有価証券報告書-第159期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/07/01 10:18
【資料】
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【項目】
137項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)社是、経営理念、長期経営ビジョン
当社グループでは、以下のとおり「グループ社是」「グループ経営理念」を定めております。
① グループ社是
「敬天愛人」
常に公明正大で、謙虚な心で仕事にあたり、天を敬い、人を愛し、仕事を愛し、会社を愛し、目的に向かって全従業員が一体感をもって力を合わせていくことを目指す
② グループ経営理念
「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に地域社会の進歩発展に貢献する」
③ グループ長期経営ビジョン
・お客さまのため お客さまの感動を生む価値の創造
・地域のため 豊かな社会の実現に向けた地域との共創
・従業員のため やりがい・働きがいの創出(全従業員が主役)
従業員と家族の幸福の実現
(2)中期経営計画
当社グループでは、コロナ禍からの回復を図り、将来のありたい姿の実現に向け、令和6年度までに取り組むべき事業戦略を示した「ながでんグループ第6次中期経営計画」(以下、「中期経営計画」と言います。)を策定しております。
① 計画期間
令和4年度から令和6年度までの3ヶ年間
② 全社基本戦略
ⅰ)信頼の創造
・お客さまからの“信頼”の積み重ねが「ながでんブランド」の基盤をつくる
・地域との多様な連携・協力(社会インフラとして地域社会の発展に貢献する)
・チームビルディングにより一人ひとりが豊かさと希望を感じる事業の推進
ⅱ)社会変化を捉えた変革
・デジタル技術を活用したお客さま視点のサービス構築
・ESG、SDGs視点で社会課題の解決に資する戦略
・感染予防の取り組みを通じた揺るぎない安全・安心の提供
ⅲ)一人ひとりがいきいきと活躍できる職場づくり
・前例や慣習に捉われず「変えること」への挑戦が普通にできる企業風土
・ワークスタイルの変革とワークライフバランスの推進
ⅳ)攻めの戦略と事業のブラッシュアップ
・ニューノーマルに合わせたサービスの変革
・時流を捉えた機動的な増収策の実施と展開のスピードアップ
・新たなチャレンジの推進
ⅴ)事業の再精査
・不採算領域の見極め(手元資金の減少を一刻も早く食い止める)
・聖域なき選択と集中による構造改革
・事業再構築による増収策とローコストオペレーションと抜本的なコスト見直し
・投資の峻別
③ SDGsの取組
当社グループが地域とともに持続的に成長することをめざしていくため、「ながでんグループのSDGs宣言(目標)」を新設し、SDGs(持続可能な開発目標)を意識した社会課題の解決に資する戦略を、グループ各社とも自発的に取り込む。
ながでんグループのSDGs宣言(目標)
「全ての従業員は安全・安心に過ごせる豊かな沿線社会の実現に貢献します」
グループ経営理念である「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に地域社会の進歩発展に貢献する」を基に、地域に根ざした企業として安全・安心を提供するとともに、地域の皆さまから信頼していただける企業であるため、社員一人ひとりが自覚を持ちSDGsの達成に向けて取り組んでまいります

(3)経営環境、対処すべき課題
経済活動の正常化が一層進む一方で、コロナ禍で変容したライフスタイルの定着、物価高騰、人材不足、少子高齢化の進展など、依然として厳しい状況が続くものと認識しております。
このような状況下、令和6年度を最終年度とする中期経営計画の達成に向けて、グループの総合力を発揮し、全社基本戦略に基づく施策を推し進め、持続的な成長を実現してまいります。さらに、グループの全社員一人ひとりがSDGs達成に貢献するとの意識の下、グループ一丸となって社会課題の解決にも取り組んでまいります。
また、当社連結子会社で発生した元従業員による不正行為を受けて、全グループでコンプライアンスを遵守する取り組みを強化し、信頼回復に努めてまいります。
各セグメントの対処すべき課題は次のとおりです。
モビリティでは、経済活動の一層の回復に期待して事業展開を進める一方、DXも踏まえた人材不足への対応、適正な運賃への改定などを進めてまいります。
Lifeでは、需要回復の下、各事業で拡販を図り、特に介護施設「デイトレセンター リヴァール長野」の運営安定化、大規模改修を経て令和6年7月リニューアルオープンする「ながでんスイミングスクール須坂校」の営業展開に注力してまいります。
まちづくりでは、販売中の分譲物件の完売と新規分譲用地の取得、建設工事の受注に努めるほか、大型投資案件の「長野パーキング」建替え工事の竣工に向け工期の進捗管理と駐車場契約・新規テナント獲得を進めてまいります。
観光では、引き続き旅行・インバウンド需要を捉えた集客策を展開し、事業安定化に注力してまいります。