半期報告書-第54期(2026/01/01-2026/12/31)

【提出】
2026/08/07 16:05
【資料】
PDFをみる
【項目】
37項目
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間における財政状態は以下のとおりです。
当中間連結会計期間末の総資産は376,935百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,300百万円増加いたしました。その主な要因は、遊技機事業において新機種の開発と販売が堅調に推移したことや、遊技機事業や統合型リゾート(IR)事業において保有する固定資産の減価償却が進んだことなどにより、現金及び預金が3,448百万円増加したこと、有価証券が1,888百万円増加したこと、商品及び製品が322百万円増加したこと、仕掛品が311百万円増加したこと、原材料及び貯蔵品が1,901百万円減少したこと及び建物及び構築物が2,042百万円減少したことなどによるものです。
一方、負債については248,551百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,604百万円増加いたしました。その主な要因は、外貨建社債が円安ドル高の影響等により2,769百万円増加したことなどによるものです。
純資産については128,383百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,303百万円減少いたしました。その主な要因は、親会社株主に帰属する中間純利益を62百万円計上したこと、円安ドル高の進行により子会社向けドル建て債権が増加する一方、子会社の現地通貨であるフィリピンペソがドルに比例して推移しなかったことなどにより為替換算調整勘定が1,308百万円減少したことなどによるものです。
当中間連結会計期間における経営成績は以下のとおりです。
足元の世界経済は引き続きインフレ圧力の動向や金融引き締めの影響に留意が必要な状況にあり、地政学的緊張の継続も相まって、不確実性の高い状況が続いています。資源価格については、外部環境の影響を受けやすく、これらの動向が各国経済に影響を及ぼしています。また、世界経済の成長については、引き続き減速が見込まれており、下振れリスクが意識される状況にあります。日本経済におきましては、雇用・所得環境の改善を背景に、景気は緩やかな回復基調が続いていますが、引き続き中東情勢の影響や金融資本市場の変動等に十分留意する必要があります。個人消費や設備投資には持ち直しの動きがみられる一方で、先行きについては外部環境の影響を踏まえ、慎重な見方も残っています。このような経済環境のもと、当社グループを取り巻く事業環境におきましても、引き続き不透明な状況が継続していると認識しています。
遊技機事業においては、当中間連結会計期間における総販売台数は87,915台となり、市場環境の変化に対応した商品投入及び販売施策の強化により、安定的な販売実績を確保いたしました。統合型リゾート(IR)事業では、オカダマニラが位置するエンターテインメントシティにおいて、インバウンド需要の回復が遅れているものの、マスマーケットを中心とした顧客基盤の強化や会員制プログラム「REWARD CIRCLE(リワードサークル)」のオファー内容をより充実させるなど各種プロモーション施策の展開により、来場者数及び非ゲーミング収益の底堅い推移が見られました。一方で、VIP顧客依存脱却に向けたプレミアムマス層の開拓や、日本などアジア主要国に向けたマーケティング強化など、様々な取り組みを今年度に入り急ピッチで進めています。加えて、ホテル・料飲分野においても、イベント活用やブランド力の向上を背景に、今後の需要取り込みに向けた基盤強化を図っています。
以上の結果、当中間連結会計期間における売上高は76,566百万円(前年同期比 23.1%増)、営業利益は10,219百万円(前年同期 営業利益847百万円)、経常利益は3,128百万円(前年同期 経常損失14,752百万円)、親会社株主に帰属する中間純利益は62百万円(前年同期 親会社株主に帰属する中間純損失9,874百万円)となりました。なお、事業セグメント別の業績は以下のとおりであります。各業績数値はセグメント間売上高又は振替高を調整前の金額で記載しております。
①遊技機事業
当中間連結会計期間における遊技機事業の売上高は45,926百万円(前年同期比 69.1%増)、営業利益は14,166百万円(前年同期比 173.7%増)となりました。また、調整後EBITDA(1) は15,156百万円(前年同期比 148.3%増)となりました。
遊技機業界では、スマートパチスロの新台販売が好調に推移しており、稼働面でも市場全体を牽引する存在として人気を集めており、パチスロ市場は良好な環境が続いています。パチンコ市場は、全体的な稼働低迷の影響を受け、販売市場は引き続き縮小傾向にあります。
かかる状況下で当社グループは、パチスロ機においては、ハナビシリーズ初のスマートパチスロ『スマスロ ハナビ』、ボーナストリガー(BT)搭載のスマスロ第2弾『スマスロ サンダーV』、11年ぶりのミリオンゴッドシリーズ正統後継機『スマスロ ミリオンゴッド-神々の軌跡-』、総販売元として株式会社エンターライズ社製の『スマスロ バイオハザードRE:3』、女子ゴルフをテーマとした新規IPコンテンツ『スマスロ BIRDIE WING -Golf Girls' Story-』を販売しました。特に『スマスロ ミリオンゴッド-神々の軌跡-』は市場からの評価も高く、パチスロ市場を牽引する機種の一つとなっています。また、パチンコ機においては、ラッキートリガー(LT)搭載機の『Pえとたま2 神祭 干支甘』、LT 3.0プラスを搭載した『eラグナドール 妖しき皇帝と終焉の夜叉姫』と『e冥妃転生』の販売を行いました。
(1)調整後EBITDA = 営業損益 + 減価償却費 + その他の調整項目
②統合型リゾート(IR)事業
当中間連結会計期間における統合型リゾート(IR)事業の売上高(1) は30,126百万円(前年同期比 13.0%減)、営業損失は1,368百万円(前年同期 営業損失1,318百万円)となりました。また、調整後EBITDA(2) は2,736百万円(前年同期比 62.5%減)となりました。
フィリピン・マニラのエンターテインメントシティにおけるゲーミング市場は、依然として調整局面にあることに加え、中東情勢の影響により、市場全体として縮小傾向が続いております。また、VIP市場の構造変化を背景に、各社によるマスマーケット顧客の激しい獲得競争が継続しており、顧客獲得コストは上昇しています。当社グループが運営する統合型リゾート施設「オカダマニラ」においては、フィリピンにおけるゲーミング市場の競争環境の変化やマクロ経済の影響を受けつつも、オンラインと実店舗(ランドベース)を融合したオムニチャネル戦略を推進し、収益基盤の多様化に取り組みました。
当第1四半期は、VIP取扱高は前年同期を上回ったものの、勝率が低下したことから、VIP売上高は前年同期を下回りました。また、マステーブル及びゲーミングマシンの取扱高、売上高は共に前年同期を下回りましたが、コスト構造の見直しによる固定費の最適化に加え、前期の資産評価見直しに伴う減価償却費の減少等により販売費及び一般管理費が低減した結果、営業利益は黒字を維持することができました。しかし、当第2四半期は、マステーブル及びゲーミングマシンの取扱高、売上高は共に前年同期並みに推移したものの、VIP売上高の落ち込みが響き、営業損失を計上することなりました。
当上期の取り組みとしては、オンラインゲーミング分野において、5月にPhilWeb社と提携し、新たなオンラインプラットフォームである『OKADA PLAY』をフィリピン国内向けにサービスを開始し、来場者数の変動による影響の緩和を図るとともに、新たな顧客層の獲得を強化いたしました。また、大規模イベントの開催などを通じて非ゲーミング収益の拡充を図るなど、施設全体の収益力向上に向けた取り組みを強化いたしました。市場環境変化の影響を大きく受けたものの、コスト最適化の推進及び経営資源の重点配分を進めることで、収益構造の改善に向けた取り組みを着実に進めています。なお、当期は一部費用の増加が見られましたが、これは将来の成長及び事業基盤強化に向けた戦略的な投資を含むものです。さらに、外部評価においても、「トラベル+レジャー・ラグジュアリーアワード・アジアパシフィック 2026(Travel + Leisure Luxury Awards Asia Pacific 2026)」で2部門を受賞し、ブランド価値の向上が着実に進展しています。
(1)売上高は、総売上高からゲーミング税及びジャックポット費用を控除したもの
(2)調整後EBITDA = 営業損益 + 減価償却費 + その他の調整項目
③その他
当中間連結会計期間におけるその他の売上高は511百万円(前年同期比 37.1%増)、営業利益は279百万円(前年同期比 138.0%増)となりました。
メディアコンテンツ事業においては、App Store・Google Playにて『スマスロ ハナビ』『スマスロ マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』『スマスロ サンダーV』のシミュレーターアプリを配信しました。特に『スマスロ マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』は、App Store及びGoogle Playの有料(すべてのゲーム)ランキングで1位を獲得するなど多くのユーザーから高い評価をいただいています。また、月額制サービス「ユニバ王国」及び基本プレイ無料のソーシャルカジノゲーム「スロットストリート」では、各種ゲーム内イベントを継続的に実施し、新規ユーザーの獲得及び顧客満足度向上に努めています。楽曲配信においては、主要サイトApple Music・Spotify・YouTube Musicをはじめとする24サイトにて、『スマスロ ハナビ オリジナルサウンドトラック(表)』『スマスロ ミリオンゴッド-神々の軌跡-オリジナルサウンドトラック Ⅰ』『e冥妃転生 オリジナルサウンドトラック』等6タイトルの配信を行いました。
なお、文化事業については、当中間連結会計期間より収益の計上区分を「全社収益」から「その他」へ変更しています。これに伴い、前年同期の数値についても当該変更後の区分に組み替えて表示しています。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。
<営業活動によるキャッシュ・フロー>税金等調整前中間純利益を3,173百万円計上し、主に遊技機事業において棚卸資産が1,266百万円減少したことや、遊技機事業や統合型リゾート(IR)事業において保有する設備の減価償却費を5,067百万円計上した一方で、法人税等の支払額として2,687百万円等を計上した結果、当中間連結会計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは7,635百万円の収入(前中間連結会計期間は7,180百万円の収入)となりました。
<投資活動によるキャッシュ・フロー>遊技機事業や統合型リゾート(IR)事業において、設備投資・維持更新により、有形固定資産の取得による支出を3,064百万円計上し、短期貸付金の回収による収入550百万円、その他の支出402百万円等を計上した結果、当中間連結会計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは2,992百万円の支出(前中間連結会計期間は4,902百万円の支出)となりました。
<財務活動によるキャッシュ・フロー>統合型リゾート(IR)事業において、設備投資資金の長期借入金の返済による支出を1,106百万円計上した結果、当中間連結会計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは1,163百万円の支出(前中間連結会計期間は351百万円の支出)となりました。
以上に加え、現金及び現金同等物に係る換算差額△32百万円を加味した結果、現金及び現金同等物の増減額は3,448百万円となり、その他の現金及び現金同等物の増減額△2,478百万円を調整した結果、当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ969百万円増加し、37,248百万円となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当中間連結会計期間において、グループ全体の研究開発活動の金額は2,376百万円であります。なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因
経営成績に重要な影響を与える要因については、「1 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析
資金需要は統合型リゾート施設「オカダマニラ」の修繕費又は設備投資費、遊技機事業の材料費、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用、研究開発費等によるものであります。これらの資金需要に対する資金財源は、手持資金、私募債、金融機関からの借入により必要とする資金を調達しています。当中間連結会計期間末における社債・借入金等(リース債務除く)有利子負債の残高は135,342百万円、現金及び現金同等物の残高は37,248百万円となりました。
(8)経営戦略の現状と見通し
①遊技機事業
遊技機業界では、スマートパチスロの堅調な稼働を背景に、継続的に設置シェアを伸ばしています。さらに話題性の高い新規IPコンテンツや人気シリーズの後継機種の投入が控えており、パチスロ市場は引き続き拡大傾向にあります。一方で、パチンコ機の全体稼働は依然として低調に推移していますが、ラッキートリガー(LT)3.0プラスを搭載した多彩なゲーム性の機種が登場しています。その中から市場で評価を得る機種も登場しており、今後も各社から試行錯誤を重ねた機種がリリースされることで市場の活性化が期待されています。
第3四半期の遊技機販売は、パチスロ機においては、総販売元として株式会社コナミアミューズメント社製の『戦国コレクション6』、コミカルな演出で人気を博するやじきた道中記シリーズの最新作『スマスロ やじきた道中記参る!』、パチスロの原点に立ち返るA PROJECTから『スマスロ タコスロ』の販売及び市場投入を実施しています。また、パチンコ機においては、『PA愛の不時着 99スイート ver.』の販売を開始しています。
当社グループは引き続き、独自性のある魅力的な遊技機の創出に努め、遊技機業界全体の活性化に貢献するとともに、販売シェアの拡大に努めてまいります。
(ご参考)2026年12月期 パチスロ・パチンコ販売台数
第1四半期第2四半期第3四半期(受注済)第4四半期
販売台数(台)26,37861,53726,000未定

(注)第2四半期までの実績については、「2026年12月期 第2四半期(中間期)決算説明資料」
( https://www.universal-777.co.jp/ir/library/result/ )をご参照ください。
②統合型リゾート(IR)事業
フィリピンのゲーミング市場は、競争環境の変化やマクロ経済の影響を受けることが想定されるものの、中長期的には観光需要の回復及びオンラインゲーミング領域の成長を背景に、引き続き成長機会が存在するものと認識しています。このような環境の中、当社グループはオンラインと実店舗(ランドベース)の双方を強化する二面戦略を推進し、収益機会の最大化を図ってまいります。拡大するオンラインゲーミング市場の取り込みを進めるとともに、ランドベースにおいては、顧客体験の向上や集客施策の高度化により、事業収益の回復を目指します。また、足元の市場環境を踏まえ、コスト構造の最適化にも継続的に取り組み、効率的なオペレーション体制の構築を進めています。一方で、中長期的な成長を見据え、重点領域には選択的に投資を行い、ブランド価値及び競争力のさらなる向上を図っています。これらの取り組みにより、外部環境の変化に柔軟に対応しつつ、持続的な成長基盤の確立を目指してまいります。
③その他
メディアコンテンツ事業においては、App Store・Google Playにて、引き続き高品質なシミュレーターアプリや楽曲の配信を行ってまいります。また、月額制サービス「ユニバ王国」及び基本プレイ無料のソーシャルカジノゲーム「スロットストリート」では、各種サービスの改善やゲーム内施策を通じて、ユーザー満足度の向上及び新規ユーザーの獲得に努めてまいります。なお、楽曲配信では、8月上旬より『パチスロ やじきた道中記 オリジナルサウンドトラック インスト楽曲集』『パチスロ やじきた道中記 オリジナルサウンドトラック 歌楽曲集』を順次提供してまいります。

IRBANK 採用情報

フルスタックエンジニア

  • 10年以上蓄積したファイナンスデータとAIを掛け合わせて、投資の意思決定を加速させるポジションです。
  • UI からデータベースまで一貫して関われるポジションです。

プロダクトMLエンジニア

  • MLとLLMを掛け合わせ、分析から予測までをスピーディかつ正確な投資体験に落とし込むポジションです。

AI Agent エンジニア

  • 開示資料・決算・企業データを横断し、投資家の意思決定を支援するAI Agent機能を設計・実装するポジションです。
  • RAG・検索・ランキングを含む情報取得/推論パイプラインの設計から運用まで一気通貫で担います。

UI/UXデザイナー

  • IRBANK初の一人目デザイナーとして、複雑な金融情報を美しく直感的に届ける体験をつくるポジションです。

Webメディアディレクター

  • 月間500万PVを超える、大規模DBサイトを運営できます。
  • これから勢いよく伸びるであろうサービスの根幹部分を支えるポジションです。

クラウドインフラ & セキュリティエンジニア

  • Google Cloud 上でマイクロサービス基盤の信頼性・可用性・セキュリティを担うポジションです。
  • 大規模金融データを安全かつ高速に処理するインフラを設計・構築できます。

学生インターン

  • 月間500万PVを超える日本最大級のIRデータプラットフォームの運営に携わり、金融・データ・プロダクトの現場を学生のうちから体験できます。

マーケティングマネージャー

  • IRBANKのブランドと文化の構築。
  • 百万人の現IRBANKユーザーとまだIRBANKを知らない数千万人に対してマーケティングをしてみたい方。