訂正四半期報告書-第86期第3四半期(平成29年9月1日-平成29年11月30日)

【提出】
2020/07/13 16:10
【資料】
PDFをみる
【項目】
20項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間(平成29年3月1日~平成29年11月30日)におけるわが国経済は、企業収益や雇用情勢が改善しており、景気は緩やかな回復基調が続いております。ただし、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響に留意する必要があります 。
百貨店業界におきましては、冷え込みによる防寒需要の高まりなどにより、秋冬物の衣料品に持ち直しの動きが見られたほか、富裕層の需要の強さから、美術・宝飾・貴金属などの高額商材が引き続き活況となりました。また、都市部を中心としたインバウンド需要も化粧品をはじめ好調が継続しております。
このような状況の下、当社におきましては、今年度から3年間の新中期経営計画に基づき、「営業力の強化」、 「CS徹底の推進」、「財務基盤の強化」の3つの基本戦略に対応するための施策実行に全社を挙げて取り組んでおります。
当第3四半期連結累計期間における営業の状況につきましては、販売競争の激化による厳しい環境のなかではありますが、一部に今期行なったリモデル効果が見られたほか、11月においては、おせち料理、クリスマスケーキなどの受注が堅調に推移いたしました。一方、11月のお歳暮ギフトについては、WEBによる受注は伸張したものの、贈答需要の減退から受注全体では前年を下回りました。
当第3四半期連結累計期間においては、以下のとおり営業力の強化策を実施いたしました。藤沢店では、4月にニトリオープンをはじめとする全館リモデルを行ない、入店客数が毎月前年実績を上回っております。また、同店ではリモデルに伴う一部テナント化により百貨店面積が減少し、売上高の総額は減少しておりますが、前年実績を上回る売場も数多く出てきているほか、賃料収入が収益の下支えとなっており、リモデルの効果が表れつつあります。また、10月に小田急百貨店藤沢店様との初の協業である「藤沢駅南北デパートウイークス」を開催し、各種イベントや共同販促等を実施することにより、藤沢駅前の活性化にも取り組みました。横須賀店では、3月に青果売場のリモデルを行ない、青果ショップの売上高が順調に推移しております。川崎店では、今期から外商担当者を増員し、外商営業力を強化することにより、着実に顧客売上高が増加しています。
CS徹底の推進策におきましては、4月に専門部署となるCS企画推進部を新設し、組織整備を行なったほか、7月には全社的なCSプロジェクトをスタートさせました。創意工夫を凝らした様々な取組を行なうことにより、お客様からのお褒めの言葉が増えるなど成果が出始めています。
財務基盤の強化策におきましては、ローコストオペレーションを更に推進し、各種経費の削減に努めた結果、販売費および一般管理費は計画値を下回りました。
以上のような施策を積極的に展開し、一部にその効果が出てきておりますが、当第3四半期連結累計期間の連結業績は、売上高14,662百万円(前年同期比93.9%)、営業損失5百万円(前年同期は営業損失2百万円)、経常損失86百万円(前年同期は経常損失62百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失88百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失29百万円)となりました。
セグメントの業績については、当社グループは百貨店業の単一セグメントのため、記載しておりません。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
該当事項はありません。