半期報告書-第46期(令和4年4月1日-令和5年3月31日)

【提出】
2022/12/28 15:58
【資料】
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【項目】
85項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当中間連結会計期間における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間(2022年4月1日~2022年9月30日)の経済情勢を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況が続いております。国内の賃貸オフィスビル市場においては、東京都心5区の空室率は6%半ばの水準で推移し、賃料は東京都心も含め全国的に下落が続く状況にあります。
また、米国の賃貸オフィス市場においては、在宅勤務普及の影響や景気後退リスクの高まりもあり、引き続き不透明な環境にあると認識しております。
国内のホテル業界においては、新型コロナウイルス感染症の影響による、訪日外国人及び日本人の宿泊需要は緩やかに回復基調にはあるものの、引き続き厳しい事業環境が続くと認識しております。
以上のような事業環境の下、当社グループでは、不動産事業とホテル事業の2本の柱で成長していくことに注力しつつ、事業への影響について慎重かつ注意深くみてまいります。
当中間連結会計期間の連結業績につきましては、売上高は8,729百万円(前年同期6,615百万円 前年同期比32.0%増)、営業利益は926百万円(前年同期は営業損失1,312百万円)、経常損失は596百万円(前年同期2,141百万円 前年同期比72.1%減)、固定資産売却損益を計上したこと等もあり、親会社株主に帰属する中間純利益は7,027百万円(前年同期5,117百万円 前年同期比37.3%増)となりました。
セグメントごとの業績は、次のとおりであります。
[不動産事業]
当中間連結会計期間は、保有物件の売却による剥落等があったものの、空室リーシング及び賃料の増額改定に注力し、さらに円安による増加もあったこと等により、売上高5,714百万円(前年同期4,985百万円 前年同期比14.6増)、営業利益1,451百万円(前年同期1,322百万円 前年同期比9.7%増)となりました。
[ホテル事業]
当中間連結会計期間は、新型コロナウイルス感染症の影響が残る中、稼働率及び客室単価の回復に努めたこと等により、売上高3,014百万円(前年同期1,629百万円 前年同期比85.0%増)、営業損失281百万円(前年同期1,494百万円 前年同期比81.2%減)となりました。
当中間連結会計期間末の資産合計は、434,549百万円となり、前連結会計年度末比8,521百万円の増加となりました。これは、保有物件の売却による現金及び預金が7,239百万円増加したこと等によるものです。
当中間連結会計期間末の負債合計は、244,897百万円となり、前連結会計年度末比7,615百万円の減少となりました。なお、当中間連結会計期間末の有利子負債残高は、前連結会計年度末比8,510百万円減少いたしました。
当中間連結会計期間末の純資産合計は、189,651百万円となり、前連結会計年度末比16,136百万円の増加となりました。これは、為替換算調整勘定が円安により10,159百万円増加したこと等によるものです。
② キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動により1,843百万円増加(前年同期は1,365百万円の減少)、投資活動により26,797百万円増加(前年同期比16,799百万円増)、財務活動により22,197百万円減少(前年同期比2,763百万円増)した結果、前連結会計年度末に比べ7,239百万円増加し、当中間連結会計期間末は18,395百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前中間純利益9,978百万円(前年同期比2,834百万円増)、非資金項目である減価償却費2,435百万円(前年同期比152百万円増)がありましたが、有形固定資産売却損益10,575百万円の減少、受入敷金保証金の減少額579百万円(前年同期比547百万円減)及び法人税等の支払い1,052百万円(前年同期比363百万円減)等がありました。この結果1,843百万円の資金の増加となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の売却による収入26,314百万円、貸付金の回収による収入894百万円(前年同期比11百万円減)等があり、この結果26,797百万円の資金の増加(前年同期比16,799百万円増)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出11,147百万円(前年同期比80,337百万円減)等があり、この結果22,197百万円の資金の減少(前年同期比2,763百万円増)となりました。
③ 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
④ 生産、受注及び販売実績
当社グループにおいては受注生産形態をとらない事業活動がほとんどであり、生産実績及び受注実績について記載は行っておりません。
当中間連結会計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(百万円)前年同期比(%)
不動産事業5,71414.6
ホテル事業3,01485.0
合計8,72932.0

(注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。
2 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合については、当該割合が100分の10未満であるため、記載を省略しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、本項における将来に関する事項は、提出日現在において当社グループが判断したものであります。
① 当中間連結会計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
ⅰ 売上高及び営業利益
当中間連結会計期間の売上高は前中間連結会計期間比2,114百万円増加の8,729百万円となり、営業利益は926百万円(前中間連結会計期間は1,312百万円の営業損失)となりました。これは、不動産事業において、保有物件の売却による剥落等があったものの、空室リーシング及び賃料の増額改定に注力し、さらに円安による増加もあったこと等によるものです。また、ホテル事業において、新型コロナウイルス感染症の影響が残る中、稼働率及び客室単価の回復に努めたこと等によるものであります。
なお、セグメントごとの売上高と営業利益の概況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。
ⅱ 営業外損益及び経常利益
当中間連結会計期間の営業外収益は前中間連結会計期間比212百万円減の497百万円となりました。これは、投資有価証券の売却により受取配当金が減少したこと等によるものです。
また、営業外費用は前中間連結会計期間比481百万円増の2,021百万円となりました。これは、支払利息が増加したこと等によるものです。
この結果、当中間連結会計期間の経常損失は596百万円(前中間連結会計期間は2,141百万円)となりました。
ⅲ 特別損益及び税金等調整前中間純利益
当中間連結会計期間は、固定資産売却益等により、特別損益は10,575百万円の純利益となり、当中間連結会計期間の税金等調整前中間純利益は9,978百万円(前中間連結会計期間は7,144百万円)となりました。
ⅳ 法人税等(法人税等調整額を含む。)及び親会社株主に帰属する中間純利益
当中間連結会計期間の法人税等は前中間連結会計期間比923百万円増の2,951百万円となり、当中間連結会計期間の親会社株主に帰属する中間純利益は前中間連結会計期間比1,910百万円増の7,027百万円となりました。