四半期報告書-第194期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/02/14 15:00
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32項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間における当社及び連結子会社を取り巻く経済環境は、海外においては、米国では景気の回復が着実に続いており、欧州でも緩やかに回復しております。中国をはじめとする新興国では、景気は持ち直しの動きがみられます。国内においては、景気の緩やかな回復基調が続いております。
このような状況の中、当第3四半期連結累計期間の売上高は、為替による142億円の増収影響もあり、前年同期に比べ204億18百万円(6.6%)増加の3,287億29百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間の損益につきましては、営業利益は、前年同期に比べ41億15百万円(11.0%)増加し、414億71百万円となりました。経常利益は、前年同期に比べ40億25百万円(10.7%)増加し、416億10百万円となりました。税金等調整前四半期純利益は、ヤマハ発動機株式会社株式の一部売却による投資有価証券売却益の計上等により、前年同期に比べ336億90百万円(101.4%)増加し、669億28百万円となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期に比べ125億円(33.7%)増加し、495億56百万円となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
① 楽器事業
当第3四半期連結累計期間の売上高は、為替による93億円の増収影響もあり、前年同期に比べ122億64百万円(6.2%)増加し、2,087億92百万円となりました。
商品別には、アコースティックピアノ及びデジタルピアノは、中国での2桁成長等により増収となりました。ポータブルキーボードは、新商品導入の効果により欧州で売上げを伸ばしました。管楽器は日本及び北米での販売が好調だったほか、ギターも中国をはじめとするアジア地域で売上げを伸ばしました。
営業利益は、前年同期に比べ7億96百万円(2.9%)増加し、281億35百万円となりました。
② 音響機器事業
当第3四半期連結累計期間の売上高は、為替による47億円の増収影響もあり、前年同期に比べ73億20百万円(8.6%)増加し、922億83百万円となりました。
商品別には、オーディオ機器は全ての地域で堅調に推移したほか、PA機器は新興国での販売が好調でした。ICT(情報通信)機器は、音声コミュニケーション機器が売上げを伸ばしました。
営業利益は、前年同期に比べ16億10百万円(19.0%)増加し、100億64百万円となりました。
③ その他の事業
当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期に比べ8億33百万円(3.1%)増加し、276億54百万円となりました。
商品別には、FA機器が大幅に売上げを伸ばしたほか、ゴルフ用品も好調に推移しました。
営業利益は、前年同期に比べ17億8百万円(109.4%)増加し、32億70百万円となりました。
(2) 財政状態の分析
① 資産
総資産は、前連結会計年度末から873億55百万円(16.7%)増加し、6,097億17百万円となりました。
このうち流動資産は、現金及び預金や受取手形及び売掛金の増加等により、621億38百万円(22.8%)増加し、3,348億59百万円となりました。また固定資産は、保有有価証券の時価上昇に伴う投資有価証券の増加等により、252億16百万円(10.1%)増加し、2,748億58百万円となりました。
② 負債
負債は、前連結会計年度末から337億15百万円(21.8%)増加し、1,886億39百万円となりました。
このうち流動負債は、短期借入金や未払法人税等の増加等により、293億41百万円(35.5%)増加し、1,119億7百万円となりました。また固定負債は、長期繰延税金負債の増加等により、43億73百万円(6.0%)増加し、767億32百万円となりました。
③ 純資産
純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益等による利益剰余金の増加や、保有有価証券の時価上昇に伴うその他有価証券評価差額金の増加等により、前連結会計年度末から536億40百万円(14.6%)増加し、4,210億78百万円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間において現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、329億22百万円増加(前年同期は91億89百万円増加)し、期末残高は1,335億92百万円となりました。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
当第3四半期連結累計期間において営業活動の結果得られた資金は、主として税金等調整前四半期純利益により、230億79百万円(前年同期に得られた資金は162億51百万円)となりました。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
当第3四半期連結累計期間において投資活動の結果得られた資金は、主として投資有価証券の売却及び償還による収入により、123億62百万円(前年同期に使用した資金は72億83百万円)となりました。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
当第3四半期連結累計期間において財務活動の結果使用した資金は、短期借入金の増加があったものの、配当金の支払いや自己株式の取得等により、49億58百万円(前年同期に得られた資金は3億26百万円)となりました。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、183億16百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の状況に重要な変更はありません。