有価証券報告書-第106期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/25 10:35
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【項目】
119項目

対処すべき課題

(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、社名の由来である「日々新たに、また、日に新たなり」の精神を基本に、自己革新を続けながら、安全・迅速・低コストに高品質な物流・旅行サービスを提供することで、豊かな社会の実現に貢献するとともに、お客様との間に信頼を築き上げながら企業価値を高め、株主をはじめとする全てのステークホルダーのご期待に応えることを経営の基本方針としています。
この基本方針を実現するために、当社グループは、経済・社会の発展に不可欠である物流事業をはじめ旅行業などの関連事業を、企業倫理・法令遵守の徹底及び地球環境保全への積極的な取り組みなど企業の社会的責任(CSR)を果たしながら、グローバルに展開していくことを目指しています。
(2) 当社グループの対処すべき課題
平成26年4月にスタートした第5次中期経営計画(平成26年4月~平成29年3月)では、第4次中期経営計画に引き続き、「グローバル・ロジスティクス・サービス・プロバイダー(GLSP)」への成長・発展を主テーマとして、自動車関連物流を軸に海外事業の強化・拡大及び国内での事業再構築を進めるとともに、経営の効率化に取組むことで、国際競争力の向上を図ります。
第5次中期経営計画での主要な取り組みは以下のとおりです。
1.海外事業の強化・拡大 - 自動車関連物流を軸に展開加速
1)重点地域 - 米州(米国、メキシコ)、アジア(タイ、インドネシア、インド)、中国
2)海外現地法人の事業基盤強化
・フォワーディング、ロジスティクスの高度化 - グローバルSCMへの対応
・新たな業務・顧客の開拓
・リスク管理体制の強化
3)海外地域別の取り組み
米州
・自動車関連物流の拡大 - メキシコ中西部、米国中西部での基盤強化
・食品物流の強化 - 東南アジア・中国向けの増大
・米系顧客への展開 - M&Aによる顧客基盤拡大
欧州
・事業体制の再編及び新たな拠点展開
アジア
・自動車関連物流の拡大 - SCM対応倉庫、クロスボーダー輸送の拡充
・大メコン圏・マレー半島広域物流網の整備
・ラオス、ミャンマー、カンボジアでの事業展開推進
中国
・自動車関連物流の強化 - SCM対応倉庫の整備、中西部・東北地区への事業展開
・フォワーディング体制の拡充 - アライアンス先との連携強化
2.国内事業の再構築
1)収益力向上
・陸運・ドレイ事業の再構築
・ターミナル事業の再編、効率化
2)新規事業展開、既存業務の拡大
・成長分野(食品・医薬医療・危険品物流)への展開強化
・高収益施設への建替え - 関東・九州地区での施設再構築
・ITサービス提供の事業化推進
3)効率的組織への再編
3.経営基盤の強化
1)資産の効率化 - 管財機能の強化、不動産の活用
2)グローバルリスク管理体制の強化、BCP(事業継続計画)の整備