有価証券報告書-第67期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 16:29
【資料】
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【項目】
122項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態の分析
① 資産
流動資産は、前連結会計年度末に比べて3.5%増加し、430,034百万円となりました。これは、現金及び預金が26,147百万円増加し、受取手形及び売掛金が2,623百万円、商品及び製品が8,195百万円それぞれ減少したこと等によります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて3.2%増加し、169,915百万円となりました。これは、投資有価証券が7,283百万円増加し、建物及び構築物が1,061百万円、リース資産が1,004百万円、のれんが1,481百万円それぞれ減少したこと等によります。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて3.4%増加し、599,950百万円となりました。
② 負債
流動負債は、前連結会計年度末に比べて同水準である390,179百万円(0.0%減少)となりました。これは、未払法人税等が3,168百万円、未払消費税等が3,456百万円それぞれ増加し、支払手形及び買掛金が1,287百万円、短期借入金が3,037百万円、1年内返済予定の長期借入金が2,295百万円それぞれ減少したこと等によります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて22.9%増加し、52,398百万円となりました。これは、社債が15,071百万円増加し、長期借入金が3,539百万円、リース債務が1,243百万円それぞれ減少したこと等によります。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて2.2%増加し、442,578百万円となりました。
③ 純資産
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて6.9%増加し、157,371百万円となりました。これは、利益剰余金が11,963百万円、自己株式が9,586百万円、その他有価証券評価差額金が7,759百万円それぞれ増加したこと等によります。
(2)経営成績の分析
① 売上高
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度比27,478百万円減少(前期比2.3%減少)の1,162,148百万円となりました。医薬品卸売事業では、付加価値サービス提供型モデルへの変革を推進し、独創的な顧客支援システムの提案による医療機関との関係強化を図りました。また、調剤薬局事業では、地域医療に密着した高付加価値の店舗運営において、調剤報酬の改定に対応した収益性改善策を図りました。
② 営業利益
当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度比2,311百万円減少(前期比18.7%減少)の10,017百万円となりました。医薬品卸売事業では、適正利益の管理を徹底するとともに、フィービジネスによる利益確保に注力いたしました。また、物流センターとコールセンターの機能を強化し、受注から配送に亘る全てのオペレーションコストの低減と業務効率を図る「営業と物流の一体改革」を推進し経費節減を図りました。また、調剤薬局事業では、店舗業務の標準化や本部への業務集約化等による経費削減策に取り組みました。
③ 経常利益
当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度比2,401百万円減少(前期比13.1%減少)の15,902百万円となりました。
④ 当期純利益
税金等調整前当期純利益は21,490百万円となり、法人税等合計は7,954百万円となりました。その結果、当連結会計年度の当期純利益は、前連結会計年度比3,128百万円増加(前期比30.1%増加)の13,535百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの分析
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動による現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の増加は29,347百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上、たな卸資産の減少により資金が増加し、法人税等の支払により資金が減少したこと等によるものであります。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動による資金の増加は3,457百万円となりました。これは主に、投資有価証券の売却により資金が増加したこと等によるものであります。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動による資金の減少は7,258百万円となりました。これは主に、借入金の純減少、自己株式の取得により資金が減少したこと等によるものであります。
この結果、当連結会計年度末における資金残高は、前連結会計年度末比26,293百万円増加の40,550百万円となりました。