1,807 | 103.6 | 3,750 | 130.1 |
エンジニアリング事業 (水処理関連) | 2,795 | 134.4 | 14,187 | 122.6 |
商社事業 (風水力冷熱機器等関連) | 2,461 | 82.7 | 4,985 | 91.9 |
合計 | 7,063 | 103.9 | 22,924 | 115.3 |
(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発費の総額は170百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。