有価証券報告書-第66期(2023/10/01-2024/09/30)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度(2023年10月1日~2024年9月30日)における世界経済は、一部地域に弱含みが見られたものの、米国が堅調を維持し、欧州に持ち直しの動きが見られるなど、総体的には緩やかな回復基調となりました。
我が国経済につきましては、個人消費の拡大に足踏みが見られたものの、設備投資や生産活動に持ち直しが見られるなど、景気に回復の動きが見られました。
このような状況の下、当社グループと深く関わる自動車業界につきましては、世界各地域で電動化対応を含め前向きな設備投資姿勢が継続しました。
一方、同じく当社グループと深く関わるエレクトロニクス業界では、調整的な設備投資動向が継続しましたが、先端半導体デバイスでの市況回復が見られました。
当社グループは、このような経営環境に対応するため、各市場動向に応じ、設備品及び消耗品の拡販に努め、ローカルニーズに対応した製品投入を進めるとともに、技術革新・次世代装置などの高付加価値製品の開発にも注力してまいりました。
以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高563億91百万円(前期比2.1%増)、営業利益91億95百万円(前期比2.0%増)、経常利益98億4百万円(前期比1.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に発生した投資有価証券の売却に伴う特別利益が剥落したことなどにより、67億24百万円(前期比6.7%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。なお、各セグメント別の売上高は、セグメント間の内部売上高又は振替高を含む数値を記載しております。
溶接機器関連事業
溶接機器関連事業につきましては、取引先である自動車業界において、世界各地で堅調な生産活動が行われ、車体組立分野の継続的な設備投資が見られました。
このような環境の下、当部門として設備品及び消耗品の拡販を図ったことなどにより、業績は堅調に推移しました。
この結果、部門売上高は330億96百万円(前期比7.6%増)、部門営業利益は53億55百万円(前期比6.0%増)となりました。
平面研磨装置関連事業
平面研磨装置関連事業につきましては、高度半導体デバイスにおける用途の多様化などを背景とし、取引先であるエレクトロニクス関連素材において、安定的な生産活動や設備投資が続きました。
このような環境の下、当部門として顧客要求に適合した製品の販売促進に努めましたが、前年同期の特異的な売上集中が平準化したことなどにより、業績は前年同期を下回りました。
この結果、部門売上高は232億96百万円(前期比4.8%減)、部門営業利益は39億12百万円(前期比3.5%減)となりました。
また、当連結会計年度における財政状態の状況は次のとおりであります。
・資産
当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末に比べ、44億23百万円、5.9%増加して、798億6百万円となりました。電子記録債権が14億19百万円減少した一方、現金及び預金が31億12百万円、売掛金が13億20百万円、棚卸資産が11億17百万円増加したことなどによります。
当連結会計年度末における固定資産は、前連結会計年度末に比べ、17億61百万円、9.2%増加して、210億1百万円となりました。建物及び構築物(純額)が17億29百万円増加したことなどによります。
以上により、当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ61億84百万円、6.5%増加して、1,008億8百万円となりました。
・負債
当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末に比べ、7億62百万円、5.1%増加して、156億51百万円となりました。1年内返済予定の長期借入金が67百万円、流動負債のその他が1億67百万円減少した一方、支払手形及び買掛金が5億97百万円、契約負債が3億18百万円増加したことなどによります。
当連結会計年度末における固定負債は、前連結会計年度末に比べ、57億32百万円、101.9%増加して、113億56百万円となりました。繰延税金負債が3億74百万円減少した一方、転換社債型新株予約権付社債が61億95百万円増加したことなどによります。
以上により、当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ64億94百万円、31.7%増加して、270億7百万円となりました。
・純資産
当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ、3億10百万円、0.4%減少して、738億円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益を67億24百万円計上したことなどにより利益剰余金が38億56百万円増加した一方、自己株式の取得及び新株予約権の権利行使による処分により自己株式が36億80百万円、為替換算調整勘定が4億73百万円減少したことなどによります。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は374億1百万円と、前連結会計年度末に比べ27億3百万円増加しました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
棚卸資産の増加額が13億31百万円、法人税等の支払額が25億50百万円となった一方、税金等調整前当期純利益が98億4百万円、減価償却費及びその他の償却費が14億8百万円発生したことなどにより、差引83億55百万円の資金の増加となり、前連結会計年度に比べ30億50百万円の収入増加となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の取得による支出が31億7百万円発生したことなどにより、差引37億18百万円の資金の減少となり、前連結会計年度に比べ88億48百万円の支出増加となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
社債の発行による収入が75億24百万円となった一方、自己株式の取得による支出が53億25百万円、自己株式の取得のための預け金の増加額が11億69百万円、配当金の支払額が26億29百万円発生したことなどにより、18億7百万円の資金の減少となり、前連結会計年度に比べ7億92百万円の支出減少となりました。
③生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 生産高(百万円) | 前年同期比(%) |
| 溶接機器関連事業 | 27,252 | +10.2 |
| 平面研磨装置関連事業 | 16,250 | +13.0 |
| 合計 | 43,503 | +11.2 |
(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 金額は、販売価格で表示しております。
b. 受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(百万円) | 前年同期比(%) | 受注残高(百万円) | 前年同期比(%) |
| 溶接機器関連事業 | 32,488 | +6.1 | 7,438 | △7.5 |
| 平面研磨装置関連事業 | 22,251 | △11.6 | 31,224 | △3.2 |
| 合計 | 54,739 | △1.9 | 38,663 | △4.1 |
(注) セグメント間取引については、相殺消去しております。
c. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高(百万円) | 前年同期比(%) |
| 溶接機器関連事業 | 33,095 | +7.7 |
| 平面研磨装置関連事業 | 23,295 | △4.8 |
| 合計 | 56,391 | +2.1 |
(注) セグメント間取引については、相殺消去しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(財政状態の分析)
当連結会計年度の財政状態につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
(経営成績の分析)
a.売上高
当連結会計年度における売上高は、前連結会計年度に比べて11億81百万円増収となり、563億91百万円となりました。溶接機器関連事業につきましては、取引先である自動車業界において、世界各地で堅調な生産活動が行われ、車体組立分野の継続的な設備投資が見られました。平面研磨装置関連事業につきましては、高度半導体デバイスにおける用途の多様化などを背景とし、取引先であるエレクトロニクス関連素材において、安定的な生産活動や設備投資が続きました。
b.営業損益
当連結会計年度における営業利益は、前連結会計年度に比べて1億81百万円増益となり、91億95百万円となりました。平面研磨装置関連事業の業績が前期を下回る一方、溶接機器関連事業の業績が堅調に推移したこと等により営業利益は前年を上回りました。
c.経常損益
当連結会計年度における経常利益は、前連結会計年度に比べて1億20百万円増益となり、98億4百万円となりました。社債発行費が発生した一方、受取利息や為替差益の影響も寄与したことで、営業外収支は6億8百万円のプラスとなりました。
d.親会社株主に帰属する当期純利益
当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に発生した投資有価証券の売却に伴う特別利益が剥落したことなどにより、4億86百万円減益となり、67億24百万円となりました。税効果会計適用後の法人税等負担額は30億73百万円となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの資金需要のうち主なものは、原材料や部品の調達、労務費及び外注費などの製造費用のほか、人件費及び研究開発費などの販売費及び一般管理費等の営業費用並びに工場設備、生産能力増強等に係る投資、自己株式の取得であります。
これらの資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー、自己資金及び必要に応じて金融機関からの借入や社債発行による資金調達で対応しております。
③ 経営上の目標の達成状態を判断するための客観的な指標等
当社グループは、自己資本比率70%以上、ROE(株主資本当期純利益率)15%以上を長期的な経営指標の目標としております。前連結会計年度と当連結会計年度のそれぞれの目標に対する進捗については、以下のとおりです。
| 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | |
| 自己資本比率 | 78.2% | 73.1% |
| ROE(株主資本当期純利益率) | 10.5% | 9.1% |
当連結会計年度の数値は、自己資本比率は前連結会計年度を下回りましたが、目標値を超えました。自己株式を取得したことや、総資産額が増加したことなどによります。また、ROE(株主資本当期純利益率)は前連結会計年度水準を下回りました。自己株式を取得した一方、親会社株主に帰属する当期純利益が前連結会計年度を下回ったことなどによります。
当連結会計年度における各重要な経営指標につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」で述べたとおりであります。
(注)自己資本比率=自己資本/総資産額×100
ROE(株主資本当期純利益率)=親会社株主に帰属する当期純利益/自己資本(期首期末平均)×100
④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたり、資産及び負債又は損益の状況に影響を与える会計上の見積りは、過去の実績等の連結財務諸表作成時に入手可能な情報に基づき合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積りのうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。