有価証券報告書-第31期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/25 15:28
【資料】
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【項目】
114項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、新たな企業理念「Really! Mad+Pure」を掲げ、常識にとらわれない発想で新たなチャレンジを続けることにより、世の中に驚きと感動を与え続ける企業を目指してまいります。
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、「avex group 成長戦略2020~未来志向型エンタテインメント企業へ~」に掲げる戦略を推進し、2021年3月期の経営数値目標として、連結売上高2,500億円以上、営業利益200億円以上を掲げ、その達成に向けて努めてまいります。
(3) 中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、未来志向型エンタテインメント企業を目指し、音楽、アニメ、デジタルを中心とした各領域での事業強化を図るとともに、事業間シナジーを促進するための全社最適を徹底し、新たなヒットやビジネスの創出に積極的に取り組むことで、事業拡大と企業価値向上を実現してまいります。
(4) 会社の対処すべき課題
当社グループは、今後も更なる業績の向上と持続的な企業価値創出のために、新たなタグライン(企業理念)である「Really! Mad+Pure」のもと、以下の7項目を重点課題と位置付け、取り組んでまいります。
① ヒットコンテンツの創出
当社グループは、市場環境が変化し、消費行動の多様化が進むと予想されるなか、コンテンツホルダーとしてヒットコンテンツを創出することが、最大の命題であると認識しております。発掘、育成、マネジメントの一貫した体制を構築し、ヒット創出に向けた経営資源の集中を図るとともに、多様化したユーザーニーズに対応したヒットコンテンツ創出への新たな取り組みを推進してまいります。
② 新たな楽しみ方の提案
当社グループは、デジタル技術の進化に伴うコミュニケーション環境や消費行動の変化を機敏に捉え、新たな感動体験を創造していくことを目指しております。自社プラットフォームにおけるサービスの拡充や利便性の一層の向上を実現するとともに、外部プラットフォームとの連携や潜在的なニーズに応えるサービスの開発に取り組むことで、エンタテインメントの新たな楽しみ方を提案してまいります。
③ 新たな事業領域における可能性の追求
当社グループは、既存事業の選択と集中を行うとともに、「ENTERTAINMENT×TECH」をキーワードにデジタル技術の進化等によるビジネスの可能性を追求し、新たな事業領域へ積極的に進出していくとともに、国内外の有力企業・パートナーとのアライアンスにより、その成功確度と成長速度の向上を図ってまいります。
④ 事業間連携の徹底
当社グループは、新たな事業領域への進出を進めていく中で、事業間の連携徹底が重要な課題であると認識しております。事業間でのリソースやベストプラクティスの共有・活用のための体制・仕組みを構築することで、グループ間シナジーの最大化を図ってまいります。
⑤ 人材育成の強化
当社グループは、事業環境の変化と業容拡大に対応し更なる成長を実現するために、人材育成の強化が必要であると認識しております。研修制度や人材ローテーションの充実による体系的なキャリアづくりを行うとともに、年齢等に関係なく活力ある人材を積極登用することによる次世代の経営層の育成と、常識にとらわれない発想で事業を推進できる従業員の育成に取り組んでまいります。
⑥ 働き方改革の推進
当社グループは、「人が財産」という原点に立ち返り、従業員が活き活きと働ける環境を整備することが重要な課題であると認識しております。フリーアドレス制を採用した新オフィスや全社的なフレックスタイム制の導入をはじめ、多様な働き方を可能にする環境の整備等により生産性向上に取り組むことで、従業員一人ひとりがスマートに働く企業を目指してまいります。
⑦ 企業風土の醸成
当社グループは、エンタテインメントを通じて世の中に驚きと感動を届けるという創業精神を無限に追求する企業風土の醸成が必要であると考えております。新たに策定したタグライン「Really! Mad+Pure」及びマニフェストのもと、経営陣と従業員が同じ価値観を共有すべく、社内コミュニケーションを強化し、浸透を図ることで、お客様への提供価値の向上に努めてまいります。