四半期報告書-第37期第3四半期(平成26年8月1日-平成26年10月31日)

【提出】
2014/12/15 9:03
【資料】
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【項目】
22項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)経営成績の分析
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、消費税増税により個人消費が伸び悩んだ一方で、緩やかではあったものの、企業収益の回復や雇用環境の改善が見られる等、全体的にはやや足踏みを感じさせる不透明な状況で推移してまいりました。
当社の主要な販売先であります半導体業界におきましては、一部には調整の入る局面もあったものの、スマートフォン等に向けた需要は依然好調を維持しており、全般的に市場は拡大傾向で推移いたしました。また、太陽電池業界におきましては、業界の再編が続いており、新規設備投資に対して慎重な傾向も見られました。
このような状況下、当社といたしましては製造・販売・開発を中心に一丸となって企業としての体質強化に取り組むとともに、既存顧客に加え海外を中心とした新規顧客や、新規製品に向けた取り組みの強化等を図ってまいりました。
一方、利益面に関しましても、全社を挙げて経費削減に取り組むとともに、製造工程の見直し等を中心に、生産の効率化や全社的な合理化施策等により収益の向上を図ってまいりました。
その結果、売上高は2,906,997千円(前年同期比18.0%増)、営業利益は243,008千円(前年同期は16,505千円の損失)、経常利益は247,488千円(同12,457千円の損失)、四半期純利益は148,088千円(前年同期比399.3%増)となりました。
なお、当社の事業は、半導体等製造用高純度化学化合物事業並びにこれらの付帯業務の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2) 財政状態の分析
(流動資産)
当第3四半期会計期間末における流動資産の残高は、前事業年度末比608,089千円増加し、3,013,213千円となりました。その主な要因は、現金及び預金、電子記録債権、仕掛品等の増加によるものであります。
(固定資産)
当第3四半期会計期間末における固定資産の残高は、同95,008千円増加し、1,882,927千円となりました。その主な要因は、設備投資により有形固定資産の残高が増加したことによるものであります。
(流動負債)
当第3四半期会計期間末における流動負債の残高は、同360,960千円増加し、1,686,741千円となりました。その主な要因は、原材料等の仕入の増加に伴い買掛金が増加したこと、1年内返済予定の長期借入金、未払法人税等が増加したことによるものであります。
(固定負債)
当第3四半期会計期間末における固定負債の残高は、同197,771千円増加し、568,072千円となりました。その主な要因は、長期借入金が増加したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産の残高は、同144,365千円増加し、2,641,326千円となりました。その主な要因は、四半期純利益の計上により利益剰余金が増加したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
当第3四半期累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ235,495千円増加し、636,612千円となりました。
当第3四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は196,882千円(前年同期は69,140千円の支出)となりました。これは主に、税引前四半期純利益の計上247,488千円、減価償却費172,724千円、仕入債務の増加額53,585千円等のプラス要因が、売上債権の増加額200,713千円、たな卸資産の増加額76,318千円等のマイナス要因を上回ったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は211,734千円(同7,423千円の収入)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出209,548千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は248,654千円(同86,207千円の支出)となりました。これは主に、長期借入れによる収入400,000千円が、長期借入金の返済による支出143,157千円等を上回ったことによるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は165,577千円であります。