有価証券報告書-第28期(2025/04/01-2026/03/31)

【提出】
2026/06/26 13:10
【資料】
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【項目】
138項目
当連結会計年度における当連結グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要、及び経営者の視点による分析・検討内容は次のとおりです。
なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。
(1)経営成績に重要な影響を与える要因
当連結グループの経営成績に重要な影響を与える要因等としましては、「3.事業等のリスク」に記載のとおりです。
(2)財政状態及び経営成績の状況及び経営者の視点による分析・検討内容
当連結会計年度は、2023~2025年度中期経営戦略の最終年度として、過去最高であった2019年度旅客水準の達成等を目指して取り組みました。結果、当期の旅客数は前期を上回ることはできたものの、中国路線の動向の影響を受け、目標は未達となりました。
当連結会計年度の経営成績及び財政状態は以下のとおりです。
① 経営成績
当連結会計年度における国際線旅客数は約536万人(前期比109%)、国内線旅客数は約623万人(同102%)、国際貨物取扱量は約13.3万トン(同103%)、航空機の発着回数は国際線が約3.7万回(同98%)、国内線が約5.6万回(同98%)となりました。
この結果、空港事業の売上高は28,343百万円(前期比105.8%)、営業利益は3,815百万円(同96.8%)、商業事業の売上高は22,507百万円(同97.0%)、営業利益は2,566百万円(同73.0%)、交通アクセス施設事業の売上高は3,269百万円(同114.4%)、営業利益は603百万円(同261.7%)となりました。一方、費用においては、物価上昇や人手不足に伴う運営費上昇、さらに金利上昇の影響を受けることとなりました。
以上より、当連結グループの売上高は54,121百万円(前期比102.4%)、営業利益は7,086百万円(同91.1%)、経常利益は6,260百万円(同86.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,950百万円(同44.3%)となりました。
各事業や重点取り組み事項の経過及び成果は次のとおりです。
(空港事業)
空港事業につきましては、航空旅客数や航空ネットワークの回復に向けて、国内外の航空会社に、新規就航や増便を継続的に働きかけました。国際線は、中国路線が期待した増便や維持を図ることができず、さらに2025年11月以降、中国人旅行者の訪日自粛要請に伴い大きく減便しました。一方で、韓国路線において旅客便数、旅客数が大きく増加しました。全体としては、発着回数は前期を下回ったものの、旅客数は上回る結果となりました。国内線は、各種プロモーション活動による需要喚起策が奏功したことにより前期を上回る旅客数となりました。国際貨物取扱量は、貨物専用便が安定的に運航されたことに加えて、旅客便の復便や増便により貨物輸送スペースが増えたこと等により、前期を上回る結果となりました。
(商業事業)
商業事業につきましては、免税店売上が、購買単価の高い中国のお客様の減少の影響を受け、前期を下回りました。免税店以外の商業店舗につきましては、複数の飲食店・物販店の新規・リニューアルオープンや旅客数の増加等により構内営業売上高が前期を上回りました。そのほかにもご来港の機会を増やすよう、開港20周年を記念し、当社の若手社員が主体となって企画したイベントを実施しました。
顧客体験価値の向上につきましては、2025年4月から第1ターミナル国際線においてファストトラベル機器の本格運用を開始する等、お客様の利便性向上や空港従業員の人手不足の課題に対し、関係事業者の皆様と連携を深めながら改善に取り組みました。また、“みんなで作り続ける UD 先進空港”というユニバーサルデザイン推進のコンセプトのもと、学識経験者・有識者、障がい等当事者団体、空港島内事業者の皆様からなる「UD 懇談会」において「誰もが使いやすい空港」の実現に向けた課題解決に取り組み、その一環として2025年12月にはセントレア独自の仕様の優先席を導入しました。
英国SKYTRAX社が実施する空港品質格付「World Airport Star Rating」において世界最高水準のサービスを提供している空港に与えられる5スター評価を6回連続で獲得しました。さらに、2026年3月には同社が実施する顧客サービスに関する国際空港評価Regional Airport部門において12年連続で世界第1位を受賞する等、全ての空港島内事業者の皆様のご協力のもと高い評価をいただくことができました。
安全・安心につきましては、保安検査の高度化及びサービスレベルの向上を目的として第1ターミナル国内線保安検査場の改修及び機器更新を行いました。また、空港島内事業者の皆様を対象とした安全教育の実施や、大規模自然災害訓練や航空機事故等を想定した訓練を、関係諸官庁及び関係事業者の皆様と連携して一体感と現場での緊迫感を持って、継続して行いました。
航空機の運航を継続しながら現滑走路の大規模補修を速やかに実施することを目的とした代替滑走路事業につきましては、2025年2月に国土交通大臣より航空法に基づく施設変更許可をいただき、2025年4月より現地着工し、代替滑走路本体部の工事を進めました。
脱炭素化推進と地球環境の保全につきましては、航空灯火のLED 化を進めました。また、家庭から排出される廃食用油をSAF(持続可能な航空燃料)に循環させる取り組みを自治体と連携して進め、この取り組みにより国際空港評議会のアジア太平洋中東地域「Green Airports Recognition 2025」においてゴールド賞の評価を受けました。
なお、経営方針・経営戦略につきましては、「1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。
重要な会計方針及び見積りにつきましては、当連結グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたって必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しています。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりです。
② 財政状態
当連結会計年度末における資産合計は426,712百万円、負債合計は339,231百万円、純資産合計は87,481百万円となりました。
資産の部につきましては、流動資産は、現金及び預金の増加等により前連結会計年度末に比べ1,653百万円増加の34,337百万円となりました。固定資産は、主として減価償却が進んだこと等により、前連結会計年度末に比べ3,260百万円減少し、392,036百万円となりました。資産の部は、前連結会計年度末に比べ1,631百万円減少し、426,712百万円となりました。
負債の部につきましては、主に、社債及び長期借入金が前連結会計年度末に比べ8,793百万円減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ4,666百万円減少し、339,231百万円となりました。
純資産の部につきましては、親会社株主に帰属する当期純利益の計上で利益剰余金が2,950百万円増加したこと等により、3,034百万円増加し、87,481百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1,806百万円増加し、28,497百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、16,790百万円の収入(前連結会計年度は16,477百万円の収入)となりました。これは、主に、税金等調整前当期純利益5,765百万円に加え、減価償却費9,441百万円を計上したこと等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、6,102百万円の支出(前連結会計年度は4,664百万円の支出)となりました。これは、主に、有形固定資産の取得に5,647百万円を支出したこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、8,882百万円の支出(前連結会計年度は13,585百万円の支出)となりました。これは、主に、社債の償還等に4,947百万円、長期借入金の返済等に3,893百万円を支出したこと等によるものです。
(4)生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
該当事項はありません。
② 受注実績
該当事項はありません。
③ 販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2025年4月1日
至 2026年3月31日)
前期比(%)
空港(百万円)28,343105.8
商業(百万円)22,50797.0
交通アクセス施設(百万円)3,269114.4
合計(百万円)54,121102.4

(注)セグメント間の取引については相殺消去しています。

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