有価証券報告書-第92期(2024/04/01-2025/03/31)

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2025/06/26 11:50
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(1) 経営成績等の状況の概要
① 財政状態及び経営成績の状況
4期連続経常最高益、12期連続純利益最高益更新
当連結会計年度の業績は下表の通りで、売上高、営業利益、経常利益、純利益のすべてにおいて過去最高を更新しました。
全部門増収増益、不動産賃貸事業が業績を牽引、不動産販売事業、完成工事事業も最高益
部門別では、需給改善傾向が続く東京のオフィスビルを中心とする不動産賃貸事業が大幅増益となり業績を牽引しました。分譲マンションが堅調に推移した不動産販売事業に加え、高い環境性能を備えた商品を中心に売上高が増加した完成工事(ハウジング)事業も最高益を更新しました。Web広告強化の取組みなどによって集客が増加に転じた不動産流通事業も含め、全部門増収増益を達成しました。
営業外損益は支払利息の増加により31億円のマイナス(前期比△16億円)となり、特別損益は、減損損失を187億円計上した一方、投資有価証券売却益を383億円計上した結果、55億円(同+53億円)のプラスとなりました。
その結果、売上高1兆142億円(前期比+4.8%)、営業利益2,715億円(同+6.6%)、経常利益2,683億円(同+6.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,916億円(同+8.2%)となりました。
(百万円)
前連結会計年度当連結会計年度増 減
(2023.4.1~2024.3.31)(2024.4.1~2025.3.31)
売上高967,6921,014,239+46,547
営業利益254,666271,516+16,849
経常利益253,111268,323+15,211
親会社株主に帰属する
当期純利益
177,171191,681+14,510

部門別の営業成績は下表の通りです。
(百万円)
売上高前連結会計年度当連結会計年度増 減
(2023.4.1~2024.3.31)(2024.4.1~2025.3.31)
不動産賃貸444,406472,571+28,165
不動産販売241,207246,402+5,194
完成工事205,058215,827+10,768
不動産流通72,30873,174+866
連結計967,6921,014,239+46,547
(百万円)
営業利益前連結会計年度当連結会計年度増 減
(2023.4.1~2024.3.31)(2024.4.1~2025.3.31)
不動産賃貸176,580191,295+14,715
不動産販売60,20860,389+181
完成工事20,84122,776+1,935
不動産流通18,73919,501+761
連結計254,666271,516+16,849

<不動産賃貸事業部門>増収増益、最高益更新
当連結会計年度は、既存ビルの稼働率改善と値上げの浸透、「住友不動産東京三田ガーデンタワー」、「住友不動産新宿ファーストタワー」の入居進捗、「住友不動産中野駅前ビル」、「住友不動産新宿南口ビル」などの新規稼働に加え、ホテル、イベントホールなどの収益増も業績に寄与した結果、大幅な増収増益となり、売上、営業利益ともに過去最高を更新しました。
需給改善継続、新規ビル募集順調
当期末の空室率は、5.8%(前期末比△1.1p)となりました。働きやすいオフィス環境を志向する企業や事業拡大のため採用強化を図る企業の新規需要は引き続き旺盛で、契約面積が解約面積を上回る状況が継続しております。また、当第4四半期に竣工した「住友不動産六本木セントラルタワー」ほか新規ビルのテナント募集も進捗し始めました。
前期末
(2024.3月末)
当期末
(2025.3月末)
既存ビル空室率6.9%5.8%

<不動産販売事業部門>増収増益、最高益更新
当連結会計年度は、「シティテラス善福寺公園」、「THE ASAKUSA RESIDENCE」、「シティハウス横浜」、「シティテラス若江岩田」などが引渡しを開始、マンション、戸建、宅地の合計で3,526戸(前期比+2戸)を販売計上した結果増収増益となり、営業利益は過去最高を更新しました。
マンション契約順調、次期計上分確保済
当連結会計年度のマンション契約戸数は2,620戸(前期比△661戸)となりました。期首時点で次期計上予定分は概ね確保済みとなり、さらに次々期計上予定分の契約も順調に進捗しております。
前連結会計年度当連結会計年度増 減
(2023.4.1~2024.3.31)(2024.4.1~2025.3.31)
マンション契約戸数3,2812,620△661
計上戸数3,5243,526+2
マンション・戸建3,4753,440△35
宅地4986+37
売上高(百万円)241,207246,402+5,194
マンション・戸建227,741227,151△589
宅地・その他13,46619,250+5,783


<完成工事事業部門>販売単価増、最高益更新
当連結会計年度の受注棟数は、「新築そっくりさん」事業で7,044棟(前期比+97棟)、注文住宅事業で2,140棟(同△82棟)となりました。「高断熱リフォーム」や、ZEH仕様を標準とする「住友不動産の栖(すみか)」など環境性能を訴求した商品の受注は引き続き好調で、1棟当たり単価が上昇したことに加え、マンションスケルトンリフォームの着実な成長もあり、受注高は両事業部門とも前年比プラスとなりました。当事業部門の業績は、両事業ともに計上棟数の減少を販売価格の上昇でカバーして、増収増益となり最高益を更新しました。
前連結会計年度当連結会計年度増 減
(2023.4.1~2024.3.31)(2024.4.1~2025.3.31)
受注棟数9,1699,184+15
新築そっくりさん6,9477,044+97
注文住宅2,2222,140△82
受注高(百万円)183,025192,143+9,117
新築そっくりさん105,402110,821+5,418
注文住宅77,62381,322+3,698
計上棟数9,4799,279△200
新築そっくりさん7,2047,035△169
注文住宅2,2752,244△31
売上高(百万円)194,588204,799+10,210
新築そっくりさん106,538110,310+3,772
注文住宅88,05094,488+6,438

<不動産流通事業部門>増収増益、先行指標の改善傾向継続
当連結会計年度は、仲介引渡し件数が減少しましたが、取扱単価の上昇により増収増益となりました。当期は、Web広告強化の取組みなどにより問い合わせ件数が増加、契約ベースでは、件数、取扱高とも前年比プラスとなり、改善傾向が続いております。
引渡しベース前連結会計年度当連結会計年度増 減
(2023.4.1~2024.3.31)(2024.4.1~2025.3.31)
仲介件数31,50231,003△499
取扱高 (百万円)1,392,8691,434,390+41,521
取扱単価(百万円)44.246.3+2.1

契約ベース前連結会計年度当連結会計年度増 減
(2023.4.1~2024.3.31)(2024.4.1~2025.3.31)
仲介件数30,75331,325+572
取扱高 (百万円)1,389,4301,486,422+96,991
取扱単価(百万円)45.247.5+2.3

<その他の事業部門>フィットネスクラブ事業、飲食業などその他の事業は、売上高13,034百万円(前期比+1,756百万円)、営業利益2,170百万円(同+751百万円)となりました。
<中期経営計画の達成状況>2022年4月より取り組んできた「第九次中期経営計画」は当期(2025年3月期)をもって終了しました。計画最終年度の当期は、前掲「当期の経営成績」に記載の通り、4期連続経常最高益、12期連続純利益最高益更新を達成しました。
3ヵ年累計業績は下表の通りで、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のすべてにおいて八次実績を上回るとともに、経常利益と当期純利益は当初目標を超過達成することができました。
(億円)
八次実績
(2019.4.1~
2022.3.31)
九次実績
(3ヵ年累計)
八次比九次目標※
(2022.4.1~
2025.3.31)
前々期
(2022.4.1~2023.3.31)
前期
(2023.4.1~2024.3.31)
当期
(2024.4.1~2025.3.31)
売上高2兆8,7049,3999,67710,1422兆9,218+5143兆0,000
営業利益6,8752,4132,5472,7157,675+8007,700
経常利益6,5562,3672,5312,6837,581+1,0257,500
当期純利益4,3281,6191,7721,9175,308+9795,000

※2022年5月12日公表
<資産、負債、純資産の状況>当連結会計年度における総資産は、6兆7,224億円(前期末比+440億円)となりました。仕掛販売用不動産と賃貸ビルを主とする有形固定資産が増加しました。
負債合計額は、4兆5,543億円(前期末比△734億円)となりました。連結有利子負債が3兆8,919億円(同△696億円)と減少しました。
純資産合計額は2兆1,681億円(前期末比+1,175億円)となりました。当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益が1,916億円となり、利益剰余金が増加しました。自己資本比率は32.3%(前期末30.7%)となりました。
なお、当連結会計年度における連結有利子負債の長期比率は97%(前期末97%)、固定金利比率は87%(同84%)となっております。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローは、 営業活動によるキャッシュ・フロー 253,171百万円(前期比 + 21,138百万円)
投資活動によるキャッシュ・フロー △143,616百万円(前期比 +167,078百万円)
財務活動によるキャッシュ・フロー △116,847百万円(前期比 △113,192百万円)
となり、現金及び現金同等物は△4,890百万円減少して98,234百万円となりました。
<営業活動によるキャッシュ・フロー>当期の経常利益は2,683億円、減価償却費は748億円となりました。法人税等の支払を差し引いた営業キャッシュ・フローは2,531億円の収入となりました。
<投資活動によるキャッシュ・フロー>主に賃貸事業の増強を目的として合計1,655億円の有形固定資産投資を行う一方、投資有価証券を455億円売却した結果、投資キャッシュ・フローは1,436億円の支出となりました。
<財務活動によるキャッシュ・フロー>賃貸事業の増強に伴う有形固定資産投資がキャッシュ・フローで賄える状況となったため、当連結会計年度中に、期限到来に伴う長期借入金(ノンリコース含む)2,937億円の返済、社債900億円の償還、コマーシャルペーパー差引き260億円の償還に対応し、3,372億円の長期借入を実施しました。その結果、財務キャッシュ・フローは1,168億円の支出となりました。
③ 生産、受注及び販売の状況
生産、受注及び販売の状況については、前掲「① 財政状態及び経営成績の状況」における各セグメントの業績に関連付けて記載しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2025年3月31日)現在において当社グループが判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(イ) 概況
当連結会計年度は、売上高1兆142億円(前連結会計年度比+465億円)、営業利益2,715億円(同+168億円)、経常利益2,683億円(同+152億円)となりました。売上高、営業利益、経常利益、純利益のすべてにおいて過去最高を更新しました。
(ロ) 売上高および営業利益
当連結会計年度は、需給改善傾向が続く東京のオフィスビルを中心とする不動産賃貸事業が大幅増益となり業績を牽引しました。分譲マンションが堅調に推移した不動産販売事業に加え、高い環境性能を備えた商品を中心に売上高が増加した完成工事(ハウジング)事業も最高益を更新しました。Web広告強化の取組みなどによって集客が増加に転じた不動産流通事業も含め、全部門増収増益を達成しました。その結果、売上高は1,014,239百万円(前連結会計年度比+46,547百万円、同+4.8%)、営業利益は271,516百万円(同+16,849百万円、同+6.6%)となりました。
なお、各事業部門の詳細については、前掲「(1) 経営成績等の状況の概要」をご参照下さい。
(ハ) 営業外損益
営業外収益は、受取配当金の増加などにより、21,146百万円(前連結会計年度比+549百万円)となりました。また、営業外費用は24,339百万円(同+2,187百万円)となりました。その結果、営業外損益は△3,192百万円(同1,637百万円の悪化)となりました。
(ニ) 特別損益
当連結会計年度は、投資有価証券売却益などにより特別利益は38,495百万円(前連結会計年度比+25,599百万円)となった一方、減損損失や固定資産除却損など32,978百万円(同+20,234百万円)の特別損失を計上しました。その結果、特別損益は、差引5,516百万円の利益(同5,365百万円の改善)となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
親会社株主に帰属する当期純利益が191,681百万円となり、株主資本が前連結会計年度末比144,022百万円増加 した結果、当連結会計年度末の自己資本は、2,168,107百万円(同+117,525百万円)、自己資本比率は32.3%となりました。
資金調達においては、賃貸事業の増強に伴う有形固定資産投資がキャッシュ・フローで賄える状況となったため、当連結会計年度中に、期限到来に伴う長期借入金(ノンリコース含む)2,937億円の返済、社債900億円の償還、コマーシャルペーパー差引き260億円の償還に対応し、3,372億円の長期借入を実施しました。その結果、連結有利子負債は、3,891,925百万円(前連結会計年度末比△69,639百万円)となりました。
なお、当連結会計年度における連結有利子負債の長期比率は97%(前期末97%)、固定金利比率は87%(同84%)となっております。
2025年4月より開始した「第十次中期経営計画」では、更なる収益基盤強化のため、東京都心およびインド・ムンバイにおける賃貸資産への投資を継続推進することとしております。必要な資金は、拡大する賃貸キャッシュフローにより賄うこととしており、併せて累進配当による株主還元も強化していく方針としております。詳しくは、前掲「1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等](2)中長期的な経営戦略、目標とする経営指標及び対処すべき課題」をご参照ください。
③ 重要な会計方針および見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債および収益・費用の報告金額および開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、第5[経理の状況]の連結財務諸表の(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)に記載しておりますが、特に次の重要な会計方針等が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすものと考えております。
販売用不動産(仕掛含む)及び賃貸資産の評価
当社グループは、販売用不動産(仕掛含む)について、連結財務諸表の注記事項に記載のとおり、主として個別法に基づく原価法(収益性の低下による簿価切り下げの方法)により評価しております。また、賃貸資産について、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、資産のグルーピング、減損の兆候の識別、減損損失の認識の判定及び測定を行っております。
なお、詳細は第5[経理の状況]の連結財務諸表の(重要な会計上の見積り)に記載しております。

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