四半期報告書-第96期第2四半期(平成27年7月1日-平成27年9月30日)

【提出】
2015/11/12 11:53
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32項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
なお、第1四半期連結累計期間より、「企業連結に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「四半期純利益」を「親会社株主に帰属する四半期純利益」としております。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間のわが国経済は、政府の経済再生に向けた各種政策により、雇用環境の改善の動きや企業業績に回復が見られるなど、景気は緩やかな回復基調にあるものの、個人消費は低迷が続き、民間設備投資にも伸び悩みが見られるなど不透明な状況が続いております。
世界経済においても、米国の金融政策正常化の動きや個人消費や住宅投資の加速の動きが見られるなど、全体的には緩やかな回復基調にありましたが、中国経済の成長鈍化に伴う世界経済の先行き不安などから株価の下落が見られるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような環境の下、当グループの当第2四半期連結累計期間の売上高は、新たに当グループの一員となったヱトー株式会社が業容拡大に寄与したほか、資源開発機器関連事業において探査船向け装置の納入が早まったことに加え、火力発電所向け計装システム事業が高水準に推移したことなどから前年同期に比べ86億37百万円増加し、305億36百万円となり、売上総利益につきましても前年同期に比べ15億95百万円増加し39億91百万円となりました。営業利益につきましても、販売費及び一般管理費が増加しましたものの、売上総利益の増加に伴い前年同期に比べ4億1百万円増加し、3億22百万円となりました。経常利益につきましても、持分法による投資利益の増加等により前年同期に比べ4億32百万円増加し、4億56百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益につきましても、今年度より当グループ連結子会社となったヱトー株式会社株式取得に係る負ののれん発生益などにより、前年同期に比べ15億62百万円増加し、16億43百万円となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
基幹産業関連部門
資源開発機器関連事業において、探査船向け装置の納入が早まったことなどにより、売上高は前年同期と比べ6億51百万円増加の91億38百万円となりました。この結果、セグメント利益は前年同期と比べ1億38百万円増加したものの57百万円の損失となりました。
電子・制御システム関連部門
計装システム事業において、火力発電所向け制御装置の更新需要に恵まれたことなどにより、売上高は前年同期と比べ19億86百万円増加の65億94百万円となりました。この結果、セグメント利益も前年同期と比べ1億91百万円増加の85百万円の利益となりました。
産業素材関連部門
中国の経済減速の影響などにより樹脂・塗料事業が伸び悩んだほか、食品関連事業では円安による収益悪化が重なる一方で、北米自動車業界向け樹脂・塗料事業は引き続き堅調に推移いたしました。この結果、売上高は前年同期に比べ3億52百万円増加し86億63百万円となりましたものの、セグメント利益は前年同期に比べ1億8百万円減少の1億58百万円の利益となりました。
機械部品関連部門
本部門は、ヱトー株式会社を連結子会社化したことをうけ、今年度より新設したセグメントであります。当該セグメントは、ヱトー株式会社のねじ関連事業と産業素材関連部門から移行したばね関連事業からなり、売上高は前年同期と比べ56億46百万円増加の61億40百万円となりました。セグメント利益も、前年同期に比べ1億43百万円増加の1億32百万円の利益となりました。
(2) 財政状態の分析
当グループの当第2四半期連結会計期間末における総資産につきましては、現金及び預金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ117億91百万円増加し、493億51百万円となりました。
負債につきましては、短期借入金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ65億87百万円増加し、286億34百万円となりました。
純資産につきましては、資本剰余金の増加などにより、前連結会計年度末に比べ52億3百万円増加し、207億16百万円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前年同四半期連結累計期間に比べ19億22百万円増加し、68億61百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べ25億66百万円減少し、12億73百万円の収入となりました。これは、負ののれん発生益などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べ11億53百万円増加し、8億22百万円の収入となりました。これは、定期預金の払戻しによる収入などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期に比べ22億62百万円増加し、7億45百万円の収入となりました。これは、短期借入れによる収入などによるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 従業員数
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの従業員数は前連結会計年度末より260名増加しております。
これは主に、機械部品関連部門において、新たにヱトー株式会社及び同連結子会社の株式を取得し、連結の範囲に含めたことによります。
(7) 主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、ヱトー株式会社を連結子会社としたことにより、同社が所有する設備を当社の国内子会社の主要な設備に範囲に含めております。
(平成27年9月30日現在)
会社名名称
(所在地)
セグメントの名称設備の内容帳簿価額(百万円)
建物及び
構築物
機械装置
及び運搬具
備品土地
(面積㎡)
合計
ヱトー
株式会社
鹿児島工場
(鹿児島県
薩摩川内市)
機械部品
関連部門
生産設備75446225
(21,847.04)
351

(注)1.上記金額は帳簿価額によっております。
2.上記金額には消費税等は含まれておりません。