有価証券報告書-第52期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)

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2021/03/31 9:46
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【項目】
118項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財務状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当期における日本経済は、新型コロナウイルス感染症拡大防止による各種イベントの縮小、中止や外出自粛の要請などにより、経済活動が制限され景気が急激に後退したことで、先行き不透明な状況が続いております。
当アパレル業界におきましては、消費税増税後の消費マインドの落ち込みに加え、緊急事態宣言による商業施設等の臨時休館や営業時間短縮が行われ、緊急事態宣言解除後は経済活動が緩やかに再開されたものの、更なる感染拡大や天候不順の影響もあり、消費需要は低迷したまま依然として厳しい状況が続いております。
このような経営環境の中、当社は継続して「卸売事業の収益改善」、「小売事業の収益拡大」、「新規事業の開発」、「事業基盤の強化」に取り組んでおりますが、店頭販売員の雇用確保措置に努める一方で、直営店出店など投資案件の自粛や生産仕入の抑制に加え、あらゆる経費の削減に努めてまいりました。
卸売事業におきましては、継続して取引条件の改善や不採算店舗からの撤退交渉を行いました。小売事業におきましては、直営店「フォルムフォルマ」3店舗の出店に止め、Eコマース販売は、集客プロモーションの強化を行うとともに、展開商品の拡大や在庫の集約を行ったことにより堅調に推移いたしました。また、自社Eコマースとリアル店舗との連携による「ネットで店舗へ取寄せ・取置きサービス」の展開にも取り組んでまいりました。しかしながら、コロナ禍において各種イベントの中止や縮小が継続し商業施設の集客も回復には至らず、店頭販売は大幅に落ち込む結果となりました。
この結果、当事業年度末の財政状態及び経営成績は次のとおりとなりました。
イ. 財政状態
当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べ3億92百万円減少し、158億13百万円となりました。
当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べ20億19百万円増加し、83億34百万円となりました。
当事業年度末の純資産合計は、前事業年度末に比べ24億12百万円減少し、74億79百万円となりました。
ロ. 経営成績
当事業年度の経営成績は、売上高は102億42百万円(前年同期比31.6%減)、売上総利益は47億95百万円(同34.4%減)、営業損失は22億50百万円(前事業年度の営業損失は3億77百万円)、経常損失は19億62百万円(前事業年度の経常損失は2億95百万円)、当期純損失は19億84百万円(前事業年度の当期純損失は1億93百万円)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動による資金減28億36百万円、投資活動による資金減9百万円、財務活動による資金増27億84百万円により、前事業年度末に比べ61百万円減少し、7億87百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、28億36百万円となりました。これは主に売上債権の減少5億95百万円や、減価償却費1億96百万円がありましたが、税引前当期純損失18億7百万円や、仕入債務の減少8億54百万円、たな卸資産の増加2億92百万円、によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、9百万円となりました。これは主に投資有価証券の売却による収入3億20百万円がありましたが、賃貸不動産の取得による支出2億45百万円や、有形固定資産の取得による支出65百万円、敷金及び保証金の差入による支出32百万円、によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は、27億84百万円となりました。これは主に配当金の支払50百万円がありましたが、短期借入金の純増減額の増加26億円や長期借入による収入3億82百万円によるものであります。
③ 生産、受注及び販売の実績
当事業年度において、生産及び販売の実績に著しい変動がありました。これは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によるものであります。販売の実績の著しい減少は、卒入学式等の各種イベントの縮小や中止、商業施設の臨時休館等による販売機会の減少が大きく影響しております。生産、外注、商品仕入及び製品仕入の実績の著しい減少は、販売の実績の著しい減少に合わせて、生産仕入の抑制を行ったことが大きく影響しております。
イ. 生産実績
当事業年度における生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
品目生産高(千円)前年同期比(%)
ブラックフォーマル1,715,603△23.6
カラーフォーマル435,549△32.8
合計2,151,153△25.6

(注) 1.金額は製造原価であります。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
ロ. 外注実績
当社の製品生産にあたっての縫製加工は外注に依存しております。外注加工費は次のとおりであります。主な外注先は㈱四ッ葉ドレス、㈱トップレディ、㈱三和ドレスであります。
品目外注高(千円)前年同期比(%)
ブラックフォーマル641,278△27.9
カラーフォーマル131,369△48.7
合計772,647△32.6

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
ハ. 商品仕入実績
当事業年度における商品仕入実績は、次のとおりであります。
品目仕入高(千円)前年同期比(%)
アクセサリー類784,398△38.5
合計784,398△38.5

(注) 1.金額は仕入価額であります。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
ニ. 製品仕入実績
当事業年度における製品仕入実績は、次のとおりであります。
品目仕入高(千円)前年同期比(%)
製品3,067,379△26.7
合計3,067,379△26.7

(注) 1.金額は仕入価額であります。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
ホ. 受注実績
当社は原則として受注生産ではなく見込み生産を行っております。
ヘ. 販売実績
当事業年度における販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
品目販売高(千円)前年同期比(%)
ブラックフォーマル7,220,021△21.8
カラーフォーマル1,439,145△53.5
アクセサリー類1,583,145△40.1
合計10,242,311△31.6

(注) 1.輸出については、該当事項はありません。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
相手先前事業年度当事業年度
販売高(千円)割合(%)販売高(千円)割合(%)
イオンリテール㈱1,383,2449.21,572,43615.4

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
イ. 財政状態
(資産の部)
流動資産は、棚卸資産の増加2億92百万円がありましたが、売上債権の減少5億95百万円により、前事業年度末に比べ1億91百万円減少しました。
固定資産は、ソフトウェア仮勘定の増加2億78百万円や、賃貸不動産の増加2億5百万円がありましたが、投資有価証券の減少7億2百万円により、前事業年度末に比べ2億1百万円減少しました。
(負債の部)
流動負債は、仕入債務の減少8億54百万円がありましたが、短期借入金の増加26億円により、前事業年度末に比べ15億16百万円増加しました。
固定負債は、繰延税金負債の減少28百万円がありましたが、長期借入金の増加3億27百万円や、リース債務の増加2億1百万円により、前事業年度に比べ5億3百万円増加しました。
(純資産の部)
純資産は、繰越利益剰余金の減少20億51百万円や、その他有価証券評価差額金の減少3億92百万円により、前事業年度末に比べ24億12百万円減少しました。
ロ. 経営成績
(売上高)
売上高は、新型コロナウィルス感染症拡大防止による各種イベントの中止や縮小が継続し、商業施設の集客も回復には至らず、店頭販売は大幅に落ち込んだ結果、前期比47億29百万円減の102億42百万円(同31.6%減)となりました。
商品別では、ブラックフォーマルが72億20百万円で20億13百万円の減収、カラーフォーマルが14億39百万円で16億57百万円の減収、アクセサリー類が15億83百万円で10億58百万円の減収となりました。
(売上原価、販売費及び一般管理費)
売上原価は、前事業年度に比べ20億83百万円減少し、56億55百万円(前年同期比26.9%減)となりました。売上原価率は、バーゲンセールの開催自粛による棚卸資産の評価替え等の増加もあり、前事業年度に比べ3.5ポイント悪化し、55.2%となりました。
販売費及び一般管理費は、人件費や賃借料及び荷造運賃の減少に加え、販売促進費、旅費交通費などの削減を行い、前事業年度に比べ6億41百万円減少し、70億45百万円(同8.4%減)となりました。
(営業外損益、特別損益)
営業外収益は、助成金収入の増加や、不動産賃貸料の増加により、前事業年度に比べ2億52百万円増加し、4億6百万円となりました。営業外費用は、賃貸費用の増加により、前事業年度に比べ47百万円増加し、1億19百万円となりました。
特別利益は、投資有価証券売却益の増加により、前事業年度に比べ1億76百万円増加し、1億76百万円となりました。特別損失は、減損損失の増加により、前事業年度に比べ15百万円増加し、21百万円となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検証内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
キャッシュ・フローの状況に関する認識及び分析・検討内容については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
資本の財源及び資金の流動性については、主として営業活動によるキャッシュ・フローである自己資金より充当し、必要に応じて金融機関から借入れを実施することにより、必要な資金を調達しております。なお、当事業年度末における有利子負債の残高は48億98百万円となり、現金及び現金同等物の残高は7億87百万円となっております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 (重要な会計方針)」に記載しております。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響に関する会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 (追加情報)」に記載しております。
④ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は、2021年度12月期を最終年度とする中期経営計画において、売上高175億円、売上高営業利益率3%以上の達成を数値目標として掲げておりましたが、新型コロナウイルス感染症拡大により、最終年度の計画達成が困難となったことから、この中期経営計画を取り下げております。
当事業年度は、売上高102億42百万円、営業損失22億50百万円となりました。卒入学式等の各種イベントの縮小や中止、商業施設の臨時休館等による販売機会の減少が、売上高と営業利益の著しい減少に大きく影響しております。
今後につきましては、新型コロナウイルス感染症に伴う環境変化に、適切に対応することを最優先課題としてとらえ、「競争力の強化」と「効率の向上」を重点施策として取り組んでまいります。

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