有価証券報告書-第56期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/30 9:12
【資料】
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【項目】
116項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における当社グループを取り巻く世界の経済環境は、米国では個人消費の増加や住宅等の民間需要に支えられ緩やかな景気回復が続き、欧州では景気に持ち直しの動きが見られました。また、中国では成長率が鈍化してきているものの堅調に推移しました。一方、国内では円安を背景に輸出が回復し、株高や消費税増税の駆け込みによる個人消費の増加により、景気は緩やかに回復してきました。
このような状況のなか、当社グループでは、製造面では将来の素子需要に備えるため、11月に福島市松川町に㈱福島芝浦電子の第2工場が竣工しました。また、国内工場の効率化を図るため、平成26年4月1日に㈱一戸芝浦電子を㈱岩手芝浦電子に統合いたしました。販売面では国内外の省エネ、環境エコ関連メーカーをターゲットに営業活動を積極的に展開しました。その結果、空調、住設関連、自動車用センサの売上が順調に増加し、また、素子販売も自動車用を中心に好調に推移しました。
この結果、当連結会計年度の売上高は前年同期比16.2%増の187億5千7百万円となりました。損益面におきましては、営業利益は13億6千6百万円(前年同期比60.8%増)、経常利益は15億4千9百万円(前年同期比46.5%増)、特別利益としてリスク回避の観点から売却したことによる投資有価証券売却益2億1千3百万円を計上した結果、当期純利益は11億7千5百万円(前年同期比132.5%増)となりました。
セグメントごとの業績につきましては、日本においては売上高155億3千6百万円(前年同期比13.0%増)、営業利益17億1千2百万円(前年同期比28.4%増)、アジアでは、売上高94億7千2百万円(前年同期比13.0%増)、営業利益2億7千1百万円(前年同期比192.6%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、52億6千3百万円となり、前年同期比8億5百万円の増加となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、20億6百万円(前期21億5千1百万円)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益17億5千1百万円、減価償却費10億7千6百万円等の資金の増加が、売上債権の増加7億6千1百万円等の資金の減少を大幅に上回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、11億2千7百万円(前期25億6百万円)となりました。これは主に、㈱福島芝浦電子の増築等に伴う有形固定資産の取得による支出13億6千7百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、3億1千4百万円(前期7億5千3百万円)となりました。これは主に、配当金の支払3億1千1百万円によるものであります。