8136 サンリオ

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四半期報告書-第57期第3四半期(平成28年10月1日-平成28年12月31日)

【提出】
2017/02/14 16:14
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31項目

有報資料

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間(海外:2016年1月1日~2016年9月30日、国内:2016年4月1日~2016年12月31日)の海外事業は、引き続き欧米両地域での商品ライセンス収入の低迷を東南アジアや中国市場の増収ではカバーしきれず、前年を下回りました。また、国内事業も天候不順に加え4月の中国政府による関税引き上げの影響を受け、インバウンドによる小売市場での活況が沈静化しました。加えて、『モノ』から『コト』への消費動向が一層消費の先行き不透明感を与えています。
このような状況において、国内は好調な『コト』事業である多摩市のテーマパークに加え『サンリオ男子』『アグレッシブ烈子』を始めとした新市場開拓の試みや『SHOW BY ROCK!!』『ぐでたま』やサンリオキャラクターの人気投票で2年連続1位の『ポムポムプリン』が人気を博しました。売上高は471億円(前年同期比14.4%減)、営業利益は60億円(同42.3%減)、経常利益は63億円(同40.6%減)と減収減益となりました。税金等調整前四半期純利益は、前期は株式市場の活況により投資有価証券売却益8億円を計上しましたが、今期は4億円にとどまり68億円(同40.2%減)となりました。過年度所得に対する更正の決定により法人税等還付税額11億円を計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は57億円(同26.9%減)となりました。
報告セグメントの業績は次のとおりであります。
① 日本:売上高348億円(前年同期比9.0%減)、営業利益46億円(同34.7%減)
昨年の物販事業は、都心・首都圏における海外観光客の「爆買い」により好調でしたが、昨年4月8日の中国政府による海外で購入した商品に課す関税の引き上げ以降は、海外観光客数は増加しているにもかかわらず、客単価が低下し百貨店を始めとする小売業界の低迷を招いております。加えて日本国内は長引く不景気感からの節約志向により『モノ』から『コト』への消費動向の変動が顕著に表れてきました。このような状況下、国内全体ではテーマパークは活況でしたが、引き続き海外子会社からのマスターライセンス料の減少もあり、減収減益となりました。
国内物販事業は、慢性的な節約志向による消費マインド低下の中、購買客数、購買額の減少が継続し、店頭販売は苦戦しました。本年15周年を迎えた『シナモロール』が若年層に好評に受け入れられヒット商品はありましたが、既存店店頭売上(直営店及び百貨店の当社直営ショップベース)は、前年同期比93.4%でした。今後は、店頭販売でのお客さまへ商品特性の説明など丁寧な接客の促進や、10月に増床オープンしましたHello Kitty Japan ダイバーシティ東京店タイプの飲食とギフトショップの複合型店舗の出店・改装の推進や、シルバー層に向けた店舗等、消費動向を注視し多様な消費者の要望に沿った出店施策に加え革新的な商品開発に取り組みます。
国内ライセンス事業も、天候不順による衣料関係の低迷や、量販店の販売不調によるライセンシーの出荷の減速に加え、デジタルコンテンツの一服感により減収減益となりました。キャラクターでは『I'm Doraemon』『リトルフォレストフェロォ(愛称めろぉ)』『リルリルフェアリル』等の、新キャラクターや、『ポチャッコ』『タキシードサム』等の復刻キャラクター、『シナモロール』の15周年デザインを提案しています。ライセンス商品では、ジョンソン&ジョンソンのベビーオイル、DHCのサプリメント、エテュセの洗顔商品、スキンケア等化粧品・医療品の好調に加え、新しい分野でのキャラクターライセンスとして、川崎市バスや、はとバス、京阪電車、新千歳空港等の交通関係、施設の空間装飾や中央競馬PRCのノベルティ、前畑コマースのセルフリキデーション等、新しい分野でのキャラクター利用の実績を重ねており、今後有望な市場として積極的に拡大していきます。
テーマパーク事業は、大分県のハーモニーランドでは、昨年4月14日に発生した熊本地震の影響が残り、上半期は前年を51千人(前年同期比19.7%減)下回る状況で推移しましたが、第3四半期ではハロウィンイベント、サンリオサンクスパーティ等のイベントや、福利厚生企画商品等が奏功し、前年の集客を上回ることができ、堅調に回復の傾向にあります。その結果、第3四半期累計の入園者数は329千人と前年同期比で43千人減少(同11.7%減)となりました。営業損益は販売促進費、宣伝費等の減少はあったものの、入場者の減少に伴う売上高の減少により減益でした。通期に向けては、2月のキャラクター祭り、3月にはショ―の一部リニューアルやイースターイベントなどの企画で一層の入園者の回復をめざします。
東京都多摩市のサンリオピューロランドは、前期スタートした男性出演者によるミュージカル「ちっちゃな英雄」やパレード「ミラクルギフトパレード」が好評を継続し、リピーターが増加しております。この効果により年間パスポート売上が前期比32%増加しております。また、学生のネット割引を利用した入場者が増加(ネット割引前期比29.2%増)しました。その結果、入場者数は前年同期比105千人増加の912千人(前年同期比13.1%増)でした。営業損益は、開園時間の延長による経費増に加え、前期のパレード新作等の減価償却費、屋根の補修等の修繕関係費用の発生はありましたが、大幅増益となりました。
その結果、国内テーマパーク事業全体では、売上高は57億円(前年同期比3.9%増)、営業損失は65百万円(同53百万円改善)でした。
② 欧州:売上高22億円(前年同期比49.1%減)、営業損失3億円(前年同期は営業利益9億円)
欧州は、引き続き消費環境が厳しく減収減益となりました。主力のアパレル、玩具のカテゴリーが苦戦しましたが企業プロモーションは伸長いたしました。ロシア、バルト3国等一部の地域では増収となりましたが、欧州地域で主力の英国、フランス、ベネルクス3国、スペインで減収となりました。欧州市場は、依然としてテロの脅威や政治的な混乱による消費の低迷が続いておりますが、当社のアジア地域においての成功モデルであるキャラクターカフェや、企業販促にキャラクターをライセンスする広告化権ライセンス(企業プロモーションライセンス)によるキャラクター露出の促進を進める一方、当社の代理でライセンシーと交渉するエージェントと戦略会議を欧州拠点で開催し、『ぐでたま』『ミスターメン リトルミス』を含めたキャラクターの多様化やブランド強化の戦略を共有しております。加えて欧州各地で開催されたコミックコンベンションに参加しキャラクターの認知を図りました。また、現地でのライセンス事業の営業体制の整備、強化を進め、早期の業績回復を目指します。
③ 北米:売上高30億円(前年同期比31.7%減)、営業損失3億円(前年同期は営業利益89百万円)
米国では、Eコマース拡大の一方でリアル店舗が苦戦する構図の中、大手小売量販店における『ハローキティ』ライセンス商品の陳列スペースの減少が続き減収減益となりました。ヤングアダルトをターゲットとしたブランド化粧品は好調でしたが、売上金額の大きい大手量販店のキッズ向けアパレル、玩具が低迷しました。『ハローキティ』に続くキャラクターとして『ぐでたま』が専門店で好評を得て、新たに専門店数社が商品の取り扱いを開始しましたが、本格的な商品の投入は2017年以降ということもあり『ハローキティ』の売上減少をカバーするまでには至りませんでした。P&GやOPI等のライセンス商品やハローキティ・カフェトラック、寿司チェーン等広告化権ライセンスが好評を得ております。また、今後、ミックスキャラクターブランド『hello sanrio』の推進により『ハローキティ』を含む『チョコキャット』『ぐでたま』等のキャラクターの露出を増やし、収益の改善を図ります。
④ 南米:売上高7億円(前年同期比27.6%減)、営業利益1億円(同34.2%減)
南米地域は、主力地域であるメキシコ、ブラジルのアパレル、アクセサリー、バッグのカテゴリーが低調に推移し、減収減益となりました。地域では、アルゼンチンは2014年7月の国債デフォルト(債務不履行)による海外送金停止処置に伴い、現地代理店との取引を停止しておりましたが、一部代理店との取引再開により伸長いたしました。一方、ベネズエラでは経済・政治環境の悪化に伴い現地ビジネスを停止しました。カテゴリーでは、コスメ・化粧品、家庭用品、家電が伸長いたしました。6月から南米15か国でのマクドナルド社ハッピーミールの展開が始まり前年比295%と好評でした。ブラジルでは大手通信教育業者の販促キャンペーンに4キャラクター『ハローキティ』『けろけろけろっぴ』『チョコキャット』『バッドばつ丸』が採用され認知度アップに貢献しました。コミックコンベンション等イベントへの出店やYouTube、Instagram等のSNS活用によるキャラクター認知の拡大により有力ライセンシーを獲得し収益の改善を図ります。
⑤ アジア:売上高62億円(前年同期比8.6%減)、営業利益22億円(同7.1%減)
香港・東南アジアでは、前年第2四半期より日本企画商品の売上が本社扱いへ移管されたことに加え、大陸からの観光客のビサ発給制限により香港経済が低迷し物販売上は減収となりました。一方、ライセンス売上は企業向け広告化権ライセンスが香港で伸長したことに加え、家庭用品、アパレル、食品のカテゴリーがタイ、シンガポール、マレーシアで伸長した結果、地域全体では減収増益となりました。特に香港、タイで大手コンビニエンスストアでの『ぐでたま』の広告化権ライセンスが貢献いたしました。11月にはシンガポールで、ぐでたまカフェのオープンに始まり、冠キャラクターのマラソン大会をシンガポール、香港、インドネシアで開催し認知度の向上によるライセンシー獲得を目指します。
韓国では、経済不況による消費環境の悪化に加え、物販販売代理店との年内契約終了が売上の減少を招き減収となりました。カテゴリーでは、大手化粧品会社との『ぐでたま』のライセンス契約が貢献しコスメ・化粧品が4倍強の増加と好調でした。加えてゲーム・ソフトウェアが好調な一方で、家庭用品、文具、アパレルが不調となりました。営業利益では、ライセンス営業体制の増員・事務所面積の増床やライセンスカンファレンス費用により販管費(人件費、使用資産費)が増加し減益となりました。『ぐでたま』の認知強化策として広告化権ライセンスの大手外食産業でのハッピーミールプロモーションが貢献しました。済州島のテーマパーク「Hello Kitty Island」がオープン以来最高の入場者数を記録した背景により、2号店のN Seoul towerをソウル市にオープンし好評を博しています。
台湾では、『ぐでたま』のライセンス収入が前年同期比倍増し収益に貢献しました。商品ライセンスに加え、台湾鉄道の車内広告や高雄での展示会等広告化権ライセンスも好調でした。カテゴリーでは文具、アクセサリーが低迷しましたが、アパレル、企業プロモーション、コスメ・化粧品が好調に推移しました。8年ぶりの政権交代により中国本土からの観光客の減少で景気に減速感もありますが、『ぐでたま』を中心に、コンビニエンスストア等流通系でのキャンペーン、前期の「ぐでたま展」に続く「ポムポムプリン展」、台南市の「ぐでたま田んぼアート」等のイベントや他社キャラクターとのコラボレーション、個性的な新キャラクター『アグレッシブ烈子』を発信し、常に話題を提供し飽きさせないことで収益の拡大を目指します。
中国では、政府の政策と金価格の上昇による宝石・金業界の低迷により、KTL社からのアクセサリーカテゴリーやアパレル、食品の商品ライセンスが減少しましたが、家庭用品、靴、コスメ・化粧品、文具は2桁の増収となりました。3月から世界最大の白物家電メーカーのライセンス商品が発売開始され、家電カテゴリーのライセンス収入が倍増する等、カテゴリーの拡大に努めています。収益としては、KTL社との契約更新に向けた経費等の増加もありましたが、現地通貨ベースで増収増益を確保しました。また、台湾、香港で人気の『ぐでたま』の中国本土での商標登録証を順調に獲得しておりますので、来期の実績になりますが、商品ライセンスを今春より開始いたします。KTL社との契約更新を含め、現地子会社、代理店直営店それぞれが中国本土での安定的な市場拡大を進めてまいります。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は993億円で前連結会計年度末比65億円減少しました。資産の部の主な減少項目は現金及び預金13億円、受取手形及び売掛金12億円、投資その他の資産のその他21億円、無形固定資産9億円です。
負債の部は516億円で5億円増加しました。主な増加項目は長短借入金25億円です。主な減少項目は流動負債のその他9億円、退職給付に係る負債11億円です。純資産の部は、主に親会社株主に帰属する四半期純利益による利益剰余金の57億円の増加に対し、配当金の支払による利益剰余金67億円の減少、為替換算調整勘定72億円の減少等により477億円と70億円減少しました。自己資本比率は47.9%と前連結会計年度末比3.5ポイント減少しました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた事項はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。

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