有価証券報告書-第21期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

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2019/06/27 11:21
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当連結会計年度における当連結グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要、及び経営者の視点による分析・検討内容は次のとおりです。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。また、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の前連結会計年度末の数値で比較・分析を行っています。
(1)経営成績に重要な影響を与える要因
当連結グループの経営成績に重要な影響を与える要因等としましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(2)経営環境及び対処すべき課題」に記載のとおりです。
(2)財政状態及び経営成績の状況及び経営者の視点による分析・検討内容
当連結会計年度における我が国の経済は、緩やかな回復が続き、輸出はおおむね横ばいとなっているものの、企業収益が過去最高を記録するなかで設備投資が増加するとともに、雇用・所得環境の改善により個人消費の持ち直しが続く等、経済の好循環は着実に回りつつある一方、昨年夏に相次いだ自然災害により、個人消費や輸出を中心に経済は一時的に押し下げられました。
東海地方においては、輸出、設備投資及び個人消費がいずれも増加傾向にあるなか、生産も増加基調にあり、労働需給が引き締まっているほか、雇用者所得は改善を続けています。
また、訪日外国人需要については、東アジア市場を中心に自然災害による旅行控えが見られましたが、12月末までには東アジア市場全てにおいて前年を上回るまでに回復しました。
このような情勢のなか、セントレアグループは、「セントレアグループ中期経営戦略」(2015年度~2019年度)の4年目として、前年度に制定した「セントレアグループビジョン2027」に基づき、役員及び従業員が一丸となって各戦略の実現に向けて取り組みました。
当連結グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、以下の「(3) キャッシュ・フローの状況」のとおりです。なお、2019年度中の供用開始を予定している第2ターミナルの建設、第2ターミナルに接続するエプロンの整備を本格化するほか、第1ターミナルにおいても、スマートレーン等先進的な保安検査機器を導入する等の設備投資を進めるため、引き続き社債の発行を通じて資金調達を行います。
当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
①財政状態
当連結会計年度末における資産の合計は458,112百万円、負債合計は349,622百万円、純資産合計は108,490百万円となりました。
資産の部につきましては、流動資産は、現金及び預金の増加等により前連結会計年度末に比べ12,128百万円増加の31,381百万円となりました。固定資産は、主に「FLIGHT OF DREAMS」関連等の設備投資を行った一方で、減価償却や、新規の設備投資に伴う既存設備の除売却があったこと等から、前連結会計年度末に比べ475百万円減少し、426,412百万円となりました。資産合計は、前連結会計年度末に比べ11,710百万円増加し、458,112百万円となりました。
負債の部につきましては、負債は前連結会計年度末に比べて5,235百万円増加し、349,622百万円となりました。社債の発行等により、有利子負債は前連結会計年度末に比べ9,499百万円増加しています。
純資産につきましては、親会社株主に帰属する当期純利益の計上で利益剰余金が6,445百万円増加したこと等により6,475百万円増加し、108,490百万円となりました。
②経営成績
当連結会計年度における当連結グループの売上高は前期比9.0%増の64,294百万円、営業利益は前期比11.1%増の9,902百万円、経常利益は前期比15.7%増の9,282百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比18.3%増の6,445百万円となりました。
経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(2)経営環境及び対処すべき課題」に記載のとおりです。
重要な会計方針及び見積りにつきましては、当連結グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたって必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しています。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1. 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4.会計方針に関する事項」に記載のとおりです。
セグメントの業績は次のとおりです。
(空港事業)
空港事業につきましては、ガルーダ・インドネシア航空のジャカルタ線を始め各地へ新規就航したほか、既存路線の増便や機材の大型化等、アジア方面を中心に航空ネットワークの拡大に努めました。セントレアに拠点を置く航空会社においては、エアアジア・ジャパンが台北便を新規就航させたほか、ジェットスター・ジャパンにおいても国内線を増便する等、路線が拡大しています。また、北海道の皆様を対象とした「セントレア道民割キャンペーン」、セントレアから国内線が就航している各方面へ向けた利用促進キャンペーン、及び中部地方の観光資源「サムライ・ニンジャ」で空港を演出する一大キャンペーン等の活動を実施しました。一方で、当年度は、北海道胆振東部地震等の影響により、一時的に利用者数が減少する路線が見受けられました。
運用面につきましては、航空機事故図上シミュレーション訓練、防災訓練、不法侵入事案対処訓練、津波避難訓練、給油施設総合訓練等、関係事業者と連携して様々な訓練や安全教育を実施し、安全・安心な空港運営に注力するとともに、国内線保安検査場のレーン増設及び検査方法の見直しにより、朝の時間帯を中心とした混雑緩和に取り組みました。また、当年度は、台風21号等の自然災害に対し、関係機関と連携して“オール・セントレア”体制で臨み、国際拠点空港として他空港の補完等の機能を果たすことができました。
これにより、当期の国際線旅客数は約609万人(前期比109.6%)、国内線旅客数は約625万人(同104.7%)となり、旅客総数は開港以来過去最高となりました。このほか、国際貨物取扱量は約19.4万トン(同108.2%)、航空機の発着回数は国際線が約4.0万回(同102.6%)、国内線が約6.3万回(同102.2%)となりました。
また、2019年3月31日現在の国際線の就航便数は、旅客便が408便/週(同124.0%)、貨物便が29便/週(同116.0%)、国内線旅客便が88便/日(同104.8%)となりました。
以上の結果、空港事業の売上高は29,001百万円(前期比105.3%)、営業利益は4,082百万円(同122.0%)となりました。セグメント資産は、設備投資による増加以上に減価償却が進んだことから、前連結会計年度末に比べ5,777百万円減少し、373,947百万円となりました。
2019年度につきましては、9月に第2ターミナルの供用開始を予定しており、セントレア全体が大きく発展する年となります。航空ネットワークの拡大と合わせ、新規就航、増便路線の早期安定化に努めるとともに、日本人アウトバウンドや日帰り旅行の需要喚起、そして地方自治体等と連携した「昇龍道プロジェクト」や「サムライ×NINJAプロジェクト」を核とした訪日外国人旅客のさらなる需要の拡大に引き続き取り組みます。
(商業事業)
商業事業につきましては、新規需要の一層の取込みに向けて、到着時免税店をオープンしたほか、基幹店である「Centrair Duty Free コスメ・ファッション店」の2019年4月のリニューアルオープンに向けて準備を進めました。免税店以外につきましても、お客様の趣向に合わせた新たな店舗を誘致しました。
また、前年度から整備を進めてきた「FLIGHT OF DREAMS」が2018年10月にオープンしました。同施設は、セントレアと関係の深いボーイング787初号機の展示空間及びシアトルの街並みを再現した商業施設により構成されており、2019年3月31日時点で約80万人のお客様にご来場いただく等、新たな賑わいの場となっています。
以上の結果、商業事業の売上高は32,576百万円(前期比113.0%)、営業利益は5,725百万円(同105.8%)となりました。セグメント資産は、主に「FLIGHT OF DREAMS」関連の設備投資の増加により、前連結会計年度末に比べ6,338百万円増加し、23,818百万円となりました。
2019年度につきましては、国際線制限エリアにおいて、「Centrair Duty Free コスメ・ファッション店」を、開港以来初めて全面リニューアルし、4月にオープンしました。今回のリニューアルにおいては、新規ブランドを導入し、多様化するお客様ニーズにお応えするとともに、買い回りのしやすい動線を設ける事で、利便性の向上を図りました。また、第2ターミナル等新しい施設の供用により、昨年オープンした「FLIGHT OF DREAMS」を含め空港島の南側が大きな賑わいゾーンとなります。その賑わいを収益力の向上に繋げるとともに、お客様のさらなる利便性の向上を図っていきます。
(交通アクセス施設事業)
交通アクセス施設事業につきましては、前年度に引続き第2ターミナルの供用開始に向けた各種工事に伴い駐車場容量が縮小しましたが、繁忙期における事前周知の効果もあり大きな混乱はなくご利用いただくことができました。一方で、航空旅客数の増加や深夜・早朝便の増便に伴う繁忙期以外のご利用が増加したことにより、年間の駐車場利用台数は、約1,538千台(前期比105.1%)となりました。
以上の結果、交通アクセス施設事業の売上高は2,716百万円(前期比104.0%)、営業利益は3百万円(同3.5%)となりました。セグメント資産は、設備投資による増加以上に減価償却が進んだことから、前連結会計年度末に比べ331百万円減少し、34,531百万円となりました。
2019年度につきましては、駐車場容量が減少していることに対応するため、既存の立体駐車場の南側に新たに建設を進めている立体駐車場2棟を完成させる等、お客様にご不便をおかけしている状況の解消を図っていきます。
以上を総括しますと、免税店売上高が過去最高となった商業事業を中心に、3事業全てで売上高において前連結会計年度を上回ることができ、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益がそれぞれ最高となる、増収増益の経営成績となりました。念願であった「FLIGHT OF DREAMS」のオープン等、これまで地道に取り組んできたことについて、しっかりと成果を残すとともに、豪雨や台風・地震といった相次いだ大規模自然災害において、国際拠点空港としての重要な役割を果たす等、今後の成長に向けて大変意義のある1年であったと評価しています。
開港以来大切にしてきたお客様満足度においては、英国SKYTRAX 社による格付けにおいて、世界最高水準のサービスを提供している空港に与えられる「5スターエアポート」の評価を2年連続で獲得したほか、同社が実施する顧客サービスに関する国際空港評価において「The World's Best Regional Airport」を5年連続で受賞する等、空港島内事業者の協力のもと高い評価をいただくことができました。また、自動運転等、新技術の実用化に向けてセントレアを実験の場にご活用いただく等、新たな施策にも積極的に取り組みました。
2019年度は、LCC向けの第2ターミナルが供用開始を迎える等、次なる成長軌道に向かって邁進する1年となります。空港としての成長や社会への貢献を常に念頭に置きながら、積極的に必要なアクションを起こし、様々な「空港の活用」を通して、国、地域の発展に貢献していきたいと考えています。
(3)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ、11,121百万円増加し、24,962百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、20,364百万円の収入(前連結会計年度は19,415百万円の収入)となりました。これは、主に、税金等調整前当期純利益9,180百万円に加え、減価償却費12,051百万円の計上等があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、11,456百万円の支出(前連結会計年度は5,751百万円の支出)となりました。これは、主に、有形固定資産の取得によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、2,215百万円の収入(前連結会計年度は12,233百万円の支出)となりました。これは、主に、社債の発行によるものです。
(4)生産、受注及び販売の実績
①生産実績
該当事項はありません。
②受注実績
該当事項はありません。
③販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
前年同期比(%)
空港(百万円)29,001105.3
商業(百万円)32,576113.0
交通アクセス施設(百万円)2,716104.0
合計(百万円)64,294109.0

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しています。
2.上記の金額には、消費税等は含まれていません。

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