有価証券報告書-第76期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/06/27 10:37
【資料】
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【項目】
144項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状況及び経営成績の状況
当連結会計年度における国内の経済状況は、円安およびそれに支えられたインバウンド需要の回復等により、堅調に推移したものと見られます。国内の個人消費はまだ足踏み状態であるものの、経済の回復基調が徐々に明確になってきていることもあり、購買意欲は少しずつ高まっているものと思われます。
小売業界におきましても、人流が活発になっていることで、特にコロナ禍では抑えられていた商材の動きが回復しているものと思われ、当社グループにおきましても、特にサングラスの売上が好調で、夏場だけでなく年間を通して売上高増に貢献しました。またコロナ禍以前からインバウンド客の多かった店舗や百貨店に展開しています金鳳堂につきましては改善も大きく、今後も更なる伸びが期待できるものと見込んでいます。
海外子会社におきましては、売上高は改善している法人が多いものの、販売費及び一般管理費が増加傾向にあり、営業損失額が増えた結果となっております。
報告セグメントの業績は、次のとおりであります。
1)日本
国内の売上高は43,807百万円(前年同期比4.8%増)、セグメント利益2,106百万円(前年同期比148.0%増)となりました。主要子会社であります㈱パリミキの店舗におきましては、引き続きサングラス売上が好調で、人の動きが活発になり購買意欲が高まってきたこともありますが、期初から品揃えを充実させるなど準備を整えてきたことも売上高増につながったものと見ています。また、主に百貨店に展開しております㈱金鳳堂におきましては、インバウンド顧客の回復も寄与しており、特に下半期においては、コロナ禍以前を大きく上回る売上高となっております。販売費及び一般管理費につきましては、㈱金鳳堂において、売上高が増えたことで変動性賃料が増加するなどしましたが、㈱パリミキにおいては、前年に投じていたTVCMを一部デジタル広告にシフトするなど内容を見直したことで広告宣伝費が減少、設備活動費については、建材、工事費用などの高騰もあり投資回収について慎重に精査してきたため、出店数が当初の計画より少ない結果となったことで減少するなどしたため、国内合計の販売費及び一般管理費は前年並みにとどまりました。
2)海外
海外の売上高は6,293百万円(前年同期比6.4%増)、セグメント損失179百万円(前年度はセグメント損失38百万円)となりました。海外子会社におきましては、コロナウイルス感染拡大前の客足に戻っており、売上高はほとんどの法人で前年実績を上回っていますが、物価が高騰しているなか、コロナ禍では抑えられていた費用が増えており、総じて販売費及び一般管理費が増加したことで、営業赤字額が増えた結果となりました。
なおイギリス法人は、2024年2月29日に営業を終了しました。36年間にわたり現地のお客様にもご愛顧いただいていましたが、物価、賃料などの高騰もあって継続は難しいとの判断となりました。
また、前連結会計年度末より連結対象となりましたカンボジア法人につきましては、堅調に売上をあげており、利益にも貢献してきています。
財政の状態につきまして、当連結会計年度の総資産におきましては、前連結会計年度末残高に対して2,649百万円増加して、40,021百万円となりました。これは主に、流動資産における現金及び預金が901百万円、受取手形及び売掛金が292百万円、商品が319百万円、固定資産における工具、器具及び備品が208百万円、投資その他の資産における投資有価証券が365百万円増加したことによるものです。
また、負債におきましては、前連結会計年度末残高に対して830百万円増加して、9,997百万円となりました。これは主に、流動負債における支払手形及び買掛金が226百万円、賞与引当金が254百万円増加したことによるものです。
純資産におきましては、前連結会計年度末残高に対して1,819百万円増加して、30,023百万円となりました。これは主に、利益剰余金が919百万円、その他有価証券評価差額金が235百万円増加したことによるものです。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度に対して206百万円増加し、10,614百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は2,715百万円(前年度期末は2,608百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益2,236百万円と減価償却費及びその他の償却費1,004百万円、によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は2,206百万円(前年度期末は1,776百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出1,485百万円と定期預金の預入による支出579百万円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は479百万円(前年度期末は487百万円の使用)となりました。これは主に、配当金の支払額304百万円によるものです。
③生産、受注及び販売の実績
当社グループの事業内容は、国内外の眼鏡小売業を主たる事業としているため、生産及び受注の実績に替えて仕入実績を記載しております。
(a)仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
前年同期比(%)
日本(百万円)13,496107.3
海外(百万円)2,909117.0
合計(百万円)16,405108.9

(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。
(b)販売実績
当連結会計年度の商品販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
前年同期比(%)
日本(百万円)43,710105.0
海外(百万円)6,202107.1
合計(百万円)49,912105.3

(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
連結財務諸表の作成のための重要な会計基準等は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表」における注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)に記載しております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度におきましては、売上高49,912百万円(前年同期比5.3%増)、営業利益1,928百万円(前年同期比163.4%増)、経常利益は2,592百万円(前年同期比114.8%増)、不採算店舗等の減損損失296百万円などを計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益1,690百万円(前年同期比236.9%増)となりました。以下、連結財務諸表に重要な影響を与えた要因について分析します。
1)売上高
連結売上高は49,912百万円(前年同期比5.3%増)となり、前連結会計年度に比べて2,511百万円増加いたしました。コロナウイルス感染の懸念が治まり、インバウンド需要も戻ってきたことが、売上高増の要因としてあげられますが、年間を通して国内のサングラス売上が堅調だったこと、引き続き投資を行い、改装や移転を行った店舗などが好調であったことも売上高増加の要因と考えています。また主に百貨店に展開しております金鳳堂におきましては、コロナ禍では客足が大きく減少しましたが、抑えられていた富裕層の購買意欲も戻り、客数、単価ともに改善していることが売上高増に寄与しております。
なお、海外法人におきましては、地政学的な不安要素もあり、大きな改善は見られないなか、為替の影響で円換算ベースでは6.7%増となりましたが、現地通貨ベースでは0.4%減と前年実績をわずかに下回る結果となりました。
2)営業損益、経常損益
連結営業利益は、1,928百万円(前年同期比163.4%増)となり、前連結会計年度に比べて利益額が1,196百万円増加いたしました。前連結会計年度はコロナウイルス感染症の影響がまだ残り、売上高がコロナ禍以前までには戻ってはいない状態でしたが、今後を見据えて商品の準備をしていたサングラスの売上増やインバウンド売上の増が貢献する中、広告宣伝費は内容を見直したことで大きく減少し、結果として販売費・一般管理費がほとんど増えなかったことで、営業利益が改善した結果となりました。なお営業外収益におきまして、為替差益が453百万円あったため、経常利益は2,592百万円(前年同期比114.8%増)となっております。
3)親会社株主に帰属する当期純損益
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、1,690百万円(前年同期比236.9%増)となり、特別損失において、国内店舗、子会社等の固定資産の減損損失296百万円の計上があったものの、前連結会計年度と比較して1,188百万円の利益額増加となっております。
③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
1)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容
キャッシュ・フローの状況は、「第2 事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
2)資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、主に店舗に関わる設備投資等によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は自己資金を基本としておりますが、必要に応じて設備投資や長期運転資金の調達については、金融機関からの長期借入を使用する場合があります。
また、緊急時の流動性を高めるため、取引銀行とグローバル・コミットメントライン契約を締結しており、感染症の拡大や地政学問題等による不測の事態に備え、機動的な資金調達方法を確保しております。
なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は1,787百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は10,614百万円となっております。

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