有価証券報告書-第105期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

【提出】
2019/06/28 13:45
【資料】
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【項目】
158項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針・経営戦略等
①会社の基本経営方針
当社グループは、エネルギー関連の様々な社会的課題を解決する“Global Energy Solution Leader”となることをビジョンに掲げており、エネルギー・ソリューション分野を中心に、新しい価値創造を国内外に発信し続け、持続的に成長していくことを目指します。
②中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題
当社グループを取り巻く環境は、今後5年間を見据えると、大きな変化が予想されます。
国内では、機械式電力量計からスマートメーターへの切替え需要のピークアウトを迎え、6年後の2025年3月期からのスマートメーターの更新需要までの間、厳しい市場環境が想定されます。このような環境下、スマートメーターの製造・販売に加えて、エネルギー最適化、検針業務の省人化等を実現するソリューションサービスを幅広い顧客向けに提供していきます。また、様々なパートナーと提携し、当社の計測・制御技術とIoT、AIを組み合わせてライフスタイルやビジネススタイルを変える新規事業の創出に取り組むとともに、スマートメーター更新需要時の「次世代技術を活用した新たな電力プラットフォーム」化に伴うビジネス機会へ向けて、高付加価値な新製品・サービスの開発を行います。
一方、海外は、英国を中心としたスマートメータープロジェクトへ向けた先行投資を行ってきましたが、2020年3月期より英国での本格的な出荷増を見込んでいます。また、オーストラリアや中東地域でのスマートメーター及び上位系システムへの需要が高まっており、収益向上に貢献する機会・案件が増えています。今後、これらの急激な需要増への開発・生産対応が課題となります。海外事業を展開するEDMIグループの生産拠点を最大限活用しつつ、外部への生産委託も含めてグループとしての生産計画を当社が中心となって策定していきます。また、生産性向上を考慮したスマートメーターの設計についても、当社とEDMIグループが緊密に連携して行っていきます。
a.中期経営計画の重点戦略
当社は、前述の中期的な経営戦略を今後5ヵ年にわたり実行していくにあたり、次の重点戦略を掲げています。
・利益を重視したグローバル成長
・スマートメーターの付加価値創出
・コアとなる新製品・新事業の創出
・グループ経営基盤の強化
b.中期経営計画の連結計数目標
(単位:百万円)
2020年3月期
計画
2021年3月期
目標
2022年3月期
目標
2024年3月期
イメージ
売上高92,000100,000105,000
営業利益4,3005,0006,0008,000以上
親会社株主に帰属する
当期純利益
1,6002,0003,000
ROE(自己資本当期純利益率)3.3%4.0%6.0%8.0%以上