四半期報告書-第77期第3四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)

【提出】
2021/11/12 11:31
【資料】
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【項目】
43項目
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の再拡大に伴う度重なる緊急事態宣言等の発出により、経済活動は制限され厳しい状況が続いております。ワクチン接種は進んでいるものの、依然として先行きは不透明な状況であります。
小売業界では、店舗販売は外出制限や営業時間の短縮等の影響を受け厳しい状況が続いている一方で、通信販売はコロナ禍以前よりも生活者の購買行動として定着してきました。
このような経営環境のもと、通信販売事業はコロナ禍以前の2019年度と比較すると堅調に推移しているものの、前年同四半期と比べてコロナ禍による巣ごもりの特需が落ち着いたこと、第1四半期連結会計期間末の株式売却に伴い、ブライダル事業の子会社を当社グループの連結対象から除外したことで、当第3四半期連結累計期間の当社グループの売上高は535億40百万円(前年同期比10.0%減)となりました。同様の理由で通信販売事業は減益となりましたが、ブライダル事業の損失計上がなくなったことにより、営業利益は4億62百万円(前年同期は10億75百万円の営業損失)、経常利益は5億3百万円(前年同期は45億77百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億79百万円(前年同期は50億70百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間から、保険・クレジット事業に含まれておりました「クレジット事業」につきまして、今後は通信販売事業における会員施策との連動性を高めていく方針から事業管理区分を見直し、報告セグメントを「通信販売事業」に含める変更をしております。この変更に伴い、「保険・クレジット事業」は「保険事業」に名称変更しております。以下の前年同期比較については、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較しております。
(通信販売事業)
カタログ及びインターネットを中心とする通信販売事業の当第3四半期連結累計期間の売上高は465億21百万円(前年同期比4.9%減)、営業利益は11億53百万円(前年同期比34.9%減)となりました。
コロナ禍以前の2019年度よりも購入会員数は増えて堅調に推移しているものの、前年同期と比較して巣ごもりによる特需は落ち着きました。また、本年7月に発表いたしました中期経営計画の推進体制強化と、デジタルを活用した事業変革の前提となる基幹システムの2022年刷新に向けた手数料や人件費等の増加により減収減益となりました。
(ブライダル事業)
2021年3月31日付で当社の連結子会社であった株式会社ディアーズ・ブレイン(以下「DB社」といいます。)及び株式会社プラネットワーク(以下DB社と総称して「当該会社ら」といいます。)の全株式を譲渡したことに伴い、当該会社ら及びDB社の100%子会社(当社の孫会社)である株式会社ワンダーステージを連結の範囲から除外し、当社グループとしての事業運営を取りやめました。なお、ブライダル事業の第1四半期連結累計期間の売上高は17億33百万円(前年第1四半期比51.3%減)、営業損失は10億45百万円(前年第1四半期は5億5百万円の営業損失)となっております。
(法人事業)
法人向けの商品・サービスを提供する法人事業の当第3四半期連結累計期間の売上高は36億22百万円(前年同期比4.8%減)、営業利益は2億89百万円(前年同期比20.2%減)となりました。
取引先の通信販売の拡大により物流・コールセンター業務の受託は増えたものの、前年同期と比べてノベルティサービスの利用が減ったことで減収減益となりました。
(保険事業)
ベルメゾン会員を中心に最適な保険選びのサポートを行う保険事業の当第3四半期連結累計期間の売上高は2億84百万円(前年同期比4.6%増)、営業利益は1億16百万円(前年同期比4.1%減)となりました。
(その他)
子育て支援事業、化粧品製造販売事業等を行うその他の事業の当第3四半期連結累計期間の売上高は13億78百万円(前年同期比1.6%増)、営業損失は51百万円(前年同期は0百万円の営業損失)となりました。
(2) 財政状態の状況
第1四半期連結会計期間末において、当社の連結子会社であった株式会社ディアーズ・ブレイン(以下「DB社」といいます。)及び株式会社プラネットワーク(以下DB社と総称して「当該会社ら」といいます。)の全株式を譲渡したことに伴い、当該会社ら及びDB社の100%子会社(当社の孫会社)である株式会社ワンダーステージを連結の範囲から除外しております。
下記増減のうち、固定資産、短期借入金、長期借入金の減少の主な要因は、当該会社らを連結の範囲から除外した影響によるものであります。
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ122億97百万円減少し、516億36百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ28億36百万円減少し、347億76百万円となりました。これは、商品及び製品が24億58百万円増加した一方で、現金及び預金が42億56百万円、受取手形及び売掛金が10億79百万円それぞれ減少したことが主な要因であります。固定資産は、有形固定資産が81億94百万円、無形固定資産が1億44百万円、投資その他の資産が11億21百万円それぞれ減少したことにより前連結会計年度末に比べ94億61百万円減少し、168億60百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べ63億69百万円減少し、149億61百万円となりました。これは、その他が31億8百万円、短期借入金が26億83百万円それぞれ減少したことが主な要因であります。固定負債は、前連結会計年度末に比べ71億63百万円減少し、33億51百万円となりました。これは、長期借入金が57億35百万円減少したことが主な要因であります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ12億34百万円増加し、333億23百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益4億79百万円を計上し、譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の結果、自己株式が5億72百万円減少したことが主な要因であります。この結果、自己資本比率は64.5%となりました。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について変更を行っております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)(会計上の見積りの不確実性について)」に記載のとおりであります。
(4) 経営方針・経営戦略等
本年7月に中期経営計画(2021年~2025年)を発表いたしました。通信販売事業を中核とした独自の共創モデルを構築することで、2025年度に連結売上高900億円、連結営業利益40億円、ROE8%以上を目指してまいります。
・中期経営計画の3つの目標
①様々な価値観と暮らしの両面を見つめ、お客様のライフスタイルを理解し、暮らしにとけこむユニークな商品とサービスをお届けします
②お客様に寄り添い、環境にやさしい商品、安心して使える商品、愛着のわく商品を増やし、
商品使用後のリサイクル、リユースの拡大に取り組むこと(使用価値※の最大化)で、物を大切にするサステナブルな社会を目指します
③多様なライフスタイルごとに、同じ価値観に共感する人・企業同士がつながる、
ぬくもりのある共創社会を目指します
※使用価値とは、モノ・サービスそのものとしての価値(安心品質・納得価格、かゆいところに手が届く、
気の利いたデザイン、愛着を持って長く使える素材・アイデア等)に、使用中・使用後のサービスも
組み合わせた価値であります。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は、次のとおり変更になっております。
第1四半期連結会計期間においてブライダル事業の再編を行い、当社の連結子会社であった株式会社ディアーズ・ブレイン(以下「DB社」といいます。)及び株式会社プラネットワーク(以下DB社と総称して「当該会社ら」といいます。)の全株式を譲渡したことに伴い、当該会社ら及びDB社の100%子会社(当社の孫会社)である株式会社ワンダーステージを連結の範囲から除外しております。また、当社の持分法適用関連会社であったワタベウェディング株式会社につきましても、第2四半期連結会計期間において、第三者割当増資により当社の持分比率が低下したこと及び同社株式を一部無償譲渡したことに伴い、持分法適用の範囲から除外しております。なお、当第3四半期連結会計期間において、同社の株式併合に伴う端数株式処分代金の精算手続が完了しております。これらにより、前事業年度の有価証券報告書に記載した優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題のうち、ブライダル事業に関する事項は消滅しております。
(6) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、34百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7) 従業員数
①連結会社の状況
当第3四半期連結累計期間において、連結従業員数が526名減少し928名となりました。また、臨時雇用者数が87名減少し378名となっております。
これは第1四半期連結会計期間末において、当社の連結子会社であった株式会社ディアーズ・ブレイン(以下「DB社」といいます。)及び株式会社プラネットワーク(以下DB社と総称して「当該会社ら」といいます。)の全株式を譲渡したことに伴い、当該会社ら及びDB社の100%子会社(当社の孫会社)である株式会社ワンダーステージを連結の範囲から除外したことによるものであります。
②提出会社の状況
当第3四半期連結累計期間において、従業員数について重要な変更はありません。
(8) 主要な設備
第1四半期連結会計期間末において、当社の連結子会社であった株式会社ディアーズ・ブレイン及び株式会社プラネットワークの全株式を譲渡したことに伴い、以下の設備を株式会社ディアーズ・ブレインホールディングスへ譲渡いたしました。
2021年3月31日現在
社名事業所名
(所在地)
セグメン
トの名称
設備の内容帳簿価額(百万円)
建物及び構築物機械装置及び運搬具工具、器具及び備品土地リース資産合計
面積
(㎡)
金額
㈱ディアーズ・ブレインヒルズスィーツ宇都宮
ブリーズテラス(栃木県宇都宮市)他26施設
ブライダル事業婚礼
施設等
5,252229417,736.291,2841966,851
㈱プラネットワーク迎賓館(大阪府吹田市)他1施設ブライダル事業婚礼
施設等
6151223--2654

(注)上記には、株式会社プラネットワークが当社との「定期建物賃貸借契約」により継続して賃借している建物及び構築物243百万円を含んでおりません。