有価証券報告書-第127期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

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2021/06/21 14:13
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当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当連結会計年度における世界経済は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大や米中貿易摩擦の影響を大きく受け極めて厳しいものとなりましたが、期後半には持ち直しの動きが見られました。また、我が国においても秋口以降、中国や米国への輸出や個人消費に支えられ景気は回復基調をたどりましたが、全体としては国内外ともに厳しい状況で推移しました。
このような経営環境の下、当社グループの業績は、半導体・電子部品関連製品は好調な需要に支えられ順調に推移しました。一方、他の製品は第3四半期に入り受注の回復が見られたものの、コロナ禍の影響を受け総じて低調に推移しました。
この結果、売上高は235,902百万円(前年同期比2.0%減)、営業利益は17,030百万円(同10.3%増)、経常利益は16,770百万円(同15.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は11,407百万円(同18.6%増)となりました。
セグメント別の概況は以下のとおりです。
[印刷材・産業工材関連]
前連結
会計年度
当連結
会計年度
前年同期比
増減額増減率
百万円百万円百万円%
売上高122,436115,745△6,691△5.5
印刷・情報材事業部門86,81985,048△1,770△2.0
産業工材事業部門35,61730,696△4,920△13.8
営業利益又は営業損失(△)928△239△1,168-

当セグメントの売上高は115,745百万円(前年同期比5.5%減)、営業損失は239百万円となりました。
当セグメントの事業部門別の売り上げの概況は次のとおりです。
(印刷・情報材事業部門)
シール・ラベル用粘着製品は、国内では食品や通販関連は堅調であったものの、医薬やコスメ・トイレタリー関連で需要が減少したことにより低調に推移しました。海外では米国は堅調であったものの、中国やアセアン地域は低調に推移しました。この結果、当事業部門の売上高は85,048百万円(前年同期比2.0%減)となりました。
(産業工材事業部門)
二輪を含む自動車用粘着製品やウインドーフィルムは、第3四半期以降需要が回復しましたが、期前半の落ち込みをカバーするまでには至らず大幅に減少しました。また、各種イベントの中止・延期などに伴い装飾関連フィルムの需要が低調に推移しました。この結果、当事業部門の売上高は30,696百万円(前年同期比13.8%減)となりました。
[電子・光学関連]
前連結
会計年度
当連結
会計年度
前年同期比
増減額増減率
百万円百万円百万円%
売上高81,92988,9767,0468.6
アドバンストマテリアルズ事業部門47,65455,2947,63916.0
オプティカル材事業部門34,27433,681△593△1.7
営業利益10,98114,4353,45431.5

当セグメントの売上高は88,976百万円(前年同期比8.6%増)、営業利益は14,435百万円(同31.5%増)となりました。
当セグメントの事業部門別の売り上げの概況は次のとおりです。
(アドバンストマテリアルズ事業部門)
5G関連やパソコンおよびスマートフォンなどの需要増加により、半導体関連粘着テープおよび関連装置、積層セラミックコンデンサ関連テープともに好調に推移しました。この結果、当事業部門の売上高は55,294百万円(前年同期比16.0%増)となりました。
(オプティカル材事業部門)
光学ディスプレイ関連粘着製品は、期前半は需要低迷の影響を大きく受けましたが、第3四半期に入り大型テレビ用やスマートフォン用などの需要が回復したことにより前年同期並みとなりました。この結果、当事業部門の売上高は33,681百万円(前年同期比1.7%減)となりました。
[洋紙・加工材関連]
前連結
会計年度
当連結
会計年度
前年同期比
増減額増減率
百万円百万円百万円%
売上高36,36131,181△5,179△14.2
洋紙事業部門16,74414,442△2,301△13.7
加工材事業部門19,61616,738△2,878△14.7
営業利益3,5022,740△762△21.8

当セグメントの売上高は31,181百万円(前年同期比14.2%減)、営業利益は2,740百万円(同21.8%減)となりました。
当セグメントの事業部門別の売り上げの概況は次のとおりです。
(洋紙事業部門)
主力のカラー封筒用紙をはじめ、色画用紙、耐油耐水紙など、全般的に需要低迷の影響を受け低調に推移しました。この結果、当事業部門の売上高は14,442百万円(前年同期比13.7%減)となりました。
(加工材事業部門)
合成皮革用工程紙は第3四半期に入り自動車用で需要の回復が見られましたが、航空機用などの炭素繊維複合材料用工程紙や一般粘着製品用剥離紙が需要低迷の影響を大きく受けました。この結果、当事業部門の売上高は16,738百万円(前年同期比14.7%減)となりました。
当社グループでは、2030年3月期を最終年度とする長期ビジョン「LINTEC SUSTAINABILITY VISION 2030」(略称:LSV 2030)を掲げるとともに、その実現に向けた3年ごとの中期経営計画をマイルストーンと位置づけ、2021年4月から2024年3月までの3か年を対象とする新中期経営計画「LSV 2030-Stage1」をスタートさせました。
これまで培ってきた独自の技術力を生かしつつ、新たな製品や事業領域を創出・拡大していくことに加え、地球環境問題への対応などさまざまな社会的課題の解決に向けた取り組みを着実に実行し、幅広く社会に貢献し続けていくことを長期ビジョンの基本的な考え方とし、サステナブルな視点で各重点テーマに対して積極的に取り組んでまいります。
2022年3月期の見通しにつきましては、世界経済は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)や米中対立による影響が懸念されますが、ワクチン接種の進展や各国の経済対策の効果などによって景気は緩やかに回復すると見込んでいます。
このような経営環境の下、2022年3月期の連結業績予想は、売上高は2,400億円、営業利益は175億円、経常利益は175億円、親会社株主に帰属する当期純利益は125億円を予想しております。
(2)財政状態の状況
[資産]
当連結会計年度末の総資産は、のれんが償却および減損損失の計上により減少しましたが、現金及び預金、受取手形及び売掛金が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べて1,290百万円増加の280,262百万円となりました。主な増減要因は以下のとおりです。
・「現金及び預金」の増加4,633百万円
・「受取手形及び売掛金」の増加1,740百万円
・「たな卸資産」の減少△2,001百万円
・「のれん」の減少△4,368百万円

[負債]
当連結会計年度末の負債は、借入金の返済をしたことなどにより、前連結会計年度末に比べて3,761百万円減少の82,912百万円となりました。主な増減要因は以下のとおりです。
・「支払手形及び買掛金」の増加3,369百万円
・「1年内返済予定の長期借入金」の減少△8,022百万円


[純資産]
当連結会計年度末の純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益の増加などにより、前連結会計年度末に比べて5,052百万円増加の197,350百万円となりました。主な増減要因は以下のとおりです。
・「利益剰余金」の増加5,770百万円
・「為替換算調整勘定」の減少△2,645百万円
・「退職給付に係る調整累計額」の増加1,472百万円

(3)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は57,636百万円となり、前連結会計年度末に比べて5,375百万円の増加となりました。当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
[営業活動によるキャッシュ・フロー]
営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比較して10,323百万円増加の28,824百万円となりました。主な増減要因は以下のとおりです。
・「税金等調整前当期純利益」の増加2,696百万円
・「売上債権の増減額」の減少△8,411百万円
・「たな卸資産の増減額」の増加1,242百万円
・「仕入債務の増減額」の増加15,357百万円

[投資活動によるキャッシュ・フロー]
投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比較して5,205百万円増加の△8,612百万円となりました。主な増減要因は以下のとおりです。
・「定期預金の払戻による収入」の増加1,846百万円
・「有形固定資産の取得による支出」の増加3,446百万円

[財務活動によるキャッシュ・フロー]
財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比較して3,844百万円減少の△14,129百万円となりました。主な増減要因は以下のとおりです。
・「長期借入れによる収入」の増加1,350百万円
・「長期借入金の返済による支出」の減少△6,119百万円

また、資本の財源及び資金の流動性につきましては、営業キャッシュ・フロー内において、主な設備投資や借入金の返済などを実施しており、自己キャッシュ・フローにより流動性は確保できております。
(4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
[のれんの減損及び子会社株式の評価]
当連結会計年度末ののれん残高は16,981百万円であります。主なものは2016年12月に買収したMACTAC AMERICAS, LLCにおいて16,826百万円の残高を計上しており、同社は、米国におけるTopic350「無形資産-のれん及びその他」を適用し、のれんを10年間の定額法で償却しています。また、年4回(四半期決算期末)減損の兆候の判定をおこなっております。
減損の兆候の判定には、将来の事業計画、米国経済や同社製品の市場の動向、事業戦略の見直しなどを判断材料としており、これらの判断材料が大きく変化した場合、のれんの減損損失を認識する可能性があります。
当連結会計年度における減損の兆候を判定した結果、減損の兆候はなく、のれんの減損損失を認識することはありませんでした。
また、当事業年度末の子会社株式残高は58,227百万円であり、主なものは当社の米国子会社であるLINTEC USA HOLDING, INC.の45,279百万円であります。LINTEC USA HOLDING, INC.は、上記のMACTAC AMERICAS, LLCの持分を100%所有しており、MACTAC AMERICAS, LLCがのれんの減損損失を認識した場合、子会社株式の評価損を認識する可能性があります。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響については、第5 経理の状況の「1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」及び「2 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載のとおりであります。
(5)生産、受注及び販売の実績
[生産実績]
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称生産高(百万円)前年同期比(%)
印刷材・産業工材関連85,538△4.9
電子・光学関連59,8587.5
洋紙・加工材関連37,964△12.0
合計183,361△2.8

(注) 1 セグメント間およびセグメント内の取引が多様で、各セグメントの生産高を正確に算出することが困難であるため、概算金額を表示しております。また、セグメント間の内部振替高に伴う生産高を含めております。
2 金額は、製造原価によっております。
3 金額の表示には消費税等は含まれておりません。
[受注実績]
製品及び商品の大部分が受注即出荷となりますので、受注状況は販売実績とほぼ同じであります。
[販売実績]
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(百万円)前年同期比(%)
印刷材・産業工材関連115,745△5.5
電子・光学関連88,9768.6
洋紙・加工材関連31,181△14.2
合計235,902△2.0

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 金額の表示には、消費税等は含まれておりません。
3 主な相手先別の販売実績は、総販売実績に対する割合が100分の10未満であるため記載を省略しております。

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