有価証券報告書-第26期(平成31年3月1日-令和2年2月29日)
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善を背景に、緩やかな景気回復の動きが見られた一方、米国政権の政策や欧州における政治リスク、アジア諸国の経済動向、新型コロナウイルス感染症の流行等、先行きが不透明な状況で推移いたしました。
当社グループの主要な関連業界である百貨店を含む小売業界におきましては、ECやコト消費の続伸、個人間取引市場の成長による購買チャネルの多様化の影響もあり消費構造そのものが転換期を迎えております。
当社グループはこのような環境に対応すべく昨年5月に新経営体制へ移行して以来、商品企画力や良質素材調達力を強化し、生産背景の再構築及び品質管理体制の強化を推進しており、これまで以上に消費者ニーズを捉える経営に注力し、高収益体質の確立に向けた改革を進行しております。
当連結会計年度におきましては、商品企画力や良質素材調達力を強化し、生産背景の再構築、品質管理体制の強化を推進し、これまで以上に消費者ニーズを捉える経営に注力し、高収益体質の確立に向けた改革を進めてまいりましたが改革の本格的な効果が生じ始めるのは来期以降になる見込みであり、売上高については、昨年10月以降の消費税率の引き上げに伴う消費マインドの低下や度重なる台風等の天候不順が集客に影響したことに加え、新型コロナウイルス感染症の流行により、中国提携工場における商品の生産・入荷に遅れが生じ、当社グループの主要な関連業界である百貨店を含む各商業施設において訪日外国人をはじめとした集客に大幅に影響が出ていることにより厳しい状況となりました。
この結果、当連結会計年度の売上高は235億50百万円(前年度比15.1%減)、営業損失は11億84百万円(前年度は6億64百万円の利益)、経常損失は12億25百万円(前年度は6億19百万円の利益)となりました。
また、来期以降の収益性を改善するため、選択と集中による事業再編として、一部のブランドの整理及び事業の縮小を実施し事業再編費用として5億59百万円、店舗等の固定資産について減損処理を行ない減損損失として1億37百万円など特別損失合計8億17百万円を計上したため、税金等調整前当期純損失19億44百万円(前年度は2億81百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失23億84百万円(前年度は13億37百万円の損失)となりました。
当連結会計年度における当社グループの主な取組みは以下のとおりであります。
<商品戦略について>当期は商品企画力や良質素材調達力を強化し、生産背景の再構築及び品質管理体制の強化を推進しており、これまで以上に消費者ニーズを捉えた商品を提案しております。
サマンサタバサにおいて「NEO MASCULINE(ネオ マスキュリン)」をテーマに自然体でありながら芯の強い女性像をイメージしたブランディングにおける商品の販売を開始いたしました。
また、サマンサタバサのモノづくりの進化を象徴する新ライン「STシリーズ」の発売を開始いたしました。パターンメイキングから素材選定、持ち心地にこだわり新エンブレムをあしらったコレクションは好評をいただいております。
ディズニーキャラクターの「美女と野獣」のベルシリーズ、「リトル・マーメイド」のアリエルシリーズや「眠れる森の美女」のオーロラ姫シリーズをはじめとした多数のコラボレーション商品を展開いたしました。
世界的な社会現象を巻き起こした魔法ワールド「ハリー・ポッター」とのコラボレーション商品を展開いたしました。映画「ハリー・ポッター」、「ファンタスティック・ビースト」のデザインを手掛けるデザイナーによるサマンサタバサのために特別に描き起こしたイラストを使用したシリーズも話題となりました。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を控え、サマンサタバサはスポーツを通じて社会を元気にしたいという思いを込め、スポーツ団体と連携して国内スポーツ活動の推進を支援しております。その一環として、3回目となる「広島東洋カープ」とのコラボレーションや、新たに「読売ジャイアンツ」、「阪神タイガース」、「埼玉西武ライオンズ」、「福岡ソフトバンクホークス」をはじめとした10球団との初のコラボレーション商品の販売を開始いたしました。
サマンサタバサプチチョイスにおいて地球や人に優しい製品を取り揃えた日本初のエシカルライフスタイルブランド「MONOEARTH®」との共同プロジェクトによる初のボディケア商品の発売を開始いたしました。
サマンサシルヴァにおいては新田真剣佑さん、北村匠海さんによるW主演映画「サヨナラまでの30分」の公開を記念したコラボレーションブレスレットを発売いたしました。
そして、世代を問わず支持される美容家、神崎恵さんとのコラボレーションを開始いたしました。紫外線対策とデザインや着心地にこだわったUVカットコレクションとして展開した大判のストールやカーディガン、ハットは好評をいただきました。また、サマンサタバサ初のメイクアップアイテムとして神崎恵さん監修のもと、全国のサマンサタバサで働く女性社員の意見を取り入れリップケアアイテム「Lip Care jam」を発売いたしました。
サマンサタバサで働く女性社員の声から生まれた、脚やボディをキレイに保つ、サマンサボディトリートメントを発売いたしました。サマンサタバサとして初の定期購入型の単品通販を採用いたしました。
また、小泉成器株式会社との共同開発プロジェクト「KOIZUMI BEAUTY PROJECT Produced with Samantha Thavasa」において、製品の第2弾となるコードレスストレートアイロン「nano airy STRAIGHT IRON」を発売いたしました。
そして、オンキヨー株式会社、エイベックス株式会社と三社共同で製品開発を進めた「サマンサワイヤレスイヤホン」の販売を開始いたしました。本製品は多くの若年層から支持を受けるロックバンド「I Don’t Like Mondays.」による監修が施された本格仕様となっており、当初の計画台数を上回りご好評をいただいております。
<プロモーション活動について>2019年3月にサマンサタバサは創業25周年を迎えました。この25年間に出会い、また、これから出会うすべての皆様への感謝を込めた様々な取り組みを実施いたしました。
「トイ・ストーリー4」、「ライオン・キング」、「くまのプーさん」や「アナと雪の女王2」などのディズニー映画の公開や、劇場版「名探偵コナン 紺青の拳」の公開を記念し、サマンサタバサ 表参道GATES ポップアップ デジタルストアにおいて各コラボレーション商品による期間限定コラボショップをオープンいたしました。
また、「美少女戦士セーラームーン」とのコラボレーション商品の発売を記念してサマンサタバサ 表参道GATES ポップアップ デジタルストアにおいて同作品の世界観を表現した期間限定ポップアップショップをオープンいたしました。
2019年5月、開業7周年の東京スカイツリータウン®において、結成7周年を迎えたGENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバー7名を招き、お客様の中から抽選で400組800名様をご招待し東京スカイツリーの特別ライティング点灯式を実施いたしました。
当社グループが主催する女子ゴルフトーナメントである「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント 2019」を、2019年7月に、茨城県・イーグルポイントゴルフクラブで開催し、大会3日間で約1万3千人の方にご来場いただきました。
そして、当社ウェア契約の勝みなみプロがパナソニックオープンレディス及び中京テレビ・ブリヂストンレディスオープンにおいて優勝し、当社ゴルフウェア取り扱い店舗をはじめ全ブランドにおいて優勝記念キャンペーンを実施いたしました。
<店舗展開について>選択と集中による事業再編に伴う低採算店舗の整理を行ってまいりました。事業別の出退店数、主な店舗は以下のとおりであります。
バッグ事業においては、「Samantha Thavasa(サマンサタバサ)」を渋谷パルコに、「Samantha Thavasa Petit Choice (サマンサタバサプチチョイス)」を錦糸町パルコに、「Samantha Vega (サマンサベガ)」を沖縄県浦添市のパルコシティに出店いたしました。(32店舗の退店)
ジュエリー事業においては、1店舗の退店となりました。
アパレル事業においては、1店舗「REDYAZEL (レディアゼル)」を静岡パルコに出店いたしました。(6店舗の退店)
海外においては、「Samantha Thavasa(サマンサタバサ)」を韓国の現代百貨店大邱店に、「Samantha Vega(サマンサベガ)」をシンガポールのショッピングセンターであるウィーロック・プレイスに出店するなど6店舗を出店いたしました。(7店舗の退店)
その結果、サマンサタバサグループ合計で前年度末比で36店舗純減し、当連結会計年度末の店舗数は297店舗となりました。
また、株式会社コナカとの取り組みの第一弾として、2020年2月14日より、&chouetteのフレッシャーズ向けトートバッグを、同社が展開する全国のSUIT SELECT店舗にて販売を開始いたしました。
Yahoo! JAPANが実施する東日本大震災復興支援チャリティーオークションに、サマンサタバサ25周年キックオフ・プレ発表会に出演していただいた新田真剣佑さん、白石麻衣さん、白濱亜嵐さんをはじめとする総勢26名の直筆サイン入りバッグを出品いたしました。落札金額は、一般社団法人ウェブベルマーク協会を通じ、福島、宮城、岩手の被災校139校に寄付いたしました。
サマンサタバサグループ初となるサステナビリティへの取り組みとして下取りサービス「Samantha Treasure(サマンサトレジャー)」を「Samantha Vega(サマンサベガ)」において開始いたしました。クローゼットで眠っている「Samantha Vega」のバッグをサマンサトレジャーのURLから下取りにお申込みいただくと、サマンサタバサ公式オンラインショップでのご購入で使用できる最大3,000円(税込)のクーポンを発行するキャンペーンを実施いたしました。
特定非営利活動法人Doooooooo並びにArtist Laraと共にアフリカガーナの雇用創出及び教育推進を目的とするプロジェクトを開始いたしました。Artist Laraのオリジナルアートが施されたガーナ産オリジナルカゴバッグの売上の一部でArtist Laraのオリジナルデザインが施されたノートを制作しガーナ・ポルタ州アブイ・チタ村のDoooooooo schoolの生徒350名に贈呈いたしました。
また、福島大学に新設された「農学群食農学類」の学生の皆様と福島産の米を使用した日本酒を発売いたしました。同プロジェクトを通じて復興支援活動及び若い世代の日本酒に対するイメージを刷新し、福島の復興、農業再生に向けて発信してまいります。
スポーツ庁が掲げる大学スポーツ振興事業の対象校である山梨学院大学及びスポーツ科学の学究に取り組む大東文化大学、日本女子体育大学の3校と共に、女子学生アスリートの応援を通じ女性の社会的活動の推進を目指す産学連携プロジェクト「2020サマンサスポーツレディ」による商品開発を開始いたしました。
サマンサタバサでは「出来ることをひとつずつ。ひとりひとりが実現する美しい明日の為に。」をスローガンとして、桜の廃材を極薄のべニヤ板にし特殊レーザー加工で本革同様の滑らかな素材へ生まれ変わらせたサステナブルトートバッグの発売を開始いたしました。今後も環境保全を視野に新たな付加価値の創造に取り組んでまいります。
そして、日本において100%自給自足できる石灰石を原料とし、炭酸カルシウムなど無機質を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合材料であり、紙・プラスチックの代替となる日本発の新素材である「LIMEX」を使用した名刺を導入いたしました。木を使わず、水を汚さずにつくる「LIMEX」由来の紙代替製品に置き換えることで、環境保全対策に寄与する活動を推進してまいります。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末における総資産は105億96百万円となり、前連結会計年度末と比べ35億37百万円減少しました。主な要因は、現金及び預金が3億30百万円、商品及び製品が20億98百万円減少したことなどによるものであります。
当連結会計年度末における総負債は101億57百万円となり、前連結会計年度末と比べ7億75百万円減少しました。主な要因は、短期借入金が34億33百万円増加した一方、1年内返済予定の長期借入金が12億49百万円、長期借入金が26億16百万円減少したことなどによるものであります。
当連結会計年度末における純資産は4億38百万円円となり、前連結会計年度末と比べ27億62百万円減少しました。主な要因は、資本剰余金が18億46百万円、利益剰余金が8億91百万円減少したことなどによるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ、3億30百万円減少し、16億60百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、7億29百万円となりました。主な増加要因は、減価償却費4億45百万円、事業再編費用5億59百万円、たな卸資産の減少額14億75百万円などによるものであり、主な減少要因は、税金等調整前当期純損失19億44百万円などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、2億58百万円となりました。主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出3億5百万円などによるものであり、主な増加要因は、差入保証金の回収による収入2億37百万円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、7億83百万円となりました。主な減少要因は、長期借入金の返済による支出43億65百万円などによるものであり、主な増加要因は、短期借入金の純増額34億33百万円、長期借入れによる収入5億円などによるものであります。
④ 生産、受注及び販売の状況
(a) 生産実績
当連結会計年度における生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
(注) 1 金額は、仕入価格の金額によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(b) 販売実績
当連結会計年度における販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
(注) 1 その他には、「サマンサタバサNEXT PAGE」「サマンサタバサ スイーツ」「アンダートゥエンティファイブサマンサタバサ」「ナンバーセブン サマンサタバサ」などの販売が含まれております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(c) 受注実績
当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準により作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりまして経営者による会計方針の採用、資産・負債及び収益・費用の計上については会計基準及び実務指針等により見積りを行っております。この見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらと異なることがあります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(a) 経営成績の分析
(売上高及び売上総利益)
売上高は、事業再編に伴う店舗の整理による店舗数の減少(前年度比で36店舗の減少)の影響もあり、235億50百万円(前年度比15.1%減)となりました。
売上総利益は、前連結会計年度に比べて41億53百万円減少し148億63百万円(前年度比21.8%減)となり、売上高に対する比率は68.5%から63.1%と5.4ポイントの減少となりました。
(販売費及び一般管理費及び営業利益)
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べて23億5百万円減少し160億47百万円(前年度比12.6%減)となり、売上高に対する比率は66.2%から68.1%と1.9ポイントの増加となりました。主な要因は、人件費・広告宣伝費、販売促進費及び業務委託費の見直しを行ったものの、売上高の減少によるものなどであります。
この結果、営業損失は11億84百万円(前年度は6億64百万円の利益)となりました。
(営業外損益及び経常利益)
営業外収益は、前連結会計年度に比べて4百万円増加し13百万円となりました。営業外費用は、前連結会計年度に比べ1百万円増加し54百万円となりました。
この結果、経常損失は12億25百万円(前年度は6億19百万円の利益)となりました。
(特別損益及び親会社株主に帰属する当期純利益)
特別利益は、受取保険金81百万円など合計98百万円となりました。
特別損失は、来期以降の収益性を改善するため、選択と集中による事業再編として、一部のブランドの整理及び事業の縮小を実施し事業再編費用として5億59百万円、店舗等の固定資産について減損処理を行ない減損損失として1億37百万円など特別損失合計8億17百万円を計上したため、税金等調整前当期純損失19億44百万円(前年度は2億81百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失23億84百万円(前年度は13億37百万円の損失)となりました。
(b) 財政状態の分析
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産の残高は74億25百万円で、前連結会計年度末に比べ27億79百万円減少しております。主な減少要因は、商品及び製品が20億98百万円減少したことなどによるものであります。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産の残高は31億70百万円で、前連結会計年度末に比べ7億57百万円減少しております。主な要因は、差入保証金が2億33百万円、繰延税金資産が3億33百万円減少したことなどによるものであります。
(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債の残高は94億23百万円で、前連結会計年度末に比べ19億12百万円増加しております。主な要因は、1年内返済予定の長期借入金が12億49百万円減少した一方、短期借入金が34億33百万円増加したことなどによるものであります。
(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債の残高は7億34百万円で、前連結会計年度末に比べ26億87百万円減少しております。主な減少要因は、長期借入金が26億16百万円減少したことなどによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産の残高は4億38百万円で、前連結会計年度末に比べ27億62百万円減少しております。主な要因は、資本剰余金が18億46百万円、利益剰余金が8億91百万円減少したことなどによるものであります。
(c) キャッシュ・フローの分析
キャッシュ・フローの分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概況 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(d) 経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(e) 資本の財源及び資金の流動性について
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入の他、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、出店等の設備投資によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高は78億10百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、16億60百万円となっております。
(f) 経営方針・経営戦略、経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループが重要と考えております経営指標は、売上高営業利益率であり事業規模の拡大とともに利益率の向上を目標としております。当連結会計年度は営業損失11億84百万円となりましたが、企業価値を継続的に拡大し、利益率の向上を目指してまいります。
③ 事業等のリスクに記載した重要事象等についての分析・検討内容及び当該重要事象等を解消し、又は改善するた
めの対応策
当社グループは当連結会計年度末において有利子負債額が7,810百万円(短期借入金3,933百万円、1年内返済予定長期借入金3,207百万円、長期借入金669百万円)と手元流動性1,660百万円(現金及び預金)に比し高水準な状況にある一方、当連結会計年度に1,184百万円の営業損失を計上しました。
また、新型コロナウイルス感染拡大防止のための政府の緊急事態宣言の期間中、国内の大部分の店舗で臨時休業しており、今後資金繰りにも影響が出てくる見込みです。
このような状況により、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象または状況が存在しています。
当該事象又は状況を解消するための対応策として、メインバンクを中心に取引金融機関とは借入の条件変更および新たな資金調達の交渉を行っております。また、当社は2020年7月21日に株式会社フィットハウスとの合併を予定しております。当該合併により財務基盤が強化されるとともに、株式会社コナカの連結子会社になることにより、同社の支援も得ながら業績改善を図っていく所存です。
なお、2020年5月28日付けで取引金融機関より1,200百万円の借入を実行いたしました。また、2020年6月25日付けで取引金融機関より1,100百万円の借入を実行いたしました。
しかしながら、これらの対応策はいずれも実施途上であり、また、新型コロナウイルス感染症による当社グループ事業への影響について、翌連結会計年度の第2四半期以降は概ね例年通りの営業活動を実施でき、消費動向が徐々に回復してくるという前提で資金繰りを計画しておりますが、この前提と異なる状況となった場合には、当社の資金繰りに重大な支障をきたすことになります。
従いまして、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。
なお、連結財務諸表は継続企業を前提として作成しており、継続企業の前提に関する重要な不確実性の影響を連結財務諸表に反映しておりません。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境の改善を背景に、緩やかな景気回復の動きが見られた一方、米国政権の政策や欧州における政治リスク、アジア諸国の経済動向、新型コロナウイルス感染症の流行等、先行きが不透明な状況で推移いたしました。
当社グループの主要な関連業界である百貨店を含む小売業界におきましては、ECやコト消費の続伸、個人間取引市場の成長による購買チャネルの多様化の影響もあり消費構造そのものが転換期を迎えております。
当社グループはこのような環境に対応すべく昨年5月に新経営体制へ移行して以来、商品企画力や良質素材調達力を強化し、生産背景の再構築及び品質管理体制の強化を推進しており、これまで以上に消費者ニーズを捉える経営に注力し、高収益体質の確立に向けた改革を進行しております。
当連結会計年度におきましては、商品企画力や良質素材調達力を強化し、生産背景の再構築、品質管理体制の強化を推進し、これまで以上に消費者ニーズを捉える経営に注力し、高収益体質の確立に向けた改革を進めてまいりましたが改革の本格的な効果が生じ始めるのは来期以降になる見込みであり、売上高については、昨年10月以降の消費税率の引き上げに伴う消費マインドの低下や度重なる台風等の天候不順が集客に影響したことに加え、新型コロナウイルス感染症の流行により、中国提携工場における商品の生産・入荷に遅れが生じ、当社グループの主要な関連業界である百貨店を含む各商業施設において訪日外国人をはじめとした集客に大幅に影響が出ていることにより厳しい状況となりました。
この結果、当連結会計年度の売上高は235億50百万円(前年度比15.1%減)、営業損失は11億84百万円(前年度は6億64百万円の利益)、経常損失は12億25百万円(前年度は6億19百万円の利益)となりました。
また、来期以降の収益性を改善するため、選択と集中による事業再編として、一部のブランドの整理及び事業の縮小を実施し事業再編費用として5億59百万円、店舗等の固定資産について減損処理を行ない減損損失として1億37百万円など特別損失合計8億17百万円を計上したため、税金等調整前当期純損失19億44百万円(前年度は2億81百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失23億84百万円(前年度は13億37百万円の損失)となりました。
当連結会計年度における当社グループの主な取組みは以下のとおりであります。
<商品戦略について>当期は商品企画力や良質素材調達力を強化し、生産背景の再構築及び品質管理体制の強化を推進しており、これまで以上に消費者ニーズを捉えた商品を提案しております。
サマンサタバサにおいて「NEO MASCULINE(ネオ マスキュリン)」をテーマに自然体でありながら芯の強い女性像をイメージしたブランディングにおける商品の販売を開始いたしました。
また、サマンサタバサのモノづくりの進化を象徴する新ライン「STシリーズ」の発売を開始いたしました。パターンメイキングから素材選定、持ち心地にこだわり新エンブレムをあしらったコレクションは好評をいただいております。
ディズニーキャラクターの「美女と野獣」のベルシリーズ、「リトル・マーメイド」のアリエルシリーズや「眠れる森の美女」のオーロラ姫シリーズをはじめとした多数のコラボレーション商品を展開いたしました。
世界的な社会現象を巻き起こした魔法ワールド「ハリー・ポッター」とのコラボレーション商品を展開いたしました。映画「ハリー・ポッター」、「ファンタスティック・ビースト」のデザインを手掛けるデザイナーによるサマンサタバサのために特別に描き起こしたイラストを使用したシリーズも話題となりました。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を控え、サマンサタバサはスポーツを通じて社会を元気にしたいという思いを込め、スポーツ団体と連携して国内スポーツ活動の推進を支援しております。その一環として、3回目となる「広島東洋カープ」とのコラボレーションや、新たに「読売ジャイアンツ」、「阪神タイガース」、「埼玉西武ライオンズ」、「福岡ソフトバンクホークス」をはじめとした10球団との初のコラボレーション商品の販売を開始いたしました。
サマンサタバサプチチョイスにおいて地球や人に優しい製品を取り揃えた日本初のエシカルライフスタイルブランド「MONOEARTH®」との共同プロジェクトによる初のボディケア商品の発売を開始いたしました。
サマンサシルヴァにおいては新田真剣佑さん、北村匠海さんによるW主演映画「サヨナラまでの30分」の公開を記念したコラボレーションブレスレットを発売いたしました。
そして、世代を問わず支持される美容家、神崎恵さんとのコラボレーションを開始いたしました。紫外線対策とデザインや着心地にこだわったUVカットコレクションとして展開した大判のストールやカーディガン、ハットは好評をいただきました。また、サマンサタバサ初のメイクアップアイテムとして神崎恵さん監修のもと、全国のサマンサタバサで働く女性社員の意見を取り入れリップケアアイテム「Lip Care jam」を発売いたしました。
サマンサタバサで働く女性社員の声から生まれた、脚やボディをキレイに保つ、サマンサボディトリートメントを発売いたしました。サマンサタバサとして初の定期購入型の単品通販を採用いたしました。
また、小泉成器株式会社との共同開発プロジェクト「KOIZUMI BEAUTY PROJECT Produced with Samantha Thavasa」において、製品の第2弾となるコードレスストレートアイロン「nano airy STRAIGHT IRON」を発売いたしました。
そして、オンキヨー株式会社、エイベックス株式会社と三社共同で製品開発を進めた「サマンサワイヤレスイヤホン」の販売を開始いたしました。本製品は多くの若年層から支持を受けるロックバンド「I Don’t Like Mondays.」による監修が施された本格仕様となっており、当初の計画台数を上回りご好評をいただいております。
<プロモーション活動について>2019年3月にサマンサタバサは創業25周年を迎えました。この25年間に出会い、また、これから出会うすべての皆様への感謝を込めた様々な取り組みを実施いたしました。
「トイ・ストーリー4」、「ライオン・キング」、「くまのプーさん」や「アナと雪の女王2」などのディズニー映画の公開や、劇場版「名探偵コナン 紺青の拳」の公開を記念し、サマンサタバサ 表参道GATES ポップアップ デジタルストアにおいて各コラボレーション商品による期間限定コラボショップをオープンいたしました。
また、「美少女戦士セーラームーン」とのコラボレーション商品の発売を記念してサマンサタバサ 表参道GATES ポップアップ デジタルストアにおいて同作品の世界観を表現した期間限定ポップアップショップをオープンいたしました。
2019年5月、開業7周年の東京スカイツリータウン®において、結成7周年を迎えたGENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバー7名を招き、お客様の中から抽選で400組800名様をご招待し東京スカイツリーの特別ライティング点灯式を実施いたしました。
当社グループが主催する女子ゴルフトーナメントである「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント 2019」を、2019年7月に、茨城県・イーグルポイントゴルフクラブで開催し、大会3日間で約1万3千人の方にご来場いただきました。
そして、当社ウェア契約の勝みなみプロがパナソニックオープンレディス及び中京テレビ・ブリヂストンレディスオープンにおいて優勝し、当社ゴルフウェア取り扱い店舗をはじめ全ブランドにおいて優勝記念キャンペーンを実施いたしました。
<店舗展開について>選択と集中による事業再編に伴う低採算店舗の整理を行ってまいりました。事業別の出退店数、主な店舗は以下のとおりであります。
バッグ事業においては、「Samantha Thavasa(サマンサタバサ)」を渋谷パルコに、「Samantha Thavasa Petit Choice (サマンサタバサプチチョイス)」を錦糸町パルコに、「Samantha Vega (サマンサベガ)」を沖縄県浦添市のパルコシティに出店いたしました。(32店舗の退店)
ジュエリー事業においては、1店舗の退店となりました。
アパレル事業においては、1店舗「REDYAZEL (レディアゼル)」を静岡パルコに出店いたしました。(6店舗の退店)
海外においては、「Samantha Thavasa(サマンサタバサ)」を韓国の現代百貨店大邱店に、「Samantha Vega(サマンサベガ)」をシンガポールのショッピングセンターであるウィーロック・プレイスに出店するなど6店舗を出店いたしました。(7店舗の退店)
その結果、サマンサタバサグループ合計で前年度末比で36店舗純減し、当連結会計年度末の店舗数は297店舗となりました。
また、株式会社コナカとの取り組みの第一弾として、2020年2月14日より、&chouetteのフレッシャーズ向けトートバッグを、同社が展開する全国のSUIT SELECT店舗にて販売を開始いたしました。
サマンサタバサグループ初となるサステナビリティへの取り組みとして下取りサービス「Samantha Treasure(サマンサトレジャー)」を「Samantha Vega(サマンサベガ)」において開始いたしました。クローゼットで眠っている「Samantha Vega」のバッグをサマンサトレジャーのURLから下取りにお申込みいただくと、サマンサタバサ公式オンラインショップでのご購入で使用できる最大3,000円(税込)のクーポンを発行するキャンペーンを実施いたしました。
特定非営利活動法人Doooooooo並びにArtist Laraと共にアフリカガーナの雇用創出及び教育推進を目的とするプロジェクトを開始いたしました。Artist Laraのオリジナルアートが施されたガーナ産オリジナルカゴバッグの売上の一部でArtist Laraのオリジナルデザインが施されたノートを制作しガーナ・ポルタ州アブイ・チタ村のDoooooooo schoolの生徒350名に贈呈いたしました。
また、福島大学に新設された「農学群食農学類」の学生の皆様と福島産の米を使用した日本酒を発売いたしました。同プロジェクトを通じて復興支援活動及び若い世代の日本酒に対するイメージを刷新し、福島の復興、農業再生に向けて発信してまいります。
スポーツ庁が掲げる大学スポーツ振興事業の対象校である山梨学院大学及びスポーツ科学の学究に取り組む大東文化大学、日本女子体育大学の3校と共に、女子学生アスリートの応援を通じ女性の社会的活動の推進を目指す産学連携プロジェクト「2020サマンサスポーツレディ」による商品開発を開始いたしました。
サマンサタバサでは「出来ることをひとつずつ。ひとりひとりが実現する美しい明日の為に。」をスローガンとして、桜の廃材を極薄のべニヤ板にし特殊レーザー加工で本革同様の滑らかな素材へ生まれ変わらせたサステナブルトートバッグの発売を開始いたしました。今後も環境保全を視野に新たな付加価値の創造に取り組んでまいります。
そして、日本において100%自給自足できる石灰石を原料とし、炭酸カルシウムなど無機質を50%以上含む、無機フィラー分散系の複合材料であり、紙・プラスチックの代替となる日本発の新素材である「LIMEX」を使用した名刺を導入いたしました。木を使わず、水を汚さずにつくる「LIMEX」由来の紙代替製品に置き換えることで、環境保全対策に寄与する活動を推進してまいります。
② 財政状態の状況
当連結会計年度末における総資産は105億96百万円となり、前連結会計年度末と比べ35億37百万円減少しました。主な要因は、現金及び預金が3億30百万円、商品及び製品が20億98百万円減少したことなどによるものであります。
当連結会計年度末における総負債は101億57百万円となり、前連結会計年度末と比べ7億75百万円減少しました。主な要因は、短期借入金が34億33百万円増加した一方、1年内返済予定の長期借入金が12億49百万円、長期借入金が26億16百万円減少したことなどによるものであります。
当連結会計年度末における純資産は4億38百万円円となり、前連結会計年度末と比べ27億62百万円減少しました。主な要因は、資本剰余金が18億46百万円、利益剰余金が8億91百万円減少したことなどによるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ、3億30百万円減少し、16億60百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、7億29百万円となりました。主な増加要因は、減価償却費4億45百万円、事業再編費用5億59百万円、たな卸資産の減少額14億75百万円などによるものであり、主な減少要因は、税金等調整前当期純損失19億44百万円などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、2億58百万円となりました。主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出3億5百万円などによるものであり、主な増加要因は、差入保証金の回収による収入2億37百万円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、7億83百万円となりました。主な減少要因は、長期借入金の返済による支出43億65百万円などによるものであり、主な増加要因は、短期借入金の純増額34億33百万円、長期借入れによる収入5億円などによるものであります。
④ 生産、受注及び販売の状況
(a) 生産実績
当連結会計年度における生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
| 品目 | 生産高(千円) | 前年同期比(%) |
| バッグ | 3,397,702 | △41.0 |
| ジュエリー | 523,869 | △11.1 |
| アパレル | 2,483,667 | +1.7 |
| その他 | 334,160 | △6.6 |
| 合計 | 6,739,399 | △26.4 |
(注) 1 金額は、仕入価格の金額によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(b) 販売実績
当連結会計年度における販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。
| 品目 | 販売高(千円) | 前年同期比(%) |
| バッグ | 14,112,354 | △18.8 |
| ジュエリー | 1,557,251 | △5.1 |
| アパレル | 5,535,982 | △7.0 |
| その他 | 2,344,803 | △15.2 |
| 合計 | 23,550,392 | △15.1 |
(注) 1 その他には、「サマンサタバサNEXT PAGE」「サマンサタバサ スイーツ」「アンダートゥエンティファイブサマンサタバサ」「ナンバーセブン サマンサタバサ」などの販売が含まれております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(c) 受注実績
当社グループは見込み生産を行っているため、該当事項はありません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準により作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりまして経営者による会計方針の採用、資産・負債及び収益・費用の計上については会計基準及び実務指針等により見積りを行っております。この見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらと異なることがあります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(a) 経営成績の分析
(売上高及び売上総利益)
売上高は、事業再編に伴う店舗の整理による店舗数の減少(前年度比で36店舗の減少)の影響もあり、235億50百万円(前年度比15.1%減)となりました。
売上総利益は、前連結会計年度に比べて41億53百万円減少し148億63百万円(前年度比21.8%減)となり、売上高に対する比率は68.5%から63.1%と5.4ポイントの減少となりました。
(販売費及び一般管理費及び営業利益)
販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べて23億5百万円減少し160億47百万円(前年度比12.6%減)となり、売上高に対する比率は66.2%から68.1%と1.9ポイントの増加となりました。主な要因は、人件費・広告宣伝費、販売促進費及び業務委託費の見直しを行ったものの、売上高の減少によるものなどであります。
この結果、営業損失は11億84百万円(前年度は6億64百万円の利益)となりました。
(営業外損益及び経常利益)
営業外収益は、前連結会計年度に比べて4百万円増加し13百万円となりました。営業外費用は、前連結会計年度に比べ1百万円増加し54百万円となりました。
この結果、経常損失は12億25百万円(前年度は6億19百万円の利益)となりました。
(特別損益及び親会社株主に帰属する当期純利益)
特別利益は、受取保険金81百万円など合計98百万円となりました。
特別損失は、来期以降の収益性を改善するため、選択と集中による事業再編として、一部のブランドの整理及び事業の縮小を実施し事業再編費用として5億59百万円、店舗等の固定資産について減損処理を行ない減損損失として1億37百万円など特別損失合計8億17百万円を計上したため、税金等調整前当期純損失19億44百万円(前年度は2億81百万円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失23億84百万円(前年度は13億37百万円の損失)となりました。
(b) 財政状態の分析
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産の残高は74億25百万円で、前連結会計年度末に比べ27億79百万円減少しております。主な減少要因は、商品及び製品が20億98百万円減少したことなどによるものであります。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産の残高は31億70百万円で、前連結会計年度末に比べ7億57百万円減少しております。主な要因は、差入保証金が2億33百万円、繰延税金資産が3億33百万円減少したことなどによるものであります。
(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債の残高は94億23百万円で、前連結会計年度末に比べ19億12百万円増加しております。主な要因は、1年内返済予定の長期借入金が12億49百万円減少した一方、短期借入金が34億33百万円増加したことなどによるものであります。
(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債の残高は7億34百万円で、前連結会計年度末に比べ26億87百万円減少しております。主な減少要因は、長期借入金が26億16百万円減少したことなどによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産の残高は4億38百万円で、前連結会計年度末に比べ27億62百万円減少しております。主な要因は、資本剰余金が18億46百万円、利益剰余金が8億91百万円減少したことなどによるものであります。
(c) キャッシュ・フローの分析
キャッシュ・フローの分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概況 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(d) 経営成績に重要な影響を与える要因について
「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(e) 資本の財源及び資金の流動性について
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入の他、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、出店等の設備投資によるものであります。
当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。
なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高は78億10百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、16億60百万円となっております。
(f) 経営方針・経営戦略、経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループが重要と考えております経営指標は、売上高営業利益率であり事業規模の拡大とともに利益率の向上を目標としております。当連結会計年度は営業損失11億84百万円となりましたが、企業価値を継続的に拡大し、利益率の向上を目指してまいります。
③ 事業等のリスクに記載した重要事象等についての分析・検討内容及び当該重要事象等を解消し、又は改善するた
めの対応策
当社グループは当連結会計年度末において有利子負債額が7,810百万円(短期借入金3,933百万円、1年内返済予定長期借入金3,207百万円、長期借入金669百万円)と手元流動性1,660百万円(現金及び預金)に比し高水準な状況にある一方、当連結会計年度に1,184百万円の営業損失を計上しました。
また、新型コロナウイルス感染拡大防止のための政府の緊急事態宣言の期間中、国内の大部分の店舗で臨時休業しており、今後資金繰りにも影響が出てくる見込みです。
このような状況により、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせる事象または状況が存在しています。
当該事象又は状況を解消するための対応策として、メインバンクを中心に取引金融機関とは借入の条件変更および新たな資金調達の交渉を行っております。また、当社は2020年7月21日に株式会社フィットハウスとの合併を予定しております。当該合併により財務基盤が強化されるとともに、株式会社コナカの連結子会社になることにより、同社の支援も得ながら業績改善を図っていく所存です。
なお、2020年5月28日付けで取引金融機関より1,200百万円の借入を実行いたしました。また、2020年6月25日付けで取引金融機関より1,100百万円の借入を実行いたしました。
しかしながら、これらの対応策はいずれも実施途上であり、また、新型コロナウイルス感染症による当社グループ事業への影響について、翌連結会計年度の第2四半期以降は概ね例年通りの営業活動を実施でき、消費動向が徐々に回復してくるという前提で資金繰りを計画しておりますが、この前提と異なる状況となった場合には、当社の資金繰りに重大な支障をきたすことになります。
従いまして、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。
なお、連結財務諸表は継続企業を前提として作成しており、継続企業の前提に関する重要な不確実性の影響を連結財務諸表に反映しておりません。