半期報告書-第54期(2024/04/01-2025/03/31)

【提出】
2024/11/14 14:59
【資料】
PDFをみる
【項目】
37項目
文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①財政状態
(資産)
当中間会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べ1億60百万円減少し、201億58百万円となりました。その要因は現金及び預金を主とした流動資産の増加42百万円、減価償却による有形固定資産の減少42百万円、敷金及び保証金の回収を主とした投資その他の資産の減少1億55百万円によるものであります。
(負債)
当中間会計期間末における負債合計は、前事業年度末に比べ3億55百万円増加し、139億10百万円となりました。その要因は短期借入金を主とした流動負債の増加12億88百万円、長期借入金を主とした固定負債の減少9億32百万円によるものであります。
(純資産)
当中間会計期間末における純資産は、前事業年度末に比べ、5億15百万円減少し、62億47百万円となりました。その要因は中間純損失の計上5億15百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は31.0%(前事業年度末は33.3%)となりました。
なお、利益剰余金の欠損金補填に伴い資本剰余金の減少14億70百万円と利益剰余金の増加14億70百万円の剰余金の処分を実施致しました。
②経営成績
当中間会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境改善の期待から経済社会活動が活性化し、個人消費の回復やインバウンド需要の増加等を背景に、景気は緩やかな回復基調が続きました。一方、物価上昇の長期化による個人消費の伸び悩みや人手不足が懸念されるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。
外食産業については、人流、個人消費の回復やインバウンド需要の拡大もあり、緩やかに回復が続いております。しかしながら、原材料価格やエネルギーコストの高騰、継続的な採用難による人員不足やそれに起因する人件費の上昇を背景に、業界全体で価格改定の動きが継続しており、当社においても依然として厳しい経営環境が続いております。
このような状況の中、当社では引き続き「すべてはお客様と従業員のために」という企業理念のもとに、ブランドコンセプト及びQSCAの再構築に合わせたオペレーションの見直し、店舗の衛生管理の徹底、採用強化による人員の充足を高め労働環境を安定させることで、お客様への提供価値を高め、家庭ではなかなか体験できない様々な料理や高いレベルのサービスを提供することによって、「楽しかった、おいしかった」とお客様に喜んでいただけるよう努めております。
お客様のご期待にお応えするために、ステーキ宮では、秋の味覚を存分にお楽しみいただける「大粒牡蠣フライ」を販売しております。2025年に迎える50周年に向けた未来プロジェクトとして、好評だった「超宮のたれ」「宮ランチ」に続き、かつて愛されたハンバーグメニューを再現した「想い出ハンバーグ」の第2弾、第3弾を販売するなど、続々とキャンペーンを実施しております。また、スープバーで提供する定番スープ「コーンポタージュスープ」が、一般社団法人フードアナリスト協会主催「ジャパン・フード・セレクション(スペシャリテ部門)」にて最高評価のグランプリを受賞、「宮のたれ」「宮ロース」も金賞を受賞致しました。
寿司業態では、「しまあじと夏の大漁祭り」「国産藁焼きかつおと秋の恵み祭り」など季節を感じるフェアを実施するとともに、無投薬で「安全安心」に育てられた陸上養殖のサーモンを期間限定で販売する等、サステナブルかつ付加価値の高い食材を活用したメニューを展開してまいりました。
焼肉業態では、既存の食べ放題コースをご注文で韓国旅行気分を味わえる「韓国フェア」を実施し、アプリ会員限定で小学生以下のお子様は食べ放題が無料になるなどお得なキャンペーンを実施してまいりました。
居酒屋業態では、豚肉の美味しさを十分に引き出した「氷温熟成豚」を使用したとんかつメニューをランチメニューに取り入れ、また、地元のお客様がご利用しやすい清潔感のある店舗造りを目的としたリモデルも積極的に実施してまいりました。
引き続き、当社でしか食べられない商品の開発・提案の強化に取り組んでまいります。
これらの結果、当中間会計期間における業績は、売上高が181億90百万円(前年同期比1.4%減)、営業損失が3億30百万円(前年同期1億72百万円)、経常損失が3億17百万円(前年同期1億12百万円)、中間純損失が5億15百万円(前年同期5億80百万円)となりました。
当中間会計期間において、不採算店6店舗の閉鎖により、当中間会計期間末の店舗数は328店舗(直営店318店舗、FC店10店舗)となりました。また、業態転換を2店舗、リモデルを19店舗行いました。
セグメントの業績の概況は、次のとおりであります。
前中間会計期間において、「たれ事業」をコロワイドグループの株式会社コロワイドMDへ移管しており、当中間会計期間より報告セグメントの区分を変更致しました。詳細は、「第4 経理の状況 1 中間財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。
(レストラン事業)
レストラン事業につきましては、業態転換を1店舗(「味のがんこ炎」から「カルビ大将」)、リモデル14店舗(「ステーキ宮」3店舗、「にぎりの徳兵衛」10店舗、「カルビ大将」1店舗)、不採算店4店舗(「ステーキ宮」2店舗、「にぎりの徳兵衛」1店舗、「味のがんこ炎」1店舗)の閉鎖を行い、当中間会計期間末の店舗数は240店舗となりました。
レストラン事業の当中間会計期間の売上高は、151億67百万円(前年同期比1.4%減)となりました。
(居酒屋事業)
居酒屋事業につきましては、業態転換を1店舗(「寧々家」から「いろはにほへと」)、リモデル5店舗(「いろはにほへと」)、不採算店1店舗(「寧々家」)の閉鎖を行い、当中間会計期間末の店舗数は54店舗となりました。
居酒屋事業の当中間会計期間の売上高は21億36百万円(前年同期比1.5%増)となりました。
(カラオケ事業)
カラオケ事業につきましては、不採算店1店舗(「時遊館」)の閉鎖を行い、当中間会計期間末の店舗数は24店舗であります。
カラオケ事業の当中間会計期間の売上高は、8億68百万円(前年同期比10.0%増)となりました。
(その他の事業)
その他の事業につきましては、当中間会計期間末の店舗数はFC店10店舗であります。
その他の事業の当中間会計期間の売上高は、17百万円(前年同期比15.2%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は48億89百万円となり、前事業年度末に比べ2億40百万円増加致しました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は1億5百万円となりました。
これは主に税引前中間純損失(3億48百万円)、減価償却費(4億69百万円)、未払消費税等の減少(3億66百万円)によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は2億38百万円となりました。
これは主に有形固定資産の取得による支出(3億26百万円)によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果得られた資金は3億73百万円となりました。
これは主に短期借入金の借入による収入(15億円)、長期借入金の返済による支出(10億27百万円)、ファイナンス・リース債務の返済による支出(98百万円)によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当中間会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間会計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。